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「今は大事な時期。最も難しい試合の一つになる」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 6/22)
22日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、24日に埼玉スタジアムで行われる明治安田生命J1リーグ 第18節 川崎フロンターレ戦【MATCH PARTNER 三菱重工】に向けて意気込みを語った。
(シーズン序盤と比べて最近はチームのスタイルが変わってきたと思うが、川崎を相手にどのように戦いたいと思っているか?)
「チームスタイルが変わってきているのはいいことです。スタイルを変えるために一生懸命ハードワークしているところですが、そのプロセスもスピードアップしたいです。変わってはいますが徐々にという形になっています。スタイルを変えるプロセスの中でJリーグのチームをいくつか参考にしていますが、見ているチームの一つが川崎フロンターレです。以前の記者会見でも言いましたが、川崎は自分たちが持ちたいだけボールを持てるチームです。焦れずにポゼッションができますし、ファイナルサードに入ったときに素晴らしい形を持っています。この試合で結果を残したいのであれば、まずはしっかりとまとまった守備ができなければいけないと思います。そして奪ったときの守から攻への切り替えを注意深くプレーしなければいけないと思います」
(18日の清水エスパルス戦では前半に両サイドバックが高い位置をとっており、前線に厚みを持たせたかったのだろうが、オフザボールの動きが足りなかったように感じた。その点についてどう感じているか?)
「サイドバックは攻撃のときも大事な存在です。攻撃には常にサイドバックが関わっています。ただ、ファイナルサードに入っていくタイミングがこの前の試合はあまりよくなかったと思っています。サイドバックとウイングはローテーションなどの連係をしますので、その部分も大事だと思います。我々の試合はサイドバックよりウイングが前に行っている場面もよくあると思います。それ自体は問題ありません。重要なことは、いい連係からファイナルサードに入っていくところだと思います」
(この1週間でファイナルサードに入っていく形の改善は見られたのか?)
「今日もディフェンスラインの前のライン間のスペースを使って背後に抜ける練習をしましたが、いいプレーをいくつか見られましたので、改善されていると思います。ただ、練習と公式戦は別物ですから、実際に公式戦でそういうプレーが出るかどうかを土曜日に見たいと思います」
(今シーズンは25試合を終えたが、そのうち12試合は相手が先制している。試合によって理由は異なると思うが、全体的に見て前半の改善についてどう考えているのか?)
「いい質問ですね。最も大きな改善点の一つは、立ち上がりの強度だと思います。それが不十分な試合が多かったと思います。我々がやろうとしていることを立ち上がりから見せるためにはどうすればいいのかという仕事があります。その答えを今、私も探していますが、共通したパターンがありません。試合によっては集中力が不十分だったり、我々が予想していた形とは違う戦い方で相手が挑んできて、相手がよかったということもあります。その部分はこれからも分析してしっかりと答えを見つけていきたいと思いますが、先に失点した試合の結果は実はそんなに悪くありません。12試合のうち敗戦になったのは3試合のみです。データの中でポジティブな要素を拾おうとすれば、そういう読み方もできます。ですが、前半を改善できれば拾える勝ち点も増えると思います」
(レッズの後ろのポジションの選手はボールを落ち着かせたいような所作が見えるが、前の選手はもっと早くボールを渡してほしいと思っているように感じる。どのくらいリスクを背負うかということにも関わってくるかもしれないが、そのバランスはどのように考えているか?)
「おっしゃったようなDFと前線のタイミングが合わないという状況は私も見ています。ただ、ビルドアップからファイナルサードに入っていくところで、非常にシンプルなミスも目立っていると思います。ファイナルサードに入ったときの個のスキルが足りないとは思っていませんが、焦れずにプレーするところは一つの改善点だと思っています。ビルドアップから前線までいい形でボールを届けているのにラストパスが弱いなど、最後のところで足りないものはあると思います。今日の練習でも行いましたが、そこは一つの大きな改善点だと思います」
(その点はトレーニングでどのように改善したいと思っているのか?それともメンバー編成で改善したいと思っているのか??)
「非常に難しい質問です。浦和レッズはビッグクラブです。フロントからもファン・サポーターの方々からも大きな期待を寄せられるクラブです。我々は毎日クラブハウスに来ていますが、そのプレッシャーは感じます。ただ、このようなビッグクラブではそれが普通だと思います。このプレッシャーは全員に対していい効果を生むわけではありません。練習で非常に好調なのに公式戦になるといいパフォーマンスが発揮できない、うまくその状況をマネジメントできない選手もいます。浦和レッズのような野心的なビッグクラブは、6ヵ月ごとに新たな血を注入することも必要だと思っています。そういった意味での今後のいい動きもクラブには要求されると思います」
(伊藤敦樹選手に日本代表活動の際に話を聞くと、2つの課題を挙げていた。日本代表の基準だと強度を連続させるところが足りない。それはレッズにも共通する課題で、おそらくマチェイ監督もずっと言い続けていることだと思う。強度の高いプレーを連続させることの難しさや課題についてどう考えているか?)
「これは敦樹だけではなく、チーム全体の課題だと思います。プレシーズンからみんながハードワークしながらそこを改善しようと思っています。より高いレベルに行くには、もう少し時間がかかると思います。敦樹はそういった面で前進していると思います。ただ、敦樹自身もチームとしても試合の中で止まってしまう時間があると思います。十分なレベルの強度を出せていない時間があると思います。この前の試合ではそういったことも多かったと思いますが、疲労も影響していたと思います」
(例えば守備で相手を2回追ってボールを奪えなかったときに止まっています。日本代表だと3回目も4回目も行くということを伊藤選手は言っていたが、量もそうだし、質も改善できるところか?)
「強度のところではヨーロッパと日本では少しレベルに差があると思います。ヨーロッパのリーグでプレーする選手の中に入ると、その違いを敦樹も感じたのだと思います。その要素はフィジカルコーチたちと共に上げようと、しっかりと準備しているところです。ゲーム中でいかに回復するかということも大事だと思いますので、私はどのクラブでも行っていましたが、レッズでも乳酸値テストを行いました。3ヵ月ごとに行っていますが、数値が良くなってきていると思います。夏のブレイクの前にもう一度テストを行います。その数値を見て、その後の方向性を決めていきます」
(もう1つは声のところで、伊藤選手が日本代表の選手を見ると、みんながリーダーのように声を出していると感じたという。伊藤選手自身はまだまだ足りないからレッズのトレーニングから発信し、みんなが声を出し合うようにしていきたいと言っていた。そう聞いてどう感じるか?)
「練習でもピッチ上で常にコミュニケーションを取ろうと言っています。選手が声を出せばチームが助かります。練習を見ていて、良かったと思える日もあります」
(マチェイ監督が就任されてからの約半年間で守備が組織的になり、集団として守れるようになったと思う。攻撃になるとまだばらつきがあるが、攻撃でも同じように戦うために必要になってくることは?)
「この6ヵ月を見ますと、ゴールを決めるために十分な数の決定機をつくれていないと思います。それを改善するには、一つはいい練習を与えて、練習の中で改善するということです。そしてもう一つは私のアイデアを実行するためにピッチ上でプレー選択するための判断のところです。私の監督就任が決まってから攻撃で重要な選手が1人出ていきました。チームとして攻撃の新たな顔を必要としていました。その中で(興梠)慎三や(ホセ)カンテの仕事は良かったと思います。ただ、チーム全体を見れば攻撃について満足はしていません。先ほどもDFと前線の選手のタイミングや連係の話をしましたが、この6ヵ月で最も悪いところはどこかと聞かれれば、攻撃のときのチームとしての連係だったと思います。先ほどフレッシュな血を注入しながら、という話をしましたが、今チームがどこでそれを必要としているかと言えば、前線だと思います」
(18日の清水戦はYBCルヴァンカップのグループステージ突破がかかった試合だったが、24日の川崎戦はどんな位置付けの試合だと考えているか?)
「今のこの時期は多くの人が思っているよりも大事な時期だと思います。夏のブレイクまでに多くのチームの状況が決まってしまうと思います。みんなの疲労が蓄積していて、夏のブレイクのことを意識し始めている時期かもしれませんが、それまでに5試合あります。ここで失敗してはいけない、落としてはいけないという話は毎試合、選手たちにしています。我々は取りこぼしができないポジションにいると思います。目標を達成したいならば、この5試合を戦っていく中で順位を上げなければいけないと思います。今後数週間の我々の目標はそこにあります。
川崎戦は非常に厳しい試合になると思います。彼らの最後の敗戦は(YBCルヴァンカップの)レッズ戦でした。その後は非常に攻撃的なサッカーをプレーし、ゴールを重ねながら勝ってきています。ですので、最も難しい試合の一つになると思っています。その準備をしなければいけません」
(マチェイ監督は中東での監督も経験していると思うが、日本の夏は気温も湿度も高く厳しい。7月は4試合、8月には最大7試合あるが、暑熱対策についてどう考えているのか?)
「関(芳衛)ドクターを含めたメディカルスタッフともそういう話はしています。何度かミーティングも設け、例えば水分補給などもすでに始めています。夏に実行する解決策は用意しています。ピッチ外での生活も大事になってきます。それ以外には練習のスケジュールを状況に合わせていくことも必要になると思います。そしてCKテストも増やしていく必要があると思います。できるだけ選手たちの体の現状を把握しながら進めていきたいと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
(シーズン序盤と比べて最近はチームのスタイルが変わってきたと思うが、川崎を相手にどのように戦いたいと思っているか?)
「チームスタイルが変わってきているのはいいことです。スタイルを変えるために一生懸命ハードワークしているところですが、そのプロセスもスピードアップしたいです。変わってはいますが徐々にという形になっています。スタイルを変えるプロセスの中でJリーグのチームをいくつか参考にしていますが、見ているチームの一つが川崎フロンターレです。以前の記者会見でも言いましたが、川崎は自分たちが持ちたいだけボールを持てるチームです。焦れずにポゼッションができますし、ファイナルサードに入ったときに素晴らしい形を持っています。この試合で結果を残したいのであれば、まずはしっかりとまとまった守備ができなければいけないと思います。そして奪ったときの守から攻への切り替えを注意深くプレーしなければいけないと思います」
(18日の清水エスパルス戦では前半に両サイドバックが高い位置をとっており、前線に厚みを持たせたかったのだろうが、オフザボールの動きが足りなかったように感じた。その点についてどう感じているか?)
「サイドバックは攻撃のときも大事な存在です。攻撃には常にサイドバックが関わっています。ただ、ファイナルサードに入っていくタイミングがこの前の試合はあまりよくなかったと思っています。サイドバックとウイングはローテーションなどの連係をしますので、その部分も大事だと思います。我々の試合はサイドバックよりウイングが前に行っている場面もよくあると思います。それ自体は問題ありません。重要なことは、いい連係からファイナルサードに入っていくところだと思います」
(この1週間でファイナルサードに入っていく形の改善は見られたのか?)
「今日もディフェンスラインの前のライン間のスペースを使って背後に抜ける練習をしましたが、いいプレーをいくつか見られましたので、改善されていると思います。ただ、練習と公式戦は別物ですから、実際に公式戦でそういうプレーが出るかどうかを土曜日に見たいと思います」
(今シーズンは25試合を終えたが、そのうち12試合は相手が先制している。試合によって理由は異なると思うが、全体的に見て前半の改善についてどう考えているのか?)
「いい質問ですね。最も大きな改善点の一つは、立ち上がりの強度だと思います。それが不十分な試合が多かったと思います。我々がやろうとしていることを立ち上がりから見せるためにはどうすればいいのかという仕事があります。その答えを今、私も探していますが、共通したパターンがありません。試合によっては集中力が不十分だったり、我々が予想していた形とは違う戦い方で相手が挑んできて、相手がよかったということもあります。その部分はこれからも分析してしっかりと答えを見つけていきたいと思いますが、先に失点した試合の結果は実はそんなに悪くありません。12試合のうち敗戦になったのは3試合のみです。データの中でポジティブな要素を拾おうとすれば、そういう読み方もできます。ですが、前半を改善できれば拾える勝ち点も増えると思います」
(レッズの後ろのポジションの選手はボールを落ち着かせたいような所作が見えるが、前の選手はもっと早くボールを渡してほしいと思っているように感じる。どのくらいリスクを背負うかということにも関わってくるかもしれないが、そのバランスはどのように考えているか?)
「おっしゃったようなDFと前線のタイミングが合わないという状況は私も見ています。ただ、ビルドアップからファイナルサードに入っていくところで、非常にシンプルなミスも目立っていると思います。ファイナルサードに入ったときの個のスキルが足りないとは思っていませんが、焦れずにプレーするところは一つの改善点だと思っています。ビルドアップから前線までいい形でボールを届けているのにラストパスが弱いなど、最後のところで足りないものはあると思います。今日の練習でも行いましたが、そこは一つの大きな改善点だと思います」
(その点はトレーニングでどのように改善したいと思っているのか?それともメンバー編成で改善したいと思っているのか??)
「非常に難しい質問です。浦和レッズはビッグクラブです。フロントからもファン・サポーターの方々からも大きな期待を寄せられるクラブです。我々は毎日クラブハウスに来ていますが、そのプレッシャーは感じます。ただ、このようなビッグクラブではそれが普通だと思います。このプレッシャーは全員に対していい効果を生むわけではありません。練習で非常に好調なのに公式戦になるといいパフォーマンスが発揮できない、うまくその状況をマネジメントできない選手もいます。浦和レッズのような野心的なビッグクラブは、6ヵ月ごとに新たな血を注入することも必要だと思っています。そういった意味での今後のいい動きもクラブには要求されると思います」
(伊藤敦樹選手に日本代表活動の際に話を聞くと、2つの課題を挙げていた。日本代表の基準だと強度を連続させるところが足りない。それはレッズにも共通する課題で、おそらくマチェイ監督もずっと言い続けていることだと思う。強度の高いプレーを連続させることの難しさや課題についてどう考えているか?)
「これは敦樹だけではなく、チーム全体の課題だと思います。プレシーズンからみんながハードワークしながらそこを改善しようと思っています。より高いレベルに行くには、もう少し時間がかかると思います。敦樹はそういった面で前進していると思います。ただ、敦樹自身もチームとしても試合の中で止まってしまう時間があると思います。十分なレベルの強度を出せていない時間があると思います。この前の試合ではそういったことも多かったと思いますが、疲労も影響していたと思います」
(例えば守備で相手を2回追ってボールを奪えなかったときに止まっています。日本代表だと3回目も4回目も行くということを伊藤選手は言っていたが、量もそうだし、質も改善できるところか?)
「強度のところではヨーロッパと日本では少しレベルに差があると思います。ヨーロッパのリーグでプレーする選手の中に入ると、その違いを敦樹も感じたのだと思います。その要素はフィジカルコーチたちと共に上げようと、しっかりと準備しているところです。ゲーム中でいかに回復するかということも大事だと思いますので、私はどのクラブでも行っていましたが、レッズでも乳酸値テストを行いました。3ヵ月ごとに行っていますが、数値が良くなってきていると思います。夏のブレイクの前にもう一度テストを行います。その数値を見て、その後の方向性を決めていきます」
(もう1つは声のところで、伊藤選手が日本代表の選手を見ると、みんながリーダーのように声を出していると感じたという。伊藤選手自身はまだまだ足りないからレッズのトレーニングから発信し、みんなが声を出し合うようにしていきたいと言っていた。そう聞いてどう感じるか?)
「練習でもピッチ上で常にコミュニケーションを取ろうと言っています。選手が声を出せばチームが助かります。練習を見ていて、良かったと思える日もあります」
(マチェイ監督が就任されてからの約半年間で守備が組織的になり、集団として守れるようになったと思う。攻撃になるとまだばらつきがあるが、攻撃でも同じように戦うために必要になってくることは?)
「この6ヵ月を見ますと、ゴールを決めるために十分な数の決定機をつくれていないと思います。それを改善するには、一つはいい練習を与えて、練習の中で改善するということです。そしてもう一つは私のアイデアを実行するためにピッチ上でプレー選択するための判断のところです。私の監督就任が決まってから攻撃で重要な選手が1人出ていきました。チームとして攻撃の新たな顔を必要としていました。その中で(興梠)慎三や(ホセ)カンテの仕事は良かったと思います。ただ、チーム全体を見れば攻撃について満足はしていません。先ほどもDFと前線の選手のタイミングや連係の話をしましたが、この6ヵ月で最も悪いところはどこかと聞かれれば、攻撃のときのチームとしての連係だったと思います。先ほどフレッシュな血を注入しながら、という話をしましたが、今チームがどこでそれを必要としているかと言えば、前線だと思います」
(18日の清水戦はYBCルヴァンカップのグループステージ突破がかかった試合だったが、24日の川崎戦はどんな位置付けの試合だと考えているか?)
「今のこの時期は多くの人が思っているよりも大事な時期だと思います。夏のブレイクまでに多くのチームの状況が決まってしまうと思います。みんなの疲労が蓄積していて、夏のブレイクのことを意識し始めている時期かもしれませんが、それまでに5試合あります。ここで失敗してはいけない、落としてはいけないという話は毎試合、選手たちにしています。我々は取りこぼしができないポジションにいると思います。目標を達成したいならば、この5試合を戦っていく中で順位を上げなければいけないと思います。今後数週間の我々の目標はそこにあります。
川崎戦は非常に厳しい試合になると思います。彼らの最後の敗戦は(YBCルヴァンカップの)レッズ戦でした。その後は非常に攻撃的なサッカーをプレーし、ゴールを重ねながら勝ってきています。ですので、最も難しい試合の一つになると思っています。その準備をしなければいけません」
(マチェイ監督は中東での監督も経験していると思うが、日本の夏は気温も湿度も高く厳しい。7月は4試合、8月には最大7試合あるが、暑熱対策についてどう考えているのか?)
「関(芳衛)ドクターを含めたメディカルスタッフともそういう話はしています。何度かミーティングも設け、例えば水分補給などもすでに始めています。夏に実行する解決策は用意しています。ピッチ外での生活も大事になってきます。それ以外には練習のスケジュールを状況に合わせていくことも必要になると思います。そしてCKテストも増やしていく必要があると思います。できるだけ選手たちの体の現状を把握しながら進めていきたいと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】