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西川周作 J1リーグ クリーンシート200試合達成! ~クリーンシートの向こうにあるもの~
2025シーズンの明治安田J1リーグ開幕をアウェイで迎えた浦和レッズは、あと一歩で先制するところまで前年王者ヴィッセル神戸を追い詰めたが、ゴール時の予期せぬハンドなど不運もあって無得点に終わった。
一方守備では、試合終盤、大迫勇也にエリア内まで攻め込まれるピンチを迎えたが、相手のエースのシュートは西川周作が見事にセーブした。
スコアレスドロー。開幕戦で勝ち点を得たのは、2021年(FC東京戦1-1)以来4年ぶりだった。そして、この神戸戦は西川にとってJ1リーグ通算199試合目の無失点試合だった。
2014年にサンフレッチェ広島からレッズに加入した西川は、新天地での初戦となるリーグ開幕戦を白星で飾った。アウェイでガンバ大阪を相手に、槙野智章が43分にCKから挙げた1点を守り切り、クリーンシートでレッズでの戦いの幕を開けたのだった。
それから昨季までの11シーズンで、西川がゴールを守ったJ1リーグ371試合のうち118試合でレッズは相手にゴールを割らせなかった。2005年のプロ入りから通算198試合だ。
試合をクリーンシートで終えるには、GKだけでも守備陣だけでもないチーム全体の守備意識が不可欠だ。だがゴールを守る最後の砦である西川は「自分がやられなければチームは負けない」という自負と責任感を持っている。どんなに良い試合をしていても点が取れず、相手のワンチャンスで失点してしまっては、チーム全員の努力が水の泡になってしまう。冒頭の神戸戦はまさにそういう試合だった。
西川のクリーンシート記録とレッズの成績は不可分の関係にあった。
レッズに加入した2014年は16試合を無失点に抑え、前年広島で達成した年間最多無失点試合の15をいきなり更新。その年レッズはリーグ終盤まで優勝戦線の先頭にあった。
また年間勝ち点1位になった2016年(2ステージ制)は15試合のクリーンシートだった。マチェイ スコルジャ監督が初就任した2023年も15試合無失点、同時に年間27失点でリーグ一の堅守を誇り、2017年以降最高位の4位に成績を上げた。
199試合目のクリーンシートの後、3試合で5失点。チームは開幕から4試合未勝利で苦しい時期を過ごした。人一倍悔しい思いをしていたのは西川だろう。
岡山戦の前、西川はこう言っている。
「いま4試合で5失点しています。次を無失点に抑えれば、まず1試合平均1失点に戻ります。必ず無失点で勝ちたい」
ファジアーノ岡山戦で、通算200試合目のクリーンシートを達成した西川は、前人未到の記録を喜びながら、今季の目標であるJ1リーグ優勝へ決意をさらに固くしているはずだ。
自身の年間最多無失点記録である16を更新すること。試合数が多くなっているから、18から19試合までは伸ばしたいところだが、それが直接的にチームをJ1リーグ優勝に近づける。
二兎を追うのではない。クリーンシートを積み重ねた向こうにJ1リーグ優勝がある。
一方守備では、試合終盤、大迫勇也にエリア内まで攻め込まれるピンチを迎えたが、相手のエースのシュートは西川周作が見事にセーブした。
スコアレスドロー。開幕戦で勝ち点を得たのは、2021年(FC東京戦1-1)以来4年ぶりだった。そして、この神戸戦は西川にとってJ1リーグ通算199試合目の無失点試合だった。
2014年にサンフレッチェ広島からレッズに加入した西川は、新天地での初戦となるリーグ開幕戦を白星で飾った。アウェイでガンバ大阪を相手に、槙野智章が43分にCKから挙げた1点を守り切り、クリーンシートでレッズでの戦いの幕を開けたのだった。
それから昨季までの11シーズンで、西川がゴールを守ったJ1リーグ371試合のうち118試合でレッズは相手にゴールを割らせなかった。2005年のプロ入りから通算198試合だ。
試合をクリーンシートで終えるには、GKだけでも守備陣だけでもないチーム全体の守備意識が不可欠だ。だがゴールを守る最後の砦である西川は「自分がやられなければチームは負けない」という自負と責任感を持っている。どんなに良い試合をしていても点が取れず、相手のワンチャンスで失点してしまっては、チーム全員の努力が水の泡になってしまう。冒頭の神戸戦はまさにそういう試合だった。
西川のクリーンシート記録とレッズの成績は不可分の関係にあった。
レッズに加入した2014年は16試合を無失点に抑え、前年広島で達成した年間最多無失点試合の15をいきなり更新。その年レッズはリーグ終盤まで優勝戦線の先頭にあった。
また年間勝ち点1位になった2016年(2ステージ制)は15試合のクリーンシートだった。マチェイ スコルジャ監督が初就任した2023年も15試合無失点、同時に年間27失点でリーグ一の堅守を誇り、2017年以降最高位の4位に成績を上げた。
199試合目のクリーンシートの後、3試合で5失点。チームは開幕から4試合未勝利で苦しい時期を過ごした。人一倍悔しい思いをしていたのは西川だろう。
岡山戦の前、西川はこう言っている。
「いま4試合で5失点しています。次を無失点に抑えれば、まず1試合平均1失点に戻ります。必ず無失点で勝ちたい」
ファジアーノ岡山戦で、通算200試合目のクリーンシートを達成した西川は、前人未到の記録を喜びながら、今季の目標であるJ1リーグ優勝へ決意をさらに固くしているはずだ。
自身の年間最多無失点記録である16を更新すること。試合数が多くなっているから、18から19試合までは伸ばしたいところだが、それが直接的にチームをJ1リーグ優勝に近づける。
二兎を追うのではない。クリーンシートを積み重ねた向こうにJ1リーグ優勝がある。
出場記録
シーズン | 所属クラブ | J1リーグ 出場 / 無失点 | リーグカップ 出場 / 無失点 | 天皇杯 出場 / 無失点 | ACL 出場 / 無失点 | FCWC 出場 / 無失点 | その他公式戦 出場 / 無失点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2004 | 大分(2種登録) | 0 / 0 | 0 / 0 | 0 / 0 | - | - | - |
2005 | 大分 | 21 / 6 | 1 / 1 | 2 / 0 | - | - | - |
2006 | 大分 | 30 / 8 | 5 / 0 | 1 / 0 | - | - | - |
2007 | 大分 | 11 / 2 | 2 / 1 | 2 / 0 | - | - | - |
2008 | 大分 | 22 / 10 | 5 / 2 | 0 / 0 | - | - | - |
2009 | 大分 | 34 / 8 | 3 / 1 | 1 / 0 | - | - | 3 / 0 |
2010 | 広島 | 34 / 11 | 4 / 0 | 1 / 1 | 5 / 1 | - | - |
2011 | 広島 | 34 / 11 | 1 / 0 | 0 / 0 | - | - | - |
2012 | 広島 | 34 / 10 | 4 / 0 | 0 / 0 | - | 3 / 1 | - |
2013 | 広島 | 33 / 15 | 1 / 1 | 3 / 1 | 5 / 1 | - | 1 / 1 |
2014 | 浦和 | 34 / 16 | 2 / 0 | 2 / 0 | - | - | - |
2015 | 浦和 | 34 / 9 | 0 / 0 | 3 / 2 | 5 / 0 | - | 2 / 0 |
2016 | 浦和 | 34 / 15 | 1 / 0 | 0 / 0 | 8 / 4 | - | 2 / 1 |
2017 | 浦和 | 34 / 4 | 2 / 1 | 0 / 0 | 13 / 5 | 2 / 0 | 1 / 0 |
2018 | 浦和 | 34 / 9 | 5 / 1 | 6 / 5 | - | - | - |
2019 | 浦和 | 33 / 6 | 2 / 0 | 2 / 0 | 13 / 6 | - | 1 / 0 |
2020 | 浦和 | 34 / 9 | 1 / 0 | - | - | - | - |
2021 | 浦和 | 32 / 13 | 3 / 1 | 6 / 5 | - | - | - |
2022 | 浦和 | 32 / 10 | 2 / 0 | 2 / 1 | 5 / 5 | - | 1 / 0 |
2023 | 浦和 | 34 / 15 | 4 / 2 | 1 / 0 | 8 / 2 | 3 / 1 | 1 / 0 |
2024 | 浦和 | 36 / 11 | 0 / 0 | - | - | - | - |
2025 | 浦和 | 5 / 2 | - | - | - | - | - |
浦和での通算記録 | 374 / 119 | 22 / 5 | 22 / 13 | 52 / 22 | 5 / 1 | 8 / 1 | |
通算記録 | 629 / 200 | - | - | - | - | - |
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