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「応援してくださる方々も含めた全員の力で勝ち点差を縮めたい」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 5/28)
5月28日にオンラインで行われた会見でのコメント
(連戦が続いているが、昨日に広島から戻り、名古屋グランパス戦に向けてどのような準備を進めているのか?)
「連戦でたくさんの試合がある中ですので、一番やるべきことはリカバリーです。選手たちがしっかり回復し、次の試合に向けていい状態で入れるようにすることを第一に進めています。その中でもトレーニングはしていきますが、シンプルにやるべきこと、抑えるべきこと、要点をしっかり切り取り、それをトレーニングの中で選手たちに伝えています。
その中でもしっかり休み、頭を整理して戦うというところをゲームで出せればいいと思っています。試合数が多い中ではそういった流れでやっています」
(26日のサンフレッチェ広島戦は終盤に追いつかれる悔しい結果になったが、選手たちにはどんなことを伝えたのか?)
「もちろん結果としては我々が望んでいたものではありませんでしたし、勝ち点3を取れれば、というところではありましたが、ああいうこともサッカーでは起きるものだと思います。
90分間で言えば勝てていましたが、アディショナルタイムでやられてしまいましたので、我々としてやるべきことは、しっかりと立ち上がって、この反省を次の名古屋戦に生かし、勝ち点3を取って、広島戦が生きたという形にできればと思っています。選手たちにもそう伝えました」
(名古屋戦で重要になりそうなポイントは?)
「どの試合もそうですが、我々としては直接対決という認識をしています。そういうチームに対してはコンプリートな試合をしなければいけないと思っています。攻撃であれ守備であれ、あらゆる局面でしっかりといいプレーをしていかなければいけないと思っています。
名古屋もいいチームです。流れは関係なくあらゆる瞬間にゴールを取る力もあると思いますし、守備も堅く守れるチームです。何より個の力がすごく強いチームですので、そういったチームに対しては、最高のレベルで最高のパフォーマンスを発揮していかないと難しい試合になってしまいます。
もちろんチームとしてもそうですが、個人としてのパフォーマンスも最大限に出していくこと。そうした上で試合に勝って、彼らとの順位を縮めていくこと。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場を目指していくのであれば、こういう試合をしっかりものにして上に進んでいくことが大事だと思います。そのためには完璧な試合をしなければいけないと思っています」
(キャスパー ユンカー選手が毎試合得点をして大きな話題になっているが、彼のパーソナリティーをどのように見ているか?)
「すごくいいパーソナリティーを持っている選手だと思っています。彼は特定の選手だけではなく、いろいろな選手とコミュニケーションを取り、いい関係を築けていると思います。日本語に関しては私よりも喋れると思います。
彼はトミー(トーマス)と一緒にいる方が言葉も同じなので楽かもしれませんし、もちろん一緒に話していることもありますが、ずっとそこで一緒というわけではなく、いろいろな選手とコミュニケーションを取れていますので、そういうところはすごくいいところだと思います」
(ユンカー選手は早くもフィットしている印象があるが、新しい選手をフィットさせる際に監督として施せる秘策や秘訣はあるのか?)
「まずは少しずつ彼とも話を深めていきながら、やれることを広げているところです。守備に関しては以前よりも高い位置からいけるようになったと思いますし、成長も見てとれると思います。彼の何より特長はゴール前で点を取れる力だと思いますが、そこだけではなく、彼がこれからさらに力を出していくために大事になってくることは、相手の背後への抜け方や、いつどのタイミングで顔を出して近い選手とコンビネーションしていくのか、そういったところを彼と話しながら進めています。
ただ、戦術的に見ると、それは彼だけではなく、彼はどういった選手と組んでプレーするとより力が引き出されるのか、彼だけではなくチームの力がさらに引き出されるのか、といったこともあります。彼が来て何試合か戦いましたが、そういったところも徐々に見えてきまし、これから新しく出てくる部分もあると思います。そういったところもさらに発見していければ、双方がいい方向にパフォーマンスを発揮していけると思っています」
(前節の広島戦が終わった後、鈴木彩艶選手に何か声をかけたのか?)
「彼とはいくつか話をしました。まずは足元のつなぎのところで、もっとこういったことができるのではないか、さらに改善できるのではないかということです。それから、2失点目のところでやれることはあったのかという確認です。1失点目に関しては、彼自身がよく分かっていると思いますし、(浜野征哉)GKコーチとも話をして、何ができるのかを確認していきました。
ただ、人間ですのでいいときも悪いときも必ずあります。こういうときにいかに選手を信頼してサポートしてあげられるかどうかが大事です。GKやFWは他のポジションとは違う独特なところがありますので、彼に対してはまずは信頼し、そしてサポートしてあげることが大事だと思っていますし、そのように接しています」
(名古屋は相手がボールを持っているときにうまくコントロールして自分たちのチャンスを狙う、最近対戦したチームだとアビスパ福岡に似ているところがあると思うが、そういう相手と対戦するときに大事にしたいことは?)
「サッカーなので切り取ることはできないと思いますが、攻撃を大事にしていきたいです。名古屋のようなチームは、カウンターがカギになってきます。では我々がカウンターを止めるために何ができるかと考えたときに、いい攻撃があると思います。
福岡戦はカウンターを食らってしまう場面もありましたが、ああいうチームのカウンターを止めるためには、まずいい攻撃をする。いい攻撃をするということは、いい立ち位置を取れるようにするということ。そういった一連の動きがあるからいい攻撃につながると思いますし、ボールを失った後も早くボールを奪い返せる形になっていくと考えています。ですので、そもそもカウンターを成立させないということがまずは大事だと思っています。
タイにいたときからいかにカウンターを止めるかということを考えてきましたが、立ち位置をしっかり取れていればカウンターは止められると思います。攻撃的なスタイルの相手と戦うときも変わりませんが、特にカウンターを狙ってくるチームに対しては、そこを止めることが一番大切だと思っています」
(2月、3月は少し苦しみ、4月、5月は勝てるようになってきたが、他のチームもレッズは強いと思い始めていて、レッズの良さを消そうとするチームが出てきていると思う。ここからもう一段進化するためにどういうことを選手たちに求めていきたいか?)
「前回の広島戦に関しても、全体が人に対するディフェンスで大きく守備範囲を広げながら守ってきました。それに対して我々は得たい結果を得られませんでしたが、相手が我々の良さを消してくるときに違いを作り出せるか、たとえば相手がこうやってきたらどういう選択肢があるのか、というところをこれからチーム全員で積み重ねていければと思っています。こういうシチュエーションがあれば、こういう解決策がある、というようにチーム全員で整理していければと思っています。
ただ、広島戦では試合の中で戦い方を変えていきながら二度のリードを奪いました。残念ながら最後の最後で点を取られて引き分けに終わってしまいましたが、そういったことも含めて積み重ねです。やれる範囲を広げながら次の試合に進んでいければと思っています」
(ボールを運んでいく際に立ち位置を変えていくと思うが、ボールを回せるスペースや位置を変えられるポジションを見つけた場合、選手たちは自由にポジションを取ってもいいのか?監督によってはこういうときにはこういうポジションを取って回せと決め事を作るが、リカルド監督は自由に任せているのか、ある程度は縛りたいと思っているのか?)
「もちろんその試合によって異なりますが、たとえば相手の足を止めるためにある程度決められた立ち位置を取ることもあります。選手が代わっていく中でその選手の特長を生かす上で流動的に動いた方がいい場合もあります。その試合にどういった狙いがあるのかによって変わってきます。
より固定した形であれば、我々が使いたいスペースに特定の選手がいてほしいこともありますし、そうではなくて流動性を出すために人が入れ替わりながらスペースに入っていくのであれば、ある程度の自由があります。時にはそこはFWが降りてくるスペースで、FWが降りてきて空いたスペースに他の選手が抜けていくかもしれません。正直に言うと、試合によって自由度は変わってくるというところです」
(名古屋のようにしっかりと組織を整えてボールと人を捕まえて守ってくるチームに対しては、立ち位置や攻めるときにどういったことがポイントになるのか?)
「すごくいい質問だと思いますが、連戦の中ですので、それをどう突破するのか、試行錯誤しながら進めています」
(知り合いのサポーターに話を聞いたところ、ここ数年はスタジアムから足が遠のいていたサポーターの人たちの試合への興味が戻ってきたらしい。その理由を聞くと、今年のレッズのサッカーがおもしろいから観に行きたいという人が増えているとのことだった。リカルド監督の「スペクタクルなサッカーを見せたい」という気持ちがサポーターにしっかり伝わっている何よりの証拠だと思うが、監督はそう聞いてどう感じるか?)
「すごくポジティブなことだと思います。そういったことを我々は目標にしていますし、観に来てくれた方々、スタジアムまで駆け付けてくださった方々が試合を楽しみ、試合が終わった後に勝利を祝える、試合の余韻に浸れるようになってもらうために我々が働いています。もちろん、その結果、我々が試合に勝ったり、タイトルを取ったりすることが理想ですが、そういった話を聞けてすごくうれしいです」
(観客数の制限がなくなったときに驚くような光景が見られるかもしれないが?)
「それが目標と考えながら戦っていければと思います。試合のプランに関しても、どうやればいいサッカーをして、観てくださる方々に楽しんでもらえるかということもあります。新型コロナウイルスの影響がいつ収まるかは分かりませんが、収まったときには観てくださる方々が楽しみ、またスタジアムに行きたいと思ってもらえるようにやっていければと思っています」
(広島戦もリードした後に緩んでしまったのか安心してしまったのか、勢いが出なかったという印象がある。リードした後のメンタルの持ち方に関して、現状や改善しなければいけないポイントを何か感じているか?)
「まず、得点を取ったから緩んだとは思っていません。広島戦の失点に関しては、(コーナーキックが)そのまま入ってしまったこともありますし、2失点目は我々の守備だけではなく、単純にすごいシュートだったということもあります。決してチームが緩んだとは思っていません。
ただ、こういった結果になってしまいましたし、いかに試合を終わらせることができたかということは今も考えています。たとえば、よりボールを持つことでしたり、より強固に守ることでしたり、いろいろな選択肢があると思います。広島もリスクを負って攻撃していましたが、試合前に話していた危険なところ、相手のクロスに対しての守備はすごくよくできていたと思いますし、やるべきことはしっかりやれていたと思います。単純に2つのゴールは彼らの力がすごかったということもあったと思います。
我々としては、どうすればリードしたまま試合を終わらせられるのか、今回のように最後の最後で追いつかれるようなことをなくしていきたいです。ここで勝ち点がもう2ポイントあればさらに上位にいけていましたので、取りこぼしをいかに防げるかを今は考えています」
(ユンカー選手の得点は左足、頭、右足といろいろなパターンがあるが、リカルド監督から見て新たな発見やJリーグの順応の早さ、北欧の選手の特長など何か感じることはあるか?)
「大きな驚きはなく、彼にゴールを決める力があることは知っていましたし、実際にその力を見せてくれていると思います。彼はしっかり順応していると思いますし、それを結果でも証明できていると思います。先ほど話した通り、コンビネーションなどの改善というより慣れの部分はこれから時間が解決してくれるものだと思っています。いずれにしても、他の選手同様、彼がこのチームにプラス要素を与えてくれているのは間違いありません。
いいプレーをしていてもなかなかゴールが取れなかった過去がありましたが、彼はしっかりゴールを決めてチームに貢献してくれている選手の一人です。さらにやれることを積み重ねていければと思っています」
(改めて名古屋戦に向けた意気込みは?)
「まずはこの試合、直接対決ということで、上に上がっていくためにはぜひとも勝ちたい試合ですし、最大限の力を尽くします。スタジアムに観に来てくれる方々、テレビやDAZNで観てくれる方々、応援してくれる方々、ぜひサポートをお願いします。選手たちの力だけではなく、観に来てくださる方々、応援してくださる方々も含めた全員の力で勝ち点差を縮めて上に上がっていければと思っています。よろしくお願いします」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
(連戦が続いているが、昨日に広島から戻り、名古屋グランパス戦に向けてどのような準備を進めているのか?)
「連戦でたくさんの試合がある中ですので、一番やるべきことはリカバリーです。選手たちがしっかり回復し、次の試合に向けていい状態で入れるようにすることを第一に進めています。その中でもトレーニングはしていきますが、シンプルにやるべきこと、抑えるべきこと、要点をしっかり切り取り、それをトレーニングの中で選手たちに伝えています。
その中でもしっかり休み、頭を整理して戦うというところをゲームで出せればいいと思っています。試合数が多い中ではそういった流れでやっています」
(26日のサンフレッチェ広島戦は終盤に追いつかれる悔しい結果になったが、選手たちにはどんなことを伝えたのか?)
「もちろん結果としては我々が望んでいたものではありませんでしたし、勝ち点3を取れれば、というところではありましたが、ああいうこともサッカーでは起きるものだと思います。
90分間で言えば勝てていましたが、アディショナルタイムでやられてしまいましたので、我々としてやるべきことは、しっかりと立ち上がって、この反省を次の名古屋戦に生かし、勝ち点3を取って、広島戦が生きたという形にできればと思っています。選手たちにもそう伝えました」
(名古屋戦で重要になりそうなポイントは?)
「どの試合もそうですが、我々としては直接対決という認識をしています。そういうチームに対してはコンプリートな試合をしなければいけないと思っています。攻撃であれ守備であれ、あらゆる局面でしっかりといいプレーをしていかなければいけないと思っています。
名古屋もいいチームです。流れは関係なくあらゆる瞬間にゴールを取る力もあると思いますし、守備も堅く守れるチームです。何より個の力がすごく強いチームですので、そういったチームに対しては、最高のレベルで最高のパフォーマンスを発揮していかないと難しい試合になってしまいます。
もちろんチームとしてもそうですが、個人としてのパフォーマンスも最大限に出していくこと。そうした上で試合に勝って、彼らとの順位を縮めていくこと。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場を目指していくのであれば、こういう試合をしっかりものにして上に進んでいくことが大事だと思います。そのためには完璧な試合をしなければいけないと思っています」
(キャスパー ユンカー選手が毎試合得点をして大きな話題になっているが、彼のパーソナリティーをどのように見ているか?)
「すごくいいパーソナリティーを持っている選手だと思っています。彼は特定の選手だけではなく、いろいろな選手とコミュニケーションを取り、いい関係を築けていると思います。日本語に関しては私よりも喋れると思います。
彼はトミー(トーマス)と一緒にいる方が言葉も同じなので楽かもしれませんし、もちろん一緒に話していることもありますが、ずっとそこで一緒というわけではなく、いろいろな選手とコミュニケーションを取れていますので、そういうところはすごくいいところだと思います」
(ユンカー選手は早くもフィットしている印象があるが、新しい選手をフィットさせる際に監督として施せる秘策や秘訣はあるのか?)
「まずは少しずつ彼とも話を深めていきながら、やれることを広げているところです。守備に関しては以前よりも高い位置からいけるようになったと思いますし、成長も見てとれると思います。彼の何より特長はゴール前で点を取れる力だと思いますが、そこだけではなく、彼がこれからさらに力を出していくために大事になってくることは、相手の背後への抜け方や、いつどのタイミングで顔を出して近い選手とコンビネーションしていくのか、そういったところを彼と話しながら進めています。
ただ、戦術的に見ると、それは彼だけではなく、彼はどういった選手と組んでプレーするとより力が引き出されるのか、彼だけではなくチームの力がさらに引き出されるのか、といったこともあります。彼が来て何試合か戦いましたが、そういったところも徐々に見えてきまし、これから新しく出てくる部分もあると思います。そういったところもさらに発見していければ、双方がいい方向にパフォーマンスを発揮していけると思っています」
(前節の広島戦が終わった後、鈴木彩艶選手に何か声をかけたのか?)
「彼とはいくつか話をしました。まずは足元のつなぎのところで、もっとこういったことができるのではないか、さらに改善できるのではないかということです。それから、2失点目のところでやれることはあったのかという確認です。1失点目に関しては、彼自身がよく分かっていると思いますし、(浜野征哉)GKコーチとも話をして、何ができるのかを確認していきました。
ただ、人間ですのでいいときも悪いときも必ずあります。こういうときにいかに選手を信頼してサポートしてあげられるかどうかが大事です。GKやFWは他のポジションとは違う独特なところがありますので、彼に対してはまずは信頼し、そしてサポートしてあげることが大事だと思っていますし、そのように接しています」
(名古屋は相手がボールを持っているときにうまくコントロールして自分たちのチャンスを狙う、最近対戦したチームだとアビスパ福岡に似ているところがあると思うが、そういう相手と対戦するときに大事にしたいことは?)
「サッカーなので切り取ることはできないと思いますが、攻撃を大事にしていきたいです。名古屋のようなチームは、カウンターがカギになってきます。では我々がカウンターを止めるために何ができるかと考えたときに、いい攻撃があると思います。
福岡戦はカウンターを食らってしまう場面もありましたが、ああいうチームのカウンターを止めるためには、まずいい攻撃をする。いい攻撃をするということは、いい立ち位置を取れるようにするということ。そういった一連の動きがあるからいい攻撃につながると思いますし、ボールを失った後も早くボールを奪い返せる形になっていくと考えています。ですので、そもそもカウンターを成立させないということがまずは大事だと思っています。
タイにいたときからいかにカウンターを止めるかということを考えてきましたが、立ち位置をしっかり取れていればカウンターは止められると思います。攻撃的なスタイルの相手と戦うときも変わりませんが、特にカウンターを狙ってくるチームに対しては、そこを止めることが一番大切だと思っています」
(2月、3月は少し苦しみ、4月、5月は勝てるようになってきたが、他のチームもレッズは強いと思い始めていて、レッズの良さを消そうとするチームが出てきていると思う。ここからもう一段進化するためにどういうことを選手たちに求めていきたいか?)
「前回の広島戦に関しても、全体が人に対するディフェンスで大きく守備範囲を広げながら守ってきました。それに対して我々は得たい結果を得られませんでしたが、相手が我々の良さを消してくるときに違いを作り出せるか、たとえば相手がこうやってきたらどういう選択肢があるのか、というところをこれからチーム全員で積み重ねていければと思っています。こういうシチュエーションがあれば、こういう解決策がある、というようにチーム全員で整理していければと思っています。
ただ、広島戦では試合の中で戦い方を変えていきながら二度のリードを奪いました。残念ながら最後の最後で点を取られて引き分けに終わってしまいましたが、そういったことも含めて積み重ねです。やれる範囲を広げながら次の試合に進んでいければと思っています」
(ボールを運んでいく際に立ち位置を変えていくと思うが、ボールを回せるスペースや位置を変えられるポジションを見つけた場合、選手たちは自由にポジションを取ってもいいのか?監督によってはこういうときにはこういうポジションを取って回せと決め事を作るが、リカルド監督は自由に任せているのか、ある程度は縛りたいと思っているのか?)
「もちろんその試合によって異なりますが、たとえば相手の足を止めるためにある程度決められた立ち位置を取ることもあります。選手が代わっていく中でその選手の特長を生かす上で流動的に動いた方がいい場合もあります。その試合にどういった狙いがあるのかによって変わってきます。
より固定した形であれば、我々が使いたいスペースに特定の選手がいてほしいこともありますし、そうではなくて流動性を出すために人が入れ替わりながらスペースに入っていくのであれば、ある程度の自由があります。時にはそこはFWが降りてくるスペースで、FWが降りてきて空いたスペースに他の選手が抜けていくかもしれません。正直に言うと、試合によって自由度は変わってくるというところです」
(名古屋のようにしっかりと組織を整えてボールと人を捕まえて守ってくるチームに対しては、立ち位置や攻めるときにどういったことがポイントになるのか?)
「すごくいい質問だと思いますが、連戦の中ですので、それをどう突破するのか、試行錯誤しながら進めています」
(知り合いのサポーターに話を聞いたところ、ここ数年はスタジアムから足が遠のいていたサポーターの人たちの試合への興味が戻ってきたらしい。その理由を聞くと、今年のレッズのサッカーがおもしろいから観に行きたいという人が増えているとのことだった。リカルド監督の「スペクタクルなサッカーを見せたい」という気持ちがサポーターにしっかり伝わっている何よりの証拠だと思うが、監督はそう聞いてどう感じるか?)
「すごくポジティブなことだと思います。そういったことを我々は目標にしていますし、観に来てくれた方々、スタジアムまで駆け付けてくださった方々が試合を楽しみ、試合が終わった後に勝利を祝える、試合の余韻に浸れるようになってもらうために我々が働いています。もちろん、その結果、我々が試合に勝ったり、タイトルを取ったりすることが理想ですが、そういった話を聞けてすごくうれしいです」
(観客数の制限がなくなったときに驚くような光景が見られるかもしれないが?)
「それが目標と考えながら戦っていければと思います。試合のプランに関しても、どうやればいいサッカーをして、観てくださる方々に楽しんでもらえるかということもあります。新型コロナウイルスの影響がいつ収まるかは分かりませんが、収まったときには観てくださる方々が楽しみ、またスタジアムに行きたいと思ってもらえるようにやっていければと思っています」
(広島戦もリードした後に緩んでしまったのか安心してしまったのか、勢いが出なかったという印象がある。リードした後のメンタルの持ち方に関して、現状や改善しなければいけないポイントを何か感じているか?)
「まず、得点を取ったから緩んだとは思っていません。広島戦の失点に関しては、(コーナーキックが)そのまま入ってしまったこともありますし、2失点目は我々の守備だけではなく、単純にすごいシュートだったということもあります。決してチームが緩んだとは思っていません。
ただ、こういった結果になってしまいましたし、いかに試合を終わらせることができたかということは今も考えています。たとえば、よりボールを持つことでしたり、より強固に守ることでしたり、いろいろな選択肢があると思います。広島もリスクを負って攻撃していましたが、試合前に話していた危険なところ、相手のクロスに対しての守備はすごくよくできていたと思いますし、やるべきことはしっかりやれていたと思います。単純に2つのゴールは彼らの力がすごかったということもあったと思います。
我々としては、どうすればリードしたまま試合を終わらせられるのか、今回のように最後の最後で追いつかれるようなことをなくしていきたいです。ここで勝ち点がもう2ポイントあればさらに上位にいけていましたので、取りこぼしをいかに防げるかを今は考えています」
(ユンカー選手の得点は左足、頭、右足といろいろなパターンがあるが、リカルド監督から見て新たな発見やJリーグの順応の早さ、北欧の選手の特長など何か感じることはあるか?)
「大きな驚きはなく、彼にゴールを決める力があることは知っていましたし、実際にその力を見せてくれていると思います。彼はしっかり順応していると思いますし、それを結果でも証明できていると思います。先ほど話した通り、コンビネーションなどの改善というより慣れの部分はこれから時間が解決してくれるものだと思っています。いずれにしても、他の選手同様、彼がこのチームにプラス要素を与えてくれているのは間違いありません。
いいプレーをしていてもなかなかゴールが取れなかった過去がありましたが、彼はしっかりゴールを決めてチームに貢献してくれている選手の一人です。さらにやれることを積み重ねていければと思っています」
(改めて名古屋戦に向けた意気込みは?)
「まずはこの試合、直接対決ということで、上に上がっていくためにはぜひとも勝ちたい試合ですし、最大限の力を尽くします。スタジアムに観に来てくれる方々、テレビやDAZNで観てくれる方々、応援してくれる方々、ぜひサポートをお願いします。選手たちの力だけではなく、観に来てくださる方々、応援してくださる方々も含めた全員の力で勝ち点差を縮めて上に上がっていければと思っています。よろしくお願いします」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】