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「観客が増えることは勝利に近づくためのプラスアルファの力になる」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 3/26)
3月26日にオンラインで行われた会見でのコメント
(開幕から7連戦を戦い、初めて1週間空く週となったが、どんな準備を進めてきたのか?)
「守備に重点を置いてトレーニングしてきました。先日の川崎フロンターレ戦では避けることができる簡単な形で失点してしまいましたので、その点に力を入れました。守備の仕方はいろいろな形がありますので、今週だけではなく来週も引き続き、今までとは違った守り方をトレーニングしていきたいと思っています」
(明治安田生命J1リーグ 第5節の北海道コンサドーレ札幌戦、第6節の川崎戦と異なる戦い方を選んだと思うが、その2試合によって戦術の幅や今後のシーズンを戦っていく視野は広がったのではないか?)
「私はシステムの変更自体を問題視はしていません。監督としてもさまざまなシステムを使っていきます。重要なことは、チームが4バックでも3バックでもプレーできる状態を作っておくことです。そのようなバリエーションを持ちながら、今週にあることをトレーニングしたならば、来週はまた違うことをトレーニングし、次の試合に向けてだけではなく、長いシーズンを戦う上で3バックと4バックを使い分けられるようなチームづくりを心掛けています」
(明日は大会が変わってJリーグYBCルヴァンカップで柏レイソルと対戦する。埼玉スタジアムでの試合が続き、また緊急事態宣言が解除されて来場できるファン・サポーターが10,000人に増える試合でもあるが、どんな戦いをしたいか?)
「どの試合でもそうですが、まずは良いゲームをすることを目指さなければいけません。フロンターレ戦も40分間はそのような姿を見せることができましたし、FC東京戦でも横浜FC戦でもホームで良いサッカーをする時間帯をお見せすることができました。もちろん勝利を目指しながら戦いますが、同時に今まであまり出場時間がなかった選手のプレータイムを確保することも目指します。最終的な目標としては4月、5月にJ1リーグでしっかり戦っていけるようにチーム全体を準備することですが、この試合でもファン・サポーターのみなさんに良い試合をお見せしたいと思っています」
(柏戦の翌日にはJエリートリーグも始まるが、J1リーグ、YBCルヴァンカップと合わせて3つの大会をどのように使いながらチームを強化したいと考えているか?)
「今週末はYBCルヴァンカップとJエリートリーグがあるということで、全員に出場機会がある週末になります。YBCルヴァンカップでもできるだけ高いところを目指して戦いますが、同時でJ1リーグで全ての選手が戦える準備の場としても活用していきたいと思っています。
また、試合に出続けている選手の負荷をコントロールするタイミングにもなります。たとえば違和感がある選手があれば少し体を休ませて、充電してからより力強くJ1リーグで戦ってもらいたいと思います」
(Jエリートリーグでは平川忠亮コーチに監督を託すことになるが、21歳以下の選手たちに求めたいことは?)
「Jエリートリーグは今まであまり試合に出場してなかった選手のプレータイムを確保する機会でありますし、それにユースが加わって戦う大会になります。指揮するのは平川コーチで、彼は監督としての経験を積んでいきます。私にとっても連戦が続く中、外から試合を見られるといういい機会になります。平川コーチにもキャリアを積んでいってもらいたいです」
(杉本健勇選手は非常にがんばる選手でゴール前の仕事以外もこなす素晴らしい選手だと思うが、彼がゴールを取っていくためにはどういうことが必要だと考えているか?)
「ゴールに非常に近いところまで来ていると思います。どの試合でもチャンスは訪れていますし、たとえばFC東京戦でオフサイドになった場面も数センチメートル出ていたくらいでした。努力もしていますし、ボールを持ったときの仕事も非常に良いと思っています。ですので、遠からずゴールは決まると思います。
彼のゴールを増やす要素が何かあるとすれば、たとえばもっと近くに他の選手がいることがあれば決定機が増えるでしょうし、良いボールをさらに多く彼に供給することも必要かもしれません。しかし、今シーズンは非常にプラスになっている存在だと思います。プレスも掛けていますし、守備もがんばってもらっています」
(今週は違った守り方をトレーニングしてきたということだが、守備のどういうところに重点を置き、どういうことが必要だと植え付けているのか?)
「守備のトレーニングをいろいろな形でやりたいということは、フォーメーションを変えながらのトレーニングでもありますし、それは今週だけではなく来週も引き続きやっていきたいと思っています。たとえば、サイドでどのように対応するのか、ペナルティーエリアの中でどのように対応するのか、あるいは前からどのようにプレスを掛けていくのか、というところです。失点場面を見ていても、スライドやラインコントロールといった戦術的なところを改善すれば避けられた失点でした」
(攻撃面ではペナルティーエリア付近に入ってからどのように崩していけばゴールが取れると感じているか?)
「最後のところでのプラスアルファが必要ですね。それは判断であったり、サイドの使い方であったり、連動だったりしますが、その部分に力を入れています。ただ、攻撃の最後のところでゴールを取るということがサッカーでは最も難しいことです。押し込んでからのところはチャンスにつなげ、さらにそのチャンスをゴールにつなげ、ゴールを勝利につなげていかなければいけません」
(Jエリートリーグは平川コーチにとって初めて采配を執る試合になるが、リカルド監督が初めて指揮を執った際のエピソードなども踏まえて、平川コーチへのアドバイスやどういったことを期待しているかを教えてほしい)
「私が初めてチームの指揮を執ったのは19歳のときでした。そのときの選手が18歳の選手たちでしたので、1歳の違いしかなかったことをよく覚えています。平川コーチにはしっかりとチームのコンセプトに基づきながら、彼がその都度、必要だと思うことを判断しながら指揮を執ってもらいたいです。
私はそのとき、上からチームを見ていますが、私の指示を求められればハーフタイムなどで彼に届けたいと思います。普段は私が指揮を執って平川コーチが上から見ていますが、ハーフタイムで話をするときの役割が入れ替わるような状態になります」
(19歳のときの初采配はどんな試合になったのか?)
「ハーフタイムの時点で2-0とリードしていましたが、ピッチ上で2人の選手の態度が悪かったのでハーフタイムで交代させました。それがキャプテンと副キャプテンでしたが、交代の後、後半に入ってトータルで10-0で勝った試合でした。今でもオビエドに帰ると街中で彼らに会うことがありますが、よくそのときの思い出話をしています」
(昨日の日本代表対韓国代表は見たのか?)
「昨日は柏の映像を見ていましたので、代表の試合は見られませんでした」
(日本代表はアグレッシブなサッカーをしていたが、今のレッズが目指す方向も同じではないか?)
「レッズが今季プレーしようとしているサッカーは選手にも浸透していますし、ファン・サポーターのみなさんにも理解してもらっていると思います。それはプレスを掛け、試合を支配するというものです。ボールポゼッション率に限って言えば、川崎戦も横浜F・マリノス戦も上回ることができました。あとは攻撃でも守備でもペナルティーエリア付近でコントロールすることが必要だと思います。
森保(一)監督の日本代表も今まで見てきましたが、非常にアグレッシブですので、私たちが今季目指すサッカーと似ている部分があると思います。その部分はすでに出ていると思いますが、結果につなげたいと思います」
(一部では森保監督の次の日本代表監督はリカルド監督だという声もあるが?)
「まずはレッズで良い仕事をしなければいけません。我々はレッズで忙しい1週間を過ごしましたが、日本代表も森保監督も非常に好調だと思います」
(柏にどのような印象をもっているか?)
「柏の印象はいいです。(3月21日の)清水エスパルス戦も見ましたが、引き分けに持ち込むチャンスはあったと思います。今まで多くをもたらしたオルンガ選手が抜けた影響はあると思いますが、J2リーグで対戦したこともあり、よく知っているチームです。ネルシーニョ監督もヴィッセル神戸を指揮していたときにトレーニングマッチを組んだりしていましたので、よく知っています。非常に強度が高い守備をするチームであり、ダイレクトプレーが特徴ですが、パスをつながないチームではありません。非常にいいチームだという印象をもっています」
(横浜マリノスの監督を務めたハビエル アスカルゴルタさんから日本のサッカーについて話を聞いていたということを以前うかがったが、最近はどのような監督から影響を受けているのか?)
「私がレアル マドリードで仕事をしていたとき、メキシコでアスカルゴルタさんと一緒に仕事をしていました。私のボスであり、そのときによく話をしていました。彼の影響は大きいと思います。
彼以外に影響を受けているのは、(ジョゼップ)グアルディオラであったり、(ホルヘ)サンパオリであったり、(マルセロ)ビエルサであったりします。彼らのプレスや試合を支配する姿にはよく影響を受けていますので、彼らの試合は見ています。
また、他のクラブや代表チームでいいプレーをしているチームがあれば、それを見たり分析したりすることも好きですが、今は自チームの分析、そして次の対戦チームの分析に多くの時間をとられていますので、あまりたくさん見ることはできていません」
(グアルディオラ監督が率いる現在のマンチェスター シティの印象はどうか?)
「マンチェスター シティはいい時期を過ごしていると思います。システムにもバリエーションがあり、4-3-3に固定するのではなく、さまざまな形に変形しながら、たとえばウインガーを使う戦い方をしています。私も彼らのゲームから多くを切り取って学んでいますが、今はまた(イングランド史上初の国内3冠を果たした)2年前と同じような強い姿を見せることができていると思います」
(川崎戦は2失点目を取られてから立て続けに失点してチームが落ちてしまった。昨年も1点差を逆転した試合はあったが、2点差が付くと目に見えて勢いが落ちてしまって大量失点を喫することがあった。こういった状況にならないためにはチームや個人としてどのようなことを改善していかなければいけないと思っているか?)
「私も少し心配しているテーマです。F・マリノス戦は0-2になったものの最後まで反撃していましたが、川崎戦は1失点目から少し心配になりました。ハーフタイムを挟んでピッチに出ていった後も少し心配になる姿がありましたが、それは個人としてもチームとしても最後まで戦い続けるメンタリティーの部分だと思います。
最初の失点をするまでの40分間は戦うメンタリティーを見せることはできていたと思います。その時間をさらに伸ばしていき、最終的には90分、96分戦い続けられるようにならなければいけないと思います。ただ、川崎に対して前半にそれができたということは、どのチームに対してもできると思います。もちろんチームによって特徴は違いますが、川崎にできたことは自信にしてもいいと思います。それが今後の我々のチャレンジですし、その方向で前身したいと思います。
失点しても悔しさを感じて反撃に出ることは必要だと思いますし、その部分は選手たちに強調していきたいと思います。どの試合でもレフェリーが最後のホイッスルを吹くまでは終わっていませんので、最後までしっかり戦わなければいけないと思います」
(柏戦は興梠慎三選手や西 大伍選手、トーマス選手が出場する可能性はあるのか?)
「可能性はもちろんあります」
(彼らは試合に送り出せるコンディションなのか?)
「いずれもトレーニングに合流してからある程度の時間は経っていますので、プレーできる状態にあります。何分間プレーできるのか見てみたいと思います。選手たちが4月のJ1リーグをしっかり戦えるような状態にしておくことが目的ですし、その中から何人が4月のJ1リーグのゲームの先発メンバーに入るのかを見てみたいと思います」
(緊急事態宣言が解除されてもすぐに元に戻るわけではないが、改めて新型コロナウイルスが与えた影響をどう感じているか?)
「観客は多ければ多いほど私たちのホームの優位性が出てくると思います。観客のみなさんに楽しんでもらいたいですし、その後押しを選手たちも感じると思います。観客が増えることは非常にポジティブなことですし、私たちが勝利に近づくためのプラスアルファの力になると思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
(開幕から7連戦を戦い、初めて1週間空く週となったが、どんな準備を進めてきたのか?)
「守備に重点を置いてトレーニングしてきました。先日の川崎フロンターレ戦では避けることができる簡単な形で失点してしまいましたので、その点に力を入れました。守備の仕方はいろいろな形がありますので、今週だけではなく来週も引き続き、今までとは違った守り方をトレーニングしていきたいと思っています」
(明治安田生命J1リーグ 第5節の北海道コンサドーレ札幌戦、第6節の川崎戦と異なる戦い方を選んだと思うが、その2試合によって戦術の幅や今後のシーズンを戦っていく視野は広がったのではないか?)
「私はシステムの変更自体を問題視はしていません。監督としてもさまざまなシステムを使っていきます。重要なことは、チームが4バックでも3バックでもプレーできる状態を作っておくことです。そのようなバリエーションを持ちながら、今週にあることをトレーニングしたならば、来週はまた違うことをトレーニングし、次の試合に向けてだけではなく、長いシーズンを戦う上で3バックと4バックを使い分けられるようなチームづくりを心掛けています」
(明日は大会が変わってJリーグYBCルヴァンカップで柏レイソルと対戦する。埼玉スタジアムでの試合が続き、また緊急事態宣言が解除されて来場できるファン・サポーターが10,000人に増える試合でもあるが、どんな戦いをしたいか?)
「どの試合でもそうですが、まずは良いゲームをすることを目指さなければいけません。フロンターレ戦も40分間はそのような姿を見せることができましたし、FC東京戦でも横浜FC戦でもホームで良いサッカーをする時間帯をお見せすることができました。もちろん勝利を目指しながら戦いますが、同時に今まであまり出場時間がなかった選手のプレータイムを確保することも目指します。最終的な目標としては4月、5月にJ1リーグでしっかり戦っていけるようにチーム全体を準備することですが、この試合でもファン・サポーターのみなさんに良い試合をお見せしたいと思っています」
(柏戦の翌日にはJエリートリーグも始まるが、J1リーグ、YBCルヴァンカップと合わせて3つの大会をどのように使いながらチームを強化したいと考えているか?)
「今週末はYBCルヴァンカップとJエリートリーグがあるということで、全員に出場機会がある週末になります。YBCルヴァンカップでもできるだけ高いところを目指して戦いますが、同時でJ1リーグで全ての選手が戦える準備の場としても活用していきたいと思っています。
また、試合に出続けている選手の負荷をコントロールするタイミングにもなります。たとえば違和感がある選手があれば少し体を休ませて、充電してからより力強くJ1リーグで戦ってもらいたいと思います」
(Jエリートリーグでは平川忠亮コーチに監督を託すことになるが、21歳以下の選手たちに求めたいことは?)
「Jエリートリーグは今まであまり試合に出場してなかった選手のプレータイムを確保する機会でありますし、それにユースが加わって戦う大会になります。指揮するのは平川コーチで、彼は監督としての経験を積んでいきます。私にとっても連戦が続く中、外から試合を見られるといういい機会になります。平川コーチにもキャリアを積んでいってもらいたいです」
(杉本健勇選手は非常にがんばる選手でゴール前の仕事以外もこなす素晴らしい選手だと思うが、彼がゴールを取っていくためにはどういうことが必要だと考えているか?)
「ゴールに非常に近いところまで来ていると思います。どの試合でもチャンスは訪れていますし、たとえばFC東京戦でオフサイドになった場面も数センチメートル出ていたくらいでした。努力もしていますし、ボールを持ったときの仕事も非常に良いと思っています。ですので、遠からずゴールは決まると思います。
彼のゴールを増やす要素が何かあるとすれば、たとえばもっと近くに他の選手がいることがあれば決定機が増えるでしょうし、良いボールをさらに多く彼に供給することも必要かもしれません。しかし、今シーズンは非常にプラスになっている存在だと思います。プレスも掛けていますし、守備もがんばってもらっています」
(今週は違った守り方をトレーニングしてきたということだが、守備のどういうところに重点を置き、どういうことが必要だと植え付けているのか?)
「守備のトレーニングをいろいろな形でやりたいということは、フォーメーションを変えながらのトレーニングでもありますし、それは今週だけではなく来週も引き続きやっていきたいと思っています。たとえば、サイドでどのように対応するのか、ペナルティーエリアの中でどのように対応するのか、あるいは前からどのようにプレスを掛けていくのか、というところです。失点場面を見ていても、スライドやラインコントロールといった戦術的なところを改善すれば避けられた失点でした」
(攻撃面ではペナルティーエリア付近に入ってからどのように崩していけばゴールが取れると感じているか?)
「最後のところでのプラスアルファが必要ですね。それは判断であったり、サイドの使い方であったり、連動だったりしますが、その部分に力を入れています。ただ、攻撃の最後のところでゴールを取るということがサッカーでは最も難しいことです。押し込んでからのところはチャンスにつなげ、さらにそのチャンスをゴールにつなげ、ゴールを勝利につなげていかなければいけません」
(Jエリートリーグは平川コーチにとって初めて采配を執る試合になるが、リカルド監督が初めて指揮を執った際のエピソードなども踏まえて、平川コーチへのアドバイスやどういったことを期待しているかを教えてほしい)
「私が初めてチームの指揮を執ったのは19歳のときでした。そのときの選手が18歳の選手たちでしたので、1歳の違いしかなかったことをよく覚えています。平川コーチにはしっかりとチームのコンセプトに基づきながら、彼がその都度、必要だと思うことを判断しながら指揮を執ってもらいたいです。
私はそのとき、上からチームを見ていますが、私の指示を求められればハーフタイムなどで彼に届けたいと思います。普段は私が指揮を執って平川コーチが上から見ていますが、ハーフタイムで話をするときの役割が入れ替わるような状態になります」
(19歳のときの初采配はどんな試合になったのか?)
「ハーフタイムの時点で2-0とリードしていましたが、ピッチ上で2人の選手の態度が悪かったのでハーフタイムで交代させました。それがキャプテンと副キャプテンでしたが、交代の後、後半に入ってトータルで10-0で勝った試合でした。今でもオビエドに帰ると街中で彼らに会うことがありますが、よくそのときの思い出話をしています」
(昨日の日本代表対韓国代表は見たのか?)
「昨日は柏の映像を見ていましたので、代表の試合は見られませんでした」
(日本代表はアグレッシブなサッカーをしていたが、今のレッズが目指す方向も同じではないか?)
「レッズが今季プレーしようとしているサッカーは選手にも浸透していますし、ファン・サポーターのみなさんにも理解してもらっていると思います。それはプレスを掛け、試合を支配するというものです。ボールポゼッション率に限って言えば、川崎戦も横浜F・マリノス戦も上回ることができました。あとは攻撃でも守備でもペナルティーエリア付近でコントロールすることが必要だと思います。
森保(一)監督の日本代表も今まで見てきましたが、非常にアグレッシブですので、私たちが今季目指すサッカーと似ている部分があると思います。その部分はすでに出ていると思いますが、結果につなげたいと思います」
(一部では森保監督の次の日本代表監督はリカルド監督だという声もあるが?)
「まずはレッズで良い仕事をしなければいけません。我々はレッズで忙しい1週間を過ごしましたが、日本代表も森保監督も非常に好調だと思います」
(柏にどのような印象をもっているか?)
「柏の印象はいいです。(3月21日の)清水エスパルス戦も見ましたが、引き分けに持ち込むチャンスはあったと思います。今まで多くをもたらしたオルンガ選手が抜けた影響はあると思いますが、J2リーグで対戦したこともあり、よく知っているチームです。ネルシーニョ監督もヴィッセル神戸を指揮していたときにトレーニングマッチを組んだりしていましたので、よく知っています。非常に強度が高い守備をするチームであり、ダイレクトプレーが特徴ですが、パスをつながないチームではありません。非常にいいチームだという印象をもっています」
(横浜マリノスの監督を務めたハビエル アスカルゴルタさんから日本のサッカーについて話を聞いていたということを以前うかがったが、最近はどのような監督から影響を受けているのか?)
「私がレアル マドリードで仕事をしていたとき、メキシコでアスカルゴルタさんと一緒に仕事をしていました。私のボスであり、そのときによく話をしていました。彼の影響は大きいと思います。
彼以外に影響を受けているのは、(ジョゼップ)グアルディオラであったり、(ホルヘ)サンパオリであったり、(マルセロ)ビエルサであったりします。彼らのプレスや試合を支配する姿にはよく影響を受けていますので、彼らの試合は見ています。
また、他のクラブや代表チームでいいプレーをしているチームがあれば、それを見たり分析したりすることも好きですが、今は自チームの分析、そして次の対戦チームの分析に多くの時間をとられていますので、あまりたくさん見ることはできていません」
(グアルディオラ監督が率いる現在のマンチェスター シティの印象はどうか?)
「マンチェスター シティはいい時期を過ごしていると思います。システムにもバリエーションがあり、4-3-3に固定するのではなく、さまざまな形に変形しながら、たとえばウインガーを使う戦い方をしています。私も彼らのゲームから多くを切り取って学んでいますが、今はまた(イングランド史上初の国内3冠を果たした)2年前と同じような強い姿を見せることができていると思います」
(川崎戦は2失点目を取られてから立て続けに失点してチームが落ちてしまった。昨年も1点差を逆転した試合はあったが、2点差が付くと目に見えて勢いが落ちてしまって大量失点を喫することがあった。こういった状況にならないためにはチームや個人としてどのようなことを改善していかなければいけないと思っているか?)
「私も少し心配しているテーマです。F・マリノス戦は0-2になったものの最後まで反撃していましたが、川崎戦は1失点目から少し心配になりました。ハーフタイムを挟んでピッチに出ていった後も少し心配になる姿がありましたが、それは個人としてもチームとしても最後まで戦い続けるメンタリティーの部分だと思います。
最初の失点をするまでの40分間は戦うメンタリティーを見せることはできていたと思います。その時間をさらに伸ばしていき、最終的には90分、96分戦い続けられるようにならなければいけないと思います。ただ、川崎に対して前半にそれができたということは、どのチームに対してもできると思います。もちろんチームによって特徴は違いますが、川崎にできたことは自信にしてもいいと思います。それが今後の我々のチャレンジですし、その方向で前身したいと思います。
失点しても悔しさを感じて反撃に出ることは必要だと思いますし、その部分は選手たちに強調していきたいと思います。どの試合でもレフェリーが最後のホイッスルを吹くまでは終わっていませんので、最後までしっかり戦わなければいけないと思います」
(柏戦は興梠慎三選手や西 大伍選手、トーマス選手が出場する可能性はあるのか?)
「可能性はもちろんあります」
(彼らは試合に送り出せるコンディションなのか?)
「いずれもトレーニングに合流してからある程度の時間は経っていますので、プレーできる状態にあります。何分間プレーできるのか見てみたいと思います。選手たちが4月のJ1リーグをしっかり戦えるような状態にしておくことが目的ですし、その中から何人が4月のJ1リーグのゲームの先発メンバーに入るのかを見てみたいと思います」
(緊急事態宣言が解除されてもすぐに元に戻るわけではないが、改めて新型コロナウイルスが与えた影響をどう感じているか?)
「観客は多ければ多いほど私たちのホームの優位性が出てくると思います。観客のみなさんに楽しんでもらいたいですし、その後押しを選手たちも感じると思います。観客が増えることは非常にポジティブなことですし、私たちが勝利に近づくためのプラスアルファの力になると思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】