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2017プレナスなでしこリーグ1部 第5節 vs マイナビベガルタ仙台レディース選手インタビュー「最後まで戦う姿勢を、チーム全員で表現する」(3 DF 高畑志帆)
【高いラインを保って戦うことにチャレンジ】
■前節の日テレ・ベレーザ戦は惜しい試合でした。
「前半は特に、自分たちの目指すべきものにチャレンジできたと思っています。後半も、今までは立ち上がりがよくなかったので、全体でしっかり締めていこうとは話していて、入りはよかったと思います。でも、徐々に相手がボールを動かす時間が長くなってきて、その中で自分たちが守備で後手を踏んでしまった部分が多かったのが、失点につながった要因だと考えています。守備側としては申し訳ないですし、少しもったいなかったと感じています」
■今シーズン、チームは前からボールを取りに行くことを志向しています。守備の選手としては、どんなことを意識していますか。
「今の守備は、コンパクトさがなければできません。ラインコントロールのところは、いかにコンパクトに保ちながらも裏をやられないかというところにチャレンジしていて、フネ(長船)と一緒に声を掛け合いながら、高いラインを保って戦うことに取り組んでいます」
【結果への責任感は強くなっている】
■日テレ戦で、リーグ100試合出場を達成しました。
「私は今年で、在籍6年目になります。ここまで来られたのは自分の力だけではなく、たくさんの方の支えがあって、やってこられたと感じています。100試合を迎えて、そうした方々に感謝しなければいけないと、改めて感じました」
■ファン・サポーターのみなさんからもお祝いがあったそうですね。
「100試合出場ということで、横断幕を出していただいていました。ただ、その試合で勝利を収められなかったのが、個人的に悔しい部分ではあります」
■加入当初と今とで、ゲームに対する意識の変化などはありますか。
「最初に出場していた頃は、まわりの先輩がすごい選手ばかりで、少し気後れしながらやっていたところがありました。今は、チームに若い選手が多い中で、いかにして試合に出るか、というところに対して取り組む意識は変わりましたし、結果を出さなければいけないということへの責任感も、年々強くなってきています」
【自分の経験を、チームに還元していきたい】
■今はご自身が上の立場になってきています。チームをまとめる、という点についてはいかがですか。
「自分がチームをまとめるということについて、特別に意識はしていません。私は、言葉で何かを伝えるのはあまり得意ではないので、自分のプレーをして、質を高めていくことで、下の選手に少しでも何かを感じてもらえればと思っています」
■レッズレディースは比較的、年齢にかかわらず仲のいいチームだという印象があります。
「年齢に関係なくやれているのが、レッズレディースのいいところだと思います。ただ、ゲームの流れや時間帯によって、やらなければいけないこと、やってはいけないことというのは、経験などで伝えられる部分はあると思っています。そういうところは年齢を重ねるごとに突き詰められてきているところだと思うので、それをうまくチームに還元できたらいいと思っています」
【自分たちの目指すものは変わらない】
■次戦の相手、マイナビの印象はいかがですか。
「前線にはタレントが多いですし、セットプレーの強さというのも、変わらずに保っている印象があります。自分たちの攻撃的なところを出していかなければ、押し込まれる時間帯が長くなってしまうと思います。
ただ、相手があってのゲームですが、自分たちのやるべきことや、目指すものは変わらないと思います。そこの質をいかに上げていけるかが、自分たちが成長していく、ひとつのベースになっていると思っています。自分たちのスタンスを変えずに、こだわってやっていくのは、この試合も一緒です。
今年に入ってから、ボールへの関わりというのは、自分でも意識しています。マイナビ戦では短いパスももちろんですけど、1本のボールで相手を動かす、剥がすというところは意識してやっていきたいです」
■守備では、相手が裏のスペースを突いてくることもあると思います。
「I神戸戦の反省として、自分たちが後ろ向きに下がらないといけない、併走しないといけない状況が何回かありました。それを踏まえて、日テレ戦では、背後へのボールに対しては、相手選手を一つ前に置いて自分たちが早めに下がる、というところは意識してやっていました。自分たちが前からプレスをかけて蹴らせないことも大切ですけど、逆に蹴らせて、自分たちがいい準備をしながらマイボールにしていくところも考えながらやっていきたいです」
■マイナビ戦はゴールデンウィークの初日で、この試合で初めてレッズレディースの試合を見る、という方もいると思います。どんなところを見てほしいですか。
「ここ2戦は結果がともなっていないですけど、最後まで戦う姿勢というのは、全員が表現できると思っています。そして、見に来てくださった方々を楽しませるゲームを毎試合続けていくことが、私たちのやるべきことだと思っています。またレッズレディースの試合を見たいと思ってもらえるような試合をしていきますので、ぜひ浦和駒場スタジアムで、私たちを応援してください」