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25.01.25

皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会 決勝 vs アルビレックス新潟レディース 試合後選手コメント

【高橋はな】
「こういう難しい展開になって『決勝だな』とは個人的に思っていました。先制はできましたけどああやって滝川(結女)選手に決められて、決勝戦らしいなと思いながらプレーしていました。私たちは本当にチーム全員が一つの目標に向かって頑張れるチームですし、何よりも仲間のためにという思いを持っている選手が本当に多いので、そういう細かいところ、小さなことの積み重ねによって、こうして今日の優勝という結果をつかみ取れたのではないかと思います」

(得点シーンは、イメージ以上にスピードがあるという印象が残りました)
「私はそんなに速いほうではないです。ここからがまた伸び代ですね、頑張ります」

(チャンスもあった中で、決めきれないところもありました)
「試合を通してチャンスもたくさんあったので、そこはもっと能力を上げていかなければいけない部分ではあります。ディフェンス陣もあれだけ身体を張って頑張ってくれて、みんな最後まで走っていました。90分で決着をつけられなかったことには自分もすごく感じています」

(スタジアムや中継を通じて応援してくださったファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします)
「まずは皇后杯の応援、本当にありがとうございました。みなさんの応援があったからこそ、この皇后杯をつかむことができて、本当に感謝しています。WEリーグに向けて、私たちはもっと成長する必要があると思いますし、やるべきことは本当にたくさんあるので、もっと強いレッズレディースになっていくために、しっかり頑張っていきたいと思います。これからもよろしくお願いします」


【塩越柚歩】
「昨年と同じPK戦という形になりましたけど、昨年の悔しさがあったからこそ、みんな今年に懸ける思いはすごく大きかったですし、自分自身でも自分が外してしまって負けたという悔しさがあったので、まずはリベンジできて本当に良かったです。そしてチームとして、ひとつタイトルが獲れたことが本当にうれしいです」

(先制点の場面では見事なアシストがありました)
「スカウティングでも、相手のセンターバックの間で受けられるというのがあったので、(高橋)はなとイメージトレーニングをしながら、自分が受けたらはながここに抜けるから、というのは言い合っていました。はなの動きが見えたというよりは『出せる!』と思ったので思いきって出したところ、はながしっかり決めてくれました」

(監督からは、塩越選手と高橋はな選手のコンビには突き抜けるくらいの存在になってほしい、という話がありました)
「はなとだったら何でもできる、という信頼関係があるからこそ生まれる点も、今まではたくさんありました。今日のこういう大事な試合でああいう点が取れたのは、チームとしてもすごく大きなことです。こういう形で点が取れれば、チームも楽に試合を運べると思います。

今大会でははなが全試合でFWをやって、最前線で頑張って点を取ってくれて勝ち進んできた試合が多かったです。自分ははなが点を取るためにどういうパスが出せるかとか、はなが頑張ってくれたこぼれ球を拾うとか、そういうところを徹底していい関係でやってきました。それで、今日みたいなゴールも生まれたと思います。自分自身でも手応えのある勝利でしたし、これがタイトルという形で結果に残せたことは、すごく自信につながりました」


【後藤若葉】
「自分はクラシエカップの準決勝から試合に出させてもらっていましたけど、あの試合はパッと試合に出るチャンスをいただいたのに何もできなかったと思っていて、そこからはその悔しさを胸に皇后杯を戦ってきました。(石川)璃音とも試合を重ねていくごとにどんどん信頼感が生まれてきていると思いますし、失点はしてしまいましたけど、2人だけじゃなくサッコさん(池田咲紀子)も含めたディフェンスラインの連係はすごく高まってきていると感じていた中で、最後に優勝という結果がついてきたのは本当に良かったと思います」

(相手との競り合いでも負けず、自信を持ってプレーできているように感じました)
「準決勝(INAC神戸レオネッサ戦)で対戦したFWの(カルロタ)スアレス選手などの大きい選手に対しては、普通に競りに行っても勝てないという中で、準備の部分や当たり方、飛ぶタイミングなどを自分の中で感覚的につかめてきていました。今日もやるべきことはハッキリしていたので、迷いなくプレーできたのが良かったと思います」

(加入後、自身がしっかりと出場して獲ったタイトルになりました)
「まさかこのタイミングでPKを蹴るとも思っていませんでしたけど、本当に迷いなくプレーできたと思っています。ここからは自分自身に求められることもさらに大きくなってくると思いますけど、この大会を通しても成長できたと思いますし、もうひとつ壁を超えたら自分自身ももっと成長できると思うので、またこのピッチに立てるように、これからも一日一日の練習を大切にやっていきたいと思います」

(ファン・サポーターのみなさんもすごく応援してくださっていました)
「広島まであれだけのファン・サポーターの方々が駆けつけてくれて、試合中やプレーが途切れたときとかに『若葉頑張れ』『若葉ナイスだよ』って言っている声が本当に聞こえて、その声ですごく頑張れました。でも、まだこれからWEリーグだったりAWCL(AFC女子チャンピオンズリーグ)だったりがあるので、そこに向けてまた頑張っていきたいと思います。また応援よろしくお願いします」


【池田咲紀子】
「最後まで、必ず勝てると信じて闘っていました。結果的にセーブは何回もできましたけど、自分としては欲張らず基本的なプレーと言うか、確実にプレーすることを意識して試合には入っていました。その思いがあったので、シュートに対して冷静に反応できる準備はできていたのかなと思います」

(PK戦で相手のシュートを止めた場面についてはいかがでしょうか)
「『相手の若い選手が蹴ってくるだろう』というスカウティングをしていた中で、絶対に3本目までのどこかで止めたいと思っていました。そこでストップできて、自分のイメージとどおりというか、プラン通りに進められたのは良かったと思います。

(飛ぶ方向は)実際はギリギリまで決めていませんでした。スカウティングはあったのですが、ギリギリまで我慢して『ここ』というところに強く踏み切れたので、良かったと思います」

(レッズレディースでもなでしこジャパンでも競い合った平尾知佳選手とのPK対決となりましたが、どんな気持ちでしたか)
「彼女も本当に素晴らしいGKです。準決勝の試合は私も見ていましたし、対戦相手ですけど彼女のことはすごくリスペクトしているので、PKという難しい状況でしたけど、平尾選手とだったから楽しめました。勝敗はついてしまいますけど、彼女も試合ですごくいいプレーをしていたので、お互いに『お疲れ様』と言いたかったです」

(PKは、自分が止めさえすれば、と思っていたのでしょうか)
「キッカーの選手たちは本当にみんな上手で、練習でもほとんど決めていて、私も止める側でほとんど止められないぐらいです。そこは本当に心配せずというか、自分は結果として5本目に蹴りましたけど、止めることだけに集中していました。信頼できるチームメートがいるのは本当に心強いと思います」

(PK戦で5番目に蹴るのは決まっていたのですか)
「PK戦の前に言われました。自分は蹴るとしたら4番目かなと思っていましたけど、まさかの5番目だったので、『そこまでに止めて自分で決めろ』という監督からのメッセージだと思って、そこまでにしっかり止めようと思っていました」

(最後は触られながらも押し込むような形でした)
「『試合中は気持ちが強いほうにボールが転がる』という思いはみんな持ってやっているので、その気持ちがつながったかなと思います。レッズレディースだからこそタイトルを獲りたいですし、このメンバーと試合をして、勝って優勝したいという思いはみんな強いと思うので、気持ちで押し切ったゲームだったと思います」

(PKを決めた瞬間の気持ちはいかがでしたか)
「触られたので少しドキッとしました(笑)。PK戦だったので、私が止めて終われましたけど、120分みんなが走ってくれた結果だったと思うので、みんなに感謝したい思いも強かったですし、素直に皇后杯というタイトルを獲れて、昨年の借りを返せたのがうれしかったです」

(アルビレックス新潟レディースさんもいいサッカーをしていて、紙一重のゲームだったと思いますが、そこで勝ちきった要因はどんなところにあったのでしょうか)
「タイトルを目指さなければいけないチームだというプレッシャーもあると思いますけど、それをプレッシャーと思わずにみんな楽しんでいますし、何よりチームメイトを信じ合う気持ちがすごく強いチームだというのは、ずっとレッズレディースにいて、今はそこに対して一番強い思いがあります。そこが勝敗を分けるときに、勝ちに転がってくる部分じゃないかと思います」

(昨年の皇后杯決勝ではPK戦で敗れました。1年越しでリベンジを達成して優勝し、どういうお気持ちですか)
「やっぱり、悔しさを忘れたくなかったです。この1年間ずっとその試合を定期的に見ていましたし、その気持ちを忘れたくありませんでした。昨年だったら後半のアディショナルタイムでPKを取られてしまって、そこで止めていれば試合は終わって勝っていたというのが、自分の中で一番強かったです。この1年間はずっとその悔しさを胸に持ってやってきました。本当に、誰よりも勝ちたい思いは強かったと思います」


【柴田華絵】
「とりあえず、優勝できて良かったです。昨年は本当に悔しい負け方をしたので、みんな思っていたと思いますけど、今年こそはという気持ちもありました。最後は『PK戦も総力戦だ、楽しもう』と言って、みんなで盛り上げながらやっていました」

(昨年に引き続きPK戦となりました。どういう雰囲気でしたか)
「『またPKか』とは全然思わなかったです。なので『PKで返してやろう』とも思わなかったです。『気持ちを強く持ったら勝てるよ、自信持って蹴ろう』と言っていました」

(試合自体はいかがでしたか)
「新潟Lさんもコンパクトにして、セカンドボールのところなども徹底していました。サイドの深い位置に、裏に飛ばしてくるところも徹底してきていたので、やりづらさはすごくありました。その中でピンチもありましたけど、そこをサッコ(池田咲紀子)を中心に防げていて、ピンチで失点しないときは『勝てるかな』という感覚にもなるので、運も味方しているかなというのは試合中に思っていました」

(昨年と比べて、チーム力はどのように感じていますか)
「チーム力はこの1年でまたレベルアップというか、よりいっそう築けているところかなと思います。もちろん、力的に変わっていないことはないと思いますし、(怪我や移籍で)いなくなった選手もいますが、その後に出てくる選手とか、今出ている選手たちの良さをみんなが生かそうとするとか、お互いのことをみんなが理解し合って、仲間のためにとか、そういうことができるチームになっていると思います。そういった部分は、この1年で成長できたと思います」

(WEリーグ発足以降『自分たちはタイトルを獲らなければいけないチーム』というのは選手の中に浸透してきていますか)
「そうですね。一つひとつ、全部勝つつもりで選手たちは取り組みを続けています」
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