Match Day Information

25.03.22

MDI AFC Women’s Champions League 2024/25 準々決勝 vs 武漢江大




◆アジアの舞台で戦える幸せを感じている◆



--いよいよ、AFC Women’s Champions League 2024/25(AWCL)の準々決勝です。試合を控え、今の心境はいかがですか。

まず、この試合がすごく楽しみです。今いるメンバーだけじゃなくて、昨シーズンのリーグ優勝があったからこその大会だと思いますし、リーグとはまた違った、いろいろな思いが詰まっている大会だなと思っています。いろいろな人の思いを背負いながら、優勝してそういう方に返したい思いが強いので、楽しみでありながらもしっかり勝ちきりたいです。

--池田選手はなでしこジャパンでの経験もありますが、アジアの大会と国内の大会の違いについてはどのように感じていますか。

たとえば、アメリカとかと対戦するときはフィジカル的な部分の差が大きいと感じることがありますけど、アジアの選手とはそこまで大きな差はないと思います。でも、要所要所でのスピードやフィジカルについては日本の選手にないものを持っていると思います。昨年のAWCCIT(AFC Women's Club Championship 2023 – Invitational Tournament)決勝でも一瞬の隙を突かれてやられてしまっているので、本当に90分間、すごく高く集中を保って臨まないと、一つのチャンスで決めきられてしまうかもしれません。

--アジアの大会の難しさや面白さについてはいかがでしょうか。

特にグループステージのときは日本でやることのない環境でした。それがみんなにとってすごくいい経験になりましたし、普段は試合のメンバーの数が決まっていますけど、グループステージでは全員でベトナムに行って戦ってきて、チーム力を一段、上げられる大会だなと思いました。チームの雰囲気作りも含めて、すごくいい経験ができる大会だと思っています。

--昨年のAWCCITはプレ大会でしたが、今シーズンからAWCLが正式にスタートし、アジア各国のチャンピオンチームが集まる舞台となりました。他の選手からもこの大会に懸ける意気込みが聞かれていますが、あらためて、池田選手にもこの大会への思いをうかがえればと思います。

男子トップチームがACL(AFC Champions League)を戦っているのをずっと見ていて、『いつかは自分たちも』という思いは全員が持っていたと思います。そこに行けるのは今年は私たちしかいないですし、毎年リーグで結果を残さないと、次への切符もありません。本当に貴重な機会だと思っていますし、こうやって女子のACLを開催してもらえるのは本当に幸せだというのも同時に感じています。そして、世界にもつながることも言われていますし、また新しい機会をもらえる大会になったと思います。第1回大会ですし、その意味でも必ず優勝したいという思いは強いです。





◆みんなに安心感を与え、鼓舞していけるように◆



--今のチームの雰囲気はいかがでしょうか。

割とふだん通りな感じだと思います。自分も含めてですけど、すごく特別な試合でみんなの視野が狭くなっている、という感じではないですね。でも、大事な試合ということはみんな分かっていますし、いつも通り集中してやれていると思います。

--準々決勝の対戦相手は中国の武漢江大となりました。相手の印象などはいかがでしょうか。

監督から話もありましたけど、ディフェンスでは間合いのところ、ちょっとでもスペースを空けると足を振ってくるとか、距離感が日本の選手と違います。『決して簡単に勝てる相手ではない』というのは監督もずっと言っているので、自分自身は守備の部分でしっかりと警戒していかないといけないと思います。

--分からない部分も多いと思いますが、未知の相手と戦うときに気をつけないといけないのはどんなところでしょうか。

自分の準備を100%すること、90分集中し続けること、それに尽きると思っています。予測できない部分とかももちろんあると思いますけど、最後に自分のところでしっかり仕事ができれば負けないので、とにかく集中してプレーしたいと思っています。

あと、私にはなでしこジャパンで経験させてもらったこともありますし、年齢的にも自分がやらなければいけないこと、示さなければいけない部分はあると思います。そこで自分も浮き足だったりしないように、しっかり後ろでみんなに安心感を与えるとか、声でみんなを鼓舞していける存在ではいなければいけないと思っています。いつも意識していることですけど、引き続きやっていきたいです。

--今回は一発勝負で、試合がPK戦までもつれることも考えられます。

なるべく90分で決着をつけたいですけど、PK戦になったとしても今まではしっかり準備できているので、まずは準備をしっかりして臨みたいです。もしPK戦になったとしてもみんな上手ですし決めてくれると思うので、自分は止めるほうにいつも集中できます。みんながいるから冷静にプレーできるというのはあるので、もしそうなったとしてもみんなの力になれるようにしたいです。





◆全員の思いをプレーで表現し、結果につなげる◆



--男子トップチームのACLでの戦いをずっと見ていた、というお話がありました。昨年のAWCCITも含め、アジアの戦いに懸けるファン・サポーターのみなさんの熱い思いも感じられていたのではないでしょうか。

今回も、本当にたくさんの方に見に来ていただきたいですし、それに結果や内容で応えていくことで、次も試合を見たいと思っていただけると思います。そういうサッカーをすることが大切だと思いますし、AWCLということで、男子トップチームのファン・サポーターの方も注目してくださっていると思います。そんな方々が、私たちにも力をくれたら本当にうれしいなと思います。

--今回は熊谷スポーツ文化公園陸上競技場での試合となりますが、多くの方が足を運んでくださると思います。

日本でAWCLを開催できることは、この先にあるかどうかも分かりません。すごく貴重だと思いますし、私たちにとっても、ファン・サポーターのみなさんにとっても良い経験になると思います。スタジアムで試合を見ていただいてみなさんから力をもらえたらいいなと思いますし、それをきっかけにWEリーグとか、私たちの試合にも興味を持っていただければと思います。そういうサッカーを、私たちはできると思っています。

--最後に、応援してくださるファン・サポーターのみなさんに向けて、メッセージをお願いします。

選手全員はもちろん、ファン・サポーターの方々も優勝に向けての思いを本当に持ってくださっていると思います。みんなが同じ気持ちで戦えるのは本当にうれしいことですし、自分たちはその思いをプレーで表現して、しっかりと結果につなげたいと思っています。まずは熊谷で後押ししていただけるとうれしいので、応援よろしくお願いします。




(写真:近藤 篤)








 

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