【楠瀬直木監督】
「埼玉スタジアムでの開幕戦ということで、昨日一昨日くらいからかなりみんなに気負いがあって、少し心配はしていました。逆に、その勢いがスタートで出せて点が入ったので、立ち上がりはよかったのですが、後半はもう少しボールをしっかりつないでいきたかったです。AC長野パルセイロ・レディースのおかげでウチの課題が浮き彫りになった感じがあり、気にしているところが出てしまった点もありましたが、そういうところが浮き彫りになったのはよかったということもあります。3点目が入ったのはよかったのですが、またミスから失点してしまい、両チームで5得点入っているので見ている人からすればそれなりに面白かったかもしれませんが、こちらとしてはしっくりこない、締まりのないゲームになってしまったかなとは思います。
ただ、埼スタのピッチは本当にいいですし、ファン・サポーターのみなさんもすごく身近に感じられました。そういうおかげで力が発揮できているのは確かだと思っています。来週は日テレ・東京ヴェルディベレーザとのアウェイ戦なので、いいゲームにできるように準備していきたいと思っています」

【質疑応答】
(課題について、具体的にどんな点で、どのように改善していきたいとお考えでしょうか)
「ビルドアップのところで、みんな上手にボールを回すのですが、少しテンポがゆっくりになってしまうことがあります。もう少し早く裏を狙ってもいいときもありますし、ビルドアップを狙われているにもかかわらずそこに入っていってしまうのは、良くも悪くもいろいろな考えがありますが、少しリスクマネージメントを考えると、そこじゃない、という判断のところがいくつかありました。特に若い選手、石川とかは合流して間もないですし、そこでやっているのはたいしたものですが、そうしたところはもう少し改善していかないと、狙われてしまうことがあります。あとは最後の崩しで、焦らずに仕留めていくという点では、意図的な崩しを狙ってはいますが、それがあまり出てこなかったところは反省しています」

(選手交代で島田芽依選手を起用して2トップのような形にされたと思いますが、狙いと手応えはいかがでしたでしょうか)
「島田は本当に成長しているので、どこかでチャンスを、と考えていました。そういう流れの中だったので、フレッシュ感と、埼スタでのゲームで少しでも長い時間ピッチに立たせて経験させたいと思っていました。最近のトレーニングでも非常にいいボールを蹴っていたので『前で暴れてこい』ということで起用して、結果を出してくれたので、スタッフが一番喜んでいます」