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23.08.05

2023-24シーズン開幕前会見を実施

4日、三菱重工浦和レッズレディースは2023-24シーズンの開幕前会見を行いました。会見には楠瀬直木監督、キャプテンの柴田華絵、新加入の伊藤美紀が出席しました。

最初に、楠瀬監督から伊藤の紹介があった後、レッズレディース加入の経緯やおもいなどが語られました。



【楠瀬直木監督】
「今日は新加入発表ということで、伊藤美紀選手を紹介したいと思います。INAC神戸レオネッサから来ていただきました。以前から、国内で選手を獲得するとしたら、伊藤美紀とあと1人2人くらいしかいないと思っていました。伊藤選手は、試合中よく動いて本当に楽しそうにプレーしているので、こういう選手がいいなと。うまい選手はたくさんいますが、楽しそうにプレーしてくれるとうちの選手にも刺激になります。まだまだ伊藤選手自身も大きく伸びるのではないかと思います。テクニックも十分ありますし、スルーボールを多用してくれるので、うちの大きな力になり得ると思っています。昨シーズンは優勝させていただきましたが、さらにチームを大きくするために来ていただきました」



【伊藤美紀】
「みなさん、こんにちは。今シーズンから加入しました、背番号5番、MFの伊藤美紀です。昨シーズン優勝したチームでプレーできることを本当にうれしく思います。それと同時に、2連覇に向けて自分も貢献したい気持ちが強く、その分責任も感じています。そして何より、私はサッカーが大好きで、もっとうまくなりたい気持ちがすごくあります。新体制が始まってから何日か練習しましたが、みなさん上手で、この中でずっとプレーしていたらもっとうまくなれるなと、ここ数日で実感しました。私ももっと成長して、チームの勝利に貢献できるように頑張りますので、よろしくお願いします」



[質疑応答]
(伊藤選手にお伺いします。今回の移籍に関してはいろいろなおもいや覚悟があったと思います。そのあたりを詳しくお聞かせください)

【伊藤美紀】
「INAC神戸レオネッサには高校を卒業してから8年半という長い間在籍させていただき、本当にたくさんのことを学びましたし、いろいろなことを経験させていただきました。その中で経験したことを元にもっと成長して、それを飛躍させたい気持ちが強かったのと、先ほど監督もおっしゃってくださいましたが、サッカーを楽しみながらやる中で、自分もいいプレーをして、それを見てくださる方々に届けたい気持ちが強くなり、移籍を決心しました」

(昨シーズンまでのレッズレディースの印象と、チームに加わって改めて感じたことをお聞かせください)

【伊藤美紀】
「レッズレディースと試合をするときは、いつもボールを奪えずよくまわされていて、すごくキツいなと思いながらプレーしていました。練習の中でもみんな本当に足元が上手で、パスコントロール一つにしても全然ボールがずれません。私も緊張してしまうくらいみんなテクニックがあって、それが生かされているとすごく実感しました。それだけレベルが高い中で毎日練習できるのはすごく幸せなことだと思います」


その後は、今シーズンのパートナー企業のみなさまを紹介した後、今シーズンもキャプテンを務めることになった柴田華絵が、楠瀬監督と共に新シーズンへの意気込みを語りました。




【楠瀬直木監督】
「昨シーズンは、苦しいスタートになるかと思いましたが、選手がカバーしてくれていい結果になったと思います。今シーズンはスムーズにスタートしまして、もちろん優勝、そして昨シーズンに達成できなかった三冠を目指していきます。また新たなチャレンジといいますか、選手は成長していきますのでチームも新たな成長を遂げて、日本サッカーを引っ張っていく、そしてアジアの中でもレッズレディースの名前を出していけるようにやっていきたいです。ワールドカップでも今はいい結果を出していますが、そのベースをつくっていけるチームづくりとして、人もチームも成長していきたいと思っています。

また、やはり観客動員がまだまだ足りていません。その点ではうちが引っ張っていって、平均観客動員数を3000、4000、5000と増やしていけるようなものを出していきたいと思っています。WEリーグ、女子サッカーが成功するためにも、うちがどんどんチャレンジしていかないといけないと思っていますので、昨シーズンの結果に甘んじず、チャレンジ精神をしっかり出して、いいサッカーをしていきたいと思っています」



【柴田華絵】
「今シーズンもキャプテンを務めることになりました。昨シーズンはリーグ優勝してWEリーグカップも獲ったので、もちろんそこは連覇を狙います。みなさんが本当に期待してくれている皇后杯も優勝しての三冠を狙っていきたいと思います。

ただ、口で言うのは簡単だと思いますが、勝つのはすごく難しいことです。1試合1試合をみんなで戦っていくことと、昨シーズンよりも試合に出るための争いが激しくなると思うので、その中でもっと個々のレベルアップができると思います。昨シーズンよりもチームとして質を上げて、見ている方が『レッズレディースっていいな』と思ってもらえるようなサッカーをしたいと思っています。

新チームの立ち上げから数日しか経っていないのでみんなの状態もまちまちですが、これから北海道北斗市でのキャンプがあります。サッカーはもちろん、私たちの良さはチームとしてまとまっているところなので、お互いのことを知るとか、そういうところももっとやっていきたいと思っています。私たち自身が楽しいサッカーをやりたいと思っていますので、今シーズンも頑張ります」



[質疑応答]
(楠瀬監督にお伺いします。今シーズンのチームづくりのテーマを教えてください)

【楠瀬直木監督】
「選手には特にテーマを伝えてはいないのですが、伊藤選手が入ったことで、中には緊張感を覚えている選手もいると思います。ある程度できるという選手もさらにチャレンジをしないといけません。昨シーズンはINAC神戸レオネッサというチャンピオンチームがあり、具体的な相手がいてのチャレンジャーという立場でやってきましたが、今シーズンはそうではありません。本当の敵といいますか、チャレンジする相手は自分の中にいるのではないかということで、自分にチャレンジをしてほしいと思います」

(キャプテンは柴田選手ということですが、副キャプテンは指名されていますか)

【楠瀬直木監督】
「昨シーズンと一緒で、栗島朱里と髙橋はなです。投票にしようとも思いましたが、そのままお願いしました。若い選手に肩書きをつけて成長させようとも考えましたが、そこはしっくりきていますので、もう1、2年待とうかなと思いました」

(柴田選手に伺います。伊藤選手の加入によって、チームにどのようなポジティブな変化が生まれると感じていらっしゃいますか)

【柴田華絵】
「やはり、試合に出られるかどうかの競争が増すのが、いちばんポジティブなところだと思います。練習の質ももちろん上がりますし、ポジション争いがあることで、少しも手を抜けないというか、そういうところがポジティブな部分だと思います」

(柴田選手は今シーズンもキャプテンということになりましたが、そこに向けてのおもいをお聞かせください)

【柴田華絵】
「『私でいいんですか?』という感じだったのですが、お願いされることは私自身もうれしいです。こんなに長くキャプテンをできることはなかなかないと思うので、そういったところのありがたみを私自身も感じながらやっていきたいです。聞かれるといつも『何もやっていない』と答えるのですが、私が何かをしようということではなく、今まで以上に自分自身が上を突き詰めるというか、そういった姿勢を見せていければいいかなと。そういう中でチームをいい状態に持っていければと思っています」



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