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2021シーズン新加入選手記者会見
9日、浦和レッズレディースの2021シーズン新加入選手会見がオンラインで開かれ、森 栄次総監督、楠瀬直木監督、福田史織、島田芽依、河合野乃子が出席。森総監督と楠瀬監督はレッズレディースをさらに強くすることについての意気込みなど、ユースから昇格した3選手は抱負や目標にする選手などについて話をしました。
【森 栄次総監督】
「今年から総監督という役職になりました。今年一年よろしくお願いいたします」
【楠瀬直木監督】
「今年から監督を務めることになりました。森総監督と他のスタッフと一緒にWEリーグを盛り上げることを目標にがんばっていきたいと思います。よろしくお願いします。
それでは、新加入選手を紹介します。
最初に福田史織選手、GKです。彼女のことは中学生のころから追いかけていましたが、サッカー選手としてのスキルに溢れていて、運動能力などいろいろな能力がそろった選手です。昨年はトップのなでしこリーグでもデビューを果たしまして、ユースとトップの二足のわらじを履いてがんばってくれましたが、今年は池田(咲紀子)選手、文道(美音)選手と共にレギュラー争いをして、早くレギュラーとして活躍してくれることを期待しています。
次に河合野乃子選手。河合選手は主にセンターバックの選手です。恵まれた体力に、身長もありますし、スピードもあります。彼女は非常に優れたフィード能力を持っていますので、期待している選手です。ぜひ応援してください。
最後に島田芽依選手。島田選手は中学生のころからユースチーム、高校生の中でレギュラーを取ってセンターフォワードとして活躍してくれました。女子選手の中ではセンターフォワードらしいセンターフォワードはなかなか出現しないのですが、やっとこのような選手が出てきてくれました。去年は一緒に戦いましたが、またトップで一緒に仕事ができることをうれしく思っています。期待していただいていいと思います」
【福田史織】
「こんにちは。ユースから昇格しました背番号12番、GKの福田史織です。目標としていたトップチームに昇格でき、今シーズンもこのチームでプレーができることをうれしく思います。私のストロングポイントは反射神経と体のバネを生かしたセービングと前線へのロングフィードです。守備だけではなく攻撃にも貢献できるようにがんばります。そして、ジュニアユースのころから応援してくださったファン・サポーターの方たちのために成長し、その姿を一日でも早くお見せできるようにがんばります。よろしくお願いします」
【島田芽依】
「こんにちは。ユースから昇格しました背番号24番、FWの島田芽依です。まずは昇格することができて、とてもうれしく思っています。ですが、ここがゴールではなく、スタートだと思っていますので、先輩方に負けじとしっかりがんばっていきたいと思います。私のストロングポイントは前線でのポストプレーや裏への抜け出しから得点を決めるところですので、ぜひ注目していただきたいです。ファン・サポーターのみなさんがワクワクするような試合をお見せできるように精一杯がんばっていきます。よろしくお願いします」
【河合野乃子】
「こんにちは。背番号25番、ユースから昇格しましたDFの河合野乃子です。ジュニアユースのころから憧れていたトップチームに昇格でき、トップチームの選手として戦っていけることをすごくうれしく思います。私のストロングポイントは両足の正確なフィードです。後ろからのビルドアップの技術を身に付けていくと共に、私のフィードで得点につなげられるようにしていきたいです。ジュニアユースのころから応援してくださっているファン・サポーターのみなさんに勇気や元気を与えられるようなプレーをお見せできるようにがんばります。応援よろしくお願いします」
[質疑応答]
(森総監督と楠瀬監督の役割分担はどういう形になるのか?)
森 栄次総監督
「今の段階では誰がどちらということではなく、2人で話し合いながら、今までやってきたことプラス外から見てきた楠瀬の感覚も踏まえて、これからつくっていかなければならないと思っています。選手交代、もしくはメンバーの決定はなるべく2人で話し合いながらつくっていきたいと思っています」
(日本女子サッカーリーグ32シーズンの歴史の中、レッズレディースはさいたまレイナス時代を含めて4回優勝しているが、17回を日テレ・東京ヴェルディベレーザが優勝している。森総監督はベレーザにも関わっていたが、ベレーザは育成組織の日テレ・メニーナからどんどん選手が供給されてくる形でうまくいっていて、優勝も重ね、日本の女子サッカーに大きな貢献をしてきた。森総監督はベレーザとメニーナのような形で育成組織をつくり、選手を供給していくという大きな仕事が総監督としてあると思うが、そのあたりの豊富はどうか?)
森 栄次総監督
「おっしゃる通り、ベレーザさんもメニーナの存在が大きいと思います。ここにも当然、ユースがありますし、それをうまく活用できればと思っています。実際に育成組織の底上げをして、レッズレディースをもっと強くしていきたいと思っていますし、魅力のあるサッカーをみなさんに見ていただいて、小さい子たちが『レッズでプレーしたい』とたくさん集まってきてくれるような環境をつくっていきたいと思っています。基本的にはレッズレディースをもっと強くしたいという思いで総監督という立場を今年はやらせていただきます」
(森総監督はユース、ジュニアユースも見るのか?)
森 栄次総監督
「基本的にはすべて見るという形にはなりますが、そこまで時間があるわけではありませんので、主にユースとトップになってしまうのではないかと思います。ただ、下のカテゴリーを強化していければと思っています」
(森総監督に質問です。昨シーズンを振り返りつつ、もっと強くなるためにどういうところを強化していきたいと感じているか?)
森 栄次総監督
「私がこだわっているところは中盤で、そこをもう少し強化をしていきたいと思っています。それから、もっと貪欲にボールに関わるということをしていければと思っています」
(楠瀬監督に質問です。チームづくりで重要なことは何か?)
楠瀬直木監督
「この若い3人もそうですし、去年昇格した若い選手もいます。若手がレギュラー組を脅かすくらい台頭してこないとチームの層は厚くなりません。層を厚くしていくことが重要だと思いますので、若い選手にはWEリーグが始まるまでの期間にしっかり鍛え続けてもらえればいいと思います」
(選手のみなさんに質問です。目標としている選手は?)
福田史織
「私はレッズレディースの池田咲紀子選手に憧れています。足元の技術も高いですし、後ろからチームを鼓舞する声も出されています。何よりも安定感がありますので、私も安定感をチームに与えられるような選手になりたいと思っています」
島田芽依
「私は菅澤(優衣香)選手を目標としています。菅澤選手は昨シーズン、なでしこリーグで得点王になりましたが、私は今年5点取りたいです」
河合野乃子
「南 萌華選手です。前に出ていって相手の攻撃の芽を摘んだり、後ろでカバーリングをするなど守備範囲が広いところに憧れています。私も守備範囲を広くもてるようにして、チームを助けられるようなセンターバックになっていきたいと思っています」
(選手のみなさんに質問です。ユース時代にもトップチームのトレーニングに参加していたと思うが、その際にお世話になった先輩はいるか?)
福田史織
「私は(大宮アルディージャVENTUSに移籍した)乗松瑠華選手によく話し掛けてもらいました。ベンチで試合を見ているときも、乗松選手のアップをする姿勢を見て、自分もいつ出ても大丈夫なように準備をしておくということを学びました」
島田芽依
「私は猶本(光)選手に声を掛けてもらっていました。ポジションが近いということもありますが、うまくいかないことがどうすればうまくいくのかということを相談したときにも、しっかりと答えてくださいました。プレー面でもその他の場面でも周りに気を遣える選手に自分もなりたいと思うことがあり、よく相談に乗ってもらっています」
河合野乃子
「私は高橋はな選手にゲーム中に励ましの声を掛けてもらったり、うまくいかなかったときにアドバイスをしてもらったりしました。私もはな選手のように、ゲーム中にどんどん声を出してチームの雰囲気を明るくさせる選手になっていきたいと思いました」
(選手のみなさんに質問です。昨年は新型コロナウイルスの影響もあり、学業とサッカーの両立は大変だったと思うが、どのように取り組んでいたのか?また今年もコロナ禍はしばらく続きそうだが、どのように取り組んでいきたいと考えているか?)
福田史織
「新型コロナウイルスの影響でトレーニングをする時間が限られていたり、トレーニングの後の手洗い、うがいや密にならないような心掛けをしてきました。これからも手洗い、うがいや密にならないように気を付けていくことを大事にしていきたいと思います」
島田芽依
「私は、まずはサッカーができることは当たり前ではないということを感じたシーズンでした。感染症があったとしてもサッカーができることに感謝しなければいけないと強く思ったシーズンでした。今シーズンも『当たり前ではない』という意識をしっかりと持って取り組んでいきたいと思っています」
河合野乃子
「私は、なかなかみんなで集まってトレーニングができない中で、自分の体や自分について考え直す時間を多く取ることができたシーズンでした。またみんなでサッカーができることに幸せをより感じることができましたので、今シーズンも感染症予防に気を付けながら、みんなでサッカーができることに感謝しながら、がんばっていきたいと思います」
(森総監督に質問です。「これから2人で話し合いながら決めていきたい」という話が森総監督からあったが、外から見ると監督とコーチではなく総監督と監督となると、選手もどちらの話を聞いたらいいのか迷うではないかと心配があるが、どういう経緯で総監督と監督になったのか?)
森 栄次総監督
「クラブ全体を見てほしいということがありましたので、総監督というスタイルにさせてもらっています。ヘッドコーチなど違う名前になってしまうとトップチームだけになってしまいますので、そういう形ではなく、ユースを見たり、ジュニアユースまでは時間が間に合うかどうか分かりませんが、育成組織のスタッフたちともコミュニケーションを取りながら、みんなでレッズレディースを強くしていきたいということで、総監督という名称でやらせてもらいます。
決める作業になった際は、今までやってきたスタイルや形はそんなに崩さず、もちろん話し合いながら『こういうふうにやってきたよ、でもこういうことも取り入れてみたら?』ということがあれば、それにトライしていっても面白いと思っています」
(楠瀬監督に質問です。「若手の台頭が必要」というお話があったが、外からご覧になっていてレッズレディースを強くするための要素だと感じたことは他にあるか?)
楠瀬直木監督
「昨年は非常に素晴らしいチームでしたので、大きく手を加えることはないと思います。ただ、検証しなければいけない部分もいくつかありますし、今年はコロナ禍でいろいろあると思いますが、試合数が増えると思いますし、オリンピックもありますので、選手全員がフル稼働しなければいけないと思います。誰が出ても同じ水準を保てるようにしていかなければいけないと思います。そういう点では、WEリーグが始まるまでの半年間で若手、二番手だった選手たちをかなりトレーニングしていかなければならないと思います。
周りのチームからは狙われているというと変ですが、研究されると思いますので、新しい選手たちが活躍できるようにしていければ、また新たなレッズレディースのスタイルができていくのではないかと思っています。それを森総監督をはじめスタッフと相談しながらつくり上げていけたらと思います」
(森総監督に質問です。結果はひとまず置いておくと、今年はここ2年やってきたものをより浸透、強化、補強していき、育成組織でもやっていく作業が一番の目標になると捉えていいのか?)
森 栄次総監督
「そうですね。それが一番の近道だと思っています。外から呼ぶという作業も大事になってくるとは思いますが、そこだけに頼るのではなくて、育成組織から魅力ある選手を上げてくる、もちろん育成組織でも同じような作業をすればトップチームにすんなり入りやすいですし、そういう狙いがあります。それをもっと強化できればと思っています」
(森総監督に質問です。今のチーム構成を見るとレッズレディースユース出身選手が半数以上になっている。育成組織との連携はうまくいっていると思うが、ユース所属選手をトップチームで起用するという考えはあるのか?)
森 栄次総監督
「昨年ももっと若い選手や今まで出ていなかった選手を使いたかったですし、カップ戦があればそこに当てようという気持ちもありましたが、新型コロナウイルスの影響でカップ戦がなくなってしまったという経緯があります。若手を育成組織から吸い上げて競争をさせて、ということは極力やっていくことが一番の近道なのかなと思っています」
(森総監督に質問です。今年はWEリーグ元年ということで選手の動きも多く、チームの勢力図も変わってくると思うが、WEリーグ元年の展望はどうか?それを踏まえてクラブとしてどう戦っていきたいか?)
森 栄次総監督
「WEリーグ初代王者を目標に掲げていきたいと思います。他のチームももちろん研究しているでしょうが、先ほど監督もおっしゃったように、いろいろな選手を入れながら、いろいろなポジションを経験させながら競争させていきたいと思っています。
(トレーニングは森総監督もピッチ上で教えるのか?試合は森総監督もベンチに入るのか?)
森 栄次総監督
「ベンチには入れてもらおうと思っています(笑)。トレーニングの前にはミーティングもしますし、今までやってきたことがベースになると思いますので、それはあまり崩さずにやっていって、監督が思うようなところ、『もっとこういうふうにしたらどう?』という案があれば、それはコーチとも話していますが、監督にお願いしたりすると思います。今でも正木(裕史)コーチに担当をしてもらったり、僕がやったり、他のコーチがやったり、ということもありますので、その1つのパートをみんなでつくり上げていければ、という形でやっています」
(選手のみなさんに質問です。去年はなでしこリーグのホームの試合のほとんどを見ていたと思うが、去年の段階で「この中に入ってもやれる」という自信はあったか?福田選手はすでになでしこリーグの試合に出場しているが、その感想も合わせて教えてほしい)
福田史織
「私は少しの時間でしたが出場させていただいて、すごく緊張したことが率直な感想です。一度ロングボールを蹴ったときの歓声を聞いて、自分ももっとピッチの中でこの歓声を聞きたいと思いました。つなぐサッカーですが、後ろから1つ飛ばしのパスに参加して、チームの勝利に貢献していきたいと改めて思いました」
島田芽依
「私は浦和駒場スタジアムで運営をしていてレディースの試合を見ていたときは、自分自身が試合に入ったらどういうプレーをすればいいかを常に考えながら試合を見ていました。選手が楽しそうにプレーをしているように、私も楽しくプレーをしてみたいとずっと思っていました。浦和駒場スタジアムでの歓声を今シーズンから試合に絡んで感じられたらといいなと思っています」
河合野乃子
「私は運営で試合を見ているときに、レディースのパスワークや一人ひとりのレベルの高さが分かるプレーでファン・サポーターのみなさんが沸いているのを見て、自分もそういうプレーをしたいと思いました。そこに入っても自分が堂々と自信をもってプレーをしていけるように、これからフィジカル面も含めて自分を磨いていきたいと思っています」
(河合選手に質問です。今年の高校3年生は例年よりも多かったと思うが、フィールドプレーヤーの最後方で見ていて、3人以外にも何年か後にレッズレディースで一緒にプレーできるかもしれないと思える選手はいたか?)
「自分たち3人以外の選手たちもみんな大学や海外でサッカーを続けますし、最後のトレーニングでは『4年後や2年後にまたみんなでサッカーができるようにがんばろう』という話をしました。またみんなでサッカーができるよう、自分自身もがんばっていきたいです」
(森総監督が去年までつくり上げてきたものに楠瀬監督が加えていく、というような話だったが、楠瀬監督は去年までを見て、こういうことができればもっと強くなると感じていることはあるか?)
楠瀬直木監督
「森総監督とは30年来のお付き合いで、僕が初めてプロになったときに森先輩に相当助けていただきましたし、サッカー観が非常に似ています。昨年、僕がユースでやっていたのもほぼトップと同じようなサッカーでした。ですので、新しいアイデアを加えるというよりも、今までやってきたことをより一層、精度を上げる、ミスを減らす、強度を上げる、ということを繰り返していくことが非常に大事だと思います。
初めてのリーグ、未知の世界ですので、マネジメントが大変だと思います。選手のマネジメントをしっかりとしていきたいと思います。どのようにやっていくのかはこれから決めることと、企業秘密ではありますが、しっかりとマネジメントをして、最終節までケガ人をなくし、先ほども言いましたようにその間にオリンピックもありますので、選手が十分にフル稼働できるようにサポートをしていくことが大事な仕事ではないかと思っています。
ですので、新しい戦術や戦略というよりも、まずは自分たちのチームが昨年同様しっかりとパスをつないで、しっかりとディフェンスをして、ということを全員が繰り返しできるようにしていければと思っています」
【森 栄次総監督】
「今年から総監督という役職になりました。今年一年よろしくお願いいたします」
【楠瀬直木監督】
「今年から監督を務めることになりました。森総監督と他のスタッフと一緒にWEリーグを盛り上げることを目標にがんばっていきたいと思います。よろしくお願いします。
それでは、新加入選手を紹介します。
最初に福田史織選手、GKです。彼女のことは中学生のころから追いかけていましたが、サッカー選手としてのスキルに溢れていて、運動能力などいろいろな能力がそろった選手です。昨年はトップのなでしこリーグでもデビューを果たしまして、ユースとトップの二足のわらじを履いてがんばってくれましたが、今年は池田(咲紀子)選手、文道(美音)選手と共にレギュラー争いをして、早くレギュラーとして活躍してくれることを期待しています。
次に河合野乃子選手。河合選手は主にセンターバックの選手です。恵まれた体力に、身長もありますし、スピードもあります。彼女は非常に優れたフィード能力を持っていますので、期待している選手です。ぜひ応援してください。
最後に島田芽依選手。島田選手は中学生のころからユースチーム、高校生の中でレギュラーを取ってセンターフォワードとして活躍してくれました。女子選手の中ではセンターフォワードらしいセンターフォワードはなかなか出現しないのですが、やっとこのような選手が出てきてくれました。去年は一緒に戦いましたが、またトップで一緒に仕事ができることをうれしく思っています。期待していただいていいと思います」
【福田史織】
「こんにちは。ユースから昇格しました背番号12番、GKの福田史織です。目標としていたトップチームに昇格でき、今シーズンもこのチームでプレーができることをうれしく思います。私のストロングポイントは反射神経と体のバネを生かしたセービングと前線へのロングフィードです。守備だけではなく攻撃にも貢献できるようにがんばります。そして、ジュニアユースのころから応援してくださったファン・サポーターの方たちのために成長し、その姿を一日でも早くお見せできるようにがんばります。よろしくお願いします」
【島田芽依】
「こんにちは。ユースから昇格しました背番号24番、FWの島田芽依です。まずは昇格することができて、とてもうれしく思っています。ですが、ここがゴールではなく、スタートだと思っていますので、先輩方に負けじとしっかりがんばっていきたいと思います。私のストロングポイントは前線でのポストプレーや裏への抜け出しから得点を決めるところですので、ぜひ注目していただきたいです。ファン・サポーターのみなさんがワクワクするような試合をお見せできるように精一杯がんばっていきます。よろしくお願いします」
【河合野乃子】
「こんにちは。背番号25番、ユースから昇格しましたDFの河合野乃子です。ジュニアユースのころから憧れていたトップチームに昇格でき、トップチームの選手として戦っていけることをすごくうれしく思います。私のストロングポイントは両足の正確なフィードです。後ろからのビルドアップの技術を身に付けていくと共に、私のフィードで得点につなげられるようにしていきたいです。ジュニアユースのころから応援してくださっているファン・サポーターのみなさんに勇気や元気を与えられるようなプレーをお見せできるようにがんばります。応援よろしくお願いします」
[質疑応答]
(森総監督と楠瀬監督の役割分担はどういう形になるのか?)
森 栄次総監督
「今の段階では誰がどちらということではなく、2人で話し合いながら、今までやってきたことプラス外から見てきた楠瀬の感覚も踏まえて、これからつくっていかなければならないと思っています。選手交代、もしくはメンバーの決定はなるべく2人で話し合いながらつくっていきたいと思っています」
(日本女子サッカーリーグ32シーズンの歴史の中、レッズレディースはさいたまレイナス時代を含めて4回優勝しているが、17回を日テレ・東京ヴェルディベレーザが優勝している。森総監督はベレーザにも関わっていたが、ベレーザは育成組織の日テレ・メニーナからどんどん選手が供給されてくる形でうまくいっていて、優勝も重ね、日本の女子サッカーに大きな貢献をしてきた。森総監督はベレーザとメニーナのような形で育成組織をつくり、選手を供給していくという大きな仕事が総監督としてあると思うが、そのあたりの豊富はどうか?)
森 栄次総監督
「おっしゃる通り、ベレーザさんもメニーナの存在が大きいと思います。ここにも当然、ユースがありますし、それをうまく活用できればと思っています。実際に育成組織の底上げをして、レッズレディースをもっと強くしていきたいと思っていますし、魅力のあるサッカーをみなさんに見ていただいて、小さい子たちが『レッズでプレーしたい』とたくさん集まってきてくれるような環境をつくっていきたいと思っています。基本的にはレッズレディースをもっと強くしたいという思いで総監督という立場を今年はやらせていただきます」
(森総監督はユース、ジュニアユースも見るのか?)
森 栄次総監督
「基本的にはすべて見るという形にはなりますが、そこまで時間があるわけではありませんので、主にユースとトップになってしまうのではないかと思います。ただ、下のカテゴリーを強化していければと思っています」
(森総監督に質問です。昨シーズンを振り返りつつ、もっと強くなるためにどういうところを強化していきたいと感じているか?)
森 栄次総監督
「私がこだわっているところは中盤で、そこをもう少し強化をしていきたいと思っています。それから、もっと貪欲にボールに関わるということをしていければと思っています」
(楠瀬監督に質問です。チームづくりで重要なことは何か?)
楠瀬直木監督
「この若い3人もそうですし、去年昇格した若い選手もいます。若手がレギュラー組を脅かすくらい台頭してこないとチームの層は厚くなりません。層を厚くしていくことが重要だと思いますので、若い選手にはWEリーグが始まるまでの期間にしっかり鍛え続けてもらえればいいと思います」
(選手のみなさんに質問です。目標としている選手は?)
福田史織
「私はレッズレディースの池田咲紀子選手に憧れています。足元の技術も高いですし、後ろからチームを鼓舞する声も出されています。何よりも安定感がありますので、私も安定感をチームに与えられるような選手になりたいと思っています」
島田芽依
「私は菅澤(優衣香)選手を目標としています。菅澤選手は昨シーズン、なでしこリーグで得点王になりましたが、私は今年5点取りたいです」
河合野乃子
「南 萌華選手です。前に出ていって相手の攻撃の芽を摘んだり、後ろでカバーリングをするなど守備範囲が広いところに憧れています。私も守備範囲を広くもてるようにして、チームを助けられるようなセンターバックになっていきたいと思っています」
(選手のみなさんに質問です。ユース時代にもトップチームのトレーニングに参加していたと思うが、その際にお世話になった先輩はいるか?)
福田史織
「私は(大宮アルディージャVENTUSに移籍した)乗松瑠華選手によく話し掛けてもらいました。ベンチで試合を見ているときも、乗松選手のアップをする姿勢を見て、自分もいつ出ても大丈夫なように準備をしておくということを学びました」
島田芽依
「私は猶本(光)選手に声を掛けてもらっていました。ポジションが近いということもありますが、うまくいかないことがどうすればうまくいくのかということを相談したときにも、しっかりと答えてくださいました。プレー面でもその他の場面でも周りに気を遣える選手に自分もなりたいと思うことがあり、よく相談に乗ってもらっています」
河合野乃子
「私は高橋はな選手にゲーム中に励ましの声を掛けてもらったり、うまくいかなかったときにアドバイスをしてもらったりしました。私もはな選手のように、ゲーム中にどんどん声を出してチームの雰囲気を明るくさせる選手になっていきたいと思いました」
(選手のみなさんに質問です。昨年は新型コロナウイルスの影響もあり、学業とサッカーの両立は大変だったと思うが、どのように取り組んでいたのか?また今年もコロナ禍はしばらく続きそうだが、どのように取り組んでいきたいと考えているか?)
福田史織
「新型コロナウイルスの影響でトレーニングをする時間が限られていたり、トレーニングの後の手洗い、うがいや密にならないような心掛けをしてきました。これからも手洗い、うがいや密にならないように気を付けていくことを大事にしていきたいと思います」
島田芽依
「私は、まずはサッカーができることは当たり前ではないということを感じたシーズンでした。感染症があったとしてもサッカーができることに感謝しなければいけないと強く思ったシーズンでした。今シーズンも『当たり前ではない』という意識をしっかりと持って取り組んでいきたいと思っています」
河合野乃子
「私は、なかなかみんなで集まってトレーニングができない中で、自分の体や自分について考え直す時間を多く取ることができたシーズンでした。またみんなでサッカーができることに幸せをより感じることができましたので、今シーズンも感染症予防に気を付けながら、みんなでサッカーができることに感謝しながら、がんばっていきたいと思います」
(森総監督に質問です。「これから2人で話し合いながら決めていきたい」という話が森総監督からあったが、外から見ると監督とコーチではなく総監督と監督となると、選手もどちらの話を聞いたらいいのか迷うではないかと心配があるが、どういう経緯で総監督と監督になったのか?)
森 栄次総監督
「クラブ全体を見てほしいということがありましたので、総監督というスタイルにさせてもらっています。ヘッドコーチなど違う名前になってしまうとトップチームだけになってしまいますので、そういう形ではなく、ユースを見たり、ジュニアユースまでは時間が間に合うかどうか分かりませんが、育成組織のスタッフたちともコミュニケーションを取りながら、みんなでレッズレディースを強くしていきたいということで、総監督という名称でやらせてもらいます。
決める作業になった際は、今までやってきたスタイルや形はそんなに崩さず、もちろん話し合いながら『こういうふうにやってきたよ、でもこういうことも取り入れてみたら?』ということがあれば、それにトライしていっても面白いと思っています」
(楠瀬監督に質問です。「若手の台頭が必要」というお話があったが、外からご覧になっていてレッズレディースを強くするための要素だと感じたことは他にあるか?)
楠瀬直木監督
「昨年は非常に素晴らしいチームでしたので、大きく手を加えることはないと思います。ただ、検証しなければいけない部分もいくつかありますし、今年はコロナ禍でいろいろあると思いますが、試合数が増えると思いますし、オリンピックもありますので、選手全員がフル稼働しなければいけないと思います。誰が出ても同じ水準を保てるようにしていかなければいけないと思います。そういう点では、WEリーグが始まるまでの半年間で若手、二番手だった選手たちをかなりトレーニングしていかなければならないと思います。
周りのチームからは狙われているというと変ですが、研究されると思いますので、新しい選手たちが活躍できるようにしていければ、また新たなレッズレディースのスタイルができていくのではないかと思っています。それを森総監督をはじめスタッフと相談しながらつくり上げていけたらと思います」
(森総監督に質問です。結果はひとまず置いておくと、今年はここ2年やってきたものをより浸透、強化、補強していき、育成組織でもやっていく作業が一番の目標になると捉えていいのか?)
森 栄次総監督
「そうですね。それが一番の近道だと思っています。外から呼ぶという作業も大事になってくるとは思いますが、そこだけに頼るのではなくて、育成組織から魅力ある選手を上げてくる、もちろん育成組織でも同じような作業をすればトップチームにすんなり入りやすいですし、そういう狙いがあります。それをもっと強化できればと思っています」
(森総監督に質問です。今のチーム構成を見るとレッズレディースユース出身選手が半数以上になっている。育成組織との連携はうまくいっていると思うが、ユース所属選手をトップチームで起用するという考えはあるのか?)
森 栄次総監督
「昨年ももっと若い選手や今まで出ていなかった選手を使いたかったですし、カップ戦があればそこに当てようという気持ちもありましたが、新型コロナウイルスの影響でカップ戦がなくなってしまったという経緯があります。若手を育成組織から吸い上げて競争をさせて、ということは極力やっていくことが一番の近道なのかなと思っています」
(森総監督に質問です。今年はWEリーグ元年ということで選手の動きも多く、チームの勢力図も変わってくると思うが、WEリーグ元年の展望はどうか?それを踏まえてクラブとしてどう戦っていきたいか?)
森 栄次総監督
「WEリーグ初代王者を目標に掲げていきたいと思います。他のチームももちろん研究しているでしょうが、先ほど監督もおっしゃったように、いろいろな選手を入れながら、いろいろなポジションを経験させながら競争させていきたいと思っています。
(トレーニングは森総監督もピッチ上で教えるのか?試合は森総監督もベンチに入るのか?)
森 栄次総監督
「ベンチには入れてもらおうと思っています(笑)。トレーニングの前にはミーティングもしますし、今までやってきたことがベースになると思いますので、それはあまり崩さずにやっていって、監督が思うようなところ、『もっとこういうふうにしたらどう?』という案があれば、それはコーチとも話していますが、監督にお願いしたりすると思います。今でも正木(裕史)コーチに担当をしてもらったり、僕がやったり、他のコーチがやったり、ということもありますので、その1つのパートをみんなでつくり上げていければ、という形でやっています」
(選手のみなさんに質問です。去年はなでしこリーグのホームの試合のほとんどを見ていたと思うが、去年の段階で「この中に入ってもやれる」という自信はあったか?福田選手はすでになでしこリーグの試合に出場しているが、その感想も合わせて教えてほしい)
福田史織
「私は少しの時間でしたが出場させていただいて、すごく緊張したことが率直な感想です。一度ロングボールを蹴ったときの歓声を聞いて、自分ももっとピッチの中でこの歓声を聞きたいと思いました。つなぐサッカーですが、後ろから1つ飛ばしのパスに参加して、チームの勝利に貢献していきたいと改めて思いました」
島田芽依
「私は浦和駒場スタジアムで運営をしていてレディースの試合を見ていたときは、自分自身が試合に入ったらどういうプレーをすればいいかを常に考えながら試合を見ていました。選手が楽しそうにプレーをしているように、私も楽しくプレーをしてみたいとずっと思っていました。浦和駒場スタジアムでの歓声を今シーズンから試合に絡んで感じられたらといいなと思っています」
河合野乃子
「私は運営で試合を見ているときに、レディースのパスワークや一人ひとりのレベルの高さが分かるプレーでファン・サポーターのみなさんが沸いているのを見て、自分もそういうプレーをしたいと思いました。そこに入っても自分が堂々と自信をもってプレーをしていけるように、これからフィジカル面も含めて自分を磨いていきたいと思っています」
(河合選手に質問です。今年の高校3年生は例年よりも多かったと思うが、フィールドプレーヤーの最後方で見ていて、3人以外にも何年か後にレッズレディースで一緒にプレーできるかもしれないと思える選手はいたか?)
「自分たち3人以外の選手たちもみんな大学や海外でサッカーを続けますし、最後のトレーニングでは『4年後や2年後にまたみんなでサッカーができるようにがんばろう』という話をしました。またみんなでサッカーができるよう、自分自身もがんばっていきたいです」
(森総監督が去年までつくり上げてきたものに楠瀬監督が加えていく、というような話だったが、楠瀬監督は去年までを見て、こういうことができればもっと強くなると感じていることはあるか?)
楠瀬直木監督
「森総監督とは30年来のお付き合いで、僕が初めてプロになったときに森先輩に相当助けていただきましたし、サッカー観が非常に似ています。昨年、僕がユースでやっていたのもほぼトップと同じようなサッカーでした。ですので、新しいアイデアを加えるというよりも、今までやってきたことをより一層、精度を上げる、ミスを減らす、強度を上げる、ということを繰り返していくことが非常に大事だと思います。
初めてのリーグ、未知の世界ですので、マネジメントが大変だと思います。選手のマネジメントをしっかりとしていきたいと思います。どのようにやっていくのかはこれから決めることと、企業秘密ではありますが、しっかりとマネジメントをして、最終節までケガ人をなくし、先ほども言いましたようにその間にオリンピックもありますので、選手が十分にフル稼働できるようにサポートをしていくことが大事な仕事ではないかと思っています。
ですので、新しい戦術や戦略というよりも、まずは自分たちのチームが昨年同様しっかりとパスをつないで、しっかりとディフェンスをして、ということを全員が繰り返しできるようにしていければと思っています」