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「高い強度で練習し、7連戦を戦う準備ができた」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 5/18)

18日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、20日にアウェイのベスト電器スタジアムで行われる明治安田生命J1リーグ 第14節 アビスパ福岡戦に向けて意気込みを語った。

(20日の対戦相手である福岡は守備が堅く、5人の最終ラインと場合によっては4人の中盤で9人が堅いブロックを作ってくるチームだが、どのように攻略しようと考えているのか?)
「難しい仕事が待っていることは分かっています。福岡はディフェンスが強いチームだと思いますし、前線の3人は強力だと思います。我々が今、取り組んでいることは前線での連係を高めることです。ここ2日間はそういう練習をメインに行ってきました」

(昨季はリカルド ロドリゲス監督が率いたチームで福岡と対戦し、ボールを保持して相手の陣内に入ってもゴールを決めることに苦労して引き分けに終わった試合もあった。ボールを長く持って押し込んでいくときのマチェイ監督のアイデアはどうか?)
「ここであまりにも話をすると、相手にとって楽な試合になってしまうと思います。昨年11月のホームゲームでは岩波(拓也)の素晴らしいミドルシュートがありました。レッズがずっと押し込んでいて、ペナルティーエリアの周りまで行っていましたが、ゴールが生まれたのはそのミドルシュートからでした。先ほどの質問に直接答えることはできないかもしれませんが、今回の福岡を分析するときに最も参考にしたのは福岡の川崎フロンターレ戦です。川崎と全く同じプレーをしようと思っているわけではありませんが、そこからインスピレーションを得ることはできました」

(昨日からムアントン ユナイテッドの3選手がトレーニングに参加しているが、マチェイ監督から見て彼らにどのようなポテンシャルがあると感じるか?こういう提携からレッズが得ることについてどう感じているか?)
「非常に興味深い提携だと思いますし、両クラブにとって実りのあるものになってほしいと思っています。タイ人選手に関してはまだ練習2日目ですので、この時点で彼らを評価することはできません。彼らがまず慣れて、レッズの選手たちの中で自信を持ってプレーできるタイミングを待って、彼らのことを評価したいと思います。それは来週くらいになると思います」

(福岡戦から7連戦になるが、どう乗り越えていきたいと思っているか、戦略的な部分を教えてもらうことはできないか?)
「非常にシンプルな戦略で、一つひとつ勝って7連勝することです」

(前節のガンバ大阪戦の後にチームに2連休を与えた意図は?)
「ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の決勝2試合を含む非常に強度の高いゲームをプレーする時期の後でしたので、練習のことを考えてもこのタイミングで休みを与えることが重要だと思いました。選手たちはリフレッシュできたようで、オフ明けの昨日も高い強度で練習することができました。こういうふうに体を休ませながら高い強度をこなしていくことが重要だと思いますし、ここで一度休んだことによって7連戦を戦う準備ができたと思っています」

(マチェイ監督自身はその2日間をどのように過ごしたのか?)
「1日目は本を読んで過ごしました。2日目は我々のゲームと次の対戦相手の分析を行っていました」

(どんな本を読んだのか?)
「日本に関する本です。日本の大企業で働いたことがあるポーランド人が書いた本です。日本の組織の習慣などが書かれていますので、非常にためになります」

(その本で生かすことができそうなことはあったか?)
「このクラブで起こっている状況もこの本を読むことでさらに理解することができています」

(昨日も今日も30度を超える気候となったが、日本の暑さをどう感じているか?交代などを含めて暑い中での試合でどんなことが必要になってくると考えているか?)
「こういう暑い日は水分補給が重要だということは昨日からチーム全体に向けて言っています。リヤドでのアルヒラル戦でも4人の選手の足がつりましたが、主な原因は脱水だと思いますので、十分な水分補給が必要だと思います。そして、福岡があまり散水しないことを聞いていましたので、福岡の天気予報も確認していました。散水がないのでしたら雨が降ってほしいと思って天気予報を確認しました。川崎が福岡に3-1で勝った試合は雨でした。攻撃的なプレーをしたいと思うチームにとってはボールが速いピッチの方が好ましいです」

(4-3-2-1の2列目についてお聞きしたい。ACL決勝のことを見据えていたと言っていたが、2列目に日本人選手を起用していたのは、外国籍選手枠を考えてのことだったのか?)
「ACLで外国籍選手が3人しか起用できなかったことは1つの理由です。そのうちの2枠はアレクサンダー ショルツとマリウス ホイブラーテンが使うであろうということは予想していました。また、高い強度の試合になることも予想されていましたので、(興梠)慎三が90分できないかもしれないということも考えていました。それを考えたときにブライアンリンセンかホセ カンテのどちらかをメンバーに入れると考えました。そういった理由からアレックス シャルクとダヴィド モーベルグをあまり起用していませんでした」

(福岡の攻略ポイントにも関わってくるかもしれないが、今後は2列目をどのように生かしていきたいと思っているのか?)
「2列目は我々のプレーにとって非常に重要なところであり、G大阪戦の後半のようなプレーができればと思っています。伊藤(敦樹)と大久保(智明)が入ることによって中盤が活性化されたと思いますし、自分たちらしいプレーがその時間帯からさらに増えたと思います」

(2列目に得点力も欲しいと思っているか?)
「大久保がゴールしたことによって一歩前進したと思います。敦樹のプレスから(安居)海渡のゴールが生まれたと思います。今後は攻撃のスタッツの数値も改善していきたいと思っています」

(4-4-2と4-2-3-1を比べ、ボランチの変わることや共通することはどんなことか?)
「かなり違いはあると思います。G大阪戦の前半は練習していなかったこともあると思いますが、チームが少し攻めあぐねていました。2トップ気味にしてセカンドストライカーを置く形にしましたが、4-2-3-1でできていた相手ディフェンスラインの前のハーフスペースでポジションを取る、もしくは背後に抜ける動きがあまり出ませんでした。試合後の会見でも言いましたが、ブライアン リンセンを交代したのは彼のパフォーマンスが悪かったからではなく、チームをして効果的なプレーができていなかったからです。またトレーニングを積んだ上で今後も2トップは試していきたいです」

(フォーメーションを変える判断基準は対戦相手とのかみ合わせなのか?選手の違ったところを引き出すためなのか?長いシーズンを戦う上で複数のフォーメーションを持つメリットをどう考えているか?)
「その両方の理由で変えることがあります。例えばアルヒラル戦の前はコーチングスタッフとかなり議論をして、5バックで戦うべきかどうかを話し合いました。それはアルヒラルのスタイルを考えてのことです。今、フォーメーションを変えることがあれば、選手の能力やスキル、習慣をいかに生かすかということを考えて行っていきたいと思っています」

(監督が口にする規律ということについて伺いたい。マチャイ監督の場合、選手を縛り付ける規律ではないと思う。その理由は、選手たちからチームに一体感が出てきた、という言葉や監督のために勝ちたい、という言葉が選手たちから出てきた。縛り付けるものだとしたら、そういった言葉は出てこないと思う。マチェイ監督の規律の中身についてヒントでもよいので教えてほしい)
「今、規律のことをおっしゃいましたが、ピッチ上の規律のことですか?それともロッカーの中での規律でしょうか?」

(ロッカールームの中での規律について伺いたい)
「ロッカールームの中では、私にとって選手たちは息子のようです。そこでの規律で重要なことは、守らないといけないことを守りながらも、彼らが自分を表現して発展する余地を残すことだと思います。そして、チームに起こっていることに関して、自分にも責任があると感じながら行動することも大事だと思います。私の指示のみを聞いて行動するのではなく、ロッカールームを見渡すと、若くて賢い選手が多いと思います。そして、積極的にチームの一員として行動してもらいたいと思っています。私の英語があまりうまくありませんので、言いたいことが伝わっているか分かりませんが、頑張っています(笑)」

(ガンバ大阪戦ではボランチが横並びで相手のファーストラインの前にいることを狙っていたと感じた。前半はあまりうまくいかなっかったかもしれないが、あの取り組みはとてもポジティブだと感じた。ボランチの高さを調整するところの狙いやマチェイ監督が大事にしている部分を教えてほしい)
「まずG大阪戦でやろうとしたビルドアップの私のアイデアは、前半はよくなかったということは認めざるを得ません。ビルドアップでチームが苦しんでいたと思います。ゾーン1ではボールを回せていたと思いますし、失った後も失点の場面以外はしっかりとコントロールできていたと思います。ただ、前線でスペースをうまく生かすことができませんでした。それでハーフタイムに2人選手を入れ替えて、ビルドアップの方法も変えました。

(個人的になるが、ボランチが降りず中盤に影響を与える方が好きなので、前半の形がうまくいくことを期待している)
「相手の守り方によってはボランチが降りて3枚まわしが有効になることもあります。ビルドアップでセンターバック2枚だと十分ではないことがあります。2枚まわしで十分ではないときに3枚回しにしますが、それは必ずしもボランチでないといけないということはありません。例えば、サイドバックの片方の選手が残って3枚で回すこともできます。しかし、3枚回しはどの試合でも必要な形だと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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