「浦和レッズシーズン2000 を語る会」ご報告
〜3月3日会合から〜
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−Dブロック−
〈大野氏〉
〈中川代表〉 私は、特に三菱自動車の場合は他のクラブとの違いがあるように思います。その地域に根差した大きな工場を持っておられるアントラーズの住友金属とか、ジュビロのヤマハ、マリノスの日産、レイソルの日立などの場合とは違います。三菱は浦和に大きな母体となるような者はありません。そういうことで、そういうクラブから見ますと地元の密着しにくい面があるのではないかと思っております。一方おかげさまで、スポンサーになっていただいている会社は60〜70社ございます。これは他チームよりはるかに大きなメリットだと思っています。大まかに言いますと地元が3分の1、三菱系が3分の1、三菱自動車の取引先が3分の1程度になります。 当面、地元の企業さんに、スポンサーとして今までお金を出していただいていたんですが、できれば株も持っていただいて、経営面にも参画して絆を強くしていただくということを考えております。具体的なことは今からですので、まだ時間がかかると思います。 それと個人株主については、神戸や札幌にそういう形がありますが、私どものクラブは親会社からスタートしたクラブで、生い立ちの違いがありますので、一挙にそういうところまでいくかどうかという感じがします。個人株主というのは今後の検討課題だと思います。個人のサポーターの方は、今だけでも大変な時間とお金をかけてアウェーまで行っていただいたりして、年間の費用負担というのは大変なものだろうと思っています。いわゆるヨーロッパのクラブのようにレッズでは他のスポーツの施設もありませんし、その上にまたソシオ的なことで経済面のご支援までいただくというのは少し甘えすぎではないかと思います。ソシオについては、いろいろな情報を見ますと運営上の難しさがあると思います。勉強していきたいと思います。
〈大野氏〉
〈中川代表〉 レッズを経営している立場から言えば、クラブによっては大きな企業が出資者の中になく、金銭的な支援の核になる会社がなくて苦労しているように聞いています。そういうことからすれば、やはり三菱自動車が50%以上持っていていただいて、経済的な支援を受けやすいような形にしておくことが経営の安定につながるんではないかと思いますので、ひとまずの段階まではそれくらいまでにしても、さらに三菱色を薄めるかどうかは、もっと先の話になろうかと思います。
〈大野氏〉
〈中川代表〉 その理由としましては、ああいう大きな競技場を使うには非常にコストがかかります。今、国立を使用しておりますが、駒場の場合をまるで違います。たとえばガードマンだけで150人〜200人のところ800人使わなければならないとか。ですから観客動員が駒場よりも飛躍的にたくさん入っていただける、ということが可能なのか。よそのクラブには遠い郊外に大きなスタジアムができたけれど、観客は非常に減ったというところもあります。そうなりますと経営の根幹にかかわります。今後のスタジアムのアクセスがどうなるのか、駐車場がどうなるのか、ゴール裏の屋根はどうなるのか、そのへんの状況を見ながら、もう少し近くなってから決めさせていただきたいと言っております。
〈大野氏〉
〈参加者〉
〈中川代表〉
〈大野氏〉
〈参加者〉 社長からは、長期的にチームを作りますというよりは、今年はスカウトについても育成についてもJ1復帰に集中すると、全員そこでやりますと、監督だけじゃなくてみなさんが言うことが大事だと思うんですよ。どうも時間差というか非常に乖離(かいり)を感じるんですけど。今年1年どう送ろうかということについて。
〈中川代表〉
〈参加者〉
〈中川代表〉
〈大野氏〉 |