NEWS
沖縄トレーニングキャンプ 12日目 松尾コメント
沖縄トレーニングキャンプ 12日目 松尾佑介コメント
【松尾佑介】
「今季から浦和レッズに加入した松尾佑介です。よろしくお願いします」
(沖縄トレーニングキャンプも後半になったが、リカルド ロドリゲス監督のサッカーをプレーしての感想は?攻守においてどんな役割を求められていると感じているか?)
「昨季も対戦した通りのイメージでキャンプも進んでいますし、その中で自分の良さも少しずつ出していけています。一番はゴール前での質を出していきたいと思っています」
(個人として伸ばしたいところやこうやってビルドアップに関与したいと思うところはあるか?)
「結果は一番追い求めているものですが、ビルドアップのパスや立ち位置も細かく言われていますので、こういうときはここに立った方がいいということや、どういう選手が動くのかということも確認しているところです。その中でいいイメージで進められていると思います」
(トレーニングではいろいろな選手がプレースキックを蹴っていたが、自分も蹴りたいと思うことはあるか?)
「基本的には自分で取ったら自分で蹴ろうと思っています。PKもそうですし、FKもそうです。ただ、そういうときに限って直接狙える距離ではなかったり、遠い場所だったりすることばかりですので、もっていないのかなと思います。もう少しゴールが見える位置で仕掛けることでそういうシーンも増えていくと思いますし、そういうシーンを増やしていきたいです」
(横浜FCでもポジショナルプレーと言われるサッカーをやってきたと思うが、横浜FCとレッズの戦い方の違いをどう感じているか?)
「攻撃は類似している点が多いですが、守備でやってほしいと言われることが違うと感じます。相手の2列目のランニングに対しては、今までは付いていかなかったところも付いていかなければいけないと決まっていたり、ここではもう少しプレッシャーをかけていいよと言われたり、そういうところはチームとして細かく言われています。そこが少し違いますし、僕も慣れていませんので、体がついていかない場面もありましたが、うまく修正できてきています。その点は気になりましたし、全然違いました」
(攻撃を組み立てていくチームはボールを持つ時間の長さと大きいチャンスをどれだけつくれるかが勝負になってくると思うが、自分たちのボール保持を決定的なチャンスにつなげるためにどういうことが必要だと思っているか?)
「横浜FCのときは、ボールを持っているだけでは相手が脅威に感じていないということが多かったですし、僕たちもそう感じていました。ゴールに向かう迫力を出さなければ相手の陣形は崩れませんし、スルーパスを狙ったりシュートを打ったりしたこぼれ球から相手の陣形が崩れてゴールを奪うシーンを僕自身も見てきました。そういうことができる選手はスペシャルだと感じていましたし、僕自身がそういう存在になりたいです。ゴールを相手に意識させないとビルドアップも難しくなってしまうと思いますし、自分がスペースに走り出したり、ゴールの方向にどうアクションを起こしたりするのかがチームにとって大きなことになると思います」
(レッズは育成組織に所属していたチームだが、赤いシャツに袖を通して二週間くらい経ち、あらためて感じたことはあるか?)
「自分は赤も似合うと思います(笑)」
(松尾選手にとって浦和レッズはどういう存在だったのか?)
「僕自身からレッズがどう見えるかと言える立場ではなかったと思っていますが、僕のプレーやチームで100パーセントの力を出し切るということは、間違いなく浦和レッズで学んだと思っています。(仙台)大学にいても横浜FCにいても僕にできることを100パーセントやろうと思えましたし、間違いなく浦和レッズのジュニアユース、ユースでの活動が僕をそういうプレーヤーにしたと思っています。僕を作ってくれた一つのチームですし、僕が感じないところでレッズの選手の態度を見て、学んで、知らないうちに僕自身もそういう選手になっていったのだと思います」
(育成組織時代にトップチームで憧れていた選手はいたのか?)
「原口(元気)選手も活躍していましたし、カットインからのミドルシュートは鮮烈に覚えています。実際に試合を観に行ったときに、一番レベルが違うと感じたのは興梠(慎三)選手です。興梠選手を見た瞬間に『この選手は別格だ』と思ったことを覚えています」
(プレーを見ているとスピードや相手の背後に走る意識はすごいと感じるが、横浜FC時代はカウンターやスペースがあるときに活躍していたと思う。レッズでは相手を押し込んでスペースがない状態でどうするか、というシーンが増えると思うが、そういった場面での手応えや自信、課題はあるか?)
「押し込んだらどのチームも攻めあぐねるシーンは多々あると思いますが、クロスやシュートを直接的に狙っていきたいと思っていますし、そのためにはどこでボールを受けるかということも大事です。まだ自分が欲しいタイミングでボールが入ってこないことも多々ありますし、味方の動きと自分の動きが合っていないと感じることもあります。それをこうしてほしいと伝えるのか、他の選手に僕が合わせていくのかは、どちらがチームにメリットがあるかで覚えていけばいいと思いますし、押し込んだときにリカルド監督がどういう攻撃をしたいのかが大事だと思います。そういうことは今はあまりやっていませんし、これからやっていくことだと思いますので、少しずつ擦り合わせながら僕の持ち味も出していきたいです」
(松尾選手がレッズユースに在籍していたとき、トップチームはJ1リーグ優勝に近づいたと思う。その後はJ1リーグの優勝争いに絡むことはなく、昨季も手が届かなかったが、今季はJ1リーグ優勝を目標に掲げていることをどう感じているか?)
「雰囲気はとてもいいと思います。まだ少し選手が戸惑っているシーンも見受けられますので、そこで自信を持ってやれるかどうかが一番大きいと思います。リカルド監督の要求に僕らが応えられれば、J1リーグ優勝も見えてくると思いますし、そのために全力を尽くしたいです」
(横浜FCでプレーしていたときに見ていたレッズと今のレッズはかなり様変わりしているが、その点はどう感じるか?)
「新加入選手が多いですし、昨季もプレーしていた選手たちも『別チームみたい』と言っていました。その分、先ほど言った戸惑いもあると思いますが、細部を詰めていければいいと思いますし、能力がある選手たちが集まっていると思いますので、選手層も厚くしていきたいと思います」
(松尾選手にはゴールも求められていると思うが、松尾選手を含めてFW以外の選手がゴールを決める可能性の高さをどう感じているか?)
「ワイドの選手がゴールを取れるとチームとしての幅が広がっていくと思いますし、相手にとっても対策が難しいチームになれると思っています。昨季は江坂(任)選手もワントップでプレーしていましたが、いろいろなことができる選手です。パスを動かすこともできますし、シュートを決めることもできる選手です。そういう中で、僕たちが動き出したり、ペナルティーエリアにサイドからアタックできたりする回数が増えてくると、自ずとチーム全体のゴール数も増えていくと思います。僕自身がそういうところの怖さを出していければ、他の選手のチャンスも増えると思いますし、僕自身のチャンスも増えていくと思います」
(リカルド監督と個人面談をしたのか?どういう話をしたのか?)
「ポジションはどこができるか、ということを聞かれました。他には自分の長所と短所の話でした」
(関根貴大選手が松尾選手について、「初速が速いのでうらやましい」と言っていた。レッズの他のドリブラーと比較し、自分の長所はどんなところだと感じているか?)
「間違いなく言えることは、速いこともそうですが、それを見せ球のようにできることです。僕がボールを持った際、相手が飛び込めずに止まるということは大きな強みの一つだと思います。僕が抜けなくても、僕が前を向くことによって相手が止まったり、プレッシャーを感じたりして、味方がポジションを取る時間をつくるということもあると思います。
スピードに乗った状態でボールをコントロールする技術は難しいと思いますが、プロで1、2年やっていくうちにどんどんコントロールできるようになったと思います。スピードをコントロールするという点では、まだやるべきことがあると思います」
(スピードはJ1リーグの中でも速いと感じるのか?)
「感じます。自分でプレーしている分にはそこまで速いと感じませんが、映像を見ると相手が追いつけていなかったり、前に入れたりしていることがあります。相手は裏を消したり、簡単に縦に行かせないようにしてきますが、その中でも自分としてはもともとスピードがなくて技術でどうにかしてきたところもありますので、スピードに乗っていないところで仕掛けたりする精度も年々高まっていると思います。今季もまた一段階伸ばしていければ、相手にとって手も足も出ないような選手になれると思います」
(背番号11番は、横浜FCでチームメートだった三浦知良選手を思い浮かべてしまうが、レッズに加入することに関して三浦選手から言われたことや、同じタイミングで新天地に行ったことをどう感じているか?)
「ストライカーが付ける背番号というイメージはありますし、僕は9番より11番の方がストライカーのイメージがあります。そういう番号を付けるのは新鮮です。今まではそういういい番号を付けたことがあまりありませんでしたし、ユースのときも11番でずっとやっていたのに公式戦の前に番号が変わったこともありました。付けたくても付けられない番号だったという思い出がありますので、なんとなくいい感じになるのではないかと思っています」
(関根選手の話もあったが、松尾選手について「すごくかわいい後輩というイメージでしたが、再会してみてこんなに変わってしまったのかと思った」と笑いながら言っていた。松尾選手から見て関根選手の印象はどうか?)
「全く変わりません。逆に僕から見た関根選手のイメージは当時と全く同じです。何も変わっていませんでした。ちょっとピリっとします。ジュニアユースやユースでは最年長と最年少ということもありましたし、今は当時ほどピリっとはしませんが、少し話しかけづらいオーラはありました。プレー中はひたむきですし、当時も今も相手としては怖さがあります。味方になると自分がやりやすいようにしてくれますし、チームが勝つために全てをささげているような熱いものを感じます。そういう点が当時から変わらないことは僕もうれしいですし、学ばなければいけないと思っています」
(育成組織時代に憧れていた選手として原口選手の名前を挙げていたが、原口選手と比較して共通するところ、また違うところは?)
「原口選手は身長が高いので、動きの躍動感があると思いますが、僕は大きくアクションしているつもりでもあまり大きくなかったりします。細かいスペースでも良さを出せるのは僕の強みでもあると思いますし、オープンスペースでもスピードを生かして相手と対面することもできます。もう少しフィジカル的なところで五分五分のボールでも前に行けることは僕には足りないことですし、原口選手はそういうシーンで前に行けることが多かったと思います。僕はもう少しそういうところを伸ばしていかなければいけないと思っています」
(背番号11はストライカーのイメージという話だったが、レッズは9番を付ける日本人選手が少なく、今年も空き番号になった。9番を付けるという選択肢はなかったのか?)
「ありませんでした。9番を付けるかと言われても付けなかったと思います。9番を僕が付けているイメージが沸かないということが一番大きいですし、レッズの9番は僕ではないと思います」
(横浜FCで2年間、三浦知良選手と一緒にトレーニングや生活をして特に記憶に残っている思い出は?)
「キャリアのある方が僕にアドバイスをくれたり、『もう少しこうしたらいいよ』と言ってくれたりすることが当たり前でしたが、三浦選手からは『お前だったらこのシーンはどうしていた?』ということを聞かれました。まだ学び続ける姿勢があるのはすごいと思いました。僕なんて横浜FCに入って1、2年目の新人でしたが、それでも意見を聞いて自分のものにしようと思っていたり、伸ばせるところを探していたりすることは、一番驚いたことです」
(コロナ禍でホテルは一人部屋だが、どう過ごしているのか?トレーニングキャンプや遠征の必需品は?)
「昼寝が好きです。昼寝はほぼ毎日していますし、みんなと同様に動画も見ます。サッカーの映像も見ますし、メディアに出ているサッカーの記事を読んだりもします。人並みだと思います」
(おすすめの動画は?)
「DAZNのゴール集はほぼ全て見ています。同じシーンはないですが、似たようなシーンは試合中に幾度もありますので、そのシーンのときに『あの選手がこんなシュートを打って入っていたな』ということを思い出すだけでもシュートの幅やゴール前のアイデアが違ってきますので、選手が誰かは関係なく見るようにしています」
(ポジショナルプレーではチームメートと動きを合わせることが大事だと思うが、その点はどうか?)
「そこはスムーズにできていると思います。選手のコミュニケーションはピッチ内だけではなく、ピッチ外でも他愛もない話をすることも大事だと思っていますし、そういうことが信頼につながっていくと思います。僕は特に隠すことなくみなさんに話していますし、僕が隠さないことによってみなさんも話してくれますので、そういう関係になれたらいいと思います」
(岩波拓也選手も「チームメートと他愛もない会話をしているときが一番のストレス発散になる」と話していたが、仲良くなった選手や印象に残っているエピソードは?)
「岩波選手と仲良くなれるとは思っていませんでしたが、何があったのか分かりませんがずっと2人でふざけています。岩波選手はもう少し堅いイメージがありましたが、僕の冗談に笑ってくれます。そういうことがストレス発散になっていると聞いて安心しました」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
【松尾佑介】
「今季から浦和レッズに加入した松尾佑介です。よろしくお願いします」
(沖縄トレーニングキャンプも後半になったが、リカルド ロドリゲス監督のサッカーをプレーしての感想は?攻守においてどんな役割を求められていると感じているか?)
「昨季も対戦した通りのイメージでキャンプも進んでいますし、その中で自分の良さも少しずつ出していけています。一番はゴール前での質を出していきたいと思っています」
(個人として伸ばしたいところやこうやってビルドアップに関与したいと思うところはあるか?)
「結果は一番追い求めているものですが、ビルドアップのパスや立ち位置も細かく言われていますので、こういうときはここに立った方がいいということや、どういう選手が動くのかということも確認しているところです。その中でいいイメージで進められていると思います」
(トレーニングではいろいろな選手がプレースキックを蹴っていたが、自分も蹴りたいと思うことはあるか?)
「基本的には自分で取ったら自分で蹴ろうと思っています。PKもそうですし、FKもそうです。ただ、そういうときに限って直接狙える距離ではなかったり、遠い場所だったりすることばかりですので、もっていないのかなと思います。もう少しゴールが見える位置で仕掛けることでそういうシーンも増えていくと思いますし、そういうシーンを増やしていきたいです」
(横浜FCでもポジショナルプレーと言われるサッカーをやってきたと思うが、横浜FCとレッズの戦い方の違いをどう感じているか?)
「攻撃は類似している点が多いですが、守備でやってほしいと言われることが違うと感じます。相手の2列目のランニングに対しては、今までは付いていかなかったところも付いていかなければいけないと決まっていたり、ここではもう少しプレッシャーをかけていいよと言われたり、そういうところはチームとして細かく言われています。そこが少し違いますし、僕も慣れていませんので、体がついていかない場面もありましたが、うまく修正できてきています。その点は気になりましたし、全然違いました」
(攻撃を組み立てていくチームはボールを持つ時間の長さと大きいチャンスをどれだけつくれるかが勝負になってくると思うが、自分たちのボール保持を決定的なチャンスにつなげるためにどういうことが必要だと思っているか?)
「横浜FCのときは、ボールを持っているだけでは相手が脅威に感じていないということが多かったですし、僕たちもそう感じていました。ゴールに向かう迫力を出さなければ相手の陣形は崩れませんし、スルーパスを狙ったりシュートを打ったりしたこぼれ球から相手の陣形が崩れてゴールを奪うシーンを僕自身も見てきました。そういうことができる選手はスペシャルだと感じていましたし、僕自身がそういう存在になりたいです。ゴールを相手に意識させないとビルドアップも難しくなってしまうと思いますし、自分がスペースに走り出したり、ゴールの方向にどうアクションを起こしたりするのかがチームにとって大きなことになると思います」
(レッズは育成組織に所属していたチームだが、赤いシャツに袖を通して二週間くらい経ち、あらためて感じたことはあるか?)
「自分は赤も似合うと思います(笑)」
(松尾選手にとって浦和レッズはどういう存在だったのか?)
「僕自身からレッズがどう見えるかと言える立場ではなかったと思っていますが、僕のプレーやチームで100パーセントの力を出し切るということは、間違いなく浦和レッズで学んだと思っています。(仙台)大学にいても横浜FCにいても僕にできることを100パーセントやろうと思えましたし、間違いなく浦和レッズのジュニアユース、ユースでの活動が僕をそういうプレーヤーにしたと思っています。僕を作ってくれた一つのチームですし、僕が感じないところでレッズの選手の態度を見て、学んで、知らないうちに僕自身もそういう選手になっていったのだと思います」
(育成組織時代にトップチームで憧れていた選手はいたのか?)
「原口(元気)選手も活躍していましたし、カットインからのミドルシュートは鮮烈に覚えています。実際に試合を観に行ったときに、一番レベルが違うと感じたのは興梠(慎三)選手です。興梠選手を見た瞬間に『この選手は別格だ』と思ったことを覚えています」
(プレーを見ているとスピードや相手の背後に走る意識はすごいと感じるが、横浜FC時代はカウンターやスペースがあるときに活躍していたと思う。レッズでは相手を押し込んでスペースがない状態でどうするか、というシーンが増えると思うが、そういった場面での手応えや自信、課題はあるか?)
「押し込んだらどのチームも攻めあぐねるシーンは多々あると思いますが、クロスやシュートを直接的に狙っていきたいと思っていますし、そのためにはどこでボールを受けるかということも大事です。まだ自分が欲しいタイミングでボールが入ってこないことも多々ありますし、味方の動きと自分の動きが合っていないと感じることもあります。それをこうしてほしいと伝えるのか、他の選手に僕が合わせていくのかは、どちらがチームにメリットがあるかで覚えていけばいいと思いますし、押し込んだときにリカルド監督がどういう攻撃をしたいのかが大事だと思います。そういうことは今はあまりやっていませんし、これからやっていくことだと思いますので、少しずつ擦り合わせながら僕の持ち味も出していきたいです」
(松尾選手がレッズユースに在籍していたとき、トップチームはJ1リーグ優勝に近づいたと思う。その後はJ1リーグの優勝争いに絡むことはなく、昨季も手が届かなかったが、今季はJ1リーグ優勝を目標に掲げていることをどう感じているか?)
「雰囲気はとてもいいと思います。まだ少し選手が戸惑っているシーンも見受けられますので、そこで自信を持ってやれるかどうかが一番大きいと思います。リカルド監督の要求に僕らが応えられれば、J1リーグ優勝も見えてくると思いますし、そのために全力を尽くしたいです」
(横浜FCでプレーしていたときに見ていたレッズと今のレッズはかなり様変わりしているが、その点はどう感じるか?)
「新加入選手が多いですし、昨季もプレーしていた選手たちも『別チームみたい』と言っていました。その分、先ほど言った戸惑いもあると思いますが、細部を詰めていければいいと思いますし、能力がある選手たちが集まっていると思いますので、選手層も厚くしていきたいと思います」
(松尾選手にはゴールも求められていると思うが、松尾選手を含めてFW以外の選手がゴールを決める可能性の高さをどう感じているか?)
「ワイドの選手がゴールを取れるとチームとしての幅が広がっていくと思いますし、相手にとっても対策が難しいチームになれると思っています。昨季は江坂(任)選手もワントップでプレーしていましたが、いろいろなことができる選手です。パスを動かすこともできますし、シュートを決めることもできる選手です。そういう中で、僕たちが動き出したり、ペナルティーエリアにサイドからアタックできたりする回数が増えてくると、自ずとチーム全体のゴール数も増えていくと思います。僕自身がそういうところの怖さを出していければ、他の選手のチャンスも増えると思いますし、僕自身のチャンスも増えていくと思います」
(リカルド監督と個人面談をしたのか?どういう話をしたのか?)
「ポジションはどこができるか、ということを聞かれました。他には自分の長所と短所の話でした」
(関根貴大選手が松尾選手について、「初速が速いのでうらやましい」と言っていた。レッズの他のドリブラーと比較し、自分の長所はどんなところだと感じているか?)
「間違いなく言えることは、速いこともそうですが、それを見せ球のようにできることです。僕がボールを持った際、相手が飛び込めずに止まるということは大きな強みの一つだと思います。僕が抜けなくても、僕が前を向くことによって相手が止まったり、プレッシャーを感じたりして、味方がポジションを取る時間をつくるということもあると思います。
スピードに乗った状態でボールをコントロールする技術は難しいと思いますが、プロで1、2年やっていくうちにどんどんコントロールできるようになったと思います。スピードをコントロールするという点では、まだやるべきことがあると思います」
(スピードはJ1リーグの中でも速いと感じるのか?)
「感じます。自分でプレーしている分にはそこまで速いと感じませんが、映像を見ると相手が追いつけていなかったり、前に入れたりしていることがあります。相手は裏を消したり、簡単に縦に行かせないようにしてきますが、その中でも自分としてはもともとスピードがなくて技術でどうにかしてきたところもありますので、スピードに乗っていないところで仕掛けたりする精度も年々高まっていると思います。今季もまた一段階伸ばしていければ、相手にとって手も足も出ないような選手になれると思います」
(背番号11番は、横浜FCでチームメートだった三浦知良選手を思い浮かべてしまうが、レッズに加入することに関して三浦選手から言われたことや、同じタイミングで新天地に行ったことをどう感じているか?)
「ストライカーが付ける背番号というイメージはありますし、僕は9番より11番の方がストライカーのイメージがあります。そういう番号を付けるのは新鮮です。今まではそういういい番号を付けたことがあまりありませんでしたし、ユースのときも11番でずっとやっていたのに公式戦の前に番号が変わったこともありました。付けたくても付けられない番号だったという思い出がありますので、なんとなくいい感じになるのではないかと思っています」
(関根選手の話もあったが、松尾選手について「すごくかわいい後輩というイメージでしたが、再会してみてこんなに変わってしまったのかと思った」と笑いながら言っていた。松尾選手から見て関根選手の印象はどうか?)
「全く変わりません。逆に僕から見た関根選手のイメージは当時と全く同じです。何も変わっていませんでした。ちょっとピリっとします。ジュニアユースやユースでは最年長と最年少ということもありましたし、今は当時ほどピリっとはしませんが、少し話しかけづらいオーラはありました。プレー中はひたむきですし、当時も今も相手としては怖さがあります。味方になると自分がやりやすいようにしてくれますし、チームが勝つために全てをささげているような熱いものを感じます。そういう点が当時から変わらないことは僕もうれしいですし、学ばなければいけないと思っています」
(育成組織時代に憧れていた選手として原口選手の名前を挙げていたが、原口選手と比較して共通するところ、また違うところは?)
「原口選手は身長が高いので、動きの躍動感があると思いますが、僕は大きくアクションしているつもりでもあまり大きくなかったりします。細かいスペースでも良さを出せるのは僕の強みでもあると思いますし、オープンスペースでもスピードを生かして相手と対面することもできます。もう少しフィジカル的なところで五分五分のボールでも前に行けることは僕には足りないことですし、原口選手はそういうシーンで前に行けることが多かったと思います。僕はもう少しそういうところを伸ばしていかなければいけないと思っています」
(背番号11はストライカーのイメージという話だったが、レッズは9番を付ける日本人選手が少なく、今年も空き番号になった。9番を付けるという選択肢はなかったのか?)
「ありませんでした。9番を付けるかと言われても付けなかったと思います。9番を僕が付けているイメージが沸かないということが一番大きいですし、レッズの9番は僕ではないと思います」
(横浜FCで2年間、三浦知良選手と一緒にトレーニングや生活をして特に記憶に残っている思い出は?)
「キャリアのある方が僕にアドバイスをくれたり、『もう少しこうしたらいいよ』と言ってくれたりすることが当たり前でしたが、三浦選手からは『お前だったらこのシーンはどうしていた?』ということを聞かれました。まだ学び続ける姿勢があるのはすごいと思いました。僕なんて横浜FCに入って1、2年目の新人でしたが、それでも意見を聞いて自分のものにしようと思っていたり、伸ばせるところを探していたりすることは、一番驚いたことです」
(コロナ禍でホテルは一人部屋だが、どう過ごしているのか?トレーニングキャンプや遠征の必需品は?)
「昼寝が好きです。昼寝はほぼ毎日していますし、みんなと同様に動画も見ます。サッカーの映像も見ますし、メディアに出ているサッカーの記事を読んだりもします。人並みだと思います」
(おすすめの動画は?)
「DAZNのゴール集はほぼ全て見ています。同じシーンはないですが、似たようなシーンは試合中に幾度もありますので、そのシーンのときに『あの選手がこんなシュートを打って入っていたな』ということを思い出すだけでもシュートの幅やゴール前のアイデアが違ってきますので、選手が誰かは関係なく見るようにしています」
(ポジショナルプレーではチームメートと動きを合わせることが大事だと思うが、その点はどうか?)
「そこはスムーズにできていると思います。選手のコミュニケーションはピッチ内だけではなく、ピッチ外でも他愛もない話をすることも大事だと思っていますし、そういうことが信頼につながっていくと思います。僕は特に隠すことなくみなさんに話していますし、僕が隠さないことによってみなさんも話してくれますので、そういう関係になれたらいいと思います」
(岩波拓也選手も「チームメートと他愛もない会話をしているときが一番のストレス発散になる」と話していたが、仲良くなった選手や印象に残っているエピソードは?)
「岩波選手と仲良くなれるとは思っていませんでしたが、何があったのか分かりませんがずっと2人でふざけています。岩波選手はもう少し堅いイメージがありましたが、僕の冗談に笑ってくれます。そういうことがストレス発散になっていると聞いて安心しました」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】