2009. 8.10 Vol.62 |
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●落合 弘キャプテン ハートフルクラブの説明の中で補足することがありましたので、少しだけ伝えさせてください。 これはサッカースクールの様子です。受付はボランティアの方です。右下にあるのが、シニアの方々です。我々のハートフルスクールは三世代交流と銘打っています。おじいちゃん、親、子供という形にしています。ですからシニアの方々が各会場でコーチということで低学年の子供に、指導にあたって頂いています。右上は、我々のスクールなんですが、各会場にけん玉やお手玉、バランスボールなどいろいろなものを持って行っています。お母さん方がハートフルスクール生以外に、妹さん、弟さんなど、兄弟を連れていることがあります。そうすると時間がもったいないですから、必ず少し、場所をあけておいて、そこで自由に遊んでくださいと。でも主役はスクール生ですよ、スクール生がメニューの関係で迫ってきたときには、それを自分で感じ取って外に出てください、そういう形をとっています。ですから、スクール生以外もたくさん遊んでいるというのが我々のハートフルスクールです。 我々のハートフルスクールというのは、親御さんに手を出さないでくださいといつも言っています。受付も必ず本人にやらせています。そこでも我々といろんな会話をします。ボールなどの荷物も極力、自分たちで片付けるようにしています。 それとこれはガールズです。特に中学校の女の子は大変です。一人の女の子と私はすごい勢いでケンカをしています。そのくらい、私も入り込んでやっています。こちらの思いも一生懸命、分かってほしいということでケンカをしながら、彼女もちょっとずつ、ちょっとずつ、こっちを向いて来てくれていますが、どうなるかはまだ分かりません。(笑) これはキッズです。こうやって我々はやっています。ここにバナーがあります。ここにパートナー企業さんの名前が入っています。各会場に行って、これを設置するのが私の役目です。ですから私は毎回毎回、ありがとうございますという気持ちを込めて、一番見やすいところを狙って、一生懸命張らせてもらっています。時々、コーチに修正されることもあります。 これは小学校の体育の授業サポートです。体育の授業サポートについて子供たちはこんな言葉をみんな覚えていると思います。サッカーがうまくなりたかったらトイレのサンダルをしっかりしろ、ということです。それをいろいろと分かりやすく私が話していきます。そして今度はコーチ陣が、私がそういう話しをしたことは当然理解をしていますから、実際に実技のところでこういうことをやりますが、必ず、『落合さんからトイレの話は聞いたよね、どういうこと?思いやりだよね、次のことをしっかり考えることだよね』とこれでしっかり身につけようというのが小学校の授業サポートです。それ以外にもいろいろとあります。 これは中学校のサッカー部のサポートです。これは私が大きな声で怒鳴っていることが多いんです。みんなサッカーをやりたくてサッカー部に入ったと思います。でも『え、本当?』ということが多いのです。サッカーがやりたくて来たんだったらもっと自分で知恵を出せよ、頑張ろうよ、と。私は同じ学校に2回行きます。1回目は話と基本技術、2回目は戦術です。中心になるのは日々やっている練習への取り組み方です。それだけです。歯切れよくやろうよ、こういうときにはこういうことを一生懸命やれば、筋トレなんかやる必要がないぞ、と。いろいろな練習を一生懸命やれば、中学生年代は筋トレをやる必要がありません。でもだらだら、だらだらやっているから筋トレをやらなければいけなくなるのではないかと思います。中学校の部活サポートとはそういう感じで行なっています。 これはキャラバンという形でいろいろなところに行っている様子です。ご支援もいただいていて、いろんなところに行きたいと思っていますけど、まだまだ行けていないところがたくさんあるので、もし皆さんの中で『ちょっとお願い』というものがありましたら、事務局に投げかけてください。我々も初めてのところには喜んでいきます。 そしてこれはレディースと、シニアの部です。年1回です。試合と交流会をしています。こういう感じですごく盛り上がっています。 そしてこれがパートナー企業さんとの交流です。本当にうれしいんですが、これは初めての子が多いんですよね。こういうときには保護者の方と話したり、子供たちとサッカーをしたりするんですが、これはすごくうれしいですね。それぞれの企業の方々もボランティアという形で手伝ってくれています。時間がもっとあれば、コーチ陣はその方々とサッカーの試合をしたいんです。なかなか時間がありません。以前はやって、ボロボロにやっつけてあげました(笑)。それもすごく楽しみにしていますが、もっとそういった時間も作れればいいと思います。 ハートフルトークでも、いろいろなところに行っています。 次です。今年から三菱商事さんがこうしてパートナーとしてついていただけましたハートフルinアジアです。先ほどの映像にもありましたが、私はUAEで怒りまくっていましたよね。あれは本当に半端じゃなかったです。もう、言うことをきかないんです。きちんと並びなさい、並んで笛が3つ鳴ったら左端から3人、出てきて3対3の試合だぞと。通訳を入れて、分かったよねと聞くと、はい、と応える。それで実際に笛が鳴るとバラバラになる。勝手に出て来ます。また言っても、またバラバラなんです。そのタイミングで私は怒りました。何をやっているんだ!と。要は私が怒っていることを伝えたかったんです。それによって通訳にきちんと話してもらいましたが、確かにサッカーをやるときにはすごく元気なんです。それはいいと思いますし、すごく褒めます。でも私がいつも思っているのは、きちんとルールを説明していてその中でルールを守って、出ないでいる子がいるんです。きちんとルールがあるから自分は出て行かないで待っていようという子がいるんです。じゃあそういう子はどうするのということです。バラバラに出ることをOKにしてしまったら、そういう子はいつまで経ってもサッカーはできないですよ。あんなに楽しいサッカーをなぜそういう子にやらせないのか。そう思います。ですから、ルールというのがある。子供たちの気持ちは分かりますけど、それはルールを守った中ではじけてくれと。それがない限りは駄目だということをあれで伝えたかったのです。今回はこういう形で『国連の友-アジアパシフィック』との提携もして我々はすごくプレッシャーもかかっています。正直、プレッシャーですよ。でもそれはそれでいいのかなと思っています。 そして次は、こういう形になればいいという私の希望です。今、『守・破・離』という形でサブタイトルを付けています。それが身についたらこうなったらいいと思います。日本には『阿吽(あうん)の呼吸』というものが伝わっています。調べたらインドの古い言葉らしいですね。サンスクリット語の。要は物事の「初め」と「後」。よく神社とかお寺に行くと仁王像や狛犬がありますよね。あれは必ず2つです。1つは阿です。口を開けています。もう1つは吽です。口を結んでいます。最初から最後まですべてのことを一瞬の呼吸で知り合う、そういう間柄になってほしいというのが阿吽の呼吸という言葉のようです。私はゆくゆくはそういう形になってくれればいいなと思います。この阿吽ということをすぐに使おうということではありません。まずは『守・破・離』。この部分をしっかり我々が皆様方に提供しながらそれがどんどん根付いてきたら、最後に阿吽ということに変わってくれたらいいと思いながら、我々は活動をしています。 最後になりますが、昨年も言いましたが、これは私の思いです。このハートフルクラブ活動の終着点は「消滅」だと思っています。究極は、なくなった方がいいと思っています。私が子供のころは、こういう活動をやると言ってもみんなは「そんなことはやっているよ」となったでしょう。学校から帰ってきたら地域でみんなが集まって、その辺で野球やサッカーをやったりしていました。本来であれば、普段の生活の中で我々がやろうとしていることはしっかりできる。それが一番いいのではないかと思っています。ずーっとそれは思っています。でも我々の活動は消滅しないのではないかと思います。本当はなくなってほしいのですが、それはいつまでも続けないといけなのではないかという個人的な思いもあります。ですからこれからもぜひ、いろいろなことがあろうかと思いますが、メリハリを持って、思いやりを持って我々は活動しておりますので、今後もご支援、ご協力をお願いしたいと思います。本日は、本当にありがとうございました。 |
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