【楠瀬直木監督】
「選手と話しましたが、この引き分けをいい引き分けと見るか、悪い引き分けと見るかということで、非常にいい引き分けだったと思います。もちろん最後にチャンスがあったので勝ちたかったですし、見事に崩されてしまった原因のところで悔しさもあります。私も含めて、自信と過信で微妙なところはありますが、今シーズンもできるのではないかという思いを持てました。対戦してみてやられる部分もあったり、取れそうで取れない決定力の部分、ボールを失うところ、また代表組がいない中で若手がそういうことを経験できて惜しいところもありました。やはり変わらぬ課題はあるのだな、とみんなが悔しい思いをしてロッカールームで歯を食いしばっていました。これは実のある引き分けでした。ただ、その実をしっかりと花に変えていかなければいけません。次の試合で結果を出していかないといけない、その中で競争して、一歩進みたいと思っています。ジェフユナイテッド市原・千葉レディースは非常に組織立っていて、好感の持てるチームだと感じました」

【質疑応答】
(この試合にはどのようなテーマを持って臨んで、それはどのくらい表現できたのでしょうか)
「テーマとしては、昨シーズンのいい状態だったところに早く戻ろうと。それは心技体すべてにおいてです。技術的にはそんなに落ちることはないので安定したボール回しができたと思います。メンタルの部分、勝ちたいと思うところや、今日は丹野凜々香が初先発でしたので、そこでの準備も含め、やろうとしたことが思ったよりも出ないなというのが正直なところです。75点くらいの評価ができるのかなと思いましたが、60点くらいでした。ただ、若手の頑張りや、最後までやりきってくれたというところでは満足している部分もあります。やりたいことがもう少しできなかったな、というところはありました」