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第28節 vs G大阪「5試合ぶりのホームで奮闘も勝ち点得られず」
22日、浦和レッズは埼玉スタジアムで明治安田生命J1リーグ 第28節 ガンバ大阪戦【MATCH PARTNER 三菱重工】に臨んだ。
レッズは後半にセットプレーから槙野智章のゴールで先制したものの、その後2点を失い、1-2で敗戦した。
アウェイでの試合が4試合続き、約1ヵ月ぶりとなったホーム、埼玉スタジアムでの試合。選手たちが入場するとファン・サポーターから大きな拍手が送られ、迫力のある太鼓の音と手拍子がスタジアムを包む。埼玉スタジアムでの試合としてはJ1リーグ再開後初めてビジター席のチケットが販売され、日常にまた一歩近づいた試合は、素晴らしい雰囲気でキックオフを迎えた。
レッズは序盤から自分たちらしい戦いを展開した。ボールを失ってもすぐに切り替えると、ボールを奪い返せば前線に素早く攻め、相手が守備ブロックを敷いた際にはボールを回しながら前線が空いたと見るや縦にボールを送る攻撃を展開した。
G大阪にボールを回される時間帯もあったが、前線でコースを限定しながらコンパクトで強固な守備ブロックを形成。集中した守備でG大阪にチャンスを作らせない時間が続いた。
27分には中盤での細かいつなぎから長澤がスルーパスを送ると、興梠がペナルティーエリア内に進入してシュート。ボールは枠を外れたが、複数の選手が連動した鮮やかな攻撃でチャンスを作った。
35分には相手にボールを回される中、2試合連続で先発出場となったトーマスがインターセプトし、そのこぼれ球を拾った選手を追いかけて前方にパスを出させない。素晴らしい守備にスタンドから大きな拍手が送られた。
39分には相手のクロスに飛び込む選手に対してマルティノスが体を張って防ぎ、43分にはコーナーキックの流れからのシュートを西川周作がセーブ。集中した力強い守備で失点を許さない。
後半に入ると47分、相手のバックパスをペナルティーエリア内の左で奪ったレオナルドが中央へ丁寧にパス。走り込んだ長澤が強烈なシュートを放ったが、惜しくもクロスバーに当たった。
56分には興梠のロングパスを受けたレオナルドがカットインしながら、走り込んできた興梠に預け、リターンを受けてシュート。ボールは左ポストに当たって外へ弾かれたが、ペースをつかんでいく。
62分にコーナーキックのチャンスを迎えると、スタンドの太鼓と手拍子の音は音量を増していく。キッカーのマルティノスは相手の不意を突く後方へのパスを送る。これを受けた山中がクロスを送ると、ファーサイドにフリーで走り込んだトーマスがヘディングで折り返す。そしてゴール前にフリーで走り込んでいたのは槙野智章だった。右足で押し込んでゴール。レッズが先制に成功した。
しかし66分、宇佐美貴史にゴールを奪われると、81分には髙尾 瑠にゴールを許し、逆転されてしまった。
スタンドからは選手たちを鼓舞する大きな太鼓の音と手拍子が送られ、ピッチからも「まだまだ!」という声が響いた。
その言葉どおり、戦う姿勢を失わなかった浦和レッズは終盤には一方的に押し込んだ。しかし4分のアディショナルタイムを含めて2点目を奪うことはできず、タイムアップを迎えた。
J1リーグ30試合を終えて13勝6分11敗で勝ち点45となっているレッズ。次戦は11月29日(日)15時からアウェイの県立カシマサッカースタジアムで行われる鹿島アントラーズ戦に臨む。
【槙野智章】
(槙野選手のゴールも生まれ、チームとしての良さも出ていた試合だっただけに悔しい敗戦だったのではないかと思うが、試合が終わった際の気持ちはどうだったか?)
「前半を0-0で終えた時点で自分たちのゲームプランだと思っていました。必ず相手の体力も落ちてスペースも空いてくる中、後半自分たちがしかけられたらいいなと思っていた中で先制点を取ることができました。ただ、先制点を取った後の同点ゴールまでの時間がかなり短かったです。同点にされた後、チーム全体でパワーダウンしてしまったという印象です」
(こういう試合を結果に結び付けるために大事だと思うことや、次節の鹿島アントラーズ戦までの一週間の準備期間で意識したいと思うことはどんなことか?)
「チームとしての目標でもあるACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場権を獲得するために、今日のガンバ大阪もそうですし、次の鹿島アントラーズも自分たちより上位のチームなので、相手に3ポイント与えることはあってはならないことだと思います。このG大阪戦を落とした後の一週間の過ごし方は、サッカーは非常に前向きに良いことができているので、いかにメンタル的なところをリカバリーできるかというところが重要視されると思います。
今シーズンは先制点を取った後に逆転負けした試合はなかったはずなので、そういう意味でチームのダメージは大きいと思っています。明日からチームは休みに入りますので、しっかりとリカバリーして、また違った姿、表情で鹿島戦に合わせていければと思います」
(どちらが勝っても負けても引き分けでも驚かないような試合だったと思うが、勝負を分けたと感じたことは?)
「セットプレーじゃないでしょうか。自分たちもチャンスがありましたし、実際にゴールに結びつけられることもありました。たくさんコーナーキックの守備、フリーキックの守備もありました。お互いがゴールをもぎ取ったということを考えると、そこがポイントを握っていたと思います。
特に2点目を失った瞬間のチームの『同点に追いついてやろう』や『逆転しにいこう』という雰囲気やパワーはいつもより少し足りなかったかもしれません」
(試合前に大槻 毅監督が「お互いに4-4-2でかみ合うだろう」という話をしていて、お互いにマーカーもはっきりしたり、外すことも大変だったと思うが、そのために工夫していたことはあったか?)
「青木(拓矢)選手と長澤(和輝)選手のボランチが流動的に動くことと、ボールをうまく引き出すことですね。それでボールの動かしと人の動きはうまくできたと思っています」
(ゴールの場面はコーナーキックから山中亮輔選手のクロスをトーマス選手が折り返して槙野選手が押し込むという今までにあまりなかったパターンだと思うが、かなりトレーニングしていたのか?)
「実際にこれまで得点はなかったですが、昨日の前日練習もそうですし、試合前にセットプレーの練習は数多くしていました。ただ、山中選手がクロスを上げるのかシュートを打つのかは彼に委ねているところなので、彼が非常に良いパスを入れてくれたと思います。トーマス選手も非常に良い折り返しをしてくれたので、僕がフリーで打つことができました。みんなのいろいろな動きや技術が重なり合った良いゴールだったと思います」
(コーナーキックの失点の場面はゾーンディフェンスの間に相手がうまく潜り込んできて対応が難しかったと思うが、そこで失点しないためにはどうすればいいと考えているか?)
「失点シーンの映像を見ていないので答えることは難しいですが、チームとして難しい時間帯の中でコーナーキックになったときに、選手の声かけ、コミュニケーション、表情もすべて含めて、跳ね返してやろう、我慢する、ということに関しては、いつもよりトーンダウンしていたのは事実です。難しい時間帯の中で、これをクリアする、攻撃に持っていくというところの声かけはいつもより足りなかったと思いますので、そういうところにつけ込まれてしまったのかなという印象は持っています」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
その他のコメントや試合写真は、サイトメンバーズにてご覧いただくことができます。
■サイトメンバーズ(月額300円/税別)はこちら→https://sp.urawa-reds.co.jp/
※REX CLUB LOYALTYの方は、無料でご利用いただけます。
レッズは後半にセットプレーから槙野智章のゴールで先制したものの、その後2点を失い、1-2で敗戦した。
アウェイでの試合が4試合続き、約1ヵ月ぶりとなったホーム、埼玉スタジアムでの試合。選手たちが入場するとファン・サポーターから大きな拍手が送られ、迫力のある太鼓の音と手拍子がスタジアムを包む。埼玉スタジアムでの試合としてはJ1リーグ再開後初めてビジター席のチケットが販売され、日常にまた一歩近づいた試合は、素晴らしい雰囲気でキックオフを迎えた。
レッズは序盤から自分たちらしい戦いを展開した。ボールを失ってもすぐに切り替えると、ボールを奪い返せば前線に素早く攻め、相手が守備ブロックを敷いた際にはボールを回しながら前線が空いたと見るや縦にボールを送る攻撃を展開した。
G大阪にボールを回される時間帯もあったが、前線でコースを限定しながらコンパクトで強固な守備ブロックを形成。集中した守備でG大阪にチャンスを作らせない時間が続いた。
27分には中盤での細かいつなぎから長澤がスルーパスを送ると、興梠がペナルティーエリア内に進入してシュート。ボールは枠を外れたが、複数の選手が連動した鮮やかな攻撃でチャンスを作った。
35分には相手にボールを回される中、2試合連続で先発出場となったトーマスがインターセプトし、そのこぼれ球を拾った選手を追いかけて前方にパスを出させない。素晴らしい守備にスタンドから大きな拍手が送られた。
39分には相手のクロスに飛び込む選手に対してマルティノスが体を張って防ぎ、43分にはコーナーキックの流れからのシュートを西川周作がセーブ。集中した力強い守備で失点を許さない。
後半に入ると47分、相手のバックパスをペナルティーエリア内の左で奪ったレオナルドが中央へ丁寧にパス。走り込んだ長澤が強烈なシュートを放ったが、惜しくもクロスバーに当たった。
56分には興梠のロングパスを受けたレオナルドがカットインしながら、走り込んできた興梠に預け、リターンを受けてシュート。ボールは左ポストに当たって外へ弾かれたが、ペースをつかんでいく。
62分にコーナーキックのチャンスを迎えると、スタンドの太鼓と手拍子の音は音量を増していく。キッカーのマルティノスは相手の不意を突く後方へのパスを送る。これを受けた山中がクロスを送ると、ファーサイドにフリーで走り込んだトーマスがヘディングで折り返す。そしてゴール前にフリーで走り込んでいたのは槙野智章だった。右足で押し込んでゴール。レッズが先制に成功した。
しかし66分、宇佐美貴史にゴールを奪われると、81分には髙尾 瑠にゴールを許し、逆転されてしまった。
スタンドからは選手たちを鼓舞する大きな太鼓の音と手拍子が送られ、ピッチからも「まだまだ!」という声が響いた。
その言葉どおり、戦う姿勢を失わなかった浦和レッズは終盤には一方的に押し込んだ。しかし4分のアディショナルタイムを含めて2点目を奪うことはできず、タイムアップを迎えた。
J1リーグ30試合を終えて13勝6分11敗で勝ち点45となっているレッズ。次戦は11月29日(日)15時からアウェイの県立カシマサッカースタジアムで行われる鹿島アントラーズ戦に臨む。
【槙野智章】
(槙野選手のゴールも生まれ、チームとしての良さも出ていた試合だっただけに悔しい敗戦だったのではないかと思うが、試合が終わった際の気持ちはどうだったか?)
「前半を0-0で終えた時点で自分たちのゲームプランだと思っていました。必ず相手の体力も落ちてスペースも空いてくる中、後半自分たちがしかけられたらいいなと思っていた中で先制点を取ることができました。ただ、先制点を取った後の同点ゴールまでの時間がかなり短かったです。同点にされた後、チーム全体でパワーダウンしてしまったという印象です」
(こういう試合を結果に結び付けるために大事だと思うことや、次節の鹿島アントラーズ戦までの一週間の準備期間で意識したいと思うことはどんなことか?)
「チームとしての目標でもあるACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場権を獲得するために、今日のガンバ大阪もそうですし、次の鹿島アントラーズも自分たちより上位のチームなので、相手に3ポイント与えることはあってはならないことだと思います。このG大阪戦を落とした後の一週間の過ごし方は、サッカーは非常に前向きに良いことができているので、いかにメンタル的なところをリカバリーできるかというところが重要視されると思います。
今シーズンは先制点を取った後に逆転負けした試合はなかったはずなので、そういう意味でチームのダメージは大きいと思っています。明日からチームは休みに入りますので、しっかりとリカバリーして、また違った姿、表情で鹿島戦に合わせていければと思います」
(どちらが勝っても負けても引き分けでも驚かないような試合だったと思うが、勝負を分けたと感じたことは?)
「セットプレーじゃないでしょうか。自分たちもチャンスがありましたし、実際にゴールに結びつけられることもありました。たくさんコーナーキックの守備、フリーキックの守備もありました。お互いがゴールをもぎ取ったということを考えると、そこがポイントを握っていたと思います。
特に2点目を失った瞬間のチームの『同点に追いついてやろう』や『逆転しにいこう』という雰囲気やパワーはいつもより少し足りなかったかもしれません」
(試合前に大槻 毅監督が「お互いに4-4-2でかみ合うだろう」という話をしていて、お互いにマーカーもはっきりしたり、外すことも大変だったと思うが、そのために工夫していたことはあったか?)
「青木(拓矢)選手と長澤(和輝)選手のボランチが流動的に動くことと、ボールをうまく引き出すことですね。それでボールの動かしと人の動きはうまくできたと思っています」
(ゴールの場面はコーナーキックから山中亮輔選手のクロスをトーマス選手が折り返して槙野選手が押し込むという今までにあまりなかったパターンだと思うが、かなりトレーニングしていたのか?)
「実際にこれまで得点はなかったですが、昨日の前日練習もそうですし、試合前にセットプレーの練習は数多くしていました。ただ、山中選手がクロスを上げるのかシュートを打つのかは彼に委ねているところなので、彼が非常に良いパスを入れてくれたと思います。トーマス選手も非常に良い折り返しをしてくれたので、僕がフリーで打つことができました。みんなのいろいろな動きや技術が重なり合った良いゴールだったと思います」
(コーナーキックの失点の場面はゾーンディフェンスの間に相手がうまく潜り込んできて対応が難しかったと思うが、そこで失点しないためにはどうすればいいと考えているか?)
「失点シーンの映像を見ていないので答えることは難しいですが、チームとして難しい時間帯の中でコーナーキックになったときに、選手の声かけ、コミュニケーション、表情もすべて含めて、跳ね返してやろう、我慢する、ということに関しては、いつもよりトーンダウンしていたのは事実です。難しい時間帯の中で、これをクリアする、攻撃に持っていくというところの声かけはいつもより足りなかったと思いますので、そういうところにつけ込まれてしまったのかなという印象は持っています」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
その他のコメントや試合写真は、サイトメンバーズにてご覧いただくことができます。
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