Match Day Information

22.11.05

MDI 2022-23 Yogibo WEリーグ第3節 vs サンフレッチェ広島レジーナ





今シーズン、チームはWEリーグカップで優勝し、リーグ戦でも連勝スタートとなっています。ここまでのシーズンの入りについてはいかがでしょうか
「今シーズンはカップ戦からいろいろな選手が起用されるようになっています。それはすごく新鮮に感じますし、頑張らないといけないという気持ちもすごく入ります。カップ戦やリーグ戦のスタートではみんなの気持ちが上がっていたことで、とてもいいスタートが切れたのではないかと思います」

個人として、今シーズンに向けて取り組んだりチャレンジしたりしている部分はいかがですか
「今年1年の目標として、スタメンでプレーしたいという目標を掲げています。今シーズンはサイドバックで起用されることが多く、そこでまずは監督が何を求めているのかをしっかり聞くようにしました。監督からは、私の持ち味であるスピードを生かしてほしいということだったので、カップ戦の初戦で途中出場したときから、スピードを生かして裏を取るところをイメージして試合に入っていきました。
それと、私はどちらかというと裏にボールを出してもらってそこに走るほうが得意なのですが、一方で足元の技術についてはまだまだ練習しなければいけないところがあると感じています。水谷有希選手や栗島朱里選手はそういうところがすごくうまいので、日々の練習から真似をして、いいところを学んでいきたいと思っています」



今シーズンは例年よりも先発出場の機会が増えています。ご自身で手応えを感じているところも大きいのでは
「自分自身、これだけスタメンで続けて試合に出るようになったのはユースの頃以来なので、8年ぶりくらいじゃないかと思います。最初のうちは疲労の蓄積や気持ちの部分でこれまでと少し違うところを感じていて、WEリーグカップの決勝の前には少し怪我もしてしまったのですが、最近はだんだん慣れてきています」

遠藤選手は、ユース時代は一列前のポジションでプレーすることが多かったと思います。サイドバックだと疲労の仕方も変わってくると思いますが、体のケアについてはいかがですか
「途中出場が多かったときは自主トレーニングとかを組み込んでやっていたのですが、先発するようになってからは、頑張りすぎないことを結構意識しています。私自身、トレーニングをやらなきゃいけないと思い過ぎるところがあって、それが原因で怪我をしていたところもあったので、最近では身体と相談しながら調整していくことを心掛けています。特にサイドバックだとふくらはぎがつってしまうので、家ではなるべくストレッチを多めにしたり、食事に気をつけたりしています」

サイドバックとしては、ドリブルなどの攻撃面はもちろん、守備でも危ないところで体を張ってチームを助ける場面もよく見られます
「私はサイドハーフでプレーしていた頃から、ディフェンスが得意なほうでした。守備に関しては前向きな自信がありますし、途中から出場していたときはもちろん、先発として試合に出るときも、まずは自分がマッチアップする選手に1対1で負けない、というところから入っています。ドリブルも持ち味ではあるので、サイドバックとしてチャンスでどんどん駆け上がっていくことは意識していますが、まずは守備から入るようにしていて、今シーズンはそこが試合でよく出せていると思います」

今シーズンの開幕戦は埼玉スタジアムでした。埼玉スタジアム付近のご出身とのことですが、開幕戦でトルシエ階段を上がって先発したのは、気持ち的にも感じるところがあったのではないでしょうか
「私の実家は埼玉スタジアムの近くで、男子のトップチームの試合があるときには声援が直接聞こえるほどでした。レッズと埼玉スタジアムがそのくらい身近にある環境でしたから、今回の開幕戦を埼スタでプレーできたのは、私的には『胸熱』でしたし、リーグの開幕戦で先発したのはレッズレディースに入ってから初めてでしたので、自分の中では記憶に残る1試合になりました」



プライベートでは、今年4月にご結婚されていますが、生活の変化やサッカーへの影響についてはいかがですか
「彼にはいつも、すごく支えてもらっています。私が疲れているときには『あまり無理をしなくていいよ』とか、そういう声掛けをしてくれます。あとは結婚を発表したことによって、周りからの見る角度もちょっと変わってきているというか、ある意味で注目されるようになってきているのを感じているので、さらにがんばらないといけないと、気持ちに火が入った部分がありました」

現役の女性のサッカー選手の結婚は、新しいキャリアのあり方を示していくことにもなるのではないでしょうか
「それは結構、周りからも言われています。実際にだいぶ珍しいと思いますが、私は『結婚=引退』ではないと思っていて、個人としては結婚してもまだまだ自分の大好きなサッカーをやりたいですし、もし子どもができても、出産後には復帰したいと思っています。結婚してもサッカーが仕事になるというのを、微力ながら伝えていけたらと思っています」



ネイルなどの美容系の資格も取得されています
「ネイルの方は2〜3年くらい前からやっていまして、サッカーをいい意味で忘れられる、一度サッカーから離れて自分の趣味に没頭できる時間はすごく大切だと思っています。少し落ち込んだときなども、オフの日にネイルとかをすると結構気が休まりますし、楽しいと思えることで、また明日から頑張ろうという気持ちになれます。オンオフの切り替えの部分では、すごくいい趣味になっていると思います」

試合ではプレーだけでなく、手の指先も見てほしい、とか
「実はこの間、審判の方に『遠藤選手、今日はネイルをしているんですか』と聞かれたんです。ちょうどそのときにしていたネイルを見せると『可愛いですね』と言ってもらえて、審判の人も知っているんだなと思いました(笑)」

次戦の相手、サンフレッチェ広島レジーナ(以下、S広島R)には、昨シーズンはホームで敗れています
「そうなんです、その試合はとてもよく覚えています。途中出場の齋原(みず稀)選手はU-17日本女子代表で一緒だった、今でも仲がいい選手なんですけど、試合終了間際に彼女に決められて、1-2で負けてしまいました」

優勝を目指す上ではそういう試合はなくさないといけないという意味で、一つ試される試合になると思います
「昨シーズンは、そのS広島R戦から3連敗しているんです。悪い負けが入ってしまうとチームの流れも一気に変わってしまいますし、そこからまた上げるのは難しくなります。まずは失点をしないことが一番大事で、失点しなければ負けることはないので、途中から入ってきたフレッシュな選手には特に気を付けて、みんなで集中して最後まで守り切らないといけないと思います」



S広島R戦では、REDS Re:DISH『優の勝ちめし』としてローストポーク丼が販売されます。これはご自身の好物や勝負飯といったものなのでしょうか
「私は試合の前に、ローストポークやローストビーフを食べるんです。それをスタジアムに来られるファン・サポーターのみなさんにも食べていただきたいと思って、自分で選んで考えて、REDS Re:DISHにしました」

最後に、次の試合への意気込みをお願いします
「今シーズン、浦和駒場スタジアムでのリーグ初戦になりますので、3連勝を飾れるようにみんなで勝ちに行きます。個人的には、前回の日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦を超えられるようなプレーを見せられるように頑張りますので、熱いサポートをよろしくお願いします」

2022-23 Yogibo WEリーグ第2節ハイライト