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小泉「僕たちはまだ試合が続く。目の前の一試合一試合を全力で大切にしていきたい」

12月3日、明治安田生命J1リーグ 第34節 北海道コンサドーレ札幌戦後、小泉佳穂が、小野伸二選手の現役最後の試合で共にピッチに立ったことや今季のJ1リーグを終えた感想、そしてAFCチャンピオンズリーグ、FIFAクラブワールドカップと続く今後の闘いへの意気込みを語った。

(今日は小野伸二選手の現役最後の試合でもあり、公式戦の勝負ではあったが、一緒にピッチに立てたことをどう感じているか?)
「何分くらい一緒にプレーできるか分からなかったので、一緒にいる時間をかみ締めようと思っていました。間違いなく伸二さん本人以外で一番気合いが入っていたのは僕というくらいに気合いが入っていましたが、気合いが入り過ぎて前半は難しいところもありましたが、同じピッチに立てたことはすごく幸せな時間でした」

(15分くらいからスパチョーク選手が準備していたが、小野選手自身のパスからFKを取って見せ場をつくりながら出場時間を伸ばした。敵ではあったが、最後に小野選手のプレーをかみ締められたのではないか?)
「そうですね。もう少し出てほしかったですが、あの短い時間でボールを何度も触ってチャンスメークもして、役者が違うというか、やはりうまいと思いました。浮いた難しいボールも難なくワンタッチでパスを出していたりしたので、ボールコントロールで右に出る人はいないと実感した時間でもありました」

(小野選手がピッチに立っている間の自身のパフォーマンスはどうだったか?)
「チームとしても少し難しい時間でした。(北海道コンサドーレ)札幌は特殊なので、難しい時間帯ではありましたが、前半は耐えてどこかで1点取れればと。どうしてもオープンなゲームになりがちなので、オープンになった瞬間にチャンスをいかに仕留められるかだと思っていました。すごく気合いが入っている一方、チームが勝つためにどういうことをしなければいけないかと頭は冷静に闘っていたので、前半は我慢だと思ってプレーしていました」

(先制点はPKだったが相手の隙を突いていくことがレッズの強みではないか?)
「ゲームを自分たちの手中に収められることができればああいう展開になるし、ああいうチャンスが来ます。今年はそれで勝ち点を積み重ねてきたところがあるので、最後に自分たちの闘い方を表現できたのはよかったです」

(今日の試合で小野選手と一緒にピッチに立ちたいということは相当願っていたと思うし、ピッチの中で握手したいと言っていたが、試合前の握手の際はいつもとあまり違いがなかったように見えた。実際にはどういう心境だったのか?)
「胸の奥ではいろいろな感情がありましたが、僕だけの伸二さんではないので(笑)。レッズのファン・サポーターの方々にとっても特別な存在でしょうし、札幌の選手やファン・サポーターの人たちにとっても特別な人だと思います。僕だけが、という気持ちではなくて、僕個人としてはすごく特別なおもいは持っていました」

(試合が終わった後などに直接話はできたのか?)
「終わってすぐには無理でしたので、先ほど少しだけ。あいさつと『ユニフォームを交換してもらえますか?』という話をしに行きました。いろいろなところに持っていかれたと言っていたので、後日郵送ということになりました(笑)。宝物ですね」

(レッズと札幌がフォーカスされるが、小泉選手と小野選手にとってはFC琉球があり、この場では2人だけがわかることでもあるが?)
「南の最果てで一緒にサッカーをして、最後はこの北の地でというのは不思議な感覚です。何度も言っていますが、琉球で伸二さんに会わなかったら今ここにいるかどうかも分かりませんし、僕のサッカー選手は違ったものになっていたと思います。本当に大きな恩がありますし、人間的な大きさみたいなところをすごく感じていました。だからこそ最後の試合でこれだけ方々が入って、多分観に来ている選手もたくさんいると思います。一緒のチームでプレーしたからこそ、そういうことを間近で感じられたことが大きな財産だと思います。今日は幸せな時間でした」

(天才的なプレーは分からないが、小野選手から学んだことで共通する大事なことや糧にしたいことはあるか?)
「レッズの8番といえば僕の中でも伸二さんなので、そこにどれだけ近づけるかということをずっと目標にしています。でも伸二さんのようにはなれないと思います。プレーもそうですが、先ほど言ったような人間性や周りの人にポジティブな影響を与える力とか、関わってきた人がみんな幸せになっていくようなところとか、伸二さん独特のものというか、本当に偉大だと思います。同じチームでプレーできたことが本当に財産なので、伸二さんにも感謝していますし、その偶然というか運命にも感謝したいです」

(思い出になる試合を終えて、次はアジア、そして世界での闘いになるが?)
「僕たちはまだ試合が続きます。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)もどうなるか分かりませんし、(FIFA)クラブワールドカップも闘ってみないと分からないことが多過ぎるというか想像もつきません。目の前の一試合一試合を全力で大切にしていきたいです」

(クラブワールドカップをどういう大会にしたいか?)
「あまりないですね。(マンチェスター)シティと対戦できたら楽しいだろうと思いますが、そこを見ている場合ではないというか、まず1試合目です。個人的にはメキシコ代表のサッカーを面白いと思いながら観ていますので、メキシコのクラブ(準々決勝の相手であるクラブ・レオン)がどのようなチームなのか興味があります。日本と比較されることも多い国だと思いますので、興味があります」

(いろいろなことがあったシーズンだと思うが、J1リーグの最終節で勝利したことで報われたと感じるか?)
「報われたという感覚はありませんが、最後にリーグを勝利で締めくくれたことが、確か僕が加入して最終節で勝ったことはなかったので、リーグはすっきりした気持ちで終われたことはうれしいです」

(今季のJ1リーグを4位で終えたが、来季はこのように良くしていきたいと今思うイメージはあるか?)
「監督がどうなるか、メンバーがどうなるかが分かりませんし、来季の話は難しいです。個人的には課題も目標もありますが、大事なことはメンタルだと思いますので、まずはACLとクラブワールドカップまでしっかりとプロとしていい状態で試合に臨む、いい準備をすることに取り組みたいです」

(どんな監督が来ても対応できるベースはできたのではないか?)
「監督にあまり影響されないというか、いろいろな監督の要求を理解する能力が自分の良いところだと思っていますので、そこは当然、来年も、と思います。今年は守備面など学んだことは多かったですし、個人としての成長も感じられました。そうやっていろいろな監督のもとでプレーすることで成長していくことがあり、そういうことをどんどん積み重ねていって分厚い、深みのある選手になりたいです。懐の深い、引き出しの多い選手になりたいです。いろいろな監督のものでプレーするメリットはそこだと思いますし、いろいろなことを吸収していきたいです。そういう面では楽しみです」

その他のコメントや試合写真は、サイトメンバーズにてご覧いただくことができます。
■サイトメンバーズ(月額330円/税込)はこちら→https://sp.urawa-reds.co.jp/
※REX CLUB LOYALTYの方は、無料でご利用いただけます。

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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