【楠瀬直木監督】
「最後の最後に点を取られて勝利をこぼしたという感じもありますが、そこは少し我々の弱いところが出てしまった、またINAC神戸レオネッサ(I神戸)さんのしぶといところが出たな、という印象です。結果そのまま、優勝にふさわしいのはI神戸さんだったと思います。

前半はボールを握れているように思いましたが、なかなか崩すことができず、シュートチャンスもありましたが、確実に仕留めるところまではいけませんでした。もちろん怪我人もいましたが、やはり総合的なところで優勝したI神戸さんを褒めるべきですし、我々は反省して、次に向かっていきたいと思います。

選手は本当によくやってくれたと思います。選手にも言いましたが、僕はこの銀メダルを大事にしていこうと思います。延長にしてしまったところなど、悔しいところはいろいろありますが、また切り替えて少しの間休んで、WEリーグで頑張りたいと思います」

【質疑応答】
(主力選手を欠く中で厳しい展開が予想されましたが、どういう狙いを持って試合に臨みましたか)
「確かに、安藤 梢、猶本 光がここ数試合で素晴らしい活躍をしてくれていました。攻守においてのスイッチを入れていた2人でしたが、そこはみんな分かっているところなので、その分を埋められないけれどもできるだけ埋めていこうと、選手自ら動いてくれていました。ただ、今日出ている選手の中でも、この前の試合の疲労が残っている選手もいたりしました。そういうところも総合力の一つではありますが、その中でしっかりと試合をやってくれて、前半はいい流れでもありました。ですが、やはりI神戸さんの5バックを崩せていないですし、次にWEリーグで戦うときにはI神戸さんもさらに強くなっていると思うので、それを上回ることをしなければいけないというのは、大きな課題ではあると思います。そういうところでは、選手は本当によくやってくれたと思います」

(特に守備面でいいところがたくさん出た試合だったと思いますが、I神戸さん対策で選手に徹底させたところなどはあったのでしょうか)
「もちろん前からというところと、やはりシステムがウチと違うので、ダブルワークと言いますか、マンツーマンとゾーンの使い分けについては個々でコミュニケーションを取りながらやっていこうとしました。そのくらいできなきゃということで、ずっと続けてはいますし、1週間対策をやったからと言ってできるわけではないのですが、今までやってきたものの積み重ねで、そういうことがちゃんとできるようになったのかなと思います」