Match Day Information

24.05.02

MDI 2023-24 WEリーグ 第18節 vs セレッソ大阪ヤンマーレディース





-今シーズンも残り少なくなってきましたが、石川選手にとってはどういうシーズンになっていますか。

あっという間だったな、というのがまずあります。今シーズンはスタメンが変わった試合が多かったのですが、誰が出ても勝てるチームというのは本当に強いチームだと思いますし、あと4試合しかないですけど、全部勝って優勝したいです。

-ここ何試合かだけでもセンターバックで一緒にプレーする選手がかなり変わっています。その中で、プレー面で意識するところはありますか。

ビルドアップが得意な選手や対人に強い選手など、いろいろなタイプの選手がいますけど、能力の高い選手ばかりなので、私が特別に何かを大きく変える、ということはないですね。

-センターバックのポジションで言いますと、長嶋玲奈選手や岡村來佳選手と組むときは右で、後藤若葉選手と組むときは左でプレーされています。

そこはパートナーがやりやすいほうで、ということで決めてもらっています。個人としてはこれまで右でプレーすることが多かったのですが、(高橋)はなさんは右のほうが得意だったので、はなさんと組むときから左でプレーするようになりました。そこから左もできるようになって、今はどちらでもできる、という感じです。左右で味方の選手も変わるので、選手の特長を感じてプレーすることもそうですし、見える景色が変わってくるところもあるので、今はどちらをやっていても楽しいです。



-石川選手はなでしこジャパンでの活動もあって、かなりタイトなスケジュールを送っています。

今シーズンは本当にタイトですし、正直に言うとオフがあまりないシーズンになっているのですが、その中で自分のレベルも上げなければいけません。連戦だからといって新しいことに取り組まずにいると、シーズンはすぐに終わってしまいます。連戦の中でも学ぶことはいろいろありますし、自分がやらなければいけないことにはしっかり取り組むことができています。

具体的には、今はキックの種類を増やすために蹴り方などを変えていて、前よりも精度が高まったと感じていますし、ヘディングで相手のボールを弾き返すところもやっています。自分で計画を立てながら、いろいろなことをやれていると思います。




-4月に行われたなでしこジャパンの「SheBelieves Cup」では、ブラジル戦でフル出場しました。そこで得た手応えや課題についてはいかがでしょうか。

自分の長所の部分、相手のFWに強く行くところはできたと思いますけど、海外の選手に対して全部勝てたわけではなかったので、そこはもっと伸ばしていきたいと思いました。それと、海外の選手はボールを止めてから蹴るのが早いので、そのタイミングをしっかりつかんで、蹴るフォームを見て今は下がるのか、それとも行くのかというところも分かっていかなければいけないなと思います。

-以前に、スピードのある選手に対してあえて裏を空けてそこを狙わせて止める、という話をされていたと思います。そうしたプレーも、経験を積んで見えてきたものでしょうか。

そうですね、たとえば左のセンターバックでプレーしているときは、(水谷)有希さんにサイドの相手に対して強く行ってもらって、空いたスペースにボールが出たところで奪うというやり方を、有希さんと話しながら狙ってやっているところもあります。そういうふうに意図的に守るようなプレーも、もっと増やせるようにしたいです。




-今シーズンはまだ得点がないですが、そこは意識されますか。

セットプレーのチャンスが結構ある中で、まだ決めきれていないのは自分の課題ですし、今シーズンは得点を狙ってやってきていたので悔しいところでもあります。でも、まだ4試合あるので今から狙っていきたいです。セットプレーで決められたらチームとしても楽になると思うので、そこでも貢献できるようにしたいと思っています。

-石川選手は昨シーズンも優勝に貢献されていますが、優勝への重圧やワクワク感など、今の心境はいかがですか。

重圧よりもワクワクする気持ちが大きいのと、あとは今シーズンが終わってしまうという悲しさはありますね。もっと試合をやっていたいです。

-次節の対戦相手であるセレッソ大阪ヤンマーレディースさんの印象や、試合のポイントについては。

自分と同じ年代の若い選手が多いのと、FWは一回かわされたり、はたかれたりしても追ってくる選手が多い、という印象です。試合では、自分たちがボールを持つ時間が多くなるのであれば、相手は奪ってからのカウンターなどを狙ってくると思いますので、ディフェンスラインの選手でコミュニケーションを取って、しっかりマークを決めてつくことがすごく大事になると思います。ボランチの選手も含めて、リスク管理をしっかりやっていきたいです。

-この試合は「Go ! REDS LADIES」ということで、小中高生のチケットが500円で販売され、たくさんの子どもたちがスタジアムに来てくれることが予想されます。子どもたちにどんなプレーを見せたいですか。

点がたくさん入ることもそうですし、応援しているチームが勝つことが一番楽しいと思います。まずは自分たちがボールを握って、そこからびっくりするようなプレー、ワクワクできるプレーを見せられたらいいなと思います。

-そういうプレーを見て、サッカーをやりたくなる子どもたちもいると思います。石川選手が考えるサッカーの魅力というのは。

サッカーは団体競技なので、みんなで助け合って戦って、点が入ったときにみんなで喜ぶというのが、自分がサッカーをやっていて好きな瞬間です。



-最後に、次戦や今後に向けての意気込みをお聞かせください。

毎試合、すごく大きな声援を送ってくれているファン・サポーターのみなさんが、辛い時間帯でも「もっと頑張ろう」というおもいにさせてくれていて、自分たちにとって本当になくてはならない存在だと感じています。試合後のあいさつに行くと「頑張ったね」とか、いろいろな声をかけてもらえることがたくさんあって、そのときのみなさんの笑顔が見たくて、自分も頑張ることができています。心の支えになっているので、みなさんには「ありがとうございます」とお伝えしたいです。そんなみなさんに笑顔で帰っていただけることが自分としてもすごく嬉しいので、次の試合も勝って、全員で喜びあいたいと思います。

Photo: ATSUSHI KONDO









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