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「選手たちはより大きな自信を持ってプレーできる」ペア マティアス ヘグモ監督(定例会見 4/18)

18日、ペア マティアス ヘグモ監督の記者会見がオンラインで行われ、20日(土)に埼玉スタジアムで行われる明治安田J1リーグ 第9節 ガンバ大阪戦【MATCH PARTNERメディカル・ケア・サービス】に向けて意気込みを語った。

(西野 努テクニカルダイレクターの退任と堀之内 聖スポーツダイレクターの就任についてマティアス監督はどう感じているか?)
「クラブから説明がありました。堀之内さんとも西野さんとも初日から近い距離感でずっと仕事をしてきています。浦和レッズの方向性に関しては、2人ともビジョンを共有していました。いい人が去ることは常に悲しいものです。ですが、それと同時に堀之内さんは非常に能力が高い人であるとも言えますし、野心も持っています」

(こういったことがあった際、選手へのアプローチなど気持ちの面についてどう考えるのか?)
「選手もスタッフも非常にプロフェッショナルな姿勢で今の状況を受け止めています。プロサッカーの世界にいればこういうことも起こります。監督、選手、その他のリーダーが新たに就任したり、去ったりします。いかなる状況でも我々の責任は次の練習、そして次の試合に向けて集中することですが、みんながそれを実行してくれていると思います」

(ガンバ大阪戦でチームが見せなければいけない姿勢は?)
「今までのホームゲームの流れに継続性を持たせて、さらに発展させることが大事だと思います。チャンスメークと得点というところで、ホームで試合をプレーするごとに良くなってきていると思います。素晴らしいファン・サポーターの方々の前で、選手たちはより大きな自信を持ってプレーできると思います。試合の後のサポーターの方々の歌も聞きたいので頑張りたいと思います」

(堀之内スポーツダイレクターとの間では今後についてどのような話し合いや確認をしたのか?この決定を聞かされたのはいつごろだったのか?)
「数日前に戸苅さん(戸苅 淳フットボール本部長)から話を聞きました。そこに至るプロセスや現状の話も聞きました。堀之内さん、西野さんとは昨年話し合い始めたころからの関係です。選手やチームコンセプトに関してという総合的な話もしてきました。西野さんが新たなチャレンジをするという状況の中で、堀之内さんが残ってくれたことはクラブにとって非常に安全な判断だったと思います」

(クラブから方針などで変わったことを伝えられたわけではなく、継続していこうということだったのか?)
「そのとおりです。初日から堀之内さんもチームの方向性をはっきりと話していましたが、それを継続させるということです。練習も彼は毎日見ていて、毎日のようにサッカーの話、コンセプトの話、選手の話などをしています」

(前節の対戦相手である柏レイソルのような堅いブロックを敷いてくる相手に対してロングボールをうまく使うべきだと言っていたが、単純なロングボールを蹴っても厳しいので、その前にひとつ仕掛けが欲しいと思う。その点についてどう考えているのか?)
「ただのシンプルなボールではいけません。毎試合プレーするごとに学びがありますし、そこでのチャレンジや可能性は探っていかなければなりません。試合の流れを読むことが必要だと思います。そして相手がどこにスペースを与えてくれているかを見つけなければいけません。そしてそこを突くためには選手の関係性が大事になってきます。ゲームを読みながらプレーすることを望んでいますが、それをできるようになるのに思っていたより時間がかかっているかもしれません。たとえば立ち上がりの5分、10分はより長いボールを使うということが元々のプランでした。4バックで早くボールを動かし、そこから前に行くということでしたが、そこが少し難しくなってしまいました。あとはライン間のスペースを見つけることもできませんでした」

(そのライン間ではインサイドハーフが多くの仕事を担うと思うが、特にセンターバックからインサイドハーフにパスを出す際に、たとえばインサイドハーフとセンターバックの意志が合っていないことが見受けられる。マティアス監督はセンターバックにもっと勇気を持ってほしいのか?それともインサイドハーフにもっと分かりやすい動きをしてほしいのか?)
「白か黒かという話ではないと思います。我々のプレーの仕方ではセンターバックが中心的な役割を担っていて、センターバックが2対1の状況をつくれるかどうかということもあると思います。そしてサイドバックには1対1になったら仕掛けるということも求めていますが、ヒロ(石原広教)も(渡邊)凌磨も(大畑)歩夢もそういったところで良くなっていると思います。後ろからつないでいくことも大事ですが、より高い位置で相手からボールを奪ってカウンターを仕掛けることができれば後ろの深いところからつないでいく必要もないですし、相手のバランスが崩れているところを突くことができます。ボールを奪うためにはアグレッシブにプレスを掛けて1対1でも強く行かなければいけませんが、そういった練習を今、行っています」

(前からのプレスは公開された2日間の練習でもいい連動を見せていたと思うが、サイドを使われることに関しての連動性の手応えはどうか?)
「今日の練習が終わったところで選手に言ったことですが、チームとして戦術も良くなっていますが、個人戦術で1対1のときにいかに寄せるかというところも良くなっているという話をしました。ローディフェンスで待ち構えて守ることと前に出ながらハイプレスに持っていくことでは全く違った守り方になります。練習でご覧になったように、そういったところも良くなってきていると思います。今後の試合でそういったところの成長もお見せできればと思っています。そして選手たちも向上心を持って、素晴らしい姿勢でそういった練習を行っています」

(G大阪についてどう感じているか?)
「(サンフレッチェ)広島とのプレシーズンマッチも見ましたし、リーグの試合も見ています。いいカウンターを持っているチームだと思います。次の試合はホームゲームですので、できるだけ自分たちでゲームコントロールできればと思います」

(松尾佑介選手の状態はどうか?アレクサンダー ショルツ選手が復帰したことについてはどうか?)
「今週、ショルツはフルでトレーニングできるようになりました。我々にとっては非常にポジティブなことです。松尾は腰痛を持っていますので、練習も参加したりしなかったりということがありました。土曜日の試合のときに状態がどうかというところです」

(柏戦の印象では、いつもよりもサイドの選手の位置が低く、サイドからプレッシャーをかけられずに低めの守備位置になっていた。用意していたものがハマらないなどの問題があって構えることになってしまったのか?)
「この試合でのチャレンジングな部分でした。(サガン)鳥栖戦では(岩尾)憲が非常にいいプレスを掛けていました。状況を読んで、タイミング良くプレスを掛けていました。そういったディテールで柏戦は苦しんだ部分があったと思います。細かいことかもしれませんが、そういったところの違いでチームとしてはっきりとした動きができなかったかもしれません」

(トレーニング公開日のプレッシングは非常に激しかったと思うが、チームとしてうまくいかなかったところもあって意識付けの意味もあったのか?本番でここまでやるのかというくらい激しいプレスだったが?)
「前の選手の動きがはっきりすれば、後ろの選手たちも距離感が分かりますし、読みやすくなります。ハイプレスの文化をつくりたいと思っていますが、それには個人の習慣もありますので、そこを伸ばしていきたいと思います」

(柏戦で堀内陽太選手が初めてJ1リーグの試合でメンバー入りした。16日のトレーニングでは目立っていたが、それくらいパフォーマンスがいいということか?)
「おっしゃっていただきありがとうございます。堀内陽太は練習で非常に好調でしたのでメンバー入りしましたし、彼以外にも本日、早川隼平にも非常に良くなっているという話をしましたし、武田英寿も同じように成長しています。若い選手が成長するとトレーニング全体のクオリティーが上がります。堀内陽太はメンタル的に非常に強いと思います。彼はミスを恐れませんし、ミスを犯したとしてもそれを気にせず次のプレーにいける選手です」

(ここまでインサイドハーフでゴールを決めた選手がほとんどいない。マティアス監督としてはインサイドハーフにゴールを求めていると思うが、現状をどう見ているのか?練習を見ると早川選手がすごく良いなど、インサイドハーフの担い手はたくさんいると感じるが、テコ入れも考えているのか?)
「我々のコンセプトの中では8番の選手、インサイドハーフの選手はゴールやアシストという形で得点に絡むことを望んでいます。この前のホームゲームでは(伊藤)敦樹に惜しかった場面がありました。(小泉)佳穂もアウェイのベルマーレ戦で2回チャンスがあり、この前のホームゲームでも決定機がありました。裏に抜ける質、最後に得点につなげる質が必要だと思います。そしてこのポジションでプレーできる選手は他にもいて、彼らも成長していて、いい競争があると思います。そしてインサイドハーフだけではなく、どのポジションも練習でいい姿を見せればメンバーに入れると選手たちも感じてくれていると思います」

(岩尾選手のディテールのところなど、チームつくりのプロセスにある過程でも岩尾選手がいろいろなことを察知し、チームの成長よりも彼の個人の理解が早く、助かっていると思う。つなぐ役割というところで岩尾選手がいるかいないかで戦術的にも影響があると思うが、どう見ているか?)
「それぞれの選手にプレースタイルや性格に個性があると思います。そして憲は昨年も最も安定している2、3人の選手に入っていた選手です。非常にプロフェッショナルであり、新しいサッカーへの順応も驚くべきものがありました。彼とサミュエル(グスタフソン)とウイングの関係性も大きく向上していたと思います。本当にいい驚きをもたらしてくれた選手です」

(岩尾選手がグスタフソン選手のことを昔から組んでいたように理解してサポートしていると思うが、グスタフソン選手をさらに全体で理解して生かすためのビジョンをどう描いているのか?)
「サミュエルも憲もどちらも非常に賢い選手だと思います。そういう選手たち同士ですので、関係性をつくるにもあまり時間がかかりませんでした。そしてチームの中に強い関係性が生まれると、周りの選手もより成長できる状況になると思います。

それでは、また土曜日にお会いしましょう。G大阪戦のチケットの売れ行きが今は4万枚前後ですが、さらに多くの人たちに来ていただきたいと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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