ONLINE MAGAZINE/REDS VOICE
2000.3.10 Vol.38

「浦和レッズシーズン2000 を語る会」ご報告

〜3月3日会合から〜

2/8
(1)
中川代表
(2)
横山GM
(3)
斉藤監督
(4)
第2部
(5)
Aブロック
(6)
Bブロック
(7)
Cブロック
(8)
Dブロック
〈中村修三広報部長〉

 続きまして、浦和レッズゼネラルマネージャーの横山謙三より、「浦和レッズが目指すクラブ作り」についてお話させていただきます。

〈横山謙三ゼネラルマネージャー〉

 横山でございます。お忙しい中、たくさんの方がお集まりいただきまして、クラブとサポーターのみなさまの交流というものが深まることを期待しております。

 具体的なお話は2部で答えていきたいと思っております。まずは私ども、浦和レッズの基本的な考え方というものをお話したいと思います。一昨年のハンドブックにも書いていただきましたが、基本的には我々はスポーツを通じて豊かな社会を作っていくために貢献していきたいと思っています。スポーツを通じての豊かさというのはどういうものかというと、私は「活気と秩序とうるおい」の3つの点を求めるべきなんではないかと思います。

 スポーツをしたり見たりする中での楽しさというもの、あるいはスポーツをやるエネルギーや選手が繰り広げる躍動感、あるいはうまくなりたいという向上心とか卓越心、こういうものが活気を生んでいくんじゃないかと思っております。

 すべてスポーツにルールがあり、マナーやエチケットを守っていくことによって公正にスポーツがおこなわれていると思うんですが、ルールやマナーを大切にしていく心がフェアプレーの精神だと思うんですが、そういうフェアプレーの精神の中から、社会秩序を維持していく気持ちがうまれてくるんじゃないかと思っております。

 さらにチームメイトや相手選手に、仲間に対して発揮するスポーツマンシップというますか、人に対する思いやりというものがうるおいというものにつながっていくんじゃないかと思っています。

 スポーツに内在するこういうものは、社会を豊かにしていく要素と共通する部分があるんじゃないかと私は思っております。そういう共通点を、スポーツをやりながら広めていくということができれば、社会にいろいろな良い影響を及ぼしていくことができると思います。そういうことがクラブから、浦和、埼玉という地域に広がり、世界へ飛び出していく。浦和からそういうものが発信できるようになっていきたいと願っています。

 レッズがプロのスポーツというものを頂点にクラブを運営していくということで、そこにおけるトップチームの存在というものは非常に大きなものになると考えています。社会に対する貢献ということは、個人個人が豊かになっていくということで、我々の事業というのは人作りの事業なんだと思っています。そういう面でトップの選手が、グラウンドで繰り広げるプレーやふだんの生活の中で、そういうことを人々に伝えていく。そういう役割が大きいと思います。

 そこで、勝つとか優勝するということは、その事業を行っていく上で、非常に大きな力になる訳ですが、そういう面で、昨年2部に落ちてしまったことは、みなさんに何とお詫びしていいかわかりません。許していただけるとは思っておりませんが、本当に申し訳ないと思っております。年がら年中勝つということは不可能かもしれませんけれど、やはり優勝してこういうクラブの狙いを実現できるような方向に行きたいというのが大きな願いです。

 本日の第2部では、いろいろなことに積極的にお答えして、我々がなぜ勝ちたいのか、勝ちたいのに負けてしまったということが、みなさんにとってもちろんですが、私たちにとって残念なことであるかをご理解いただき、これから勝ちゲームにつながるクラブ運営をしてまいりたいと思っています。



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