第1部 浦和レッズの現況
普及活動 | ファンサービス | 環境整備
普及活動
次に普及活動についてご説明申し上げます。浦和レッズ「レッズ・ハートフルクラブ」と、指導員養成という形で、今年は普及活動を行っていこうと考えています。
「レッズ・ハートフルクラブ」ですが、サッカーの技術や経験を問わず、参加した誰にも楽しかったと思ってもらえる普及活動を目指しています。この活動を「レッズ・ハートフルクラブ」と名づけました。活動展開のイメージは、市民のみなさま、教育機関、行政自治体、企業のみなさんとパートナーシップを組みながら、スポーツを通じて、コミュニケーションの輪を広げていきたいというふうに考えています。
具体的な活動としては、サッカースクール、キャラバン、イベント、講演活動があります。そのスクールの中で今年から、レッズ・キッズ・サッカーということで、幼稚園の年長園児を対象にして4月から年間70日間ぐらいでスタートします。参加費は無料で、浦和地区の46の幼稚園を2年間にわたり各3回ずつ訪問していこうというものです。サッカーにとらわれず、身のこなしなどを教えて最後にはゲーム形式で楽しくサッカーをやりたいと考えています。
次にジュニアサッカースクールですが、小学校の1年生〜6年生が対象で、月・水・木・金の週4日、半年1クールで年2回開催の予定です。会場としては、駒場スタジアムのサブグラウンドと、与野八王子グラウンドを予定しています。年間で約1500人の参加者を予定しておりまして、スクール費はユニホームつきで10,000円の予定です。これには、福田正博氏も参加の予定です。これが、その1こまです。
そのほか、ママさんサッカースクール、1回50人程度のサッカースクールを年に4〜5回、会場は駒場スタジアムのサブグラウンドを予定しています。11月には荒川の東京農大グラウンドでサッカー大会、楽しい懇親会つき、というものも企画しております。
そのほか、シニアのみなさんに楽しんでいただけるサッカースクールについて、現在具体的な方法を検討している最中です。
つぎにキャラバンですが、これも新しい試みで、1グループ10人ぐらいから受付をしています。埼玉県内ですが、1日臨時コーチを派遣します。1グループのキャラバンの要請費は5000円を予定しています。開催は土曜・日曜・祭日で、浦和レッズに葉書・ファックスなどで応募いただき、受け付けさせていただくことになっています。
次に「福田正博サッカースクール」ですが、ご承知のように年間60回の契約を福田正博さんと結んでおりますので、その中でキャラバンでサッカースクールを展開していきたいと考えています。
次に、後援・イベントですが、学校・福祉施設などの公共機関を中心に、選手・スタッフを派遣してまいります。これまでにも行っておりまして、成人式、マラソン大会、文化祭などに年間70〜80回出させていただいています。選手はシーズンオフに限らせていただきますが、このような活動を計画しています。
次に普及活動のうち指導員養成ですが、先ほどお話しましたように、私どもの村松が埼玉県サッカー協会の指導のもとに、埼玉県サッカー協会登録チーム…1600チームあるそうですが…そのチームの選手の方々を対象に、指導員の養成をしています。公認の準指導員養成講習会というものを1999年度からスタートしておりまして、4年間で1024人の方が資格を取得されています。2003年度についても、6コース180人を予定しております。
続いて少年少女指導員の養成講習会ですが、同じく1999年度から4年間で515人の方が資格を取得され、2003年度も4コースで160人の方を予定しています。
次に、クラブ広報の強化ということですが、今回のこのような活動もそうですが、トップチームの情報のみならず、クラブ全体の活動を、これからは積極的に発信していきたいと考えています。ホームページの情報量も、アップする計画で、より多くの情報発信と情報公開が、みなさんとともに歩む、より身近なクラブへとつながるのではないかと考えています。
ファンサービス
4番目として、ファンサービスですが、レッドボルテージでおなじみのグッズですが、オリジナルグッズのラインナップを一新する予定です。ラインA、B、Cと3つに区分けされます。
まず、ラインAは、レッズカラーを全面に使った、主としてスタジアムでの応援グッズです。
ラインBは、若者を中心に支持されているストリート系ファッションのラインナップです。
ラインCは、日常生活に溶け込むさりげないデザインの高機能アイテムのラインナップになっています。
ぜひレッドボルテージに足を運んでいただいてお買い求めいただきたいと思います。
続きまして、スタジアム売店の改革ですが、駒場スタジアム、埼玉スタジアムともに、関係各位のご協力によりまして、熱源…具体的には、火を使うことができるようになりました。ですから、暖かいものとか、もっとグレードの高いものということで新メニューを企画していますので、今シーズン、ぜひ、ご利用いただければと思います。
次に、駒場スタジアムでの、キッズスペースの新設ということで、駒場のバックスタンドの両サイド、12番、15番ゲートの前に、グラウンドのほうにせり出す形で囲いを作ります。あの辺は込みますので、お子さんが立ち見席でなかなか見られないということがあります。それを少しでも緩和できればということで、それぞれのゲート前、15人ぶんずつ、約30人の小学生のみなさんだけにお楽しみいただけるスペースを設けることになりました。これは、4月6日のグランパス戦からになると思います。
次にホームページです。「ファンファンレッズ」というものを開設して、メールによる情報配信をスタートします。
環境整備
次に環境整備についてご説明いたします。浦和レッズでは、浦和与野地区に行政と協力して、芝生のグラウンドを2004年までになんとか11面つくりたいと考えて、いま、進めているところです。2002年のワールドカップ、2004年には埼玉国体が開かれるということもありまして、市・県と協力して、2000年には、芝生のグラウンドが大原のサッカー場に2面と、駒場スタジアム、荒川運動公園に4面しかなかったんですが、徐々に芝生のグラウンド、人工芝も含めて、増やしていきまして、最終的に11面を計画しています。その11面の具体的な内訳ですが、埼玉スタジアム2002のメインスタジアムが1面、それにサブグラウンドが2面できますので、合計3面になります。駒場運動公園がメインスタジアムで1面とサブグラウンドの人工芝1面で2面になります。荒川運動公園はエバーグリーンの洋芝ではないんですが、すでに1面の芝生のグラウンドがあります。それから、大原サッカー競技場、トップチームが練習グラウンドとして使わせていただいていますが、2面、芝生のグラウンドがあります。それから、あとで申し上げますが、旧与野市、さいたま市の中の与野地区ですが、与野八王子グラウンドに人工芝のグラウンドが1面できる予定になっています。そして、東京農業大学グラウンド、レッズもサテライトの練習などで使わせていただいていますが、2001年に1面、2002年に1面、レッズのスタッフが種をまき、雑草を取ったり水をまいたりして、現在、エバーグリーンの芝生のグラウンドが2面完成しています。これで合計11面になります。
この場所ですが、地図を起こしてみました。東部地区に埼玉スタジアム、さいたま市の中では真ん中に位置する大原のサッカー場、与野八王子グラウンド、荒川総合公園、農大グラウンド…農大グラウンドは西部地区になります…駒場を中心に東部・西部と、バランスよく芝生のグラウンドができることによって、レッズだけでなく市民のみなさんが芝生のグラウンドでサッカーがお楽しみいただけることになると思います。
先ほど申しました与野八王子グラウンドですが、2月24日から工事を始めております。これまでは土のグラウンドだったんですが、大人用のグラウンドが1面とジュニア用のグラウンドが1面あります。ここに人工芝を敷き、ナイター照明を設置して、夜間もプレーができるようにしようということで、レッズとしては、ここを主に下部組織、ユース・ジュニアユースの練習場として使わせていただこうと考えております。ただ、このグラウンドはこれまで市民のみなさんが使っていたものですから、レッズのユース・ジュニアユースが使うのは平日の夜だけと限定し、なるべく、市民のみなさんに使っていただく時間がこれまでより減ってしまうことのないようにしたいと思います。このグラウンドはレッズがつくってさいたま市に寄付するという形になります。5月ごろには完成の予定です。
次にクラブハウスの改築についてですが、大原のサッカー場、みなさんもご存知のように管理棟がだいぶ老朽化してきております。県や市の絶大なご協力を得まして、なんとか、クラブハウスが改築できることになりました。ここには、目玉としてサポーターカフェの新設も計画されています。全体の図面ですが、大原をご存知の方にはおわかりいただけると思いますが、赤い部分が今度…いままでは金網の外からしかご覧いただけなかったのですが…この赤い部分にはファン・サポーターの方にもお入りいただいて練習をご覧いただけるようになると。また、ここの部分については、市民のみなさんにも会議室としてお使いいただけるように十分配慮して、いい施設をつくっていきたいと考えています。
クラブハウスの完成予想図ですが、上のほうが練習場の入り口のほうから見た図面、下のほうがピッチ側から見た図面です。ピッチのほうの1階の部分に観客用のスタンドができ、みなさんにはこちらからもご覧いただけるようになります。200人ぐらいの規模のスタンドです。そして、2階にはサポーターズカフェ。こちらで飲み物などを飲みながら練習を見ていただけるようになります。
以上、簡単にご説明してまいりましたが、まとめさせていただきますと、第1にチーム強化いついて、第2に普及活動として、スカウト活動、レッズハートフルクラブと指導員の養成について、第3にクラブ広報の強化について、第4にファンサービスとういうことで、グッズ、売店、キッズスペースなどについてご説明をさせていただきました。そして第5に、環境整備ということで、与野八王子グラウンド下部組織の練習場、あるいは大原のクラブハウスというものが今年間違いなく完成すると考えております。
以上ご覧いただきましたように、浦和レッズは、埼玉の人々の誇りとして愛され、親しまれるクラブを目指して2003シーズンをスタートいたしました。ご静聴ありがとうございました。 |