Match Day Information
MDI 2022-23 Yogibo WEリーグ 第6節 vs INAC神戸レオネッサ
今シーズン、福田史織選手はトップチームのGKとして多く試合に出場しています。ここまでのご自身のプレーについてはいかがでしょうか
「レッズレディースは攻めている時間が長い分、シュートが来たときにどれだけいい状態でいられるかを結構意識しています。今シーズンはここまで失点が多くなっていますが、もっと味方の選手と連係してシュートコースを切るところなどを高めていかないといけないと感じています。私や(石川)璃音はまだ試合経験が少ないですし、前節の大宮アルディージャVENTUS戦(大宮V)で言えば(安藤)梢さんもディフェンスのポジションの経験はない中での出場でしたが、どうしたらいいかについてはトレーニングから声をかけ合いながら、しっかりとやっていきたいと思っています」
これまでには年代別代表などで海外の選手と対戦することもあったと思いますが、WEリーグでプレーするのはまた違うものですか
「海外の選手は結構早めにクロスを上げてくるので、GKがどれだけ守備範囲を広くできるかがすごく大事になります。一方で、WEリーグはパスをつないでくるからゴール前での崩しが多いので、常に準備をしつつ、ディフェンスと声をかけあいながらやっていくところが違いとしてあると思います。個人的なこととしては、今年のFIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022では1試合に出場しましたが、相手のクロスにうまく対応できなかったところがあったので、チームに戻ってからはクロス対応のトレーニングを特にやってきました。WEリーグでも自分自身でチャレンジしていて、その成果は少しずつ出せてきていると思います」
先日の大宮V戦は、今シーズンのリーグでは初めての完封勝利となりました
「ここまでチームとして失点が多くて、楠瀬直木監督からは『しょうがない点もある』とは言われていましたが、そういう点も防いで無失点にできたのは、今後も続けていかないといけません。自分としてはまだ技術も判断も足りてなくて、ピンチになってしまう場面を連係のところで作ってしまったのは反省点です。チームメートと話し合って、自分が出る、出ないの判断などをもっとはっきりさせてプレーしていければと思いました」
今シーズンから本格的にトップチームで出場機会を得るようになったということで、改めてファン・サポーターに向けて、ご自身がどういうプレイヤーなのかや、見てほしいポイントなどを紹介してください
「最近ではシュートストップや、そこにつながるコーチングの部分を意識しているので、味方と連係してシュートコースを限定してのシュートストップを見ていただけたらと思います。昨シーズンはトレーニングで、守備2人対攻撃3人というシチュエーションをたくさんやっていたのですが、そこでどうやって相手を限定してシュートを打たせて防ぐか、ということにすごく取り組んでいました。私はジュニアユースのときからサッコさん(池田咲紀子)を見てきていて、フィードなどはすごく参考にしてきましたが、今はそうしたコーチングの部分も参考にさせてもらっています」
今のレッズレディースは、福田選手に懸かる期待も大きいと思います
「サッコさんが怪我をしたときには、自分が出なきゃいけないということで、本当にすごいプレッシャーがありました。でも今は逆に、ここでアピールすることで、サッコさんが治っても自分が出られるチャンスが増えることにつながると思うので、本当に『今しかない』という感じです。特別指定選手の伊能真弥選手やユース所属の山﨑琳選手、前田真唯選手もいますが、レッズレディースに所属していてプレーできるGKは自分しかいません。いかにいい状態で自分が出るかが大事だと思うので、トレーニングでも常にアピールしていけたらと思っています」
GKはポジションが1つで交代もほとんどないので、出場機会へのこだわりはすごく強いと思います
「もちろんそれはありますが、私がリーグデビューできたときはチームが大差でリードしていて、すごくいい状況を作ってもらっていました。交代したいわけではないのは当たり前ですが、チームの事情もありますので、チームがたくさん点を取っているときに私もしっかり無失点で抑えて、そういう状況にできるくらいの試合をしていければと思っています」
次に対戦するINAC神戸レオネッサ(I神戸)は、昨シーズンの優勝チームです。今シーズン、レッズレディースが優勝を目標としていく上では、非常に重要な試合となります
「I神戸には、昨シーズンのホームゲームでは0-2で負けています。ホームでは絶対に勝ちたいですし、無失点を続けていかないといけません。I神戸は3バックでサイド攻撃に特長があり、サイドの選手が高い位置をとってクロスを上げたところからの得点が多いと感じています。サイドからのクロスについては自分が守備範囲を広げてうまく消すことを意識しながら、無失点で勝ちたいと思います」
福田選手は2020シーズンにトップチームで初めてプレーしていますが、過去2シーズンと今シーズンの大きな差に、ファン・サポーターの声援があると思います。声出し応援も限定的に解禁されてきていますが、声援を背中から受けて、どのように感じていますか
「アップのときからすごく大きな声援がありますし、特に前節の大宮V戦は、アウェイなのにホームのような感じでした。ユース時代から応援はしていただけていましたが、トップだとそれ以上のパワーを感じ、チームだけでなく個人への応援もあって、私個人もゴール裏のファン・サポーターのみなさんから『頑張れ』『ナイス』という声をいただけて、すごく力になっています。レッズレディースのファン・サポーターのみなさんはすごく声が大きいので、自分も試合のときにはそれに負けないくらい大きく声を張ってコーチングをして、味方と力を合わせて守っていければと思っています」
ファン・サポーターの方が掲げたり身につけたりしているグッズは目に入りますか
「アップのときもそうなんですけど、試合が終わった後とかに自分のユニフォームやグッズがあると、すぐに気付きます。みなさんが熱く応援してくださっていることが伝わってきますし、GKのグッズは買ってくださる機会が少ないと思いますが、個人のものを買ってくれるのはすごくありがたいなと思います。昨シーズンのプレシーズンマッチのときの黄色いユニフォームとかは、赤の中ではすごく目立つので、それを振ってくれると、目につきやすいですね、今年は数が増えて、本当にうれしいですし、本当に力になっているなと感じています」
I神戸戦にはファン・サポーターの方々が本当にたくさん来るでしょうし、期待も大きいと思います。改めて、そうした方々に向けて意気込みをお願いします
「いつも力強い応援をありがとうございます。I神戸戦は本当に大切な試合になってくると思います。ピンチもあるとは思いますが、自信を持って、たとえ失点しても味方を信じて、最後まで全力でプレーします。力強い応援を、この試合でもよろしくお願いします」
2022-23 Yogibo WEリーグ第5節ハイライト