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「5万人近くの方々が訪れるホームゲームで勝ちたいという決意を選手たちも持っている」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 2/28)

28日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、3月2日(日)に埼玉スタジアムで行われる明治安田J1リーグ 第4節 柏レイソル戦【MATCH PARTNER ポラスグループ】に向けて意気込みを語った。

(前節の湘南ベルマーレ戦後の会見で「ミスが多すぎた」という感想があったが、あらためてその要因をどう分析しているか?)
「理由はいくつかあります。まず一つは前半のハイプレスのシステムが効果的ではなかったということがあります。相手のゾーン3のビルドアップを止めることができませんでした。そして相手のインサイドハーフとストライカーにスペースを与えすぎました。彼らがボールを受けてサイドチェンジするということをライン間でやられてしまいました。ハーフタイムでハイプレスのシステムを変え、後半はより効果的だったと思います。それが一つの理由です。

もう一つの理由は、京都(サンガF.C.)戦でフィジカル的にかなりタフな試合をプレーしましたが、そこから完全に回復できていなかった選手たちもいたと思います。特に前半の立ち上がりは相手の方がよりタフにプレーしていて、スピードもあったと思います。我々より相手の方がフレッシュだったように感じました。そして湘南がかなり強いハイプレスを掛けてきている中で、我々のプレースピードが十分でなかったと思います。サイドチェンジに時間を掛けすぎてスペースをうまく使えなかったり、そもそもサイドチェンジをしなかったりする中で、自信を徐々に失っていったところもあると思います」

(トレーニングキャンプの中ではプレーが終わるたびに選手同士が話す姿を見てきたが、この2日間の選手たちの様子はどうだったか?)
「試合中も声を掛け合って修正を行って改善することは非常に大事だと思います。そのコミュニケーションは重要です。ピッチ上で物事がうまくいかないときにそれに対するリアクションを早く見せなければいけないと思います」

(湘南戦の後にマチェイ監督がおっしゃっていたように、最後の30分くらいの相手を押し込んだ状態はゴールの可能性を感じさせてくれたと思う。ただ、それは湘南の山口 智監督が守り切るために下がることを選んだと話していたように、相手の出方も影響したと思う。お互いにイーブンな状態でレッズが相手を押し込んだ状態をつくるために必要なことはどんなことだと考えているか?)
「よりアグレッシブにプレーしなければいけませんし、切り替えを早くし、ゾーン1のビルドアップのスピードも上げなければいけません。スペースを使いながら多彩な攻撃を仕掛けることが必要だと思います。湘南のような決意を持った組織的なチームと対戦するときは、相手の背後のスペースも突かなければいけないと思いますが、湘南戦の特に前半は裏に抜けるランニングが十分ではなかったと思います」

(どのようにボールを奪えるかということも関わってくると思うが、ゴールを一生懸命守るような時間が長くなると低い位置から組み立てなければいけなくなってしまう。マチェイ監督としては中盤のラインで奪って高い位置から攻撃をスタートさせることを狙っていると思うが、それに向けて改善すべきことはどんなことか?)
「より高い位置でボールを奪うことが目的でした。ただ、それに向けて用意したハイプレスの掛け方が効果的ではありませんでした。特に前半は高い位置で奪えた回数が2回か3回くらいになってしまいました。そして湘南のゴールキックに対するプレスも一度構えて、出てきたところで寄せるというものでしたが、それもよりいい形があったと思っています。相手に対する距離が多くて、ゴール前で十分な寄せがなかったことは、たとえば(ヴィッセル)神戸戦を基準とすると期待どおりではなかったと思います。セカンドボールの回収も少なかったと思います。そうなると試合を支配することはできません。次のホームゲームでは立ち上がりから支配したいと思っていますので、先ほど挙げた点を改善していきたいと思っています」

(渡邊凌磨選手と荻原拓也選手はどれくらいで試合に戻ってこられそうか?)
「その重要な2人の選手が、残念なことにこの前の試合でプレーすることができませんでした。次に向けては明日のトレーニングが終わった段階でメディカルの報告を聞いて、起用できるかどうかを見たいと思います」

(3試合が終わって他の試合も見られたと思うが、今年のJ1リーグの傾向、昨年や一昨年との違いを感じるところはあるか?)
「ジャッジするのはまだ早いかもしれません。ただ、印象としてはよりタフな試合が増えていると思います。フィジカル的にも昨シーズンと比べて、よりアグレッシブになっていると思います。シーズンが始まる前に新たな基準はアナウンスされていましたので、そこは予想どおりとも言えます」

(大きな方針は変えないにしても、そこにアジャストしていく可能性はあるのか?)
「どのチームもそこに合わせていくところは出てくると思いますが、たとえば湘南のような成熟したアグレッシブなチームにとってはより合わせやすいと思いますが、全体的によりタフな戦い方になっていくと思います。我々もそこに順応していくことはできると思っています。ここまで3試合プレーしてきましたが、たとえば神戸戦の我々の総走行距離は107キロメートルでした。湘南戦は120キロメートルでしたので、それぞれの試合での強度は違っていたと思います。我々には(金子)拓郎や(マテウス)サヴィオのような1対1で仕掛けたり、ボールを長くキープしたりすることが得意な選手がいますが、彼らにとっては激しいコンタクトの後も、レフェリーが流すということで少しやりづらい部分は出てくると思います」

(相手のヘディングでの失点について、クロスボールからのエアバトルで負けるなら仕方ないところもあるが、競り合うことができない場面もある。これは構造的な問題なのか?あるいは個人的なミスなのか?)
「3試合で3失点して、前節はセットプレーからでした。それ以外もクロスからの失点でした。クロス対応は我々の強みでしたので、そういう失点があったのは気にしています。クロスからチャンスをつくらせないのが我々でしたが、この2試合はそのレベルが十分ではなかったと思います。湘南戦はアーリークロスからの失点でしたが、相手をペナルティーエリア内でコントロールできていませんでした。枚数は足りていましたが、相手を抑えることができませんでした」

(枚数が足りていたのにボールに対するチャレンジができないのは、監督の指示で改善されるものなのか?)
「少し目まぐるしい展開の中での失点でもありました。ダイアゴナルパスからサイドチェンジされ、そのボールを下げたところをアーリークロスで上げられました。ウイングがダイアゴナルボールの受け手に対応していましたので、ボランチがアーリークロスを上げた選手のところに寄せなければいけませんが、そこが遅れていました。しかし5バックと対戦するときはそういう場面が出てくることは予想済みでした。そういったところでクロスを上げられることも想定していましたが、上げられたらファーポストはしっかりケアするというところができていませんでした。ペナルティーエリア内にいた選手たちがボールウォッチャーになっていたのがその場面でのミスでした」

(この2試合はスタートから消極的な戦いが見られたが、湘南戦に関してはVARの判定で湘南の攻撃がノーゴールとなった後、浦和レッズの攻撃は悪くなかったと思う。ピッチ内にリーダーシップのある原口元気選手が投入されたがどのように評価しているか?)
「神戸戦は攻撃でも良かったと思いますので、消極的もしくは受け身にはなっていなかったと思います。後半の立ち上がりから元気はプラスアルファのエネルギーをチームに注入してくれました。そういうエネルギーは立ち上がりから出していかなければいけません。次のホームゲームでは直近2試合よりいいスタートにしたいと思っています」

(柏戦はレッズのゴールが多く生まれる試合なので期待したい)
「昨シーズンの柏戦を思い出せば、非常に難しい試合で、90+10分にチアゴ(サンタナ)がゴールを決めました。今季の柏は監督も替わって、やり方も変わって、新加入の選手たちもいますので、この対戦を私も興味深く待っています」

(京都戦、湘南戦とあまりうまくいっていない試合の後、次の試合まで時間がないと思う。戦術的な整理もすると思うが、他に選手たちの自信を失わせなかったり、心に火を付けたりするようなことでアプローチしたいと思っていることはあるか?)
「Jリーグのどのチームよりも難しいシーズンのスタートを切っているのが我々だと思います。難しいアウェイ3連戦スタートです。しかも昨シーズンのチャンピオンとの開幕戦でした。しかしチームはその中でベストを尽くしてきたと思います。アウェイの京都戦、アウェイの湘南戦と強度の高いチームとも対戦しています。その経験からしっかりと結論を出し、教訓としてアウェイゲームでそういったチームと対戦するときは、我々もさらに強度を上げなければいけないということが言えます。

そして我々は今までの結果には満足していません。チーム全体が次の試合で初勝利を収めようと待ち遠しく感じています。そして次の5万人近くの方々が訪れるホームゲームで勝ちたいという決意を選手たちも持っていますし、モチベーションも高いと思います。新加入の選手たちもホームゲームで自分たちの良い側面をファン・サポーターのみなさんに見せたいと思っていると思います」

(この3試合を経て、選手起用や監督自身の判断など、変える必要があると感じていることはあるか?)
「もちろん改善は必要です。選手たちを観察して、この連戦の中での姿も見極めたいと思っています。改善は必要ながらも、大きくローテーションすることはシーズンの序盤では必要ないと思っています。京都戦、湘南戦でよくなかったところは改善しなければいけません。たとえば相手との距離感、セカンドボールの回収、失ったときの切り替え、そしてゾーン1でのビルドアップです」

(柏について「監督も替わって、やり方も変わって」と話していたが、どのように変わっていて、どういったところに気を付けなければいけないと考えているか?)
「まずシステムが変わっています。3-4-2-1に変わっています。ボールを持っているときにじれずにつなぐチームに変わっています。新たなゴールキーパーも落ち着いてビルドアップに参加しています。相手の動きを見ながらプレーできるタイプです。サイドチェンジも得意で、そういったときにシャドーをうまく生かしていると思います。じれずにつなげるチームですから、我々にとってハイプレスを掛けにくい相手でもあると思います。ただ、彼らにも弱点はありますし、そういったところを突きながら柏がやりたいことではなく、我々のプレーを出せたらと思っています」

(柏戦は開幕から4試合目で迎えるホームゲーム。アウェイゲームが続いた分、ファン・サポーターの方々も楽しみにしているだろうし、マチェイ監督自身も楽しみにしているかもしれないが、意気込みはどうか?)
「プレシーズンでの準備期間、全員がハードワークして非常に高いレベルのトレーニングができたと思います。それを前面に出したいですし、神戸戦で見せることができたパフォーマンスの続きをお見せしたいと思っています。ホームゲームでファン・サポーターの方々の前で決意を持ってこのゲームを支配したいと思っています」

(柏のリカルド ロドリゲス監督はかつてレッズの監督を務めていたが、リカルド監督の印象は?)
「本人と実際に会うのは今回初めてですので、うれしく思います。彼がレッズで行った仕事に対してリスペクトを感じています。スタッフやクラブスタッフの方々からリカルド監督を称えるような話をよく聞きますので、非常にいい仕事をされたのだなと思っています。そういう好かれる性格の持ち主であると感じています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「5万人近くの方々が訪れるホームゲームで勝ちたいという決意を選手たちも持っている」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 2/28)

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