Match Day Information

23.04.01

MDI 2022-23 Yogibo WEリーグ 第13節 vs アルビレックス新潟レディース




ー三菱重工浦和レッズレディースは、2022-23 Yogibo WEリーグの前半戦を終えて、首位に立っています。この結果についてはどのように感じていらっしゃいますか
「点が入らず拮抗していても最終的には勝ち切ったという試合もありましたし、結果として首位にいるのはいいことだと思っています。でも、まだ半分が終わっただけなので、そのことに関して特別に何かを思うことはありません」

ーご自身としては、今シーズンの開幕戦で大きな怪我から復帰し、シーズン途中からは先発フル出場が続いています。現在のプレーの感触やコンディションについてはいかがでしょうか
「途中出場から復帰して、しばらくは様子を見ながらという感じでした。その中でもトレーニングなどで自分がすべきことを積み重ねてきて、スタメンに戻ってからは、90分プレーできることが自分でもわかりました。トレーニングの成果も出ていると思いますし、体の感覚的にも、もう怖さはありません。ただ、まだまだやれる部分はあるので、そこを突き詰めて後半戦に向かっていきたいと思っています」



ートレーニングでは、具体的にどういうところに注力してこられたのでしょうか
「怪我をした膝に不安があったので、膝上のももの筋肉やお尻を鍛えるトレーニングをしていました。重いものを持つことがトレーニングのすべてではないのですが、最初の頃と比べて持てる重さも増えてきました。それが安心感につながって、今は怪我の心配なくプレーできています」

ー怪我をする前より良くなった手応えのある部分はありますか
「楠瀬監督からは、スルーパスや視野の広さの部分が良くなったと言われます。自分としても以前よりはいろいろなところにボールを出せるようになったと感じていますが、なぜそうなったのかは自分でもまだわかりません」

ー試合を見ていると、ボランチで出ているときには右サイドバックの遠藤優選手がオーバーラップしたスペースをさりげなくカバーするなど、ピッチ内のバランスをうまくとっているところが見られます
「私は個の強さが際立っているタイプではないので、周りのみんなの立ち位置や選手の特長に応じて、そうしたプレーをすることは意識しています。(遠藤)優であればもっと前でプレーさせてあげたほうがいいと思いますし、優が上がっていったら自分がカバーをするとかは、意識的、無意識にかかわらずやっています」



ー栗島選手は、過去に2回のリーグ優勝を経験されています。そのときと比べて、今のチームの雰囲気はいかがですか
「以前に優勝したときもそうでしたけど、やっている最中は『優勝できる』とかはあまり思いません。目の前の一試合一試合を大事に戦って、終わってみたら勝っている、という感覚です。その中で難しい試合をものにできている部分は、感覚的にはいいなと思っています。あとは、怪我をしていた選手が戻ってきて、質の高い試合ができるようなメンバーはそろっていると思います」

ー前半戦では相手を圧倒して勝ったというより、厳しい展開の中で勝利した試合が多かったように感じます
「もちろんたくさん点を取って無失点で勝つのが理想ですけど、そうはいかないのが現実ですし、弱いチームは一つもありません。結局は勝ったチームが一番強いと思うので、タイムアップのホイッスルが鳴ったときに1点でも多く取れている、ギリギリの試合を勝ちに結びつけられているのは、今のチームの強さかなと思います」

ーそうした勝負強さの要因はどんなところにあると思いますか
「点が入らないと焦ることもありますし、実際になかなか得点できずに焦っていた試合もありました。でも、攻め続ければいつか入るだろうという感覚はあって、入らないのであればもっとたくさんのチャンスを作っていこうと、しつこくやり続けていられている点はあるのかなと思います。もちろん決定力を上げたほうがいいのは事実としてありますけど、そこに関しては『10本シュートを打って1本入ればいい』くらいの気持ちで、チャンスを作ることに関してはみんなが前向きにプレーできていると思います」



ーここから先、チームは優勝を目指して戦っていくわけですが、優勝するためにはどんなことをプラスアルファしていく必要があると考えていますか
「ピッチにいる全員が、もう少しそのときの状況と試合運びについて各々で感じ取り、コミュニケーションを取りながら戦っていくことが必要かなと思っています。負けているなら負けているなりに戦い、勝っているならそこからどう勝ちきるか、その意思疎通は大事だと思います」

ー次のアルビレックス新潟レディース(新潟L)戦に向けて、気をつけるポイントや意識していきたいのはどんなことですか
「前回の試合では先制しましたけど追いつかれて、試合を難しいものにしてしまいました。もちろんどの試合も無失点でいきたいので、まずは失点しないことを意識して、決めるところをしっかり決めきりたいと思います。そして相手陣内でボールを保持する時間を増やし、ゴール前でのクオリティーを上げていきたいです」

ー気をつける選手についてはいかがですか
「相手FWの道上彩花選手と上尾野辺めぐみ選手は要注意だと思います。特に道上選手は体が大きく、ボールを収める力も得点力もあります。そこを潰して自分たちのボールにできれば相手の攻撃の危険がなくなると思うので、気をつけていきたいと思います」



ー次戦は後半戦初戦、浦和駒場スタジアムでのホームゲームということで、たくさんのファン・サポーターの方々がスタジアムに足を運んでくださると思います。改めて試合への意気込み、勝利への決意をうかがえますか
「今シーズン、私は開幕戦で怪我から復帰でき、そこから試合を重ねて、今は同じ怪我から戻ってきたフネさん(長船加奈)やレッズレディースのみんなとサッカーをすることを心から楽しめています。見に来てくださった方々が何を見たいかと言えば、やっぱり自分たちが勝利をお届けすることが一番だと思います。みなさんに見に来たことを後悔させないようなプレーを、ピッチに立っている自分たちは責任感を持って表現していきたいと思います。

後半戦は、優勝するために一試合も落とせないことはみんな分かっています。ただ、先を見すぎても足をすくわれると思うので、目の前の試合を勝つことだけを考えて戦っていきたいと思います。新潟L戦も絶対勝ちます」



みなさん、こんにちは。2022-23 Yogibo WEリーグは前半戦が終わり、我々三菱重工浦和レッズレディースは、4月2日(日)14時にキックオフされるアルビレックス新潟レディース戦で後半戦のスタートを切ります。

前半戦は9勝1敗、得点24・失点10で首位という結果でした。ありがたいと思う一方で、これだけの選手がいるなら不思議ではないとも思っています。シーズン中に怪我をしていた選手が戻ってきてくれています。若い選手も出てきていて、みんながひとつずつしっかり年齢を重ねて大人になり、チームも大人になってきたという印象があります。ただ、INAC神戸レオネッサさんに負けた試合があり、リーグではその1敗だけですが、皇后杯でも負けています。負けに不思議な負けはなく、その原因を追求しながらリーグを戦っていく中で、今はチームが「勝ちたい」という思いを絶妙なバランスで保っています。ガンガン行くだけじゃなく、しっかりゲームをコントロールしようとしています。もう少し仕留める回数を増やしたいですし、菅澤(優衣香)にもう少し得点が欲しいなどいろいろ欲はありますが、ギリギリの試合も何とか勝てています。「こうやって守れば」「こういう気持ちでボールを動かせば」というところが、徐々に浸透してきていると感じています。
前半戦では守備陣に負傷者が出て、本来攻撃的な選手の安藤梢をセンターバックで起用する、ということもありました。周りから見ると厳しい状況に感じられたかもしれませんし、プレーできる選手が減って未知のチャレンジをすることに不安もありましたが、残った選手からすればチャンスでもあります。そういう緊張感やいろいろな変化、アクシデントによって生まれたところから良い成果が出てきたのは、ある意味で醍醐味と言ってもいいかもしれません。選手をやりくりしていく点については、どれだけ監督・コーチ陣が選手を信じて使っていけるかが重要です。勝負は水物なので負けることもありますが、そこで何か成長する種が植えられれば、ということは常に伝えています。そのような状況の中で若い選手たちが経験を積んで成長し、チャンスをつかんだと思いますし、それを支える先輩たちもいるので、今は良い土壌ができていると感じています。
後半戦、我々はもちろん優勝を目指して戦っていくわけですが、そこで足元を見落としてはいけません。まずは次の試合で誰が先発を勝ち取るか、そして試合ではみんなで力を合わせ、いかにチームで勝ち点3を取っていくかが大前提になってきます。それがあってから、守備、攻撃というサッカーの要素に入っていくと思っています。優勝するために次の試合を勝つ、そのために今日の練習で何ができるかとなります。こちらとしては、選手の状態をしっかり見極めて先発を決めると共に、チームを活性化させつつ常に学ぶ姿勢を持って謙虚に、そして変に重たい荷物を背負うのではなくのびのびとできるようにしていかなければいけません。それができれば、結果はついてくると思っています。
ファン・サポーターのみなさんには、いつも熱い応援をしていただいていてありがたい限りです。もっと見ごたえのあるゲームをしなければいけないと思っています。以前には、叱咤激励を受けた試合もありました。ファン・サポーターのみなさんがそこまで熱くなってくださるのは我々の力にもなりますので、引き続き厳しい目を持ちつつ、温かい目で応援していただければと思います。ホームでは残り5試合、そこを確実に勝っていくためには、みなさんの後押しが必要です。ぜひ浦和駒場スタジアムに来ていただいて、どんな声でもかけていただいて一緒に勝ち点3を取り続け、喜びを分かち合えるようにしていきたいです。
そして、今シーズンは『知事杯』が開催されていて、埼玉県の3チームで競い合っています。これは観客動員数やサポーター投票も結果にかかわってくるのですが、今は大宮アルディージャVENTUSさんが観客動員数で一歩抜けています。ファン・サポーターのみなさんと一丸となって、そちらも勝ち取っていきたいと思っています。後半戦も熱い応援を、よろしくお願いいたします。


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