2009. 8.10 Vol.62 |
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浦和レッズハートフルミーティング2009 ▼6月9日 彩の国さいたま芸術劇場 ●橋本光夫代表 本日はご多忙のところ、浦和レッズハートフルミーティング2009にお越しいただき、厚く御礼を申し上げます。また、日頃から浦和レッズの活動に対して、ご理解とご支援をいただいています、埼玉県、さいたま市、および行政各機関、ならびにハートフルクラブのパートナー企業の皆様、メディア関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。 私自身は本年4月末に社長に就任したところで、関係者の皆様へのご挨拶もまだ終えていない状態で、この場を借りてお詫び申し上げたいと思います。 浦和レッズは1993年のJリーグ発足以来、ホームタウンの旧浦和市を拠点に、プロサッカーチームの運営、あるいは青少年の育成、レディース・ハートフルクラブなどの活動を通じて、素晴らしいファン、サポーター、パートナーの皆様に支えられながらこれまで活動を続けてまいりました。今後もJリーグ発足時の基本理念やこれまでの経営方針を踏襲しながら、地元に密着した活動を通じて、浦和レッズのさらなる発展を目指していきたいと考えております。 非常に厳しい経済情勢の中でトップチームの活動と地域社会やファン・サポーターの皆様との連携強化を図りつつも、経営基盤の強化に向けてコンプライアンス第一ということと、業務の選択と集中を推し進めて参りたいと考えております。その中で『ハートフルクラブ』の活動は、地域社会との連携強化の面でもっとも重要な活動と位置づけ、積極的に推進し取り組んでいく所存です。ハートフルクラブの活動そのものは後ほど、アカデミーセンター担当から詳細の報告を予定しておりますが、スポーツが育む一番大切なものは心であるということをキーワードとして、信頼あるいは思いやりといった社会生活の中で大切なものを育む活動として2004年から活動を開始しております。この活動は『ハートフルスクール』『ハートフルクリニック』『ハートフルサッカー』などといったさまざまな活動の中で、幼稚園児からシニアの方々までを対象にしたもので、これまでの延べの開催回数は3000回を超え、参加人員は18万人を超えているのが現状です。2007年からはAFCチャンピオンズリーグ出場を契機に、アジアの国々を対象にした草の根国際交流活動と位置づけ、活動を展開しております。これらの活動につきましては国連の機関である『国連の友-アジアパシフィック』から認められ、世界平和に貢献をする活動と評価されています。ハートフルクラブ活動の開始から今日まで支援をいただいております、パートナーの皆様、地元自治体の皆様、埼玉県・さいたま市のサッカー関係者の皆様におかれましては改めて、重ねて御礼を申し上げたいと思います。 私自身は社長に就任してからこれまで、小学生を対象にしたハートフルスクール、あるいは幼稚園児を対象にしたキッズサッカー、さらにホームゲーム開催時に埼玉スタジアムで行なっておりますハートフルサッカーなどの現場に出向き、多くの子供たちが楽しくボールを追いかけている姿に接しました。改めてスポーツ、サッカーの持つ意義の大きさを認識しているというのが正直なところです。これらの活動の中には子供たちだけでなく周りで温かく見守っている保護者の方ともお話をさせていただきました。家族や近隣の皆様の、絆作りにもこれらの活動が貢献できているのかなと感じている次第です。今後とも浦和レッズとして、ハートフルクラブの活動を積極的に推進することを皆様にご報告し、今まで以上のご支援とご指導をお願いいたしまして、簡単ではございますが、私自身の開会の挨拶と、これまでの活動に対する謝辞とさせていただきたいと思います。本日は誠にありがとうございます。 ●矢作アカデミーセンター長 今日はご多忙のところ、ハートフルミーティングにお越しいただき、ありがとうございます。皆様には日頃から私たちのハートフルクラブの活動に対してご理解とご支援をいただき、本当にありがとうございます。 アカデミーというのは、一般的には選手の育成という意味で言われていますが、私たち浦和レッズでは、『アカデミーセンター』という言い方をしています。選手の育成と、ハートフルクラブの両方をアカデミーセンターで活動をすることになっています。育成では、トップチームでも、活躍できる選手を育てています。ハートフルクラブは、サッカーの楽しさ、心を作る、思いやりを育む等、こうした言葉で表現していますが、サッカーの普及です。この2つを一緒に取り組む、というのが浦和レッズのアカデミーセンターです。育成でプロチームの選手を作るというのはどちらかというと、縦に伸びていく、皆様の目につくところにいきます。普及というのはその下に位置しますが、私はこれが横糸だと思います。大きなサッカーの旗を揚げるための縦糸と横糸だと思っています。私たちは元々サッカー選手だったわけですが、何かに取り組むときに、どういう気持ちの準備が必要なのか、仲間とどういう風に取り組むべきなのか、スポーツ、特にサッカーでこれを学んできました。それを伝えていくというのが私たちの活動だと思っています。私は全体を見ていますが、実際には落合キャプテンと、辻谷ディレクターを中心とした事務局で全体を回して活動してきました。 2008年の活動のご報告を私の方から簡単にですがご紹介させていただきます。(欄外・一覧表参照) 私たちの活動の一つの柱となっているのがハートフルスクールです。月曜から金曜までさまざまな会場で開催させていただいています。コーチたちが各所に出向いて活動しています。駒場は週に2回行なっています。回数は前期後期で分けています。一期が18回、合わせて36回、駒場は週に2回なので68回です。ガールズの回数は変わっていますが、のべ282回で参加人数は2565人でした。 2つめのハートフルクリニック、レッズキッズサッカーは、コーチが幼稚園・保育園を訪問させていただき、保育の時間に一緒にサッカーをします。それに加えて、小学校、中学校への訪問もあり、週末に行くサッカーキャラバンというのもあります。延べで230回、参加人数は1万8565人になります。3つめのハートフルサッカーというのはパートナー様のお名前を付けたタイトルで実施させていただいているものです。週末のクリニックで、延べ11回、1990人が参加しました。4つめがハートフルトークというものです。私たちのユニークな財産ですが、落合キャプテンが子供たちにサッカーを通じた人づくりのお話をするというもので、とても人気があり、延べ32回、9681人が参加しています。 5番目が『ハートフルサッカー in アジア』です。UAEとインドネシア、マレーシア、タイ、シンガポールと、昨年はこの5ヵ国に行きました。1回で数回、その国で開催し、のべ19回、1060人が参加しました。このアジアの活動ですが、Jリーグの一つの理念である、サッカーを通じて、地域の、海外の窓になるというものを実践している活動です。 最後になりますが、『ハートフルイベント』は、地域のイベントに参加したり、試合当日ホームゲームのときに開催しているイベントが含まれます。21回、4101人の参加です。全体の活動が2008年は595回、3万7962人という参加者になっています。2009年は基本的には同じような活動を進めていこうと考えています。おかげさまですごく人気がありまして、クリニックでコーチたちが出て行くものに関しては、いろいろな所から声をかけていただくので、なかなか全てに対応できないというのが実情です。2009年の新しい活動の一つは、今、国連が推し進めている、平和の文化を広げようということで、サッカーを通じてレッズのハートフルクラブと、一緒に活動をすることになりました。それと、こういった経済状況の中で本当にありがたいことですが、明治製菓様が新たにパートナーになっていただき、アジアでの活動に関しては三菱商事様に新たにパートナーになって頂いたということで、本当にうれしく思います。 最後になりますが、今までトップでスタッフをしていた池田 太がコーチングスタッフのメンバーになりました。地域の人たちというのは浦和レッズのサッカーに接したりする機会がありますが、私たちのスタッフも、現場で憧れになっていた人間が近くに来て子供たちと保護者の方とサッカーができる、これも皆様のご支援とご理解のおかげだと思っています。また今年も子供たちにサッカーの楽しさと、心の作り方などを少しずつ伝達しながら、私たちスタッフも頑張っていきたいと思います。また今年もご支援よろしくお願いいたします。(「2」へつづく) |
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