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ONLINE MAGAZINE/REDS VOICE
2005. 3. 2 Vol.56
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浦和レッズシーズン2005を語る会
第1部続き

犬飼代表:レッズランドの使命は、「スポーツの魅力を伝えること」、「スポーツの日常性を支援すること」、それから「地域にスポーツ文化を浸透させる」、この3つと考えています。
大野氏:はい。それと…我々がレッズを応援する場合でも、毎年毎年合言葉があるんですが、レッズランドに関しても、コンセプトがあるようですね。
犬飼代表:そうですね。コンセプトとしては、「ドリーム・チャレンジ」、「クォリティー・オブ・ライフ」、それから「フレンドシップ」。これがレッズランドのコンセプトです。
大野氏:スケールがでかくてつかまえきれないんですが、実際には、どういった形で施設を運営していくんでしょうか。
犬飼代表:パワーポイントで地図を描いたり、どの順番でというスケジュールも全部用意して、それで説明させていただこうと思っていたんで、非常にしゃべりにくいんですが…。
去年、少しお話しさせていただいたことが、非常に順調にスケジュールが進んでいまして、3月1日から、レッズがあそこを使えるということが、地権者のみなさんと農大とうちで話が決まりました。3月1日からいろいろな工事に入るんですが、去年も言ったように、まずフェンスをつくります。真っ赤なフェンスにしようと思ったら、ネットの部分ははげやすいので、メッシュのところは白のほうがいいのではないかとか、まあ、いろいろやっています。そういったフェンスをつくること、それから、先ほどお話ししましたように、Lリーグで戦う女子チームができましたので、彼女たちの練習の環境を整えるということで、いまある天然芝のサッカー場1面に大至急、照明塔をつくろうと。夜間練習ができるように。そして、選手たちが着替えて、練習をして、終わったらシャワーを浴びて着替えて帰れるという環境をできるだけ早くつくってあげようと。それを最優先にしています。
 また、あそこに行って気がつくのは、サイクリングを楽しんでいる人がものすごくたくさんいることですね。
大野氏:そうですね。さいたま周辺の方々だけではなくて、東京からも車に自転車を積んでやって来て、あそこを走るらしいですね。
犬飼代表:レッズランドとして、サイクリングができる自転車を、とりあえず用意して、メンバーになっていただいた方にそこで乗っていただいて、汗をかいたらシャワーを浴びて帰っていただくと。とりあえず第一次として50台、真っ赤な自転車を出します。(笑)
そして、ビジターの人も来ますので、ビジター用に白い自転車も用意します。(笑・拍手) うちの営業が「メンバー用の赤いのは変速6段」、「ビジター用は3段か4段でいいでしょう」というようなことで…いま計画してやっています。これは4月ぐらいには。
大野氏:去年はサイクリングまでは話がいっていなかったと思いますが…。あそこは、使いようによっては、とんでもないスケールが考えられますね。
PHOTO犬飼代表:そうですね。熊谷のほうまで行けますよ。いわゆる…そのサイクリングコースにレッズランドが囲まれているんですよ。出てすぐサイクリングが楽しめて帰ってこられるということです。それもすぐにスタートしようと。あと、テニスコートも使えます。
大野氏:テニスコートでしょ。それから、あと、ラグビーとか、野球場もつくるということですが…単にそこでやるというだけでなく、…教える人というか、一緒にやる人というか、そういうアイデアも固まってきていると聞いたんですが。
犬飼代表:まず、野球場が3面あるんです、いま。それを壊してサッカー場にしたりするんですが…。当面、その工事が始まるまでは3面使えるんです。やはり、いいコーチが必要だということで、近くに住んでいる元ヤクルトの池山さんに頼んだら、快く…。子どもたちの野球学校の先生を時々やってもらうことになりました。
大野氏:おお。人柄もいいですしね。子どもたちにとても人気のある選手ですから。
犬飼代表:レッズランドにとても興味をもってくれて、プロ野球の解説のないかぎり、できるだけ教えてくれると。
 それから、ラグビー場。ラグビーも大原の奥のほうでやっているんですけど、それはもと全日本の監督をやっていた平尾さんに頼むことにしました。ぜひやらせてくれということで。彼もラグビーを教えに来てくれることになっています。
 サッカーはうち、いっぱいいますから。(笑)
大野氏:そりゃそうですよ。
犬飼代表:いま、テニスも、すばらしい元選手にお願いしていまして、もうすぐ決まると思います。
大野氏:世界ランクに入っていたりした人ですか。
犬飼代表:そうですね。そういう選手に来て教えてもらえるかなと。
大野氏:相撲はどうですか。
犬飼代表:相撲は…工事としては最後の工事になりますが…土俵ができたら、ぜひやりたいと思いますけど…相撲については大野さんにお願いしたほうがいいかなと。
大野氏:北の湖にお願いしたいと思ってます。(拍手)
ということは、そういうところを含めて、早速4月から始まるということですね。
犬飼代表:そうですね。4月から、サッカーと、サイクリング、テニス、野球、これはできます。フットサルは、ちょっと工事があるので、夏ぐらいになるかと思います。みんな、照明塔をつけなければなりませんからね。そういうことで、とりあえず、先行というか、4月末、5月連休前に仮オープンをして、みなさんにそこでスポーツを楽しんでもらうつもりです。
大野氏:2007年の7月ぐらいまでには、それぞれ確実に…。駐車場の台数も、半端じゃない台数になってきますね。ともかく、3年間ぐらいかけてつくり上げるということですね。
犬飼代表:そうですね。去年お話ししたサッカー場がいちばんメインの部分ですけれど、天然芝2面、人工芝2面。フットサルは8面。
大野氏:ブラインドサッカーのフットサル場もつくるということですね。
犬飼代表:2面、ブラインドサッカーもできるような仕様にしようと思います。
大野氏:これ…3年で…お金は大丈夫なんですか。
犬飼代表:お金は…埼玉スタジアムが満員になれば、ぜんぜん大丈夫です。(笑)
大野氏:くれぐれもライブドアには頼まないでいただきたいと思いますが。(爆笑)
 さて、レッズランドについてはここまでで、次に進めさせていただきます。
 今シーズンの開幕が近いですが、新たに始まることや変わる点について。まずは引越しですか。これも新聞に出ました。
犬飼代表:はい。きょう出ていたんですよね。3月1日から事務所が埼玉スタジアムの中に移ります。レッズの本社はそちらに移るということです。埼玉スタジアムと大原のクラブハウス、大原には現場のメンバーがいます。それと、レッドボルテージはそのままで、いまのレッドボルテージでグッズの販売はさせてもらいます。
大野氏:少しスペースを広げる工事を、いま、しているようですね。
犬飼代表:そうですね。だいぶ広くなります。
大野氏:本体は向こうに行きますが、レッドボルテージは残って、一部営業の方も残るということですね。強化・育成は大原サッカー場を中心にと。埼玉スタジアムに移動する意味はいろいろあると思いますが、いちばん大きいものは何ですか。
犬飼代表:やはり、これからメインで使っていくスタジアムでいろいろな仕事をしていくということが基本です。非常にやりやすいですし、倉庫だとか、いろいろなものもあそこに全部持てますしね。いまは何もできないので…食べるものだとか、グッズだとか、埼玉スタジアムは評判が良くない。向こうへ行ったら、そういうことがないようにできますし、練習への対応だとか、芝の状況の管理だとかにも参画できて非常にやりやすくなります。
大野氏:あとはアクセスですね。試合が終わって、バスを待つ長蛇の列を見ると…私は駐車券をもらってそのそばを通って帰ってくるんで、ほんとうに申し訳ない気がするんですが…。そのあたりをもう少し…みんながバスに殺到しないような…そんなアイデアは出てこないんでしょうか。
PHOTO犬飼代表:これもいま検討していまして、3月5日の鹿島戦から、試合が終わったら、埼玉スタジアムの中で「アフターパブ」みたいなものをオープンして、ビールだとか浦和の涙だとか…カクテルをつくるとか…つまみになるものとか。その日のゲームをそのままテレビで見られるとか…そういった工夫をして、かなり大掛かりにやらせてもらって、試合が終わったあと1時間か1時間半、そこで楽しんでいただきたいと思っています。
大野氏:しばらくそこで時間を使いながら、バスの時間とうまく合わせると。で、どうですか。勝ったら代表が行って、「どうだ、きょうの試合は」と言ってサポーターと飲むとか。
犬飼代表:勝ったら、ギドだとか…現場の人に行ってもらってね。負けたら私が行ってね………。(笑・拍手)
大野氏:じゃ、あまり負けないですむかもしれませんね。
そうそう、いま、アウェーの席をアクリル板で囲むという話が出ていますね。本当にやるんですか。 犬飼代表:やります。問題は、急にいっぱいアクリル板の注文をしたものですから、メーカーの生産が追いつかなくて(笑)、3月5日には間に合わないので、その次の埼玉スタジアムのゲームからになります。
大野氏:間に合わせて、鹿島のサポーターを入れたかったですね。うるさいから。(笑・拍手)残念ですね。
犬飼代表:いちばん(いいこと)は、声がピッチのほうに行かないんですよ。それから、大旗を振れないんですよ。(爆笑・拍手)アウェーはもう、そういう中に囲んでしまえと。これを、マリノスの代表との対談で言ったので、マリノスのサポーターの人が20人ぐらい代表のところに行って、「レッズはほんとうにやるんですか」と。代表が「あれは絶対にやるよ」と答えたら、「どうやったら声を届かせられるか研究しなきゃ」と言っていたそうですよ。
大野氏:向こうはやりませんかね。報復で。
犬飼代表:いや、やるくらいの根性がほしいですよね。(爆笑・拍手)
大野氏:でも、向こうがやるなら、横浜国際を9割ぐらい自分のところで埋めなければなりませんからね。じゃないと、そこにレッズ・サポーターをたくさん入れたからって、ほかのところにもいたら、きりがないですものね。
犬飼代表:そうです。
大野氏:じゃ、満員にするところだけですね。できるのは。
犬飼代表:そうです。
大野氏:レッズしかないですね。
犬飼代表:当面は。
大野氏:あとはですね…タクシー乗り場を設置してくれとか、バス路線ですね…新都心からバスとかですね…いろいろ要望が来ているんですよ。
犬飼代表:ほんとにそうですね。いろいろと打ち合わせをしてるところです。新都心からバスを出すことは、いま、かなり話が進んでいます。それから、タクシーについては、試合が終わった後、タクシーに一般の方が乗れるようにということで、埼スタのすぐ近くにトナミ運輸がありますが、そこを借りて、一般の人がそこからタクシーに乗れるようにしようと。これもほとんど大丈夫です。
大野氏:4人で乗ると、割り勘でひとり800円ぐらいで浦和市内に帰れるそうですから、利用する方が増えるといいですよね。
犬飼代表:そうですね。ちょっと一杯飲んで、時差で帰っていただければすっと行けますし…タクシーはトナミのところで乗れるように…ほとんどまとまると思います。
大野氏:あとは、先々の話で…これは浦和レッズがやることではないんですが…地元の県やさいたま市がやってもらいたいんですが…例えば、新都心から見沼田んぼを抜けて埼玉スタジアムまで、路面電車ですね。私は放送でも言っているんですが、そういうことも実際にでてくるといいんですがね。
犬飼代表:そうですね。動きとしては、急に、京都議定書の問題やら地球温暖化の問題やらで、国土交通省から、大宮駅から新都心を通って埼玉スタジアムまでの路面電車を検討しなさいということが出たんですよ。
大野氏:ははーっという感じですか。
犬飼代表:というか…お金の問題でしょうね。でも積極的に検討するプロジェクトをつくるというので、浦和レッズも参画しようと思っています。
大野氏:それはすばらしいことだと思います。
 時間が少しオーバーしそうなんですが…最後に、今年新しく変わるのが、このあいだ臨時増刊号が出ましたマッチデープログラム。値段も少し安くなったり、いろいろ変わるようですね。
犬飼代表:はい。マッチデーについてはいろいろなご意見がたくさんあったんですが、あれはクラブが発行するクラブの情報誌ということですので、その原点に戻ろうということです。レッズはほんとうに情報の開示がへたくそで、みなさんといい情報が共有できていないということがあります。埼玉スタジアムで2万人の人に買っていただけることをターゲットとして、クラブからの情報をできるだけ流すということで、中味も変えるということです。いままでは編集を埼玉新聞社にお願いしていましたが、こんどは編集も自分のところでやります。利益はいらないので、コストが下がるぶんをみんさんに還元して、200円にしようと。その編集については、いままでずっとご苦労いただいていた埼玉新聞の清尾さんが、新聞社を退社して、ライフワークとしてマッチデーに取り組んでくださるということで(拍手)、いい情報誌ができると思います。
大野氏:さて、きょうは寒い中、たくさんの方がいらっしゃいました。大物外国人の補強の予定などはありませんか。
犬飼代表:ロナウジーニョがいいですね。(爆笑)
大野氏:ということで終わらせていただきます。ありがとうございました。
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