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YBCルヴァンカップ決勝 vsG大阪 PK戦までもつれた激闘を制し、JリーグYBCルヴァンカップ初代王者に輝く!

15日、浦和レッズは埼玉スタジアムで、2016Jリーグ YBCルヴァンカップ決勝、G大阪戦に臨んだ。

51,248人の観衆、そして全国のサッカーファンがテレビで試合を見つめる中、先制されながらも追いついて延長戦に持ち込んだレッズは、PK戦の末に勝利を収め、リーグカップで13年ぶり2度目の優勝。JリーグYBCルヴァンカップとなった今大会の初代王者に輝いた。

レッズのメンバーは、GKに西川、3バックは右から森脇、遠藤、槙野。阿部と柏木のダブルボランチに、両ワイドは右に関根、左に宇賀神。右に武藤、左に高木の2シャドー、1トップに興梠となった。

選手入場時には、北サイドスタンドを中心にメインスタンド、バックスタンドでもコレオグラフィーが浮かび上がり、ファン・サポーターが選手たちを後押しする雰囲気を作る中で、試合はレッズボールでキックオフされた。

静かな展開で始まった試合の中、10分には遠藤のフィードを受けた関根がカットインシュートでガンバゴールを脅かし、15分にはアデミウソンに決定機を作られるなど、互いにチャンスを作る展開となった。

しかし17分、相手にボールをカットされ、アデミウソンに前掛かりになっていたディフェンスラインの裏を突かれてドリブルでのカウンターを許し、そのまま先制ゴールを奪われてしまった。

1点を追う形となったレッズだったが、焦ってバランスを崩すことはせず、ボールを動かしながらピッチを広く使って攻撃を組み立て、ゴールを目指した。36分には試合中に負傷した宇賀神に代わって駒井が右ワイドに入り、関根が左ワイドに移った。

0-1で迎えた後半は、立ち上がりからレッズが攻撃を仕掛け、両ワイドの駒井、関根を起点に、何度もチャンスを作った。最後のパスが合わないなどもどかしい展開が続くが、ペースを握り続けたのはレッズ。攻めている中でカウンターを受ける場面もあったが、選手の素早い攻守の切り替えや、西川の好セーブなどでゴールを許さない。

追う展開の中で、70分には武藤に代わって、これまでガンバ相手に何度もゴールを決めているズラタンがピッチへ。さらに76分にはCKのタイミングで高木に代わって李が入ると、その李が直後に大きな仕事を果たした。右コーナーからの柏木のキックに合わせ、高い打点から叩きつけたヘディングシュートがガンバのゴールネットを揺らし、同点。背番号20がファーストタッチで、価値ある同点ゴールをチームにもたらした。

追いつき、さらに逆転までを狙うレッズは、ガンバにほとんど反撃の機会を与えず、相手を一方的に攻め立てた。森脇の惜しいシュートなどがあったものの、90分ではゴールは生まれず、試合は1-1のまま、延長戦へと進んだ。

延長は一進一退の攻防が続き、レッズは延長前半にはカウンターから李のシュート、延長後半には関根のクロスから駒井のヘッドなどで、勝ち越しゴールを狙った。一方で、終了間際の120分にはガンバの呉屋に決定的なシュートを打たれるが、ポストにあたってゴールライン際を転がるボールは森脇がかき出し、ゴールを死守。互いにスコアを動かすことはなく、勝敗はPK戦で争われることになった。

PK戦は、レッズが後攻で行われた。レッズは阿部、ズラタン、興梠が落ち着いて決めると、3-3で迎えたガンバの4人目、呉屋のキックを西川が右足でセーブ。レッズは4人目の李が豪快に決めてリードを奪い、最後は5人目の遠藤航がゴール右隅に蹴り込んで、5人全員がキックを成功させたレッズがPK戦を制して、JリーグYBCルヴァンカップ優勝を成し遂げた。

試合直後のピッチ上には選手たちの歓喜の輪が広がり、スタンドからはファン・サポーターの「We are REDS!」の声が、埼玉スタジアムに誇らしげに響いた。そして、キャプテンの阿部勇樹がカップを高々と掲げると、選手たち、ファン・サポーターが、タイトル獲得の喜びを爆発させた。MVPには、価値ある同点ゴールを挙げた李 忠成が選ばれた。

リーグカップを制したレッズは、次なる目標であるリーグ優勝へ向けて突き進む。次戦は一週間後の10月22日(土)14時からデンカビッグスワンスタジアムで行われる、明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第15節、アルビレックス新潟戦。JリーグYBCルヴァンカップで得た自信と手応えを胸に、リーグ年間勝ち点1位へ向け、敵地で勝ち点3を積み上げよう。

【阿部勇樹】
「PK戦になったのは両方のサポーターに申し訳ないなと思いますが、レッズが第1回のルヴァンカップ優勝というのは残りますから、獲ったということが選手の自信にもなると思いますし、今後に向けて良いことだと思います。ギネスブックにも認定されている、長く続いた大会ですから。

ただ、目指しているのはここで終わりではないので、それに向けてやっていかないといけません。昨シーズンも1stステージを獲りましたけど、最後は駄目でした。今日の優勝を無駄にしないためにも、それが重要だと思います。2ndステージはまだ終わっていないですし、チャンピオンシップに勝てなければACLにも出られないかもしれません。これからも頑張らないといけないです。

ここで喜んでいて、“失速”だけは絶対にしてはいけません。この優勝をリーグ戦、天皇杯へのはずみにしていかないといけないです。これまでのシーズンと、どれだけ僕らが変わってきたか、というのを今日のタイトルを獲れたことで見せられたと思います。先制されても追い付けると思っていましたし、慌てるという感じはありませんでした。ここのところリーグ戦でもカップ戦でも、先制されても逆転してきたという自信もあったと思います。もっと開始から、そういうサッカーをやれれば良かったかな、と思います。

自分自身、レッズでのタイトルは2007年のACLで獲っていますし、それはうれしかったですけど、その出場権は自分がいなかった前年に獲ったものですから、今回は特にうれしいです。選手、スタッフもそうですし、今日来ていただいた大勢のファン・サポーターの方たちも含めてみんなが一緒になり戦った結果だと思います。意見がぶつかり合うこともあると思いますが、『だけど一緒に戦っているんだよ』というのを、選手も、サポーターもわかってやっていければいいと思います。

レッズは日本だけでなく、アジアにも出て行きますし、こういう良いクラブがあるんだというのを知ってもらうチャンスだと思います。レッズはそういうクラブだと思います。先過ぎるかもしれないですけど、目先のことだけではなくて、そういう先のことも見越して力になれたらと思います」

【李 忠成】
(今の気持ちは?)
「まずは待ち焦がれていた浦和レッズサポーターのみなさんに『おめでとうございます』と言いたい気持ちと、そしてミシャ監督に初タイトルを浦和レッズ一同で勝ち取れたことを本当に幸せに思いますし、『おめでとうございます』と言いたいです」

(途中からの出場となったが、ミシャ監督からはどのような指示を受けたのか?)
「やはり負けていたので、点を取ってこいということで投入されました」

(ゴールシーンを振り返って)
「入る前からイメージしていました。ベンチからずっと見ていて、自分が入ったらどういうゴールを取るのか。イメージ通りのゴールでした」

(具体的にはどのようなイメージを持っていた?)
「やはりあの場面はセットプレーだったので、入り方、どこが一番ボールが来るのか、どこが一番相手にとって嫌な場所なのかということをイメージしていました」

(ゴールが決まった瞬間の気持ちは?)
「まだ1-1だったので、2点目を自分が取ってこの試合を決めるぞ、という気持ちでした」

(ミシャ監督にこの勝利を捧げたいと言っていたが?)
「今までずっと本当に良いサッカーをしていて、結果というものがミシャ監督にはなかったですし、僕も柏レイソルから広島に行ったときミシャ監督に誘ってもらって彼のサッカーを学べて、サッカーを上手くなって日本代表にもなれたのですごく恩もあります。そして浦和レッズという日本一のクラブで彼とともにタイトルを獲る力になれたことを本当に幸せに思います」

(自分のゴールでタイトルを手繰り寄せたという思いがある?)
「やはり現実になるんだな、と。自分のイメージしたこと、目標に立てたこと、今まで積み重ねた努力は裏切らないなということが、今日証明されたのではないかと思います。自分にも『おめでとうございます』と言いたいです」

(MVPを受賞したが?)
「今日は僕が貰いましたけど、今までいろんな選手が守って、そしてボールを繋いで、ゴールを取って、本当に浦和レッズみんなで勝ち取った優勝、そしてMVPだと思うので、自分が取ったという感じはしないですね」

(カップ戦の優勝はリーグ戦につながる?)
「やはりJリーグを取っていないので、年間勝ち点1位になり、チャンピオンシップも勝ってリーグチャンピオン、クラブワールドカップに行くというのが今の自分のイメージと目標なので、そこに突っ走るだけです」

(新潟戦は優勝が掛っているが?)
「やはり優勝というのは一朝一夕では獲れない、誰もがそこを目指して1チームしか獲れないものなので、とても名誉なことですし、自分がサッカーをしてきた履歴を見たときにJリーグ優勝であったりルヴァンカップ優勝というのがあることが幸せなので、やはりそこは狙っていきたいと思います」

(シーズンを通して良い調子を維持しているが、その要因は?)
「やはりメンタルの部分が一番大きいですね。

この浦和レッズというチームはとても特殊なチームだと本当に思います。それは皆さんがご存じのようにサポーターが熱いということです。その熱というものが受け入れられなかった部分がありましたが、(加入から)1年半ぐらい経ってから浦和レッズのことを自分から好きになることによって、サポーターからも愛されるようになった時にメンタルの部分がすごく整いました。

やはり海外から日本に帰ってきて視座を高めるというのが難しいと思います。僕もそうでしたが、今まで見た選手もパフォーマンスが上がらなかった理由はそこにあるのではないかと思います」

(サポーターの声援はプレーに影響する?)
「1人でゴールを取って喜んでも、正直言って1倍の喜びなんですけれども、今日であれば5万人以上が入ったスタジアムの中でともに時間を共有できる素晴らしさというのは、みんなあってのサッカー選手だし、みんなあってのゴールの喜びの共有だと思うので、浦和レッズすべての人たちのために、そして喜びのためにゴールを取るということをいつも思っています。今日のMVPもそうですね。

これからもその感謝の気持ちは、ゴールに乗っけていきたいと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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