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「埼スタで5万人の前でプレーできれば、非常に大きなモチベーションになる」ペア マティアス ヘグモ監督(定例会見 5/30)

30日、ペア マティアス ヘグモ監督の記者会見がオンラインで行われ、6月1日(土)に埼玉スタジアムで行われる明治安田J1リーグ 第17節 ヴィッセル神戸戦【MATCH PARTNER 三菱重工】に向けて意気込みを語った。

(前節のFC町田ゼルビア戦はいいゲームだったが、1対1やクロスの精度が足りなかったというのは試合後の会見でおっしゃっていたとおりだと思う。サッカーチームを作っていく上で、監督によってはゴール前のところを徹底して取り組む人もいれば、マティアス監督のように全体を作っていく人もいると思う。以前には戦術的ピリオダイゼーションの話もあったが、全体として今のチームはどのくらいの段階まで来ているのか?)
「短くも長くも答えられる質問ですね。戦術的ピリオダイゼーションに関しては、5ヵ月半くらい経ちました。ここ4、5試合の数値を見ますと、まず高強度ランニングが増えています。怪我で長く離脱しなかった選手たち、ずっとトレーニングしてきた選手たちは、我々の戦術的ピリオダイゼーションに慣れてきたと思います。

連戦が続いていましたが、今後はよりトレーニングする時間もできてきますので、1周間のマイクロサイクルをしっかりと利用しながらトレーニングの文化をさらに作り上げていきたいと思います。来シーズンは4つか5つの大会を戦う可能性があります。今シーズンもできるだけ良い結果を求めるのと同時に、マイクロサイクルに選手たちがさらに慣れていくことを進めたいと思います。ビルドアップやポゼッションなど、ゲームコントロールのところはかなり時間を割いてトレーニングしています。そして守備面でもハイプレスの強度も上がっていますし、ミドルブロック、ローブロックの守備も向上していると思います。

町田戦の後、選手たちに話したことは、ポゼッションも大事だけど、前に行けるチャンスがあれば速攻を仕掛けるという話をしました。特にラストサードのところでチャンスがあればそうしたいと思います。町田戦の内容は良かったと思いますが、仕掛けてもいい可能性のある場面もあったと思います。そうすればさらに決定機が作れていたと思います。あとは怪我人などが戻ってくれば、試合中の交代などで使うツールも増えていくと思います」

(怪我人が多いことは事実で、チームにとってはマイナス要因だと思うが、昨季は60試合戦ったチームなのでその疲労もあったと思うが、怪我人の多さは計算外なのか?思ったより選手たちが耐えられなかったのか?それともアクシデントが重なったという感覚なのか?)
「特にシーズン開始当初は昨年からの疲労の蓄積も影響していたと思います。不運だと言えるような特殊な怪我もありました。あとはこのマイクロサイクルへの順応だと思います。そこにしっかりと順応できている選手たちもいます。今後に向けてもメディカルスタッフ、フィジカルコーチ、コーチングスタッフなどと相談しながら、できるだけ選手たちを個別に設定しながら準備を進めていきたいと思います」

(6月の対戦相手を見ると、今シーズンの中でも決定的な1ヵ月になるかもしれないが、来月の戦いに向けてどう考えているか?)
「まだこれから得られる勝ち点は66残っています。まだ多くの試合が残っている状況で、日々成長することを目指しながら、我々のプレースタイルをさらに発展させたいと思っています。そして試合の中で安定性が出てきているのはうれしいことです。神戸との非常に興味深い試合が待っていますが、埼玉スタジアムで5万人のファン・サポーターの前でプレーできれば、非常に大きなモチベーションにもなります。まずは神戸戦に集中していきたいと思っていますが、それが終われば少し休みを取って、しっかりと練習しながらセレッソ大阪戦に向かいたいと思います。そのころに多くの怪我人が復帰していればと思います」

(ようやく連戦が終わり、試合に向けてしっかりと修正しながら準備できる1週間だと思うが、神戸戦に向けてどんな準備をしているのか?)
「昨日と今日のトレーニングでは、たとえばボールを奪ったときに、さらにダイレクトなプレーをすることに取り組みました。細かいところだと思いますが、ボールを奪ったときに一旦下げてボールを保持するのか、少しリスクを冒しながら前に向かっていくのかという判断のところです。ラストサードに進入する回数も増えてきていると思いますが、その中での戦術的な選択です。その中でインサイドハーフが多くのチャンスに絡んだり、得点を取ったりできるようになってきています。たとえば右からクロスが上がれば、左ウイングもペナルティーエリア内に入っていくということを行ったりしています。そのようなディテールをトレーニングしてきました。中島翔哉ではなくオラ ソルバッケンが左でプレーすると、周りとの関係性も変化していきます」

(大久保智明選手が復帰したことで駒が増えたのではないか?)
「今日はトモ(大久保)も翔哉もトレーニングに参加していましたので、うれしかったですね。2人とも1対1で仕掛けることができる選手です。たとえば町田戦のような試合だと非常に重要な存在になります」

(神戸戦で5万人を喜ばせるための鍵になることは?)
「チャンスをたくさんつくって、ゴールを決めて、勝つことだと思います。神戸には国際的な経験も豊富な選手がたくさんそろっています。ダイレクトなプレー、ロングボールを大迫選手に向けて蹴ったりするという意味では、町田に少し似たスタイルです。ですが、スキルがある、コンビネーションができる選手もいますので、パスをつなぐこともできるチームです。でも我々がボールを持っているとき、必ず使えるスペースがあると思いますので、そこをしっかりと見つけて活用することだと思います。また、五分五分の場面も多くなると思いますが、そこでセカンドボールを回収することが重要になってきます。クロスの多いチームですので、しっかりとそれにも対応していかなければいけません。神戸に対する攻撃はしっかりとトレーニングしています。攻撃のとき、周りとの関係性の中でのコンビネーション、プラス裏に抜けるランニングなどが必要だと思います」

(マティアス監督の話を聞いていると、ユルゲン クロップ監督のリバプールの4-3-3が一つの理想に挙がると感じたが、以前のレッズと比べれば前に行けるようになり、クロップの4-3-3からすると、もっと前から行けるんじゃないかということは確かに感じます。先ほどもローブロックの守備の話もあったが、ガンバ大阪戦、V・ファーレン長崎戦、町田戦の失点は後ろが重たくなったことに原因があったと思うが、もっと前から行くようなることに課題を感じているのか?)
「鋭い分析だと思います。ハイプレスを発展させるためには、最初の方の質問にも関連してきますが、練習の文化をしっかりと根付かせることが大事だと思います。できるだけ高い位置で多くのボールを回収するためには、クロップ監督も言っているようにハイプレスだけではなくゲーゲンプレスも大事になってくると思います。あらゆるメソッドを使って、プレスを掛けるときにアグレッシブさを向上させようと日々トレーニングしています。試合を通じてハイプレスを掛けるというのは非常に高い要求ですので、それに応えるためのフィジカルコンディションも重要になってきます。ただ、戦術的に賢くプレーすることも重要だと思います。これから日本では気温が上がってきます。守備のときはできるだけハイプレスを掛けることが重要ですが、自分たちがボールを握ればその回数を減らすこともできます」

(日本人ディフェンダーはまず相手の攻撃を遅らせることが染み付いていると思うが、リバプールを見ていると、モハメド サラー選手が競ったところにサイドバックのトレント アレクサンダー アーノルドが行ってゴールに絡んだりするが、そういうメンタリティーを植え付けていくことが求められるのか?)
「もちろんフィジカル的な側面もありますが、同時にメンタル的なところもあると思います。今は(渡邊)凌磨とヒロ(石原広教)がサイドバックとしてプレーしていますが、彼らは非常に良くなっています。前に出て相手にしっかり寄せることもできれば、1対1の対応も得意になってきていると思います。沖縄トレーニングキャンプでは相手選手の2、3メートル手前で止まってしまうことが目立っていました。でも1対1や2対2のトレーニングもたくさん行っています。そのトレーニングでは姿勢のトレーニングになりますし、同時に戦術的な判断のトレーニングにもなります。自らが奪いにいくのか、自分が寄せて次の人に取らせに行くのかという判断です。選手たちもそういったところを向上させようとトレーニングで一生懸命取り組んでいます」

(前に出ていくかどうかの判断は岩尾 憲選手がよくできていると思うが?)
「そのとおりです。戦術的な判断も絡んできますので、憲は私が指導した選手の中でも最も賢い選手の一人です。いい見本になる選手です」

(昨日の公開練習では全体練習後、居残りで前田直輝選手がクロスの練習をしていた。本人も「自分のクロスがもっと良ければ」と後悔していたが、課題にすぐ取り組む姿勢が素晴らしいと思った。選手個々の課題に取り組む姿勢をどう見ているか?)
「とてもうれしいです。選手たちが向上心を持って成長しようと練習をしっかり行っています。また攻撃時の1対1で外から行く、中に切り込むというところも彼は向上させているので、そういう話を今朝、彼としました」

(何試合か前の後に伊藤敦樹選手についてマティアス監督が触れたときに、次のステップとしてもっと相手を引きつけてからパスを出せれば、という話をしていた。その少し後に伊藤選手が3人引きつけて渡邊選手のアシストをしたり、ここ最近だとマリウス ホイブラーテン選手や岩尾選手といった昨年そういったところを苦手にしていた選手がしっかりと相手を固定してプレーしようとしているところが見られる。そういう成長をどう見ているか?)
「それは我々の哲学の中心となる部分でもあります。今までそれをあまり説明できていなかったかもしれないですが、ボールを持ったときにスペースがあれば運ぶ、そして相手を引きつけることを選手たちには求めています。敦樹がそれをやっていますし、マリウスの場合も後方で受けてスペースがあれば運んでいく。それを実行することによって2対1などがグラウンドのあらゆるところでできます。また、プレーのテンポも上がります。前に向かっていくサッカー、そういった考え方です。もちろんサイドからサイドへボールを動かしながらポゼッションすることも大事ですが、チャンスをあれば攻撃を仕掛けなければいけません」

(そうしたプレーが増えていることとつながりがあるのかと想像したが、昨日のポゼッションのトレーニングで珍しいと思ったのが、3タッチ以上という指示が出ていたと思う。狭いエリアでのトレーニングでは2タッチ以下など、早く判断してスピードを出すためのルール設定が多いと思うが、3タッチ以上というのは先ほどの目指すプレーとつながっているのか?)
「同じ目的のためにいろいろなツールを使っています。そのポゼッションもそうですし、昨日と今日のゲーム形式では、前に向かわせるためにバックパスを1タッチのみというルールで行いました。一度コントロールすれば前に向かうしかないというルールです。ポゼッションでは1タッチもしくは3タッチ以上というルールで行うことがあります。それは素早いプレーを行う、もしくは自分で仕掛けるという状況になります」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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