明治安田J1リーグ 第33節 セレッソ大阪戦【MATCH PARTNER J:COM】 試合後のコメント

「セレッソ大阪は非常にまとまった、いい守備をするチームでしたので、難しいゲームが待っているのは試合前から分かっていました。5-4-1のブロックを破る練習を、今週はずっとしてきました。

前半は相手の強いハイプレスもあり、背後のスペースを突くことができませんでした。そして本日もCKから失点してしまい、プレッシャーのかかる状況になってしまいました。ここ3試合は似たようなシナリオになってしまっています。そして本日も、前半のうちに流れを変えることができませんでした。

後半は選手の交代を行わず、配置だけを変えました。それによって、ビルドアップが良くなったと思います。勇敢なプレーが増え、間のスペース、サイドのスペースを突くことができていたと思います。そしていくつかのいいチャンスもつくりましたが、それが得点につながりませんでした。C大阪の守備が非常にまとまっていることは認めざるを得ません。

ガンバ大阪戦、柏レイソル戦も分析しましたが、このチームに対してチャンスをつくることは難しいであろうと思っていました。このような試合では、決定率が非常に需要になってきます。数少ないチャンスでゴールを決めなければいけません。

3試合連続で無得点、3試合連続で失点をし続けていますので、我々にとってタフな状況となりました。試合が終わってからロッカールームで選手たちに『非常に重大な事態である。今後は本当にベストを尽くしながら準備をしていかなければいけない』という話をしました。

希望の持てない試合だったわけではなかったと思います。いい時間帯もありましたが、90分間が経ったときの結果が足りませんでした」

[質疑応答]
(ハーフタイムに、選手たちには何を求めたのか？)
「相手ボランチの背後、相手ディフェンスラインの背後のスペースを、より良い形で使わなければいけないという話をしました。

前半はショートでしかつないでいませんでしたので、相手にとってはプレスをかけやすい状況だったと思います。そして現時点では、コンビネーションで相手のハイプレスを剥がしながらプレーするところまではいっていません。そうであった場合は、ハイプレスをかいくぐるために、別の方法も実行しなければいけません。ですのでウイングのポジションの取り方も少し変えました。前半はサイドに張っていましたが、後半はより内側のハーフスペースを使うように指示しました。それで良くなったと思います」

(この試合を含めた就任からの4試合で、今のチームをどのように捉え、この後の中断期間でどういう優先順位でチームを立て直していきたいか？)
「まず、どの試合でも『安定しなかった』ということが言えると思います。チームとして、ピッチ上から消えているような時間帯があったりします。そしてその数分後にはいいプレーが見られるというような、試合の中で波がある、安定しない状況がありました。

印象ではあまり語りたくありませんので、本日の試合に関してはあまり戦術的な話はしませんが、チームのベストなセットアップ、ベストな形を見つけていきたいと思っています。4試合プレーしたところでデータも蓄積してきていますので、スタッフ全員でしっかりと分析しながら、今後の2週間で準備していきたいと思います」

(サミュエル グスタフソン選手がベンチ外だった理由は？)
「先週から膝に少し問題を抱えていて、2日前にメディカルからストップがかかり、この試合に起用することはできませんでした」

(この後の2週間で、具体的にどんなところを改善していきたいか？)
「守備も攻撃も、同じように重点的にやらないといけないと思います。ここ3試合で4失点しています。しかしその失点を分析すると、守備のシステムが崩壊しての失点はなかったと思います。個人のミスなどが原因でした。

今までやってきたことを続ける、さらにそこを改善していくというふうに、守備の準備を進めていきたいと思います。

ビルドアップが一つの大きなタスクになると思います。そして選手たちも、いろいろな特長の選手たちがいますので、どの選手が今起用できるのか、というところも一つのポイントになってきます。たとえば、ブライアン(リンセン)とチアゴ(サンタナ)を比較しても、全く違うタイプのストライカーです。そのような側面もしっかりと考慮しながら、チームの準備を進めていきたいと思います。我々が思っているほど、時間はありません」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】