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堀之内 聖スポーツダイレクターがメディアの取材に対応

28日、前日に発表があったペア マティアス ヘグモ監督の更迭、マチェイ スコルジャ氏の新監督就任、池田伸康コーチの暫定監督就任について、浦和レッズの堀之内 聖スポーツダイレクター(SD)がメディアの取材に応じ、今回の監督人事の経緯や意向などについて語った。

堀之内 聖SD
「みなさん、こんにちは。本日はお集まりいただき、ありがとうございます。昨日、ペア マティアス ヘグモ前監督の更迭と、新監督としてマチェイ スコルジャ氏の就任を発表させていただきました。また、ビザ発給等の手続きのため、当面の間は池田コーチが暫定的に監督として指揮を執ることになっています。

今回の決断については、私の中でも非常に悩みに悩んで出した決断となります。今回の決断に際して私が立ち返ったものとして、やはり、選手理念というものがあります。その中にある『サッカーを極め、勝利を追求する』、そういった文言と、今季の目標であったリーグ優勝、そして来年に控えていますクラブワールドカップ、そういったことを考えたときに、今ある成長をさらにギアを上げて成長するためにはどうすべきか、という視点で今回の決断をさせていただきました。また、常日頃から、監督の評価については3つの視点を持って評価させてもらっていました。一つ目が成績です。二つ目がスタイルの浸透、そして三つ目がマネジメントです。その三つにおいてまず伝えたいのが、マティアス前監督とは私も日々コミュニケーションを取らせてもらっていましたが、監督としても人間としても非常に素晴らしい方でした。ですので、ここまでの向かってきた方向が全く違っていた、ということではなくて、重複になりますが、さらにチームを成長させるために何をするかという視点で、今回この決断をしました。

今回、こういう場を開かせていただきましたが、できる限り皆様の質問に対して、私の思いを真摯に伝えたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします」

【質疑応答】
(日曜日のトレーニングマッチではマティアス前監督の姿が確認できたが、時系列的に、どのような形で監督に伝え、発表に至ったのか?)
「具体的に監督に伝えた日時はお答えできないのですが、マティアス前監督にお伝えしたのはごく最近のことです」

(下位チームに3週連続で成績を残せない時期もあり、それは夏の移籍ウインドーの時期と重なるが、そのタイミングも決断のきっかけになったのか?)
「先ほどもお伝えした通り、評価基準の一つに成績というものがあります。その点においてはやはり、下位チームに対して勝ち点を積み上げられなかった点は、非常に重く受けとめています。ただ一方で、それが監督だけの責任だとは当然思っていません。私にも責任があるとは思っています」

(ここ数年のフットボール本部による補強の部分はどのように分析し、総括しているのか?)
「この夏に関しては3名の選手が加入してくれています。その3名に関しては今現在、非常に精力的に取り組んでくれていて、今後さらにチームの戦力になってくれると思っています。また、補強という言葉ですが、単純に外から獲ってくることをイメージされるかもしれませんが、私の中での補強は、今いる選手たちをさらに成長させる、それも補強の一つだと思っています。そういった意味では、シーズンが始まったときになかなかトップチーム、レギュラーに絡めなかった選手がここにきてレギュラーを奪って試合に出続けている選手が出て来ている、それも一つの補強ではありますし、特に前半に関しては怪我人が非常に多かったこともあります。そういった選手のコンディション、体調面も含めて100パーセント闘える状態にする、これもまた総合的な意味で補強にあたると思っています」

(どのような形で選手に伝えたか、そして選手の反応や雰囲気については?)
「具体的には、昨日の朝のミーティングで私から選手に伝えさせていただきました。選手の反応については、驚いていた、というのが私の第一印象です。ただ、その後のトレーニングでは、最初は硬さがあったものの、池田暫定監督を中心にみんなで盛り上げて、いつものように精力的なトレーニングができていました」

(後任をスコルジャ氏に決めたいきさつや、スコルジャ氏にやってもらいたいことは?)
「後任をスコルジャ氏にした要因は、やはり昨年の実績が大きく影響していると思います。繰り返しになりますが、監督評価の3つの視点、それぞれをさらに上のレベルへステップアップさせてくれることを期待していますし、その実現のために私自身ももっとハードワークして、サポートしなければいけないと考えています」

(コーチ陣のサポートについては?)
「マティアス前監督と共に、モルテン(カルヴェネス)元コーチ、マリオ(エドゥアルド チャヴェス)元コーチ(兼分析担当)もチームを離れますので、新たなコーチの加入についても、今検討しているところです」

(スコルジャ氏は1年もたたない間に帰ってくることになった。いつ頃から交渉していたのか?)
「具体的には申し上げられませんが、数週間前です」

(家族の事情で辞められたと思うが、それについての問題解決は?)
「プライベートなことですので、本人の了解を得ずに私が答えるのははばかられますが、彼との会話の中で、そこはクリアになったということで、今回オファーをし、こういった形で再び浦和レッズに来てくれるという決断をしてくれました」

(現在のチーム状況についても話したと思うが?)
「ここまでの試合を非常によく見てくれています。もちろん、昨年と比べて改善されている部分、また『自分だったらこうしたい』という部分や考えは聞いているので、彼が実際にここに来てから、ということもありますが、今いるコーチたちとコミュニケーションを取りながら、まずは次のFC町田ゼルビア戦に向けてしっかり準備をしていきたい、と言っていました」

(マティアス前監督の今までの会見で気になっていたキーワードとして、『普段の自分だったら守備のプラットフォームでしっかりしたものをつくってからやるけど、今年はクラブから、昨年足りなかった攻撃のところに手を付けてほしい、というオーダーがあった』というニュアンスの言葉があった。実際、それがどこまでの形でクラブから伝えられていたのかと、それが成績に影響したのであれば、それは監督の責任にするのも難しいところだと思うが?)
「昨年はリーグ最少失点、強固な守備を築いていました。そのベースがあることはマティアス前監督ももちろん知ってくれていましたので、この守備をベースに、今シーズンに関しては昨年なかなか点が取れなかった事実もあるので、そこを重点的に改善してほしい、というオーダーはもちろん出していました。おっしゃっていただいたように、そこに関してはクラブとマティアス前監督の合意があった上で進めていた内容ではあります」

(今年はシステムを変えて、昨年までの積み上げがそこにどこまで流用できるのか、というのはシーズン序盤で見られたと思うが、そこは計算外だったか?)
「計算外という言葉が正しいかは分かりませんが、得点という部分においては数字上も積み上げができていたと思います。一方で、昨年積み上げた守備の部分で少し難しいところもでてきていました。サッカーにおいて攻守のバランスは表裏一体ではありますが、そのバランスの部分で、表現できている試合もありましたが、安定してそのバランスを発揮できないところもあったと思っています」

(先ほど『補強は今いる選手の成長もある』という言葉があったが、今出場している選手は、いい選手がクラブから出て行ったから試合に出られている、という側面もあると思う。たとえば伊藤敦樹選手やアレクサンダー ショルツ選手が抜けたから出られているのか、彼らがいてもいい争いができるまで成長したと思っているのか、その評価については?)
「もちろん、両面があると思っています。その意味ではご指摘の通り、選手が抜けたところに対する我々の移籍での補強、という部分には、まだまだ課題があることも認識しています。ただ一方で、具体的にショルツの話で言うと、今シーズンは怪我もありましたし、その際に佐藤瑶大が出て高いパフォーマンスを発揮して勝利に貢献した、そして今は井上黎生人がそのポジションで頑張ってくれている、そういった彼らの成長を私自身が期待していた部分も大きくあります」

(ビザ手続きがまだ完了していないということだが、スコルジャ氏はいつ頃から指揮を執れるようになるか、めどは立っているのか?)
「我々がコントロールできるところではありません。我々としても一刻も早くとは思いつつ、正確な日時等は、我々もまだ聞けていないと言いますか、具体的な回答は得られないものだと思っています」
(広報補足:通常は2、3週間で完了するものだが、そのときの混み具合によって前後するため、具体的な日程は確定していません)

(スコルジャ氏へのオーダーとして、どういうことをしてほしいのか、クラブワールドカップに向けて、どういうチームをつくってほしいのか?)
「今シーズンの中断明け、特に鹿島アントラーズ戦や、前半で終わってしまいましたが川崎フロンターレ戦の2試合に関しては、中断期間中に守備をもう一度強化し直しましょう、ということを話していまして、その成果の一部が、その2試合で見えてきた部分もありました。チームは一歩一歩、ステップアップはしていたと思います。ただ、繰り返しになりますが、さらにギアを上げてステップアップするという意味では、もう一度守備のところからの積み上げと、昨年本人も課題として残していた攻撃の部分の再構築、その2点を一緒にやっていければと思っています」

(なぜ、スコルジャ氏なのか?目指すサッカーをする上で、もうスコルジャ氏しかいないから託すのか、いろいろな監督に当たった結果がスコルジャ氏だったのか?)
「監督の候補という意味では、選手のスカウティングと同じで、常に我々フットボール本部内でウインドーに限らず、年間を通してリストアップしています。今回も、スコルジャ氏一択だったというわけではありません。ただ、やはり大きかったのは昨年の成功体験と言いますか、我々も昨年1年間を彼と共に過ごした中での、彼に対する信頼があったというのが(オファーの理由として)一番大きかったと思います」

(夏の選手獲得、流出を含めての総括や課題は?)
「この夏に新たに3名の選手が加入してくれました。彼らに対しては非常に期待しています。ただ一方で、チームを離れた選手も少なくありません。我々浦和レッズだけではありませんが、今の日本サッカー界のトレンドとして、海外から非常に選手を獲られやすい環境になっています。そういったものに対して、私を中心としてフットボール本部の準備が万全だったかというと、そこはまだまだ改善の余地があると思います。もちろん選手を獲得するということもありますが、選手に浦和レッズでプレーし続けてもらうという部分も、今後のウインドーに関して検討していかなければいけないと実感しています」

(選手の流出以外にも、スポーツダイレクターや監督が変わるというところで、クラブ全体としても変わった部分が大きいと思う。その部分をどう受け止めているか?)
「フットボール本部全体として、人が変わることで継続性を失われることが一番よくないと思っています。私自身は、このフットボール本部に来て8年目になります。そういった意味では、この8年間、いろいろな場面を見てきました。その中で、人が変わってもクラブとしての理念や方向性は変わらず続けていくことが一番大事ではないかと思っています」

(優勝を目指してスタートしたシーズンだが、現状13位となっている。今シーズンの目標は?)
「今ここで『優勝を目指します』と言っても、現実的にはかなりハードルが高いことなのは承知しています。ただやはり『サッカーを極め、勝利を追求する』『1試合1試合、目の前の試合に勝利する』、そういった姿勢は絶対に持ち続けなければいけないと思います。1勝1勝、1戦1戦の積み重ねが、最終的にどこの順位までいけるか、そこはこれからのチャレンジになると思いますし、当然一つでも上の順位にいけるようにやっていきたいと思います」

(AFCチャンピオンズリーグ出場など、具体的な目標は設けずに向かっていくのか?)
「もちろんクラブとして、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場権の獲得は大きな目標の一つなので、もちろんそこもターゲットに入れています」

(この夏はショルツ選手や岩尾 憲選手など、キャプテンクラスの選手が立て続けに移籍した。選手は個人事業主で、もっと輝けるところに行きたい気持ちもあるだろうが、クラブの求心力も薄れているのではないか?)
「チームを離れた選手もそうですし、選手一人ひとりとは、日々コミュニケーションを取るようにしています。その中で、一人の選手としてどこを目指すのか、なんのためにサッカーをするのか、どういう人生を生きたいのか、そういったところの話までしています。そうした中で、多くの選手は浦和レッズに対する愛がある。ただ一方で、家族も含めた自分の人生を考えたときに、今回こういう決断をさせてもらいました、ということでした。私自身は、浦和レッズの(選手からの)求心力が落ちたとは感じていません。ですが、そう感じられている方が少なからずいるのであれば、それは重く受けとめなければいけないですし、一番は私の仕事だと思っています」

(監督交代について、7月末の中断期間では動きがなく、鹿島戦、川崎戦と上向いた印象があった時期での交代となったのは衝撃的だったと思う。この時期になった理由は?)
「1試合の評価でこの決断をしたわけではありません。ここまでの全ての過程を総合的に評価して決断に至っています。確かに鹿島戦、川崎戦と、チームとしてはステップアップしているという実感を持っていましたが、さらに成長速度を上げるという視点において、監督交代を決断させていただきました」

(スコルジャ氏の復帰も考えていたと思うが、来季からではなくこのタイミングになったのは、来季への準備も踏まえての契約というイメージなのか?)
「契約内容については守秘義務もありますので、詳細をお答えすることはできませんが、このタイミングにした経緯としては、それが新たにスコルジャ氏を迎え入れるタイミングとしてベストだと、私が判断したからです」

(今シーズンはキャプテンが何度も変わっているが、現状のキャプテングループの扱いはどうなるか?)
「現状、キャプテンは西川周作がやってくれています。キャプテングループのメンバーが替わるかどうかについては、いま一度新監督とも話したいと思っていますが、基本的には、大きな変更はないと思っています」

(スコルジャ氏が監督になって、堅守だが得点に苦労するところに戻る懸念を持つ人が多いと思うが、そこへの展望は本人と話せているのか?)
「その展望について、具体的に時間を割いて綿密に話してはいませんが、実際に彼がレフ ポズナン時代に志向していたサッカーは、より攻撃的で点も取れ、守備も堅いというサッカーをしていましたので、本来彼が志向しているサッカーはより攻撃的なものだという話は、昨年の時点ですでにしていました」

(前回のスコルジャ氏の就任会見では、ヘグモ前監督と同じ思考の話をしていた。そこから現実的に、守備に特化していったほうがいいのではないかということでマイナーチェンジしていったと理解しているが、その理解でいいのか?)
「昨年に関しては、かなりイレギュラーな年であったと思っています。5月にACLのファイナルがあり、そこを一つのターゲットとしたときに、前年までに積み上げたサッカーを一気に変えると言うより、いいところを生かしつつ5月のファイナルに向かう。そこが一つ、話し合いの中でありました。ですので、彼が本来やりたいサッカーというのは、今フットボール本部が志向しているサッカーと一致していると思っています」

(チームはリカルド ロドリゲス元監督、スコルジャ元監督で積み上げたものがあると思うが、ヘグモ前監督になってご破算にした印象を受けていた。『練習の文化』というキーワードがあり、いい練習ができているのに結果が出ないのはどうなんだ、ということも質問してきた。ヘグモ前監督は『練習の文化』ということについて、リカルド元監督、スコルジャ元監督とまるっきり逆の話をしていたイメージがあるが?)
「トレーニングカルチャーの部分については、私も彼と毎日のように話していました。彼が求めるトレーニングカルチャーは、日々100パーセント、練習の中から自分の持てるものを出して、そこで競争に勝ち残ったものが試合に出る、というもので、その文化を浦和レッズにもより強く根付かせたい、という話をしてきました。それについては私自身も合意していますし、クラブとしてもその方向でやっていこう、という話はずっとしてきました。ただ、トレーニングをする中でなかなか結果が安定しない、ジュビロ磐田戦など我々の志向しているサッカーを非常に体現できた試合もあったのですが、一方で不安定に失点を重ねてしまう試合もあったので、そういったトレーニングカルチャーの部分についても、決して今のトレーニングカルチャー、日々の練習が悪いというわけではありませんが、おっしゃっていただいたように、さらにステップアップしていく必要があるというのは、私自身も感じています」

(池田伸康コーチの暫定監督就任については?)
「今回の件を伝えさせていただいたときに、私からは、非常に難しい状況ではあると思いますが、次のスコルジャ氏に最高の状態でバトンを渡す、非常に難しい役割になりますが、ぜひお願いしたいという話を伝えさせていただきました。そして池田コーチにお願いした理由としましては、私も池田コーチと長く一緒に働いてきた中で、彼のコーチとしての能力はもちろんですが、選手一人ひとりに対するきめ細かいマネジメントを見ていましたので、今このチームを暫定的に指揮する人物として最適だという認識で、オファーさせていただきました」

(期限付き移籍している選手、たとえば髙橋利樹選手や早川隼平選手はスコルジャ監督時代に試合に出ていた選手だが、彼らについてフットボール本部はどのように考えているか?)
「彼らのパフォーマンスや動向については、常に我々フットボール本部内で追っていますし、試合も直接見にいって、チェックしています。ただ、この期間で彼らの復帰があるかどうかは、現段階では何も決まっていることはありません」

(監督交代が4年半で4度目となるが、原因として感じる部分は?)
「チームがさらに成長することを考えたときに、監督を交代しないことを目的化したくはありませんでした。なので、さらにチームが良くなる可能性があるのであれば、そこは一つの手段として、新たな監督にお願いするという選択肢もあると、私は思っています」

(シーズン途中で移籍した選手について、レッズでプレーし続けてもらうことを考えなければいけないという話があったが、クラブとして彼らを引き留めるために何ができると考えているのか?)
「現実的な話をしますと、契約条件というものは一つあると思います。海外の魅力的なクラブと比較しても劣らない条件を提示するのも一つだと思います。ただし、やはり選手は自分がさらに成長できる場所を求めていると思いますので、浦和レッズ自体がそういった場所になるために、リーグ優勝やACL、来年控えているクラブワールドカップといった、より高みを目指せる、チャレンジできるチームにしていくことが一番だと思っています」

(選手を育てて不測の事態に備えるのも手だと思うが、時間や環境の問題もあるが?)
「選手の育成に関しては、浦和レッズには非常に優秀なアカデミーもありますし、アカデミーからより多くトップチームに輩出することも一つです。また、近年ですと海外との提携クラブとしてフェイエノールト・ロッテルダム、アイントラハト・フランクフルト、ムアントン・ユナイテッドFC、この3つがありますが、そういったクラブとの連携、特に選手交流の部分での連携をより深めることも一つですし、場合によってはそういったクラブを更に増やしていくという施策も効果的なのではないかということは、私の頭の中にあります」

(スコルジャ氏が戻ってくるにあたって、彼がかつて中心選手として起用し、チームをつくってきた選手がかなり抜けているが、そのことに関する話はあったか?)
「選手が変わっていることに対して、コメントは特にありません。むしろ今いる選手がどういう選手なのか、どういう特長を持った選手なのか、という情報交換は頻繁に行っています」

(フットボール本部の体制になり、強化責任者もコロコロ変わっていて、監督もそのタイミングで替わっている印象もある。田口 誠代表の声明で「スコルジャ監督は堀之内SDが発掘してきた」という話もあったが、その意味では責任者になった人がやりやすいように監督とセットになっているようにも見える。継続性などについて、内部ではどのようにやっているのか?)
「田口の声明に私の名前が出てきたことはもちろん知っていますが、私一人で彼を連れてきた、ということはありません。フットボール本部内の役割の一つとして、私も彼を連れてくるというプロジェクトには当然関わっていましたが、私一人ではなくフットボール本部のメンバー全員で、いろいろな役割の中で彼を連れてきたというのが事実です。さらに言うと、マティアス前監督についても同じ過程を経ています。一個人の趣向で監督を連れてくるということは、まずありません。フットボール本部内で主観、客観、データ、いろいろなものを精査した結果、数ある候補の中から決定するというプロセスがあります。繰り返しになりますが、誰か一人の意見で監督が決まるということはありません」

(今はテクニカルダイレクターがいない形で、いなくて成り立つのであれば、その役職は必要ないとも言える。テクニカルダイレクターはいたほうがいいのか、一人のほうがやりやすいのか?)
「まず、SD・TD(テクニカルダイレクター)という職の定義づけの話からすることになると思います。それを言い出すと難しい部分があると思います。私自身は、役職というよりも必要な人材がいるのであれば、強化の強化という意味で、補強、新たなメンバーの加入はもちろん検討しています。ですので、TD職がいるのかいらないのかという質問に関しては、TD職でなくても必要な人材がいるのであれば、積極的に補強したいと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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