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クラブインフォメーション
11.07.31
被災地支援「ハートフルサッカー in 東北」について
浦和レッズハートフルクラブは、7/26(火)〜7/29(金)の4日間、岩手県内5市町を訪問し、「ハートフルサッカー in 東北」を計8回開催しました。支援が届きにくい岩手県の被災地で、計395名の子供たちと一緒にボールを追い掛けました。
ハートフルクラブは「心を育む」活動を続けてきましたが、被災地でも「思いやり」「コミュニケーション」「工夫」の大切さをサッカーを通じて伝えました。開催地で、子供たちは楽しく、一生懸命に取り組み、ミニゲームでは仲間たちを大喚声で励ます姿が見られました。被災地の指導者や保護者たちも笑顔で子供たちの姿を見守っていました。
訪問にあたっては、7/23のJリーグvsヴァンフォーレ甲府の試合会場で、ボランティア5名の協力のもと、支援物資(サッカーボール)をサポーターの方々から頂きました。Tシャツやカレンダー等の支援物資とともに皆様からの支援を気持ちとともに被災各地にお届けしました。この場をお借りして、ご協力頂きました皆様に御礼申し上げます。
被災地にはコーチ陣6名と2名のスタッフを派遣。活動初日の7/26(火)は、宮古市・田老第一小学校で小学3〜4年生70名、宮古市・河南中学校で中学3年生97名を対象に実施。毎回前半に落合弘キャプテンが子供たちに語りかけました。東京大空襲等の影響で遠足に行けなかった時に、おとなから掛けられた言葉で頑張れたこと等の自身の戦後体験や、思いやりの大切さを、エピソードを交えて話しました。終了後、指導者のひとりは「震災後、子供たちがこんなに笑顔になったのは初めてです。少しずつ元気な生活を取り戻したいです」と話していました。
7/27(水)は大船渡市・末崎中学校で中学3年57名、陸前高田市のドーム式室内テニスコートで小学2〜6年生24名とサッカーを楽しみました。中学生の一人は「コーチが盛り上げてくれて一体感が出ました。もっとサッカーをしたかったです」と感想を話していました。陸前高田市のインドアコートは一部がまだ避難所となっており、避難生活をしている方々も見学。終了後、指導者の一人は「子供たちが楽しそうにしている姿はうれしかったです。ハートフルクラブの指導は最高でした」と語っていました。
7/28(木)は山田町・豊間根小学校で小学4〜6年生66名、山田高校で小学生16名とサッカーを楽しんだほか、中学・高校生のサッカー部員17名に部活指導をしました。小学校では「青空のようにさわやかな気持ちになれました。一生忘れない時間をありがとうございました」との感謝の言葉を子供からもらいました。部活指導では一転して厳しく真剣な指導を行いましたが、高校の部員は「普段より体も頭もたくさん使いました」と充実した表情を見せていました。
なお、避難所でもある山田高校では、ハートフルクラブの活動に併せて、地域やサポーターの有志の方々9名による炊き出しが行われていました。昼食としてそうめんがコーチたちにもふるまわれました。また、体育館に落合キャプテンたちが訪れ、長い間避難生活を余儀なくされている方々と語り合いました。
最終日の7/29(金)は大槌町・大槌高校で幼稚園生〜小学生48名が対象。前日の山田町でもそうでしたが、子供たち数名はレッズのウェアを着用して参加。4月に宮城県サッカー協会に贈呈したウェアが、岩手県サッカー協会を経由して被災地に届けられたもので、“サッカーファミリー”の絆を確認することができました。最終日も保護者からは「子供の笑顔がおとなの勇気も引き出してくれると思います」など感謝のコメントが聞かれました。
「ハートフルサッカー in 東北」は、スポーツ振興くじ(toto)の助成対象事業として、日本体育協会、日本アスリート会議と共同実施。日本アスリート会議の「ウォームアップ・ジャパン・プロジェクト」にも登録されています。ハートフルクラブは、8/23(火)〜8/25(木)にも再び岩手県の被災地を訪問する予定です。
落合 弘キャプテン
「震災状況は報道で知るだけでしたので訪問前には不安がありました。子供たちは真剣に話を聞いてくれたり、楽しそうな笑顔に出合うことができ、いつも通りの姿勢で接することにしました。被災地の子どもたちは震災があったことですでに思いやりを持って生活していると思いますが、私たちと接したことで大切さを再認識してくれたことを希望しています。心を育み元気で強い人間になることを狙うハートフルクラブの活動の趣旨は、子供たちに伝わったと思います」