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「歴史の詰まった浦和駒場スタジアムが楽しみ」ペア マティアス ヘグモ監督(定例会見 7/4)

4日、ペア マティアス ヘグモ監督の記者会見がオンラインで行われ、7月6日(土)に浦和駒場スタジアムで行われる明治安田J1リーグ 第22節 湘南ベルマーレ戦に向けて意気込みを語った。

「みなさん、こんにちは。この前の試合の後、トレーニングやミーティングで選手たちにフィードバックを行いました。ボールポゼッション率70パーセントで支配できた試合だったと思います。またボールを失った後のアグレッシブさ、ボールを奪いに行く姿勢もいい方向に向かっていると思います。また押し込んでいる中でのリスクマネジメントもバランス良くできていましたので、相手のオプションを減らしていたと思います。そういったところは引き続きトレーニングでも行っています。また、チャンスメークやゴールの形が非常に良かったと思います。これはまだ向上させることができるところですが、スペースを認識してそこを使うことも増えてきていると思います。戦術的にもいつ背後のスペースをダイレクトに使うのか、いつサイドからサイドにボールを動かしながらつなぐのかという判断も重要だと思います。本日の練習の後にも選手に言いましたが、選手個人、そしてチームとしても戦術的に良くなっていると思います。

本日の練習は浦和駒場スタジアムで行いました。ピッチの状態は非常にいいと思います。そしてこのスタジアムでプレーすることを楽しみにしています。クラブにとってもファン・サポーターの方々にとっても歴史の詰まったスタジアムだと思いますので、楽しみにしています。

あと一つ、(大畑)歩夢がオリンピック代表に選出されたことを非常にうれしく思いますし、誇りに感じています。毎週成長を見せている選手を代表する一人だと思っています。また、正式に発表しましたが、(伊藤)敦樹が新キャプテン、(西川)周作が副キャプテンです。試合後にも言いましたが、1ゴール2アシストで新キャプテンとしての素晴らしい自己紹介があったと思います」

(大畑選手を最初に見た印象と現時点での違いは?名古屋グランパス戦、ジュビロ磐田戦と1対1の強さを感じたが、マティアス監督はどう感じているか?)
「名古屋戦の後、寄せられたのに引いてしまった場面がいくつかあったので、その話を本人としたところ、磐田戦は非常に良かったと思います。つまり学習しているということです。非常に大事なところです。非常に好奇心のある選手で、ピッチ内外でいろいろなことに注意を向けている人だと思います。戦術的な判断、選択も向上していますので、ビルドアップでも良くなっていますし、ラストサードでも非常にいいと思います。良くなっているので、今後はシュートやクロスなどのディテールを詰める段階に入っています。我々のサッカーではサイドバックは攻撃でも重要な存在です。そして歩夢は1対1が非常に得意になってきています。守備での1対1の対応も非常にいいですし、ゲームの読みも良くなってきていますので、相手が我々の背後のスペースを使おうとしたとき、スピードを生かしてセンターバックをカバーできるような動きもできています。

重要なサイドバックの選手が少ないことは、大畑選手がオリンピック代表選出の喜びとともに頭が痛いところでもあるのではないか?湘南戦以降の話になってくると思うが、現時点でトレーニングを含めた流れをどう考えているのか?)
「次の試合と京都(サンガF.C.)戦はまだ歩夢はいます。(北海道コンサドーレ)札幌戦以降でどうするかということは、これから話し合って決めていきたいと思います。いくつかのプランはあります。またそれについて今後触れたいと思います」

(定例会見では普段、冒頭で怪我人の状況について説明してくれていたが、今回はなかった?話しづらいのであれば仕方ないが、話せることはあるか?)
「冒頭で失念していましたが、まずサミュエル(グスタフソン)について、少し体調不良になっていて前回の試合でメンバー入りすることはできませんでしたが、次の試合でメンバー入りできればと思っています。(前田)直輝も少しクエスチョンマークがありましたが、ここ数日良くなって練習にも復帰しています。彼もメンバー入りできればと思っています。名古屋戦の後にリバウンドがあったタカ(関根貴大)、そして松尾(佑介)、(小泉)佳穂。この3人は次のアウェイゲーム、京都戦に間に合えばと思っています」

(マティアス監督からもあったように、磐田戦は相手から奪い返しにいくプレスが素晴らしかったと思うが、その点はダブルボランチを基本にした始め方とどれくらい関係あると考えているか?4-3-3でもチームが熟成されてくれば同じことができるのか?それともスタートの形を変えたことが今のいい流れを呼んでいるのか?)
「まずチームとして毎週良くなっているということは一つ言えると思います。その前の試合でも多くのチャンスをつくらせることはありませんでした。アグレッシブに相手からボールを奪いにいくということは一つのキーポイントだと思います。前がしっかり行けば中盤もディフェンスラインも状況が読みやすくなります。たとえばボールホルダーにプレスが掛かっていればラインを押し上げやすくなります。ダブルボランチにすることによって、センターバックにとって自分の前のスペースを読みやすくなったという影響はあると思います。真ん中にセンターバックが2枚、ボランチが2枚いるという状況があれば、サイドバックも縦ズレしてプレスを掛けに行きやすくなると思います。もちろん4-3-3の守備からもインサイドハーフの1枚がプレスに行って、逆側のインサイドハーフとアンカーがセンターバックの前にいれば同じ形になりますが、4-4-2をスタートポジションにした守備はオプションとして加えてうまくいっていると思っています。また、ブライアン リンセンと(渡邊)凌磨の賢さも前線でのプレスに役立っていると思います」

(今日トレーニングしていても感じたと思うが、日本に来た多くの外国籍選手は日本の夏は想像を超える暑さだと言う。もしかしたら今、マティアス監督が考えているよりも一段階、二段階暑くなるかもしれない。湘南戦の日も天気予報を見ると試合中も30度くらいあるようだが、アグレッシブにボールを奪い返すサッカーを続けていくためにどういうことを効率良くやっていくことが必要なのか?体力があることが一番だろうが、うまく対応するために必要なポイントは?)
「日本の夏については私も話を聞いていますが、興味深く、楽しみにしているところです。アメリカワールドカップでは40度、湿度93パーセントという環境でプレーしていたということがあります。現代のサッカーで言えることは、選手個人の自己管理、栄養や水分補給、休養、そして暑さに自分をさらしすぎないという環境を準備できれば、その準備段階で30パーセントの違いが出てきます。それができれば一つの文化だと思いますが、それが実行できればと思います。また、試合自体に関しては、自分たちがボールを握ることで体力を温存することができると思います。

もう一つ言えることが、5メートル、6メートル、7メートルのスプリントを前に出ながら行う方が、後ろに向かって40メートル、50メートルをスプリントするより体力を使わなくて済むと思います。そういう映像は選手たちにもすでに見せました。10メートル前に向かってスプリントとするのか、それをやらずに後ろに向かって60メートル走るのかという話をしました」

(伊藤選手をキャプテン、西川選手を副キャプテンにした理由は?)
「本人の経験などを踏まえれば、周作がキャプテンになっていても自然だったと思います。敦樹、周作、堀之内(聖)スポーツダイレクターと私でキャプテンについて話をしました。その話し合いの中で、周作が敦樹に向かって、『浦和の将来を担う敦樹がキャプテンになるべきではないか。すでにリーダーシップを発揮している』という話をしていました。敦樹も『リーダーになる準備ができている』と言っていました。敦樹と周作、2人の人柄や性格がよく出た話し合いになりました。彼らは選手としても人間としても素晴らしいと思います」

(伊藤キャプテンにどのようにチームをまとめて牽引していってほしいか?)
「まずピッチで周りを引っ張っていく性格を持っています。戦術的な能力も高いですし、視野も広く、サッカーの議論ができる知識がある選手です。また、野心もある選手です。今シーズン中だけでも敦樹はもっとゴールを決めてもいいのではないかという話をしたところ、ゴールやアシストが非常に増えていて、トッププレーヤーになっていると思います。他の選手やスタッフからも彼に対するリスペクトが感じられます」

(主力が抜けている中で前節の磐田戦はいい戦いができた。それを継続していく湘南戦だと思うが、勝利のポイントは?)
「湘南は前回と比べればマンツーマンでハイプレスを掛けてくるチームです。ただ、ロングボールも使えるチームです。マンツーマンでマークしているとき、我々が使えるスペースが空きますので、それをうまく突くことができればと思っています。つないでゲームをつくっていくことと、ダイレクトに背後を突くという2つができればいいと思います。そして湘南戦でも我々のプレスが非常に大事になってくると思いますので、いい距離感を保ってコミュニケーションを取りながらそれができればと思っています」

(先ほどキャプテンと副キャプテンを決める際の話し合いについて言及していたが、たとえば西川選手がキャプテンを務めたい、もしくは伊藤選手が自分はまだ早いと考えていれば、キャプテンと副キャプテンが逆になっていたのか?)
「あまり、もしも、の話にエネルギーを割きたくありません(笑)。その話し合いの結果で私は十分うれしく思っています。どちらがキャプテンになっていても良かったと私は思っています。でもこの2人の発言によってこの形になった、その流れが非常に良かったと思います。選手たちと話すたびに私にとっても学ぶことがあります。今回もそうでした」

(前回の湘南戦は4-4という結果になったが、今回も打ち合いになるような展開を臨んでいるのか?それとも締まった展開にしたいと考えているのか?)
「前回対戦のアウェイ戦でも立ち上がりの20分間は我々も堅い守りができていたと思います。それ以降の時間帯でプレスに行かなくなったということがありますので、それに対して私は満足していません。そして最初の失点の場面でもそうでしたが、1対1の球際のところで負けていました。でもそういったところで今はチームにも安定性が出てきて、90分を通じてできるようになってきていると思います。そして守備の1対1でも要求を上げていっています」

(大畑選手は今季のJ1リーグでの先発出場が5試合しかない状況でオリンピック代表に選出されたが、何が足りなくて先発出場の機会が少なかったのか?90分走るゲームをあまり経験していないにもかかわらずAFC U23アジアカップ カタール2024で結果を残した彼の努力をどう見ていたか?)
「代表に招集されることよってこちらでプレーしていないという状況もあります。そしてシーズンの開始当初、ハムストリングに症状が出ていたということもあります。そこでトレーニングや試合で負荷を調整していました。今は90分プレーできる状態になっています。安定した状態でトレーニングもできていますし、試合後の回復も良くなっています。彼だけではなく他の選手もそうですが、特に瞬発力のある選手はしっかりと筋力トレーニングをすることによって怪我を予防することもできますので、そういったトレーニングも続けてやっていってもらいたいと思います」

(開幕戦のサンフレッチェ広島戦と前節の磐田戦でメンバーが大きく入れ替わっていた。怪我人や移籍した選手も含めて当たり前のことだが、最近では武田英寿選手、佐藤瑶大選手、大畑選手、リンセン選手もそうだが、控えに回っていた選手が結果を出しているが、それはなかなか難しいことだと思う。現時点でそれができている理由をどう考えているか?)
「その質問に対する答えはたくさんあると思います。開幕から時間が経っています。一緒にトレーニングし始めてから6ヵ月が経ちました。その中で選手たちが発展しています。全員が前進しています。そしてプレーする機会が訪れた選手たちがそのチャンスをしっかりモノにしていると思います。そうなることによって自信もついていると思います。今年は怪我人が多すぎますが、逆にそれが他の選手のチャンスにつながっています。

ブライアンに関しても日本に来てから長い時間、怪我に苦しみました。彼がこのようにパフォーマンスを見せることができているのは、私にとってもクラブにとっても非常にうれしいものです。歩夢に関しては先ほど話をしたので繰り返しませんが、ヒデ(武田)に関しても常に大きな向上心を持ってトレーニングでハードワークし、さらにそれを維持するメンタル的な強さも持っていて、彼のスキルを生かすことができていると思います。佐藤瑶大に関しても、非常にポテンシャルが高い選手だと思っていて、すでにハイレベルなところを見せ始めていると思います。シーズン開始当初は少し波がありました。彼も今は安定していて、戦術的にも技術的にもより自分を見せられるような状況になっていると思います。

それぞれの選手が特殊能力を持っていると私は思っています。ヒデの場合は左足、歩夢はスピードや1対1の場面、瑶大は空中戦を含めて球際で非常に強さを見せていますし、セットプレーでの得点能力も高い選手です。試合でも惜しい場面がたくさんありました。ですので、複雑な要素が絡んでいますが、我々としてはトレーニングの文化をしっかりとつくっていけば、その中で高いレベルの選手が出てくると信じています。そしてその高強度のトレーニングを実行する我々のトレーニングの文化に対応できた選手たちでもあります。彼らはトレーニングを含め、自分たちに投資している選手たちです」

(それにはメンタルが大事だと思う。試合に出られない悔しさをエネルギーにしながら彼らは取り組んできたと思う。たとえば武田選手はコーチングスタッフに助けられたという話をしていた。佐藤選手は、トレーニングマッチの際は相手を潰すくらいの気持ちで闘っているが、ピッチを離れれば関係ないという大人の振る舞いをしている。そういうところがいい影響をもたらしているのではないか?)
「今季、新たな選手、新たなスタッフが加わった集団ですが、その一体感はどんどん高まっていると思います。今は一つの集団として行動することができています。またトレーニングの文化の話をいつもしていますが、そこには個別の練習も入ってきます。全体の練習が終わった後、池田(伸康)コーチや前迫(雅人)コーチ、マリオ(エドゥアルド チャヴェス)コーチなどが選手たちと残っていろいろなディテールを詰めたりしています。私がやり過ぎないようにと言うくらい、選手たちも意欲的に取り組んでいますし、その選手の意欲がコーチのモチベーションにもなっています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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