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FUJIFILM SUPER CUP 2022に向けて 岩尾・酒井・関根コメント
10日、12日(土)に行われる、FUJIFILM SUPER CUP 2022(vs 川崎フロンターレ/日産スタジアム・13:35キックオフ)に向け、2022シーズンの副キャプテン 岩尾 憲、酒井宏樹、関根貴大の3名がオンライン会見を行い、2022シーズン初戦に向けた意気込みを語った。
【岩尾 憲】
「みなさん、こんにちは。初めましての方もいらっしゃると思いますので、あらためまして浦和レッズの岩尾 憲と申します。本日はよろしくお願いします」
(沖縄トレーニングキャンプも終わり、チーム内でどれくらい自分を出せるようになっているか?)
「まずピッチ外に関しましては、関根(貴大)選手や岩波(拓也)選手や西川(周作)選手といった、もともといた選手たちが気さくに声を掛けてくれて、溶け込みやすい雰囲気をつくってくれましたので、すごく感謝しています。年齢もあるかと思いますが、それがあったからこそ、スムーズに溶け込めているのではないかと思っています。
ピッチ内に関しては、僕からするとみなさん初めましての選手なので、いくらリカルド(ロドリゲス)監督のコンセプトを知っているとはいえ、各々の選手の特長やキャラクターは時間を追わなければ難しいところもあります。そういった意味では、トレーニングキャンプを含めて、時間をかけて今日までやってきた中で、まだまだ擦り合わせていきたいと思う部分と、時間をしっかりと有効に使えたが故に僕と誰か、たとえば関根選手なら関根選手とイメージを共有してプレーできるシーンが増えてきました。いきなりいい形で急ぎ過ぎず、遅過ぎず、いい形で来ているのではないかと思います」
(レッズはリカルド監督が就任して2年目になり、チームとしての戦術理解度が深まる期待もあるが、岩尾選手は徳島ヴォルティスでリカルド監督と2年、3年とやる中で、どういうふうにチームが成熟していき、J2リーグで優勝できたのか?そのときにチームはどういう変化をしていくものなのか?それも踏まえて、今年レッズがタイトルを獲るためにはどういうことを深めていかなければいけないと考えているのか?)
「両視点から言えることは、まずは戦術的なところが非常に細かい監督ですし、相手を見ながら、ということにもなりますので、多少は変則的な部分があるにせよ、いろいろな形を取ったとしても、各々の選手がオートマチックに、思考せず無意識にポジションが取れるようになることが大事です。相手を見て、このときはこれが正解だということを、無意識とはいえ当然、見て考えているので、考えてはいるのですが、無駄に考え過ぎず、ぱっと取れるというオートマチックさと速度感が生まれると、チームとして非常に機能している状態になると思います。
『あうんの呼吸』とよく言いますが、それを速く取るようなことが自然発生的に生まれてくると、自分たちがボールを持ったときに主体的に、かつ速く相手の判断を奪った中でボールを保持できます。チームとしてタイトルは貪欲に狙いながら、獲れるか獲れないかはやってみなければ分からないところもありますが、タイトルに近づくためにはそういったフェーズに持っていくことが重要だと思います」
(徳島でリカルド監督のサッカーを4年やってきたが、実際にレッズに加わった中で2年目の浸透度はどう感じているか?)
「徳島での浸透具合とレッズでの浸透具合を比較しても仕方がありませんので、リカルド監督が2年目を指揮する中で、どれくらい選手が理解しているのだろうかという点を自分がフラットに見た中で言いますと、すごく理解しているとも言い難いですし、全く浸透していないとも思っていません。時間相応には浸透していると思っていますし、改善の余地もあります。
リカルド監督のスタイルという型が一つありますが、サッカーはたとえば野球のように『バントしろ』と言われたらバンドをしなければいけないわけではありませんので、各々の判断やアイデアが重要だと思っています。リカルド監督もそう思っていると思いますし、戦術という大枠はありますが、レッズには個人のアイデアのところで経験値も含めて、引き出しが非常に多い選手がたくさんいます。そういったところでは、ある意味で型破りなことも必要だと思いますし、型破りなことですらリカルド監督のスタイルとレッズでは言える可能性もあります。そこに関しては一概にスタイルの浸透だけでは表現しにくいですが、少なくとも理解できている部分は増えてきていると思います」
(2月12日土曜日にFUJIFILM SUPER CUP 2022で今季の公式戦が幕を開けるが、試合の意気込みは?また、こういうプレーを見せてファン・サポーターに認知してもらいたいと思うことはあるか?)
「FUJIFILM SUPER CUPは、プロになってからずっとテレビの向こう側で見ていた存在でした。そんな自分がピッチに立ってプレーできることに関して、そこに立たせてもらえていることに、浦和レッズというクラブに対してもそうですが、関わった全ての人に感謝しています。そういったおもいをピッチでぶつけたいと思います。また、この試合の出場権は天皇杯で優勝しなければ得られないわけですが、天皇杯で優勝したピッチに僕は立っていません。そういった功績を残してくれた方々に対しても、失礼のないようなプレーをしなければいけませんし、川崎に対して結果で示せるのであれば、この上ない証明になると思います。感謝の気持ちを持ちつつ、謙虚に、しっかりとタイトルを獲れるように闘いたいです」
(副キャプテンに就任した感想は?リカルド監督からは何か伝えられたのか?)
「『キャプテン、副キャプテンで合計複数名考えていて、その中に憲を入れたい』という話はリカルド監督からされていました。ただ、リカルド監督との4年という月日はありましたが、それは過去の話ですし、レッズでは関係ないといえば関係はありません。ですので、僕の意志として、このクラブでの今の立ち位置や既存の選手へのリスペクト、いろいろなことを加味しても、『自分の立ち位置も僕自身は考えるところがあります』という話はさせていただきました。ただ、決定権は僕にはありませんので、『最後はリカルド監督の意志を尊重しますが、僕自身はそう思っています』という話はした中で、『副キャプテンをやってほしい』と最後に言われましたので、引き受けました」
(東京ヴェルディ、水戸ホーリーホック、FC町田ゼルビアとJ2リーグのクラブをそれぞれずっと見ているライターの人たちと話す機会があったが、みんなが「岩尾 憲がレッズでどれだけやれるのか楽しみ。絶対にやれる」と言っていた。徳島のファン・サポーターの方々も期待していると思う。J2リーグをずっと見ていた人たちが岩尾選手に期待している声は届いてたり、感じていたりするのか?もしそうなら、どう受け止めているのか?)
「まずそうやって注目していただけたり、自分が関わらせていただいた多く人が、僕のプレーやここでの振る舞いを興味深く見守ってくれたりするのではないかと思っています。ただ、僕自身は僕自身の人生を生きているだけですので、いい意味で周りの人を気にしませんし、自分の人生は自分にしかつくれませんので、あまり外的要因は大きく感じ過ぎないようにしています。結果的にいいパフォーマンスにつながり、外向きで何か感じてくれれば幸いですが、手前の段階から自分がプレーヤーとして大きく見せようという感覚はありません」
(岩尾選手のリカルド監督との関係は切っても切れない構成要素だと思うが、単純に一人のサッカー選手としてレッズでプレーすることが1年目、そして川崎戦は初めての公式戦ということになる。レッズでのプレーについて感じることやレッズで表現したいことは?)
「1人のプレーヤーとして、このクラブに加入させていただき、研修を含めて各部署の方々、クラブのいろいろな方に話を聞かせていただきました。このクラブがこれまでどういう歩みをしてきたのか、どういった気質なのか、そういうことを聞かせていただいている中で、非常にタイトルに飢えているという印象があります。
僕自身、タイトルを狙えるような大きな規模のクラブでプレーするのは初めてですし、僕自身も非常に飢えています。そういったことが実現できるクラブだと思いますし、実現することを期待されているクラブだと思います。そういったクラブでプレーできることは、1人のプレーヤーとして喜ばしいことですし、自分のこれからの成長も含めて、可能性がまだまだ自分の中にも転がっているのではないかと思っています。同時にこのクラブにおける責任も大きいですが、J1リーグ制覇という目標に向けて、1人のプレーヤーとしても成長しなければいけないですし、チームとしても成長していけるように、しっかりと地に足を付けて進んでいきたいとあらためて思っています」
(レッズのファン・サポーターへ向けてメッセージをお願いします)
「ファン・サポーターのみなさま、岩尾 憲です。このクラブで大きな成果を上げられるように、そして僕自身も1人のプレーヤーとして、または人間として、もっと成長したいと思っています。クラブとしていい成果を上げられるように、一緒に頑張っていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします」
【酒井宏樹】
(日本代表の活動でレッズを離れていたが、帰ってきてチームの雰囲気や自身のフィット感はどうか?)
「どちらもまだ正直わかりませんので、FUJIFILM SUPER CUPを通して、チームのコンディションや自分のコンディションを確かめていきたいと思います」
(まだ手探りだと思うが、チームがこう変わっていきそうだと感じるところや、レッズ2年目のシーズンでやっていきたいと思うことは?)
「リカルド(ロドリゲス)監督も2年目ですし、戦術もより浸透していくと思います。ただ、表現するのは選手たちですし、ピッチに立っている11人が、監督が求める結果をつかみ取らないといけません。内容もすごく大事だと思いますが、とにかく結果だと思います」
(右サイドバックのライバルは何人もいると思うが、新加入の宮本優太選手の印象は?)
「とにかく今は自分のコンディションにフォーカスすることで精いっぱいです。シーズンは長いですし、すごく多くの試合があると思いますので、ライバルというよりは、一緒に右サイドをつくり上げていく関係性だと思います。協力していきたいですし、一緒に高めていきたいです。どういう選手かと見ることはないですし、一緒に高め合っていきたいと思います」
(今季最初の公式戦となる川崎戦はどういう位置付けだと捉えているか?)
「個人としてはコンディション調整だと思いますが、チームとしては勢い付くために結果が欲しいですし、ファン・サポーターの方々も同じおもいだと思います。両チームともトレーニングキャンプが終わって疲労もたまっている中での試合ですし、レッズも川崎も本当のトップコンディションに持っていくのはJ1リーグ開幕戦だと思いますが、波に乗りたい、流れに乗りたいということを考えると、結果はすごく大事だと思います。
普段はトライできない部分もトライしながら、結果も出したいと思っています」
(日本代表の活動で沖縄トレーニングキャンプには参加できず、連係面や戦術面で遅れているように見られるところもあると思うが、逆に日本代表に参加していたからこそのプラス材料やレッズに還元できることはあるのか?)
「レッズでプレーする上でプラスになることはありません。クラブと代表の活動は全くの別物ですし、レッズの中では出遅れていると思っています。幸いなことに、戦術理解度が高い選手が周りにたくさんいますので、そういう選手たちに引っ張られながら、自分がやれることを最大限に出すことができれば、チームにとってプラスになると信じています。とにかく自分次第だと思いますので、周りの選手たちに助けられながらプレーしていきたいです」
(昨季、川崎と対戦してどんなことを感じたか?)
「僕はまだ1試合しか戦えていませんでしたので、もっと対戦したかったのですが、あれだけチームとしての圧があるような、対戦相手が恐れるようなチームをつくり上げていることは素晴らしいことです。そういうチームと対戦できることは幸せなことですし、楽しみです」
(酒井選手にとってはJリーグに復帰して2年目になるが、個人としてどのようなシーズンにしたいか?)
「シーズンは長いですし、ケガなくフルでチームに貢献したいです。コンディションがいいときもあれば悪いときもありますが、なるべくその波が見ている方に伝わらないように気持ちを集中させていきたいですし、チームとしても結果を出したいです。1年は長いですし、焦りたい気持ちもありますが、コントロールしてやっていきたいと思います」
(今季は副キャプテンに就任したが、これまでさまざまな経験をしてきた中で、レッズはどういうチームであるべきだと感じているか?)
「副キャプテンになりましたが、キャプテンやリーダーという立場を経験してきませんでしたし、自分がふさわしいとは思っていませんが、勝利に対してはとにかく強いこだわりがあります。そこだけは引っ張っていけるのかなと思います。より結果にこだわっていく集団でありたいと思います」
(レッズは今年、設立30周年を迎えるが、川崎戦は30周年を迎えるシーズンの最初のタイトルが懸かった試合になる。普段レッズで活動していて、30年の重みを感じるときはあるのか?)
「レッズが日本で大きいクラブだということは、ほとんどのみなさんが知っていると思います。そういうことを含めて、歴史を知った上で加入しています。加入してまだ半年ですし、『何を言っているんだ』と思われる方もたくさんいらっしゃると思いますが、少しでも歴史に貢献できるようにしていきたいですし、重みもまだまだこれから知っていきたいです。知った気ではいないですし、知ったかぶりをするつもりもありませんので、これから積み重ねていきたいです」
(多くの選手が入れ替わった中でJ1リーグ優勝を目指しているが、優勝を目指すような雰囲気や、新加入選手の一つひとつの技術やミスの意識の変化など、久しぶりにレッズに合流して感じたことはあるか?)
「2日前に合流したばかりですので、ここが変わったというところは今のところは発見できていません。期待されるようなコメントはできません。すみません」
(レッズのファン・サポーターへメッセージをお願いします)
「30周年の記念すべき1年になりますので、FUJIFILM SUPER CUPの1試合を経て、また浦和レッズを力強く応援しようと思ってくださる方が1人でも増えるよう、選手たちは精いっぱい勝利を目指してがんばります。応援よろしくお願いします」
【関根貴大】
(トレーニングキャンプを終えて約1週間、大原サッカー場でトレーニングしてFUJIFILM SUPER CUP 川崎フロンターレ戦に臨むが、プレシーズン全体の仕上がり具合をどう感じているか?)
「まずトレーニングキャンプで個人としてはしっかりとコンディションを上げられたと思いますし、いい状態だと思っています。チームとしては、かなりの選手が入れ替わり、1からではないですが、戦術などを浸透させること、基礎となることをしっかりと積み上げてこられたと思いますし、トレーニングマッチでもいいところ、悪いところが出たと思いますので、まだまだですが、シーズン開幕に向けて、いい方向に向いていると思います」
(J1リーグ開幕前に川崎と対戦するタイトルマッチにどういうおもいで臨むのか?)
「川崎と対戦するにあたって、しっかりと強度の高い試合をしたいですし、新生レッズとして新たな一歩だと思いますので、恥のない試合をしたいです」
(FUJIFILM SUPER CUPを含めて、今シーズンはどんなことを意識して臨んでいきたいか?)
「今季はよりゴールに絡むプレーをしたいです。ゴール前でのクオリティーを上げたいとは昨季から思っていましたが、今季はよりそこにフォーカスしていきたいと思っています」
(これまでのトレーニングでの手応えはどうか?)
「うまくいかないことの方が多かったとは思いますが、昨季までプレーしていた選手もいますし、徐々にかみ合っていけばチームはスムーズにまわると思いますので、あまり気にしていません。楽しみな部分が大きいです」
(2年ぶりの副キャプテンに就任したが、2年前とは気持ちが違うところもあるのではないか?)
「2年前とは立場も違うと思いますし、さらに責任を持った行動をしなければいけないとも思っています。自分自身にプレッシャーをかけないといけないところもあると思います。結果で示さなければいけないとも思いますので、まずは自分と向き合っていきたいですし、それだけではなく周りも見られるようなメンタリティーも持ってこられているので、チームとしていい方向に進めるようにサポートしていきたいです」
(同じ副キャプテンながら『立場が違う』とは具体的にどういうことなのか?)
「2年前は若いから一応入れておこう、という雰囲気はあったと思います。今年に関しては、他になってもおかしくない選手がいる中で自分がそういう立場になりましたので、そこがまず違うと思います。チームからも、浦和を背負って闘ってほしいというおもいも伝わってきますので、その期待にしっかりと応えたいです」
(背番号については今まで何度も聞かれてきたと思うが、あらためて14番へのおもいは?)
「レッズに復帰したタイミングで14番を付けたいというおもいはありましたので、逆の41番にしましたし、レッズで歴史のある番号だと思いますので、そういった番号を付けて闘いたいと思いながらプレーしていました。そういう番号を付けられることになりましたので、責任感もさらに必要だと思いますし、頑張りたいです」
(副キャプテンを務めるに当たり、リカルド ロドリゲス監督から言われたことはあるか?)
「まずは『レッズに長くいる選手で、浦和レッズがどういう集団かを分かっている一人の選手だと思う』ということをまず言われました。『それを周りに伝えてほしい。こういう集団であるべきだということを示してほしい』とも言われましたし、『副キャプテンをやってくれるならやってほしい』という話で務めることになりました」
(関根選手はレッズがどういう集団であるべきだと思っているのか?)
「勝利に飢えた集団であるべきだと思いますし、一つでも多くのタイトルを獲らなければいけないクラブだと思います。内容もありますが、まずはそういう集団になっていきたいと思います」
(あらためてFUJIFILM SUPER CUP 川崎フロンターレ戦への意気込みは?)
「今年最初の公式戦ですし、1つ目のタイトルが懸かった試合ですので、先ほども言いましたが、勝利に飢えた集団になるべきだと思いますし、その一歩だと思います。責任を持ったプレーで示したいと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
【岩尾 憲】
「みなさん、こんにちは。初めましての方もいらっしゃると思いますので、あらためまして浦和レッズの岩尾 憲と申します。本日はよろしくお願いします」
(沖縄トレーニングキャンプも終わり、チーム内でどれくらい自分を出せるようになっているか?)
「まずピッチ外に関しましては、関根(貴大)選手や岩波(拓也)選手や西川(周作)選手といった、もともといた選手たちが気さくに声を掛けてくれて、溶け込みやすい雰囲気をつくってくれましたので、すごく感謝しています。年齢もあるかと思いますが、それがあったからこそ、スムーズに溶け込めているのではないかと思っています。
ピッチ内に関しては、僕からするとみなさん初めましての選手なので、いくらリカルド(ロドリゲス)監督のコンセプトを知っているとはいえ、各々の選手の特長やキャラクターは時間を追わなければ難しいところもあります。そういった意味では、トレーニングキャンプを含めて、時間をかけて今日までやってきた中で、まだまだ擦り合わせていきたいと思う部分と、時間をしっかりと有効に使えたが故に僕と誰か、たとえば関根選手なら関根選手とイメージを共有してプレーできるシーンが増えてきました。いきなりいい形で急ぎ過ぎず、遅過ぎず、いい形で来ているのではないかと思います」
(レッズはリカルド監督が就任して2年目になり、チームとしての戦術理解度が深まる期待もあるが、岩尾選手は徳島ヴォルティスでリカルド監督と2年、3年とやる中で、どういうふうにチームが成熟していき、J2リーグで優勝できたのか?そのときにチームはどういう変化をしていくものなのか?それも踏まえて、今年レッズがタイトルを獲るためにはどういうことを深めていかなければいけないと考えているのか?)
「両視点から言えることは、まずは戦術的なところが非常に細かい監督ですし、相手を見ながら、ということにもなりますので、多少は変則的な部分があるにせよ、いろいろな形を取ったとしても、各々の選手がオートマチックに、思考せず無意識にポジションが取れるようになることが大事です。相手を見て、このときはこれが正解だということを、無意識とはいえ当然、見て考えているので、考えてはいるのですが、無駄に考え過ぎず、ぱっと取れるというオートマチックさと速度感が生まれると、チームとして非常に機能している状態になると思います。
『あうんの呼吸』とよく言いますが、それを速く取るようなことが自然発生的に生まれてくると、自分たちがボールを持ったときに主体的に、かつ速く相手の判断を奪った中でボールを保持できます。チームとしてタイトルは貪欲に狙いながら、獲れるか獲れないかはやってみなければ分からないところもありますが、タイトルに近づくためにはそういったフェーズに持っていくことが重要だと思います」
(徳島でリカルド監督のサッカーを4年やってきたが、実際にレッズに加わった中で2年目の浸透度はどう感じているか?)
「徳島での浸透具合とレッズでの浸透具合を比較しても仕方がありませんので、リカルド監督が2年目を指揮する中で、どれくらい選手が理解しているのだろうかという点を自分がフラットに見た中で言いますと、すごく理解しているとも言い難いですし、全く浸透していないとも思っていません。時間相応には浸透していると思っていますし、改善の余地もあります。
リカルド監督のスタイルという型が一つありますが、サッカーはたとえば野球のように『バントしろ』と言われたらバンドをしなければいけないわけではありませんので、各々の判断やアイデアが重要だと思っています。リカルド監督もそう思っていると思いますし、戦術という大枠はありますが、レッズには個人のアイデアのところで経験値も含めて、引き出しが非常に多い選手がたくさんいます。そういったところでは、ある意味で型破りなことも必要だと思いますし、型破りなことですらリカルド監督のスタイルとレッズでは言える可能性もあります。そこに関しては一概にスタイルの浸透だけでは表現しにくいですが、少なくとも理解できている部分は増えてきていると思います」
(2月12日土曜日にFUJIFILM SUPER CUP 2022で今季の公式戦が幕を開けるが、試合の意気込みは?また、こういうプレーを見せてファン・サポーターに認知してもらいたいと思うことはあるか?)
「FUJIFILM SUPER CUPは、プロになってからずっとテレビの向こう側で見ていた存在でした。そんな自分がピッチに立ってプレーできることに関して、そこに立たせてもらえていることに、浦和レッズというクラブに対してもそうですが、関わった全ての人に感謝しています。そういったおもいをピッチでぶつけたいと思います。また、この試合の出場権は天皇杯で優勝しなければ得られないわけですが、天皇杯で優勝したピッチに僕は立っていません。そういった功績を残してくれた方々に対しても、失礼のないようなプレーをしなければいけませんし、川崎に対して結果で示せるのであれば、この上ない証明になると思います。感謝の気持ちを持ちつつ、謙虚に、しっかりとタイトルを獲れるように闘いたいです」
(副キャプテンに就任した感想は?リカルド監督からは何か伝えられたのか?)
「『キャプテン、副キャプテンで合計複数名考えていて、その中に憲を入れたい』という話はリカルド監督からされていました。ただ、リカルド監督との4年という月日はありましたが、それは過去の話ですし、レッズでは関係ないといえば関係はありません。ですので、僕の意志として、このクラブでの今の立ち位置や既存の選手へのリスペクト、いろいろなことを加味しても、『自分の立ち位置も僕自身は考えるところがあります』という話はさせていただきました。ただ、決定権は僕にはありませんので、『最後はリカルド監督の意志を尊重しますが、僕自身はそう思っています』という話はした中で、『副キャプテンをやってほしい』と最後に言われましたので、引き受けました」
(東京ヴェルディ、水戸ホーリーホック、FC町田ゼルビアとJ2リーグのクラブをそれぞれずっと見ているライターの人たちと話す機会があったが、みんなが「岩尾 憲がレッズでどれだけやれるのか楽しみ。絶対にやれる」と言っていた。徳島のファン・サポーターの方々も期待していると思う。J2リーグをずっと見ていた人たちが岩尾選手に期待している声は届いてたり、感じていたりするのか?もしそうなら、どう受け止めているのか?)
「まずそうやって注目していただけたり、自分が関わらせていただいた多く人が、僕のプレーやここでの振る舞いを興味深く見守ってくれたりするのではないかと思っています。ただ、僕自身は僕自身の人生を生きているだけですので、いい意味で周りの人を気にしませんし、自分の人生は自分にしかつくれませんので、あまり外的要因は大きく感じ過ぎないようにしています。結果的にいいパフォーマンスにつながり、外向きで何か感じてくれれば幸いですが、手前の段階から自分がプレーヤーとして大きく見せようという感覚はありません」
(岩尾選手のリカルド監督との関係は切っても切れない構成要素だと思うが、単純に一人のサッカー選手としてレッズでプレーすることが1年目、そして川崎戦は初めての公式戦ということになる。レッズでのプレーについて感じることやレッズで表現したいことは?)
「1人のプレーヤーとして、このクラブに加入させていただき、研修を含めて各部署の方々、クラブのいろいろな方に話を聞かせていただきました。このクラブがこれまでどういう歩みをしてきたのか、どういった気質なのか、そういうことを聞かせていただいている中で、非常にタイトルに飢えているという印象があります。
僕自身、タイトルを狙えるような大きな規模のクラブでプレーするのは初めてですし、僕自身も非常に飢えています。そういったことが実現できるクラブだと思いますし、実現することを期待されているクラブだと思います。そういったクラブでプレーできることは、1人のプレーヤーとして喜ばしいことですし、自分のこれからの成長も含めて、可能性がまだまだ自分の中にも転がっているのではないかと思っています。同時にこのクラブにおける責任も大きいですが、J1リーグ制覇という目標に向けて、1人のプレーヤーとしても成長しなければいけないですし、チームとしても成長していけるように、しっかりと地に足を付けて進んでいきたいとあらためて思っています」
(レッズのファン・サポーターへ向けてメッセージをお願いします)
「ファン・サポーターのみなさま、岩尾 憲です。このクラブで大きな成果を上げられるように、そして僕自身も1人のプレーヤーとして、または人間として、もっと成長したいと思っています。クラブとしていい成果を上げられるように、一緒に頑張っていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします」
【酒井宏樹】
(日本代表の活動でレッズを離れていたが、帰ってきてチームの雰囲気や自身のフィット感はどうか?)
「どちらもまだ正直わかりませんので、FUJIFILM SUPER CUPを通して、チームのコンディションや自分のコンディションを確かめていきたいと思います」
(まだ手探りだと思うが、チームがこう変わっていきそうだと感じるところや、レッズ2年目のシーズンでやっていきたいと思うことは?)
「リカルド(ロドリゲス)監督も2年目ですし、戦術もより浸透していくと思います。ただ、表現するのは選手たちですし、ピッチに立っている11人が、監督が求める結果をつかみ取らないといけません。内容もすごく大事だと思いますが、とにかく結果だと思います」
(右サイドバックのライバルは何人もいると思うが、新加入の宮本優太選手の印象は?)
「とにかく今は自分のコンディションにフォーカスすることで精いっぱいです。シーズンは長いですし、すごく多くの試合があると思いますので、ライバルというよりは、一緒に右サイドをつくり上げていく関係性だと思います。協力していきたいですし、一緒に高めていきたいです。どういう選手かと見ることはないですし、一緒に高め合っていきたいと思います」
(今季最初の公式戦となる川崎戦はどういう位置付けだと捉えているか?)
「個人としてはコンディション調整だと思いますが、チームとしては勢い付くために結果が欲しいですし、ファン・サポーターの方々も同じおもいだと思います。両チームともトレーニングキャンプが終わって疲労もたまっている中での試合ですし、レッズも川崎も本当のトップコンディションに持っていくのはJ1リーグ開幕戦だと思いますが、波に乗りたい、流れに乗りたいということを考えると、結果はすごく大事だと思います。
普段はトライできない部分もトライしながら、結果も出したいと思っています」
(日本代表の活動で沖縄トレーニングキャンプには参加できず、連係面や戦術面で遅れているように見られるところもあると思うが、逆に日本代表に参加していたからこそのプラス材料やレッズに還元できることはあるのか?)
「レッズでプレーする上でプラスになることはありません。クラブと代表の活動は全くの別物ですし、レッズの中では出遅れていると思っています。幸いなことに、戦術理解度が高い選手が周りにたくさんいますので、そういう選手たちに引っ張られながら、自分がやれることを最大限に出すことができれば、チームにとってプラスになると信じています。とにかく自分次第だと思いますので、周りの選手たちに助けられながらプレーしていきたいです」
(昨季、川崎と対戦してどんなことを感じたか?)
「僕はまだ1試合しか戦えていませんでしたので、もっと対戦したかったのですが、あれだけチームとしての圧があるような、対戦相手が恐れるようなチームをつくり上げていることは素晴らしいことです。そういうチームと対戦できることは幸せなことですし、楽しみです」
(酒井選手にとってはJリーグに復帰して2年目になるが、個人としてどのようなシーズンにしたいか?)
「シーズンは長いですし、ケガなくフルでチームに貢献したいです。コンディションがいいときもあれば悪いときもありますが、なるべくその波が見ている方に伝わらないように気持ちを集中させていきたいですし、チームとしても結果を出したいです。1年は長いですし、焦りたい気持ちもありますが、コントロールしてやっていきたいと思います」
(今季は副キャプテンに就任したが、これまでさまざまな経験をしてきた中で、レッズはどういうチームであるべきだと感じているか?)
「副キャプテンになりましたが、キャプテンやリーダーという立場を経験してきませんでしたし、自分がふさわしいとは思っていませんが、勝利に対してはとにかく強いこだわりがあります。そこだけは引っ張っていけるのかなと思います。より結果にこだわっていく集団でありたいと思います」
(レッズは今年、設立30周年を迎えるが、川崎戦は30周年を迎えるシーズンの最初のタイトルが懸かった試合になる。普段レッズで活動していて、30年の重みを感じるときはあるのか?)
「レッズが日本で大きいクラブだということは、ほとんどのみなさんが知っていると思います。そういうことを含めて、歴史を知った上で加入しています。加入してまだ半年ですし、『何を言っているんだ』と思われる方もたくさんいらっしゃると思いますが、少しでも歴史に貢献できるようにしていきたいですし、重みもまだまだこれから知っていきたいです。知った気ではいないですし、知ったかぶりをするつもりもありませんので、これから積み重ねていきたいです」
(多くの選手が入れ替わった中でJ1リーグ優勝を目指しているが、優勝を目指すような雰囲気や、新加入選手の一つひとつの技術やミスの意識の変化など、久しぶりにレッズに合流して感じたことはあるか?)
「2日前に合流したばかりですので、ここが変わったというところは今のところは発見できていません。期待されるようなコメントはできません。すみません」
(レッズのファン・サポーターへメッセージをお願いします)
「30周年の記念すべき1年になりますので、FUJIFILM SUPER CUPの1試合を経て、また浦和レッズを力強く応援しようと思ってくださる方が1人でも増えるよう、選手たちは精いっぱい勝利を目指してがんばります。応援よろしくお願いします」
【関根貴大】
(トレーニングキャンプを終えて約1週間、大原サッカー場でトレーニングしてFUJIFILM SUPER CUP 川崎フロンターレ戦に臨むが、プレシーズン全体の仕上がり具合をどう感じているか?)
「まずトレーニングキャンプで個人としてはしっかりとコンディションを上げられたと思いますし、いい状態だと思っています。チームとしては、かなりの選手が入れ替わり、1からではないですが、戦術などを浸透させること、基礎となることをしっかりと積み上げてこられたと思いますし、トレーニングマッチでもいいところ、悪いところが出たと思いますので、まだまだですが、シーズン開幕に向けて、いい方向に向いていると思います」
(J1リーグ開幕前に川崎と対戦するタイトルマッチにどういうおもいで臨むのか?)
「川崎と対戦するにあたって、しっかりと強度の高い試合をしたいですし、新生レッズとして新たな一歩だと思いますので、恥のない試合をしたいです」
(FUJIFILM SUPER CUPを含めて、今シーズンはどんなことを意識して臨んでいきたいか?)
「今季はよりゴールに絡むプレーをしたいです。ゴール前でのクオリティーを上げたいとは昨季から思っていましたが、今季はよりそこにフォーカスしていきたいと思っています」
(これまでのトレーニングでの手応えはどうか?)
「うまくいかないことの方が多かったとは思いますが、昨季までプレーしていた選手もいますし、徐々にかみ合っていけばチームはスムーズにまわると思いますので、あまり気にしていません。楽しみな部分が大きいです」
(2年ぶりの副キャプテンに就任したが、2年前とは気持ちが違うところもあるのではないか?)
「2年前とは立場も違うと思いますし、さらに責任を持った行動をしなければいけないとも思っています。自分自身にプレッシャーをかけないといけないところもあると思います。結果で示さなければいけないとも思いますので、まずは自分と向き合っていきたいですし、それだけではなく周りも見られるようなメンタリティーも持ってこられているので、チームとしていい方向に進めるようにサポートしていきたいです」
(同じ副キャプテンながら『立場が違う』とは具体的にどういうことなのか?)
「2年前は若いから一応入れておこう、という雰囲気はあったと思います。今年に関しては、他になってもおかしくない選手がいる中で自分がそういう立場になりましたので、そこがまず違うと思います。チームからも、浦和を背負って闘ってほしいというおもいも伝わってきますので、その期待にしっかりと応えたいです」
(背番号については今まで何度も聞かれてきたと思うが、あらためて14番へのおもいは?)
「レッズに復帰したタイミングで14番を付けたいというおもいはありましたので、逆の41番にしましたし、レッズで歴史のある番号だと思いますので、そういった番号を付けて闘いたいと思いながらプレーしていました。そういう番号を付けられることになりましたので、責任感もさらに必要だと思いますし、頑張りたいです」
(副キャプテンを務めるに当たり、リカルド ロドリゲス監督から言われたことはあるか?)
「まずは『レッズに長くいる選手で、浦和レッズがどういう集団かを分かっている一人の選手だと思う』ということをまず言われました。『それを周りに伝えてほしい。こういう集団であるべきだということを示してほしい』とも言われましたし、『副キャプテンをやってくれるならやってほしい』という話で務めることになりました」
(関根選手はレッズがどういう集団であるべきだと思っているのか?)
「勝利に飢えた集団であるべきだと思いますし、一つでも多くのタイトルを獲らなければいけないクラブだと思います。内容もありますが、まずはそういう集団になっていきたいと思います」
(あらためてFUJIFILM SUPER CUP 川崎フロンターレ戦への意気込みは?)
「今年最初の公式戦ですし、1つ目のタイトルが懸かった試合ですので、先ほども言いましたが、勝利に飢えた集団になるべきだと思いますし、その一歩だと思います。責任を持ったプレーで示したいと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】