NEWS
【不定期連載】「土田SDが伝える浦和レッズの今」
10月4日の名古屋グランパス戦でJ1リーグが21試合を終えました。チームコンセプトに沿ってチームがどう進んでいるのか、土田尚史スポーツダイレクター(SD)からチームの現況をみなさまにお伝えします。
【現状について】
J1リーグ戦21試合を終えて9勝3分9敗。勝ち点の積み上げというところでは物足りなさを感じているのが正直なところです。
近々の試合で言えばホーム3連戦がありました。結果だけを見れば横浜FC戦は0-2、FC東京戦と名古屋グランパス戦は0-1と3連敗、得点も取れていません。ホームでいえばその前にさかのぼって川崎フロンターレ戦は0-3、サガン鳥栖戦は2-2と勝利できていません。アウェイでの観戦が禁じられている現在ではファン・サポーターのみなさまの前では勝利する姿をしばらく見せられておらず、心苦しく思っています。
内容については、アタッキングサードでチャンスが作れず、得点が奪えていない。
そして、不用意な失点もあり、改善していかなければならないと思います。
この流れを何とか好転させなければなりません。
ただ、直近の2試合、FC東京戦、名古屋戦においては、結果は出ませんでしたが、我々が目指すコンセプトは、以前より表現できる機会が多くなっていると感じています。奪ってから推進力を持って前にいこうというシーンは以前よりは多く見られるようになってきています。一方でボールをアタッキングサードに運んでからの打開、そのためのアイデアの共有やフィニッシュまでについても、慎重になりすぎず、もっと大胆にゴールを奪うための表現をしていかなければならないと思っています。
我々が掲げるコンセプトの中で一番大事なこと、『浦和を背負う責任』というキーコンセプトの中で、浦和レッズの選手として気持ちの面を含めてどんな戦いをしなければいけないのか。それを表現してくれていると感じる選手も多いですし、以前は足りないと感じていた選手の変化も見られています。そういう点をもっとチーム全体から感じるようにしなければいけません。
トレーニングを見たり、大槻 毅監督や選手たちとコミュニケーションを取ったりしながら感じることは、チームは決して下を向いてはいないということです。選手は戦ってくれていますし、トレーニングから戦う姿勢を出してくれています。結果を出すために戦ってくれています。
【目標について】
3年計画の1年目で目指すのは来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権の獲得と、攻撃的なチームを作りたいということで得失点差プラス2桁です。それともう一つ大事なことは、我々が掲げたコンセプトをどこまで浸透させるかというベースの積み上げです。その両面がうまくいくことが理想ですが、1年目の半分を振り返ったときに、まだ期待とは開きがあると感じるのが正直なところです。現状を理解しながらやっていかなければならないと思っていますが、来季のACL出場圏内も狙える状況の中で、可能性がある限り、その目標に向かって戦っていきます。
3年計画を立ててチームを作っていく中で、2021シーズンまでにはJ1リーグで優勝を狙えるチームを作り、2022シーズンにはJ1リーグで優勝を成し遂げると考えていますが、一直線にうまくいくほど簡単ではありません。それだけのことをやり遂げるためには時間も必要だと思いますし、我慢も必要だと思っています。結果を見れば苦しい状況ですが、だからこそブレてはいけません。信じて進んでいくことが今は最も重要なのではないかと思っています。
【今後に向けて】
「恐れずにいこうぜ」「チャレンジしようぜ」「やり続けようぜ」。私が今、選手の立場としてピッチに立つとすれば、チームメイトにそんな声を掛けると思います。我々に必要なこと、選手たちに与えなければいけないものは、自信だと思います。結果が伴わない状況の中で、いかに彼らに思い切ったプレーをさせてあげられるか。そういう空気を作っていくことが必要です。
今のチームにもそういう声を掛けられる選手がいます。キャプテンの西川周作は常にそういう空気を作ろうとしてくれています。彼だけではなく、良い方向に持っていこうとポジティブな声を出している選手も数多くいます。みんながそうです。何とか状況を変えたい、空気を変えていこうとポジティブな声出しをしてくれています。
当たり前ではありますが、結果を出していくためには得点を奪うチャンスをもっと増やしていかなればいけません。流れの中でチャンスを増やしていくのと同時に、大きな得点源の1つであるセットプレーからも得点を増やせるように改善しなければいけないと思っています。
勝負事は負けることもあります。もちろん結果は大事ですし、勝つために戦っていますが、負けたときでも堂々とロッカールームに帰ってこられる、負けたときでもファン・サポーターのみなさまに拍手をもらえる、そんなゲームを毎試合やらないといけないと思います。
これこそが『浦和を背負う責任』です。戦術的な面やテクニカルな面の課題もありますが、このような姿勢を今年は追求し続けます。選手たちにはホーム埼スタでの試合時はもちろんのこと、常に意識させたいと思っています。
10月4日の名古屋グランパス戦から埼玉スタジアムの収容人数が約18,000人になりました。次のホームゲーム、18日のベガルタ仙台戦からは約24,000人での開催になる予定です。我々が良い戦いをして良い結果を残し、たくさんのファン・サポーターにスタジアムに来ていただき、みなさまに後押ししていただけるような相乗効果にしていかなければなりません。
我々は絶対にブレてはいけないですし、やり続けなければいけません。勝利から遠ざかっている状況ですが、乗り越えなければいけませんし、乗り越えた先には目標に向かって1ランク上がった状況で良い戦いができるようになると確信しています。
我々が目指す場所をしっかり見つめ、共有し、そこに向かって進んでいく。それが今、一番大切なことだと思っています。みなさまにもプレーする選手たちに力を与えてあげてほしいと思います。これからも熱いサポートのほど、よろしくお願いします。
【現状について】
J1リーグ戦21試合を終えて9勝3分9敗。勝ち点の積み上げというところでは物足りなさを感じているのが正直なところです。
近々の試合で言えばホーム3連戦がありました。結果だけを見れば横浜FC戦は0-2、FC東京戦と名古屋グランパス戦は0-1と3連敗、得点も取れていません。ホームでいえばその前にさかのぼって川崎フロンターレ戦は0-3、サガン鳥栖戦は2-2と勝利できていません。アウェイでの観戦が禁じられている現在ではファン・サポーターのみなさまの前では勝利する姿をしばらく見せられておらず、心苦しく思っています。
内容については、アタッキングサードでチャンスが作れず、得点が奪えていない。
そして、不用意な失点もあり、改善していかなければならないと思います。
この流れを何とか好転させなければなりません。
ただ、直近の2試合、FC東京戦、名古屋戦においては、結果は出ませんでしたが、我々が目指すコンセプトは、以前より表現できる機会が多くなっていると感じています。奪ってから推進力を持って前にいこうというシーンは以前よりは多く見られるようになってきています。一方でボールをアタッキングサードに運んでからの打開、そのためのアイデアの共有やフィニッシュまでについても、慎重になりすぎず、もっと大胆にゴールを奪うための表現をしていかなければならないと思っています。
我々が掲げるコンセプトの中で一番大事なこと、『浦和を背負う責任』というキーコンセプトの中で、浦和レッズの選手として気持ちの面を含めてどんな戦いをしなければいけないのか。それを表現してくれていると感じる選手も多いですし、以前は足りないと感じていた選手の変化も見られています。そういう点をもっとチーム全体から感じるようにしなければいけません。
トレーニングを見たり、大槻 毅監督や選手たちとコミュニケーションを取ったりしながら感じることは、チームは決して下を向いてはいないということです。選手は戦ってくれていますし、トレーニングから戦う姿勢を出してくれています。結果を出すために戦ってくれています。
【目標について】
3年計画の1年目で目指すのは来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権の獲得と、攻撃的なチームを作りたいということで得失点差プラス2桁です。それともう一つ大事なことは、我々が掲げたコンセプトをどこまで浸透させるかというベースの積み上げです。その両面がうまくいくことが理想ですが、1年目の半分を振り返ったときに、まだ期待とは開きがあると感じるのが正直なところです。現状を理解しながらやっていかなければならないと思っていますが、来季のACL出場圏内も狙える状況の中で、可能性がある限り、その目標に向かって戦っていきます。
3年計画を立ててチームを作っていく中で、2021シーズンまでにはJ1リーグで優勝を狙えるチームを作り、2022シーズンにはJ1リーグで優勝を成し遂げると考えていますが、一直線にうまくいくほど簡単ではありません。それだけのことをやり遂げるためには時間も必要だと思いますし、我慢も必要だと思っています。結果を見れば苦しい状況ですが、だからこそブレてはいけません。信じて進んでいくことが今は最も重要なのではないかと思っています。
【今後に向けて】
「恐れずにいこうぜ」「チャレンジしようぜ」「やり続けようぜ」。私が今、選手の立場としてピッチに立つとすれば、チームメイトにそんな声を掛けると思います。我々に必要なこと、選手たちに与えなければいけないものは、自信だと思います。結果が伴わない状況の中で、いかに彼らに思い切ったプレーをさせてあげられるか。そういう空気を作っていくことが必要です。
今のチームにもそういう声を掛けられる選手がいます。キャプテンの西川周作は常にそういう空気を作ろうとしてくれています。彼だけではなく、良い方向に持っていこうとポジティブな声を出している選手も数多くいます。みんながそうです。何とか状況を変えたい、空気を変えていこうとポジティブな声出しをしてくれています。
当たり前ではありますが、結果を出していくためには得点を奪うチャンスをもっと増やしていかなればいけません。流れの中でチャンスを増やしていくのと同時に、大きな得点源の1つであるセットプレーからも得点を増やせるように改善しなければいけないと思っています。
勝負事は負けることもあります。もちろん結果は大事ですし、勝つために戦っていますが、負けたときでも堂々とロッカールームに帰ってこられる、負けたときでもファン・サポーターのみなさまに拍手をもらえる、そんなゲームを毎試合やらないといけないと思います。
これこそが『浦和を背負う責任』です。戦術的な面やテクニカルな面の課題もありますが、このような姿勢を今年は追求し続けます。選手たちにはホーム埼スタでの試合時はもちろんのこと、常に意識させたいと思っています。
10月4日の名古屋グランパス戦から埼玉スタジアムの収容人数が約18,000人になりました。次のホームゲーム、18日のベガルタ仙台戦からは約24,000人での開催になる予定です。我々が良い戦いをして良い結果を残し、たくさんのファン・サポーターにスタジアムに来ていただき、みなさまに後押ししていただけるような相乗効果にしていかなければなりません。
我々は絶対にブレてはいけないですし、やり続けなければいけません。勝利から遠ざかっている状況ですが、乗り越えなければいけませんし、乗り越えた先には目標に向かって1ランク上がった状況で良い戦いができるようになると確信しています。
我々が目指す場所をしっかり見つめ、共有し、そこに向かって進んでいく。それが今、一番大切なことだと思っています。みなさまにもプレーする選手たちに力を与えてあげてほしいと思います。これからも熱いサポートのほど、よろしくお願いします。