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「特別な試合を非常に楽しみにしている」ペア マティアス ヘグモ監督(定例会見 6/20)

20日、ペア マティアス ヘグモ監督の記者会見がオンラインで行われ、6月22日(土)に埼玉スタジアムで行われる明治安田J1リーグ 第19節 鹿島アントラーズ戦【NIKE FOOTBALL × URAWA REDS 20th Anniversary Match】に向けて意気込みを語った。

「まず選手たちの状況やトレーニングなどについてみなさんに説明したいと思います。この前の試合の後の状況ですが、(伊藤)敦樹の状態が良くなってきて、試合に戻ることができそうです。(大畑)歩夢もハムストリングに張りがありましたが、試合に向けて準備はできています。オラ ソルバッケンも練習に復帰していますので、彼も試合に向けて準備しています。(アレクサンダー)ショルツも出場停止が解けて戻ってきます。(中島)翔哉はまだ少し待たなければいけません。サミュエル(グスタフソン)も良くなってきていますが、間に合うかどうかは現時点では分かりません。長期的に離脱していた関根(貴大)がメンバー入りできる可能性があります。それはいいニュースです。(小泉)佳穂も松尾(佑介)も良くなってはいますが、まだ試合には間に合いません。

そして今週の練習では、攻撃を中心に行ってきました。ゾーン1からゾーン2、3へと状況によってはより早いタイミングで行くという練習も行ってきました。この前の試合でも前半に自陣からダイアゴナルボールを(前田)直輝に出すという場面がありました。そのボールを落として、敦樹の15mくらいのシュートチャンスがありました。しっかりと状況を見ながら背後のスペースを突けるときは突くという判断を下しながらプレーしてもらえればと思っています。クロスに関しても、上げるかどうか、上げるならばどのタイミングで上げるか、上げないならどのようにキープするかということもやってきました。この前の試合ではヒデ(武田英寿)の素晴らしいクロス、プラス、ブライアン(リンセン)の非常にいい動きとシュートがありました。それ以外にも右からの(酒井)宏樹、左からの歩夢というようなチャンスが2回ありました。ペナルティーエリアの中での動きをさらに改善していきたいと思います。

今まで28ゴール決めましたが、8ゴールがセットプレーからでした。7、8ゴールがカウンターからです。それ以外はより長い時間をかけた攻撃でした。そのうち4つはGKからスタートしたプレーでした。この前の試合では7つのチャンスをつくりましたので、少なくとも2得点は決めたいところでした。チャンスの数も増やし、決定率も上げたいと思っています。毎週そういったところにフォーカスしていますが、特に今週、強調して行ってきたことが以上のことでした。選手たちも成長していますし、その中でも(安居)海渡が非常に良くなっていると思います」

[質疑応答]
(18日の公開練習で興梠慎三選手、渡邊凌磨選手、安部裕葵選手も別メニューだったが、この3選手の状況はどうなのか?)
「安部裕葵に関してはハムストリングにまた症状が出て、そこまで重症ではないですが少し離脱してしまいました。慎三は膝に症状があって、そこまで重症ではないものの試合には間に合わない可能性があります。凌磨は大丈夫です。ここ2日間はフルでトレーニングしています」

(ここまで多くの怪我人が出ていることをどのように感じているか?)
「先発メンバーが毎試合代わるような状況ですので、それが一つのチャレンジになっています。継続性を持たせるという意味で難しい状況です。我々は怪我をしている選手のことを嘆くのではなく、プレーできる選手にフォーカスしています。今シーズンが始まってから6人から8人くらいが離脱している状況が続いていますが、人数が多すぎると思います。3、4週間で全員がピッチに戻ってくればと思っています」

(鹿島の印象と試合のポイントは?)
「まず鹿島戦を非常に楽しみにしています。チケットもすでに約5万枚ほど売れています。そして長年、ファン・サポーターの方々にとって特別な試合だということも理解しています。鹿島はアイデンティティーがはっきりしたチームだと思います。鈴木(優磨)と名古(新太郎)が前線にいて、鈴木がストライカー、名古がトップ下のような形でプレーします。スタッツを見ればそんなに多くのチャンスがなくてもゴールを取れるチームです。今シーズンは決定率の高いチームになっています。ただ、我々が使えるスペースはあると思っています。鹿島戦ではチャンスをつくれると思っています」

(アクシデントによる避けられない負傷もあったと思う一方、戦術的ピリオダイゼーションではもっと負傷者を抑えられる仕組みになっていると思うが、運用がうまくいっていない、もしくは日本人選手の特性にアジャストできていないなど、事情があるのか?)
「事故や特別なケースが多いと思います。サミュエルの場合は代表に行った際に特別な状況下で怪我をしてしまいました。ソルバッケンの怪我もそうです。松尾も特別な状況で怪我をしました。あとは昨年から怪我を抱えている選手もいます。戦術的ピリオダイゼーションは、選手たちがより強度の高いトレーニングに対応できるようにしていきたいという形で行っています。そしてトレーニングでの強度を上げるためにはストレングス、筋力トレーニングなどもしっかり行っていかなければいけません。その両方を今、発展させようとしているところです。個としても選手たちを発展させたいですし、トレーニングの文化としても集団として発展させたいと思っています」

(レッズの選手がうまくなっていることを楽しめているので、早くメンバーがそろうことを祈っている)
「ありがとうございます。我々も高いレベルで安定させたいですし、維持するだけではなくさらに向上させていきたいです」

(安居選手が良くなっていると話していたが、具体的にどんなところが良くなっていると感じるのか?)
「4-3-3のシステムでの戦術に順応してきたと思います。昨シーズンの前半はトップ下として、特に守備で良かったと思います。疲労の影響もあったかもしれませんが、後半は少しパフォーマンスが落ちてしまいました。彼の戦術的な能力が上がってきていると思います。アンカーやインサイドハーフとしても彼のプレーはどんどん順応してきています。またフィジカル面も上がってきていると思います。彼は当事者意識、責任を持ってサッカーの議論もしますし、疑問を感じたら質問してくるタイプの選手です。それは成長するにあたって非常に大事なことだと思います。判断のところでも、たとえば前線もボールを奪った瞬間にダイレクトに前のスペースに出すことによってチャンスをつくることもできていたと思います。あとは点を取れる選手でもあります。ミドルシュートも持っていますし、ペナルティーエリア内に進入して決めることもできる選手です」

(日本の練習の文化はすごく筋力トレーニングをするわけではないと思うが、新しいことを取り入れたから選手が対応しきれずに怪我人が出ているのか?言い方は悪いが、これくらいやって怪我をしてしまう選手は弱いという感覚なのか?練習の強度の調整をどう感じているか?)
「合わせるために強度を落としている部分もあります。そして、もちろんチームトレーニングもそうですが、個別に負荷を調整することも行っています。筋力トレーニングをする文化も少しずつ根付いてきていると思います。ユーロ(UEFA欧州選手権)に関して最近出た記事では、38歳のクリスティアーノ ロナウドや41歳のペペ、ルカ モドリッチといった年齢の高い選手のフィジカル的な状態がよく、活躍しているということが書かれていて、それはなぜなのかと。それは怪我の予防に対する知識が増えているということでもありました。またトレーニング、睡眠を含めた休養や栄養にも彼らは気を使っていて、総合的なケアができているということでした。ノルウェーでも長年、たとえばプレミアリーグに行った選手は1年、2年向こうでプレーすればフィジカル的に強くなっているという議論がありました。そこにはギャップがあると感じましたので、自国にいるうちにそのギャップを埋めたいということでフィジカルトレーニングや筋力トレーニング、負荷について議論されてきました。そしてそこは次のステップにレベルを引き上げることができる部分だと思っています」

(ユーロ2024は全チームが1試合ずつを終えているが、注目しているチームやインスピレーションを感じたチームはあったか?)
「ここ30年、(FIFA)ワールドカップやユーロをずっと見ています。そういった大会でのトレンドなどを追って見るのも非常に興味深いと思っています。ユーロでは今のところ、何か特殊なものがあったという状況ではないと思います。たとえばブラジルワールドカップは5-4-1の守備をするチームが多く見られた大会でした。3センターバックのルネッサンスと言えるような大会でした。またハイプレスが人気の守備の仕方だった大会もありました。戦術の多様性が見られると思いますが、3バックより4バックのチームの方が多いと思います。今のところユーロのレベルも高いと見ています。ドイツなどの大国が復活しているとも見られます。まだ始まったばかりですのでトレンドの話はできないと思いますが、グループステージが終わった辺りでその傾向が見られると思います。たとえばスペインでは16歳の選手(ラミン ヤマル)が試合に出場して、試合を支配するという姿もありました。トニ クロースのような高い年齢の選手がレアル マドリードで素晴らしいシーズンを過ごし、今でも高いレベルを見せられるということも同時に見られます。トップの国際レベルの選手になるためには、先ほど話したような総合的な点に若いころからいかに投資できるかということが大事だと思います。たとえばユーロからインスピレーションを受けて、どの方向に進まないといけないのかということを選手たちにも感じてもらいたいです。そしてレッズはクラブとして、トップクラスのモダンなトレーニングの文化をつくろうとしているので、それは非常にいい点だと思います」

(ソルバッケン選手の契約は今月限りになっているが、今の段階でマティアス監督には何か話が来ているのか?)
「1週間ほど前にローマのスポーツダイレクターが替わりました。まずはローマでの状況がどうなのかということがはっきりしないといけないと思います。堀之内(聖)SDはオラ自身、そしてその代理人ともしっかりと話はしています。近い将来、何らかの決断が出ることを待っています」

(マティアス監督としてはソルバッケン選手に残ってほしいのか?)
「彼自身も特殊な怪我をしてしまったことを非常に残念がっていますし、我々も神戸戦で彼の潜在能力を見られたと思います。彼の最も良い姿をレッズのファン・サポーターが見ることができればと思っています」

(具体的にどんなトレーニングを行っているかは日頃の会見を聞いていて理解できるが、結果が伴っていないと感じている。数字として11、9、7というのが過去3年間のレッズの敗戦数だが、今季はすでに7敗している。今年はいくつもの大会があるのではなく、2つの大会しかない。チーム数は昨年よりも2チーム増えているので現在の7敗が必ずしも昨年に並んだというのが正しいかは分からないが、今と同じ状況でいけば負け数は増えると思うし、順位が下がる可能性もあると思う。最終的にマティアス監督が目指す順位はおそらくファン・サポーターにとっても気掛かりだと思う。現状を見てストレスを抱えている人もいると思うが、最終的にマティアス監督が何位でどんなシーズンにしたいのかというビジョンを教えてほしい)
「もちろんできるだけ高い順位で終わらせたいと思っています。現状でもあと勝ち点6、7多く取れていればという状況だと思います。ただ、我々のプレースタイルはいい方向に変化してきていると思います。そしてチームのポテンシャルも十分だと思います。あまりよくなかった試合もあったと思います。ですが、個別で見ても選手たちは大きく成長していると思います。チームとして試合を支配する時間帯も増えていると思います。シーズンの後半に入れば中心的な選手たちが戻ってきます。それでチームをより高いレベルで安定させることができれば、勝ち点3を取れる試合も増えてくると思います。

現状に関しては私も同じような見方をしていますが、チームのプレーの方向性はいい方向に行っているとみなさんもご覧になっていると思いますし、その中でファン・サポーターの方々が一生懸命チームを応援してくださっていることを非常にうれしく思っています。ファン・サポーターの方々はどの試合でも勝利を期待していると思います。私にとって重要なのは、どの試合でもベストを尽くしてしっかりと闘うことです。そして勝てない試合もありましたが、そういう試合でも最後まで応援してくださるファン・サポーターの方々に感謝しています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「特別な試合を非常に楽しみにしている」ペア マティアス ヘグモ監督(定例会見 6/20)

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