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オリヴァー グラスナー監督・長谷部 誠選手(フランクフルト) 試合後会見

ブンデスリーガジャパンツアー2022 powered by スカパーJSAT さいたまシティカップ 試合後のコメント

【オリヴァー グラスナー監督(フランクフルト)】
「今回日本に来て、浦和レッズと試合をできたことを、まずは大変うれしく思います。今回、浦和レッズは勝つべくして勝ったと私は考えています。非常にいいプレーをしていたと思いますし、本当によく動く、勤勉なサッカーだったと思います。とても良いチームだったと私は感じています。

私たちに関して言いますと、日本への到着が昨日だったということで、まだ少し疲れが残っていて、最高のコンディションとは言えませんでした。また、私たちはこのツアーに非常に若い選手を連れてきています。ただ、そういったことを置いておいても、全体としてはとても良いゲームであったのではないかと思いますし、素晴らしい観客の中でプレーすることができて、大変うれしく思いました」

【長谷部 誠選手(フランクフルト)】
「改めて、こうして日本に来て自分の古巣である浦和レッズと埼玉スタジアムでプレーすることができて、非常にうれしく思います。ゲーム内容は監督も言われたように、浦和レッズが勝利に値したと思いますし、自分たちはブンデスリーガを代表して来ているので、もう少しいいサッカーをしたかったです。日本での試合はもう1試合あります。そこではもう少し多くのものを示すことができると思うので、大阪ではさらにいい試合をしたいと思います。

そして個人的に、ここ埼玉スタジアムで多くの浦和レッズのファン・サポーターの前でプレーし、最後にピッチを一周したときに、レッズ時代や日本代表時代、そして今のアイントラハト(フランクフルト)のものと、本当に多くの人がユニフォームを掲げてくれて、感動しました。こんなに幸せなことはないなと思います。本当にここに来られて、うれしかったです」

[質疑応答]
(長谷部選手に伺います。地元の藤枝でフランクフルトの指導者が初めて子どもたちを直接指導したが、今後どういう交流を期待したいか?)
長谷部 誠選手
「アイントラハトの指導者が僕の地元に行って子どもたちを指導したこともそうですし、昨日ここで調印式をしましたけど、浦和レッズとアイントラハト・フランクフルトがさまざまな交流をすることで、サッカーはさまざまな面でドイツ・ヨーロッパの方が進んでいる部分が多くあると思うので、選手の部分だったり指導者の部分だったり、さまざまな面で日本とつなげるところで、自分自身もできることがあれば協力していきたいと思っています」

(今日の試合を通じて、長谷部選手の目から見て、ブンデスリーガでも通用すると思ったプレーヤーはいたか?)
長谷部 誠選手
「多くの選手が、日本人としての特長、強みを持っているとすごく感じました。監督とも試合後に『あの選手良かったね』というのは話しましたけど、ここでは秘密にしておきます」

(オリヴァー グラスナー監督に伺います。普段の練習や今日の試合を含め、長谷部選手が今後監督としてやっていけそうな雰囲気はあるか?)
オリヴァー グラスナー監督
「私の目から見て、現在でも既に『プレーをする監督』に近いものがあると思います。決断するのは長谷部選手ですが、伝えているのは、監督になるとプレーをしているときよりももっと大変だ、ということです。ただ、私の目から見ても本当に、今は選手ですけど、若い選手たちにコーチとしての助言もするし、ゲームをつくっていったりもするし、選手たちを鼓舞してくれたりもする、そういった『必要な質』を備えていると思います」

長谷部 誠選手
「あまり直接こういうところで言うのもアレなんですけど、オリヴァー グラスナー監督から学ぶことは多くて、彼の分析や試合へのアプローチ、戦術だけじゃなくメンタルへのアプローチの仕方とかは本当に勉強になります。実際、ビッグクラブからも話があるような噂を聞いています(笑)。素晴らしい監督ですね、学ぶことは本当に多いです」

(オリヴァー グラスナー監督がビッグクラブに行くときに、長谷部選手をコーチとして連れて行くようなことはあるか?)
オリヴァー グラスナー監督
「私は既に、アイントラハト・フランクフルトというビッグクラブにおります(笑)。昨シーズン、UEFAヨーロッパリーグで初優勝しました。現在はUEFAチャンピオンズリーグのベスト16にいます。そしてブンデスリーガでも4位につけています。そして長谷部選手も、今、私の下にいます」

(長谷部選手に伺います。今日、0-2で負けていたときにアップをしていて、背中から湯気が出ている様な雰囲気だった。怒りや、埼玉スタジアムで負けられないという気持ちがあったと思うが、そういう気持ちがある内は現役を続けたいか?)
長谷部 誠選手
「あのときはただ身体を動かしたかっただけです(笑)。おっしゃったように、サッカーを続けていく上で、負けたくない、うまくなりたい、勝ちたい、そういう気持ちがなくなったらサッカーを辞めるべきだと思います。でも僕はそうした気持ちが年々増しているくらいなので、この年齢でサッカーをやれているのはそういう部分も関係していると思います」

(長谷部選手に伺います。今日の試合中は浦和レッズサポーターの相手として対峙し、試合後は仲間・OBとして熱い応援をもらったと思うが、それぞれの印象は? また、チームメートでレッズサポーターの応援を聞いて、何か言っている選手はいたか?)
長谷部 誠選手
「今日も改めて感じましたが、浦和レッズのファン・サポーターは、本当に熱く、素晴らしいです。そしてチームメートも、まずは日本人のスタジアムでのマナーの良さに驚いていましたし、ゴール裏の声の大きさにも驚いていました。まだチームが日本に来て2日ですが、サッカーだけじゃなくいろいろなところで、日本に対してすごくいい印象を抱いてくれていると思います。あと3日くらい日本でのツアーが続くので、そこでチームメートにはいろいろ見てほしいと思っています」

オリヴァー グラスナー監督
「長谷部選手がピッチに入ったときに、浦和レッズのファン・サポーターのみなさんが立って拍手をしてくれました。それは本当に素晴らしい光景だったと思います。そのことが示しているのは、長谷部選手が日本でプレーしていたときも含め、選手として、また人として、ファン・サポーターのみなさんに素晴らしい人だと認められているということだと思います。それを今日見ることができて、私自身感動しましたし、本当にうれしく思いました」

(長谷部選手に質問です。昨日注目してほしいと言っていたランダル・コロ・ムアニ選手が代表招集でいなくなっていたが、同じチームメートのマリオ・ゲッツェ選手、鎌田大地選手と、ワールドカップまで行く選手は何が違うと思うか? そして、将来の子どもたちに向けて、メッセージをいただきたい)
長谷部 誠選手
「ランダル・コロ・ムアニが今回選ばれたことは、個人的にも非常にうれしく思います。今回の日本ツアーで見られなくて少し残念な部分はありますが。日々感じるのは、ワールドカップでプレーするような選手たちは、もちろんプレーも素晴らしいですけど、人間性の部分でも、マリオ(ゲッツェ)もみんなも素晴らしいです。子どもたちにはサッカーの部分だけではなく、人間的なところにもアプローチして、そういうところも必要だと伝えたいと思います」

(人間力の部分でということですが、もう少し具体的にお聞かせいただきたい)
長谷部 誠選手
「どうですかね・・・監督、具体的には?」

オリヴァー グラスナー監督
「今日、鎌田選手がいれば、負けませんでした(笑)」

長谷部 誠選手
「難しいですけど、相手というか他者をリスペクトする気持ちなどはすごく大事だと思います。こういう勝負の世界ですから基本的には争うのですが、その中で相手やチームメートをリスペクトする、そういう行動の部分はすごく大事ではないかと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】







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