MENU

NEWS

「選手の特長や能力を生かしたい」ペア マティアス ヘグモ監督(定例会見 7/12)

12日、ペア マティアス ヘグモ監督の記者会見がオンラインで行われ、7月14日(日)にサンガスタジアム by KYOCERAで行われる明治安田J1リーグ 第23節 京都サンガF.C.戦に向けて意気込みを語った。

「今週の週初めはかなり暑い状況の中でトレーニングをしました。今は暑熱に体を順化させている時期です。それにはだいたい2週間かかります。選手たちとの全体のミーティングでも個別にも暑熱への順応を促しています。暑い中でプレーすることに対するメディカルスタッフやフィジカルコーチの知識にはいい驚きを覚えています。

選手の状態に関して言えば、今までかなりウイングの人数が少ない中でやってきました。松尾(佑介)、タカ(関根貴大)、トモ(大久保智明)、(小泉)佳穂がメンバー入りできる状態になっていますので、日曜日に彼らがいてくれればと思っています。また、(本間)至恩と(二田)理央という新たな若い選手たちが加わりましたが、彼らの登録も済んでいますので、メンバー入りできる状態にはあります。ブライアン(リンセン)は昨日の練習で負傷してしまいましたので、日曜日の試合のメンバー入りができるかどうか分からない状況です。(前田)直輝は少し前から抱えているものですが、かかとのところに症状があり、次はメンバーに入らないと思います。(中島)翔哉もかなり良くなってきていて、今は80パーセントくらいの負荷で走ったりしています。夏のブレイク後の最初の試合に間に合えばと思っています。以上が選手の現状です」

[質疑応答]
(今日は涼しいとはいえ、先日は監督自身がコンディションを崩されたと聞いたが、大丈夫なのか?)
「私も日本の夏に慣れている途中です。少し喉に症状がありましたので、誰かに感染させてしまうといけないと思い、一日家にいました」

(今はベストコンディションなのか?)
「はい。ベストコンディションですし、先ほど私自身もトレーニングしてきましたので、準備ができています(笑)」

(ウイングの選手たちは戻ってきたが、今度はサイドバックが手薄になってしまった。次節は石原広教選手も警告の累積によって出場停止となるが、どういったことを重視してメンバーを考えているのか?)
「そんなにたくさんではないですが、いくつかのオプションはあります。タカも戻ってきていますが、90分はできないかもしれないので、状態を見ながら考えます。(渡邊)凌磨も右サイドバックはできますが、今は前線で非常に好調です。あとは(井上)黎生人、彼がプレーすれば古巣との対戦になりますが、彼が右サイドバックで出る可能性もあります」

(関根選手を右サイドバックで起用することによってどういう効果が生まれると考えているのか?)
「昨年の映像も見ていますし、沖縄トレーニングキャンプでも右サイドバックで試しています。非常にボールの扱いがうまく、攻撃的なオプションになります。彼はアップダウンする能力も持っています」

(京都の印象は?)
「4-3-3で非常にタイトにプレーするチームだと思います。前線の3人も幅を取るというより中央寄りでプレーします。マンツーマン気味のハイプレスを掛けてきます。また、前線のFW3人に向けてダイレクトなボールも多く入ってきます」

(明後日の試合は分からないが、前節の湘南ベルマーレ戦は典型的なウイングのプレーヤーがいないスタメンになった。武田英寿選手もエカニット パンヤもいい選手だと思うが、彼らはサイドの高い位置で待つことで長所を生かせるような選手ではないと思う。狙っているチーム全体の構造を維持することと、彼らが長所を生かしたプレーをするバランスをどう考えているか?)
「ご覧になったように、元々ウイングでない選手がそこでうまく対応してくれていると思います。松尾、タカ、トモ、オラ(ソルバッケン)、翔哉などもそこでプレーしています。彼らがいない中でヒデ(武田)がプレーしましたけれど、押し込んだ状態だとヒデの能力も生きると思います。たとえばセレッソ大阪戦でいいものを見せてくれました。彼の能力はどちらかといえば内側に入ったときに生きると思います。ウイングでプレーしたとしても、彼が中に入ってサイドバックがオーバーラップするというような場面ができれば、いい形になると思います。ブック(エカニット)の場合はインサイドハーフとしてプレーした方が、裏抜けの走りやプレスなどが生きるかもしれません。松尾のようなタイプは裏に抜けることができるし、内側に入ってプレーすることもできます。

たとえばサガン鳥栖戦で(松尾が)佐藤瑶大からダイレクトでもらった裏抜けのボールなど、裏に抜けるランニングがあると相手がプレスを掛けて来ようとしてもその背後を突くことができます。また、相手を押し下げることによって、インサイドハーフのスペースもできます。あとは選手たち同士の関係性ですね。常に裏に抜ける用意ができている選手が2人いる状況を作ることができれば、たとえばオラとブライアンが裏に抜ける準備ができていれば、ヒデがウイングだったとしてもその内側でプレーすることができます。

今季はメンバーを固定してその関係性を深めるということが指導者にとっても選手たちにとっても、一つの大きなチャレンジとなっています。ずっと同じメンバーでプレーできていないという状況の中で、選手たちはよく対応してくれていると思います。選手の特長や能力というのはできるだけ生かしたいと思っています。特にマンツーマン気味でくるチームに対しては、1対1で仕掛けることができる選手が相手のバランスを崩すことができると思います。

(本間選手や二田選手も同じような特長を持った選手ではないと思うが、人が足りない左ウイングでプレーできるタイプでもあると思う。彼らをどのように生かしていきたいと考えているか?)
「今は彼らのスキルや性格などを把握している途中の段階です。今のところ、理央は右ウイングもしくはFWだと思っています。至恩は左ウイングですが、そこから中に入っていくタイプだと思います。ボールの扱いが非常に上手な技術のある選手だと思います。クラブ ・ブルージュの監督とも話をしました。彼は人間としても素晴らしいし、選手としてもすごくいい、あとは得点力を上げていければいいのではないかということを言っていました。理央は、非常にスピードがあって相手の背後に抜けて脅威になれる選手だと思います。フィジカル的な強さもあると思いますので、技術的なところ、そしてフィニッシュのところをしっかりやってくれればと思います」

(サミュエル グスタフソン選手が戻ってきたのはうれしいことだが、湘南戦はボランチに組み込むときに中の選手たちも苦労している感があった。彼のレベルが高いのはとても分かっているが、チームの中に組み込みながら、どうやって良いところを生かして、あまり得意でない部分を隠していきたいと考えているか?)
「サミュエルとは出場時間について、20分前後で話をしていました。それより長い時間プレーしている中で彼は頑張ってくれたと思います。体調不良と怪我で離れていた選手が暑い中で苦しんでいたと思いますが、そのあと1週間しっかりトレーニングできています。スウェーデン代表でもプレーしているので、ボランチについても問題はないと思います」

(冒頭におっしゃっていた暑熱への対応や暑さの中でのプレーについて、これから暑い中で試合が続くが、一般的にJリーグでは夏場の試合では強度が落ちる、特に守備のところで寄せるべきところで寄せないという時間帯も出たりすると言われている。監督が考える暑さの中でより求められるプレーやチームとしての戦い方はあるのか?)
「このクラブに暑熱対策に対する豊富な経験と知識があることをうれしく思っています。そして我々のスタイルを考えると、ボールを保持しながら攻撃するというものですので、ボールを追いかける状況と比べると体力の消耗も少なく済むと思います。相手ボールのとき、たとえばゴールキックやスローインのところはしっかりとプレスを掛けてボールを奪いにいきたいと思っています。相手がすでにボールをコントロールしている状況の中では、どこでプレスを掛けるかということは対戦相手によって変わってきます。これから暑い時期に入っていきますが、チームとして、選手個人としていかに対応できるかというところを見ることを楽しみにしています。選手たちはそれぞれ生活の中でも暑熱に順応するための行動をとっていかなければいけません。たとえばトレーニング前後の体重を比較しますと、練習後に2リットル近く水分を失っている選手たちもいます。水分補給でそれをできるだけ少なくすることと、トレーニング前や試合前のクーリング、体温を下げるということも大事だと思います」

(湘南戦後、「1対1の場面では、命を懸けて闘わなければいけない」という言葉を選手たちに投げかけ、監督自身も「これを避けるために何ができたか」と話していた。あのような逆転負けを喫した後、選手たちが見せた姿勢はどのように映ったか?)
「ここではトレーニングの文化などを作っていますが、常に次に向けての準備をしながら、起こったことから学んでいかなければいけないと思います。それができれば勝ったときに浮かれ過ぎることもないですし、負けたときに落ち込み過ぎることもありません。試合直後はみんながつらい気持ちになりましたが、試合2日後に(伊藤)敦樹と座って、その試合について話をしましたが、いかにいいプレーができたかというところも話しました。ファン・サポーターの姿も非常に素晴らしかったと思いますし、最後の5分を除けば非常に良いゲームができていたと思います。最後の5分に関しては、戦術的に他に何ができたかという批判的な目で自分自身を見ています。リードしている試合で終盤をどうするかというのは選手個人としてもチームとしてもしっかりと考えないといけないところです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「選手の特長や能力を生かしたい」ペア マティアス ヘグモ監督(定例会見 7/12)

PARTNERパートナー

  • ポラスグループ
  • Nike
  • 三菱重工
  • 三菱自動車
  • エネクル
  • DHL
  • ミンカブ・ジ・インフォノイド
  • チケットぴあ