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井上「早くプレーで見せたかった」

14日、明治安田J1リーグ 第23節 京都サンガF.C.戦の後、浦和レッズでの公式戦初スタメンで堂々たるプレーを披露した井上黎生人が、今日の試合を振り返った。

「ここまで長くて、7ヵ月ぶりくらいのスタメンで、いろいろな感情がこみ上げてきました。やれる自信と、試合勘が薄まっている中でできるのかという不安が入り混ざった感情でしたけど、この瞬間を待ってくれていた人たちに結果で応えたかったですし、その意味では勝ちたかった、というのが大きいです。でも、これもまた一つ、自信になった試合でした」

(かつてのホームスタジアムでの初スタメンだったが?)
「初スタメンが古巣との試合かと思いましたけど、ピッチに入ったらあっという間で、もっとやりたかったのに試合の感覚がなくて足をつってしまいました。でも本当に、純粋にサッカーが楽しかったです」

(自信満々にボールを持ち上がったり、両サイドにいいフィードを出したりして、得てきたものをかなりピッチに置いてこられたのでは?)
「(アレクサンダー)ショルツとマリウス(ホイブラーテン)といういいお手本がいましたし、(佐藤)瑶大もいいプレーをしていました。自分も負けていられないと思っていましたし、自信を持って、ボールを持つことを怖がらない、『ミスを恐れずやってこい』って(興梠)慎三さんに言われたので、そのままやった結果だと思います」

(サイドにつけるボールはずっと練習していたが、そういうことを積み重ねての自信というのもあったのでは?)
「左センターバックでやることが多くて、右でやるのは久しぶりでした。やっぱり感覚が違うので、身体の向きやボールの置き場所は、試合の中で調整していきました。前日もノブさん(池田伸康コーチ)やサコさん(前迫雅人コーチ)が手伝ってくれて、ボールを出してくれたりしていました。やってくれた人たちのためにも、結果で応えたかったです」

(ジュビロ磐田戦で初出場したときはうれしそうな表情ではなかったが、やればできるところを今日は見せられたのでは?)
「本当にいろいろな感情があって、昨日の夜も眠れないくらい、思うところもありました。ジョアン(ジョアン ミレッGKコーチ)にも試合前に『頭は冷静になって』と言われていて、ボールを触っていくうちに慣れてきた感じです」

(磐田戦の後で「スタートラインに立った」と言っていたが、本当は今日なのでは?)
「そうですね。この瞬間を待ってくれていた人たちが何人もいたので、その人たちに本当に感謝しています」

(前半の終わり際にゴールを守るカバーリングがあった。そういうふうにやってきたことでボールを引き寄せたようなところもあるのでは?)
「あれは周さん(西川周作)がニアを消してくれたので、ここに来そうだな、と思っていて、立っていたらきました。危機察知能力は僕の武器でもあるので、ああいうことがないほうがいいですけど、あったときにちゃんと止められるよう、これからももっとやっていきたいと思います」

(自分がこれだけできる、というところをレッズのファン・サポーターにも見せられたのでは?)
「僕のことを知らない人のほうが多いと思うので、そういった意味でも早くプレーで見せたかったです。『僕はこういう選手なんだよ』という自己紹介というか、改めて見てもらえる機会だったので、今後はもっと見てもらえるように取り組んでいきたいと思います」

(セットプレーも見せたいのでは?)
「そうですね。ゴールも狙っていきたいですし、そこは常に狙っています。今日も決めたかったんですけど、タイミングもあるので。でもいいボールは上がってきていました。基本はマリウスとかが競ってくれるので、そのおこぼれでいいんですけど、それでも決めたいです」

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【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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