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22.08.21

2022-23 WEリーグカップ グループステージ第1節 vs 大宮アルディージャVENTUS 試合後監督コメント

【楠瀬直木監督】
「このチームの始動、今シーズン最初の公式戦でした。少しケガ人が多く、特にGKは選手がU-20日本女子代表に招集されていることもあり、大学生の伊能真弥を強化指定選手で入れました。そういうところもありながら、チームではアタッキングサードの崩しのところでいろいろなアイデアを出していこうとか、決めていることや目指しているところがあるのと、南萌華が移籍して全体的なディフェンスの強化に取り組んでいますが、カウンターから1点、2点とやられてしまい、ピンチもありましたので、その辺はこれから課題をどんどん修正していかなければいけません。

選手にも伝えているのですが、このカップ戦で課題がたくさん出てくれたら、それをみんなでつぶしていける大会にできたらいいなと思っていました。課題が出て、それでも勝っていくという都合のいいことを考えてはいたのですが、最後はなんとかギリギリ同点においつけたものの、まだまだシステムを変えるとか、そういうところに対応するのにはいろいろな課題があるのかなと思います。

ただ、選手それぞれが課題を理解して取り組んでくれたら、もともと質の高い選手たちが多いので、彼女たちがそういうチャレンジ精神を持っていってくれればと思っています。ウチは昨シーズン、WEリーグ2位だったので、チャレンジャーだという気持ちを前面に出して戦えたらと思っていました。大宮アルディージャVENTUSはそういう点では非常にひたむきに、運動量も多く、球際も激しく戦っていたので、こちらとしてもいい勉強、見直しをできたと思っています。これを次につなげていきたいと思っています」

【質疑応答】
(受け手の選手が相手の間のいい位置をとっていても、出し手が出せないところがあるように見えました。やろうとしていることの手応えと、練習でどう積み上げていくんでしょうか)
「ハーフタイムに『もう少しそこに勇気を持って入れていいのではないか』『相手も狙っているからこそ、そこに入れて崩していければいい、それを出していかないとサイドが空いてこない』とか、『満遍なくパスを出させられるのではなく、中に入っていって相手がどうしていくかをもう少しやろう』と話していました。急造ではありますが上野紗稀にセンターバックをやってもらったのですが、中に入れていたりもしました。ただ、それを言うと、受け手の方が色々もらいたがっていて、柴田(華絵)だけもらえばいいのですが、そこに猶本(光)も塩越(柚歩)も重なってきてしまったので、そこは修正していければと思っています」

(WEリーグカップは新しいカップ戦だが、監督としてどのように捉えているでしょか)
「試合はリーグ戦だけだと20試合しかありません。若手を育てることを考えれば、カップ戦があってくれるといいと思います。今日は出場していない選手もいましたが、GKはユースの選手を後半に出せたので、その点では選手を育成する上でも、こういう大会があるのはいいなと思います。そして大宮アルディージャVENTUSは熱いお客さんが多いので、とても良い環境でやらせてもらえて、こういう大会があって良かったと思います」

(この試合での収穫や、ポジティブに捉えられる点はどういったところでしょうか)
「最後のアタッキングサードの崩しでチャレンジしようといくつかパターンを考えたり、トレーニングしたりしています。それ以上に選手が顔を上げてそこを合わせようとしてくれていて、チームの進もうとしている道に進んでくれているな、と感じられたのが収穫です。あと、昨シーズンはあまり出番のなかったセンターバックの長嶋玲奈が、ミスもありましたが、やっていけるなというところをつかめました。先発した植村祥子も昨シーズンはあまり出番のない選手でしたが、そういう選手がチームの一員として胸を張れるようになってほしいと思っていますし、そのきっかけが作れたかなというところが非常に良かったと思います」

(次のホームゲーム開幕戦に向けて、ファン・サポーターにメッセージをお願いします)
「今日はもっと気持ち良く終われれば、と考えていましたけど、次はホームでできるので、もう少し安心して見られるゲームをしたいです。いろいろ課題も出していきたいですし、選手にもそういうチャレンジをしてほしいので、今週1週間でしっかりと準備して、自分たちのやるべきこと、来てくださった方を喜ばせることについてどれくらいできるかにチャレンジしていきたいと思っています。温かい目もあり、厳しい目もあり、そういう目で見ていただければ、そして1人でも多くの方に来ていただいて、応援していただければと思っています」


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